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外食時の支出金額を算出した「総務省家計調査」で、中華そばへの支出額が日本一と、トップの常連になっている山形県山形市。地元では、冷たいスープが特徴の「冷やしラーメン」があったり、古くは客人へのおもてなしに出前ラーメンを振る舞う習慣があったりと、独特のラーメン文化が根付いています。

今回は、山形市を含む、山形県内のおすすめラーメン店を、ラーメン通インスタグラマー（@yamagata_ramen3150）さんに教えてもらいました。滋味豊かな中華そばや、旨み濃厚な煮干し系、奥深い辛みを堪能できる辛味噌など、気になる一杯がきっと見つかりますよ！

※この記事は2023年10月3日時点での情報です。休業日や営業時間など掲載情報は変更の可能性があります。

記事配信：じゃらんニュース

山形県のラーメンの特徴とは？

県内各エリアにご当地ラーメンが存在！

ラーメン王国・山形県の特徴といえば、ご当地ラーメンの数の豊富さ。

例えば、ラーメンの中央にのせた「辛みそ玉」を溶かしながら味わう赤湯エリアの「赤湯辛味噌ラーメン」、手もみの縮れ細麺と、あっさりとした醤油味のスープを組み合わせた米沢市の「米沢ラーメン」、煮込んだ鶏モツを加えた新庄市の「とりもつラーメン」など、バリエーションも多く、県内全域がラーメン店の激戦区となっています。

また、ご当地ラーメン以外にも、麺やスープに強いこだわりをもった名店が充実。山形県のラーメンシーンは、年々熱気を増しています。

ここから、山形のラーメンマニアおすすめのお店を紹介します！

らーめん健心【山形市】

思わず飲み干したくなる！鶏の旨みを追求した、塩淡麗

山形県における豚骨醤油のパイオニア的存在として、23年もの間愛された「ら～めん本気や」の店主が、2019年にオープンした「らーめん健心」。

店主のイチオシは「鶏しおらーめん」。黄金色のスープには、鶏の深い甘み、塩ダレのまろやかな味わい、自家製鶏油のコクが、バランス良く共存。北海道産小麦を使った自家製麺の、パツンと歯切れのよい食感も評判です。

トロトロになるまで煮込んだ豚軟骨をご飯にのせた「トロ肉飯」（290円）もファンが多く、ラーメンのおともにおすすめです。

山形ラーメン通・@yamagata_ramen3150さんのおすすめコメント

「なにを食べてもとにかくおいしい。夏季限定の「冷やし肉中華」は、あっさりとしながらもコクのあるスープと中太ストレート麺の相性が最高。「トロ肉飯」も、おすすめの一品です。」

ラーメン金子【山形市】

鯛と貝の旨みがほとばしる、G系ラーメン

元々は市内のそば店で働いていたという店主がオープンしたラーメン店。転向した理由は、宮城県仙台市で食べた「ラーメン二郎」の味に衝撃を受けたことからなのだとか。6年目となる現在では、開店前から行列ができるほど評判の店となっています。

メニューは、こってり濃厚なG系「ラーメン」（850円～）と、あっさり味の「中華そば」（800円～）の二枚看板。どちらも鯛の頭やアラなどをじっくり炊き、香り豊かな貝を合わせたダブルスープです。

山盛りのニンニクや背脂を絡めれば、パンチのある味わいを満喫できます。

スープの風味や自家製麺の香りをより楽しみたいときは「中華そば」がおすすめです。

山形ラーメン通・@yamagata_ramen3150さんのおすすめコメント

「山形市で二郎系を食べるならこちらのお店。鯛と貝の旨みがつまったタレと自家製の太麺が最高です。」

自家製麺 鶏冠【山形市】

鶏の滋味あふれるスープが自家製麺と調和

2021年に山形市鳥居ヶ丘へ「TOSAKA」、2023年には東根市に「自家製麺 鶏冠 東根神町店」をオープンするなど、山形県内で躍進し続ける店。

味の決め手となるスープは「山形県産さくらんぼ鶏」をメインとして、国産地鶏を丁寧に炊き、旨みを抽出。鶏の持ち味を存分に引き出した一杯を堪能できます。

看板メニューは、鶏100％のスープに4種の醤油をブレンドしたタレを合わせた「初代醤油鶏そば」。鶏油の香ばしさが、濃い旨みにさらなるコクを加えます。低加水の全粒粉入り自家製麺のなめらかな食感も秀逸です。

