京都・嵐山に位置する「嵐山 祐斎亭(ゆうさいてい)」は、染色作家・奥田祐斎氏が築150年の建物をリノベーションした染色アートギャラリーです。2021年にオープンして以来、絶景の紅葉スポットとしてSNSでも話題となっています。今回は、「嵐山 祐斎亭」とは一体どんな施設なのか、季節ごとの魅力も紹介します。
嵐山 祐斎亭ってどんなところ?
風光明媚な景観とアートが調和

「嵐山 祐斎亭」は、約800年前に造営された離宮の跡地「亀山殿跡」にあり、嵐山を借景とした美しいロケーションが魅力です。
築150年の建物は、明治時代に料理旅館として建てられたもの。当時にして、一日一組限定の宿だったというから、その贅沢さに驚きますよね。
かの有名な文豪・川端康成もここに滞在して執筆したと言われています。

すぐ目の前には大堰川(おおいがわ)が流れ、屋形船が行き交う風流な光景も楽しめますよ。
紅葉の見頃とライトアップ時期
四季折々のなかでも、燃え立つように華やぐ11月下旬~12月初旬の紅葉シーズンは必見です。夜にはライトアップされた幻想的な光景にも出合えます。
2023年の紅葉ライトアップは、11月中旬頃~12月3日(日)頃の予定です。貸切営業の時間帯もあるので、期間・時間などの詳細は公式HPでチェックしてください。
見学は予約優先で、支払いは現金がスムーズ
どの季節も予約優先で、空きがあれば当日も可能です。ただし、紅葉シーズンは特に人気で混み合う季節。土・日はすぐに埋まってしまうそうなので、早めに予約しましょう。予約は2023年10月1日の10時から、公式HPにて受付開始予定です。
見学料は2000円で、入場できるのは中学生以上限定となっています。
支払い方法は、現金のほか、クレジットカードやICカードの利用も可能です。ただし、クレジットカードやICカードは決済時に時間を要する場合もあるそうです(森の中にあり、電波状況が不安定なため)。混雑する紅葉シーズンは現金払いが一番スムーズです。
嵐山 祐斎亭の見どころ
丸窓の部屋

部屋に入った瞬間、思わず息を呑む紅葉リフレクションがお出迎え!磨き上げられた黒いテーブルに丸窓と紅葉が映リ込み、幽玄な世界に誘われます。
連結したユニークな丸窓と2つの丸窓が並ぶデザインは、奥田祐斎氏が20年前に考案して設計を依頼したオリジナルだそうです。
眺める位置によって表情が変わるので、じっくり観賞してください。
水鏡

庭園に設置された大きな水盤の「水鏡」には、嵐山の借景が映り込み、風でゆらゆら揺らいだり、陽光がキラキラ反射したり、移ろう情景は見飽きることのない美しさです。
筆が用意されているので、水面を撫でたり水滴を落としたりして、オリジナルの水模様や波紋を作って遊んでみてくださいね。
川端康成の部屋

料理旅館時代には離れの客室だった場所で、文豪・川端康成が小説『山の音』を執筆したとされる部屋です。
テーブルにはガラス製の円形水鏡が置かれており、ここでも美しい紅葉リフレクションを楽しめます。
木漏れ日アートキャンバス

エメラルドグリーンに輝く大堰川を一望しながら、染色アートと自然との融合を感じられる空間です。太陽の光で色が変化する「夢こうろ染」のスカーフが風にふわりと揺れる優美な光景にうっとり。
秋の紅葉シーズン以外なら、絶景テラスで抹茶とお菓子(1000円)をゆっくり味わうのもおすすめです(紅葉シーズンは混雑のため休止)。
秋のほか「初夏」や「冬」も見ごたえあり
青もみじは4月中旬~11月中旬が見頃

爽やかな青もみじは、春~早秋までの長期間楽しめます。淡い新芽が萌える春や、鬱蒼と茂る濃緑の夏、ところどころに赤や黄色が混ざり始める早秋など、時期によって表情はさまざま。訪れるたびに異なる緑の景色を満喫できます。
冬には雪景色が見られることも

静寂が似合う冬は、雪が積もると物語の世界のような光景になります。冬枯れの枝と真っ白な雪とのコントラストは神秘的。
ただ、雪が積もるのは1シーズンに数回程度。時期はその年によってまちまちなので、天気予報などをチェックして、希少な雪景色を味わってください。
075-881-2331
京都府京都市右京区嵯峨亀ノ尾町6
季節により異なる(公式HP参照)
木
2000円※入館は中学生以上限定
【電車】京福嵐山駅より徒歩10分 【車】京都縦貫道大原野ICより23分
なし(近隣に有料駐車場あり)
「嵐山 祐斎亭」の詳細はこちら
まとめ
京都・嵐山の風流な景観を活かした「嵐山 祐斎亭」は、紅葉リフレクションや新緑リフレクションなどSNS映えする絶景が四季折々に楽しめます。アートと自然が融合する別世界にぜひ浸ってみてください。
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※この記事は2023年9月20日時点での情報です。休業日や営業時間など掲載情報は変更の可能性があります。
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