山形ラーメン通・@yamagata_ramen3150さんのおすすめコメント

「鶏のみでつくる無化調のスープと、全粒粉入り細ストレート麺が抜群のおいしさ。ローストポークがのった「まかない飯」（200円）もおすすめです。」

麺道 自然や【山形市】

モチモチ＆ツルツルの自家製麺が、旨みあふれるスープにマッチ

山形グルメの代表格である、ラーメンと蕎麦を味わえるお店。カレーをはじめとしたご飯ものや一品料理もあり、バラエティ豊かなメニューが揃います。

看板メニューである「じねんやラーメン」には、ツルツル・もっちりとした食感が心地よい超多加水麺を使用。鶏とカツオ節の旨みを存分に押し出したスープとの相性も抜群です。

「麺道 自然や」に来たのなら、もうひとつの名物「日替わり蕎麦」もチェックしてみてください。メニューは毎日変更。当日味わえる蕎麦は、店舗はもちろん、Twitterでも紹介しています。

山形ラーメン通・@yamagata_ramen3150さんのおすすめコメント

「蕎麦とラーメンのどちらも絶品です。大きなチャーシューがのった「じねんやラーメン」は、太くて長い自家製麺。「ワンコインそば」は、500円で日替わりトッピングがのった蕎麦が食べられます。」

あら焚き中華さんト【山形市】

鮮魚の味わい豊かな、一期一会の一杯を堪能

ランチタイムのメニューは「あら焚き中華」一本で勝負。目利きの店主が、市場や魚屋で毎朝仕入れる鮮魚のアラを組み合わせ、素材の持ち味を存分に生かした一杯を作り上げています。

日々使用する鮮魚は4種類ほど。仕入れ状況によって魚の種類が異なるため、その日限定の味わいを楽しめるのが、こちらのお店の最大の魅力です。

複数の魚介の旨みを抽出したスープは、素材それぞれの香りや旨みがバランス良く融合。魚介メインということもあり、くどさは一切ありません。パツンと歯切れの良いプリプリとした麺や、やわらかなチャーシューの仕上がりも秀逸です。

山形ラーメン通・@yamagata_ramen3150さんのおすすめコメント

「日によって異なる魚のアラを使ったスープのラーメンを味わえます。一期一会のラーメンと出会えますよ。」

ケンチャンラーメン山形【山形市】

食べ応え抜群のワイルド麺が、ふくよかなスープに絡む

「ケンチャンラーメン山形」の魅力といえば、手もみを加えた自家製の極太縮れ麺。ワイルドな縮れと強いコシ、ふくよかな味わいは、数種類の小麦粉をブレンドし、その日の温度や湿度に合わせて配合を変えることで生みだされます。すっきりとしながらもコクがある、煮干しベースのスープも秀逸です。

ちなみに、麺は「普通」でも300gもあります。注文の際は胃袋の状態を確認することをお忘れなく。

食券ナンバーにより、スペシャルトッピングが当たるサービスもおもしろいところ。ぜひナンバーにも注目してみてください。

山形ラーメン通・@yamagata_ramen3150さんのおすすめコメント

「さまざまなメディアで取り上げられている有名店。毎朝、社長が手もみしている麺と味わい深いスープは間違いなしのおいしさです。」

支那そば 無双庵【山形市】

個性派メニューがずらり！住宅街に建つ行列店

閑静な住宅街に佇む「支那そば 無双庵」。海老の旨みが冴える「海老みそラーメン」（780円～）や、ドロリと粘度の高いスープが特徴の「ドロそば」（780円～）といった、個性的なラーメンが評判です。

ラーメンは、つけ麺や汁なしなどを含め、約20種類がそろいます。何を食べようか選ぶ際に注目してほしいのが、メニュー名です。「無双の」というワードがつくラーメンには、分厚いチャーシューや黄身の味わいが濃厚な半熟卵など、こだわりのトッピングが入っています。

店主のおすすめは、「無双のGそば」。「海老」「にぼし」「鰹」「辛シビ」4種類の味から選べます。ガツンと旨みの強いスープを支える麺は、北海道産小麦「ゆきちから」の全粒粉を使った極太麺。噛むほどに小麦の風味が感じられ、やみつきになるおいしさです。

山形ラーメン通・@yamagata_ramen3150さんのおすすめコメント

「おすすめは「ドロそば（辛シビ）」。ドロッとしたスープと全粒粉入りの細ストレート麺がクセになります。」

二代目 高橋商店【東根市】

煮干しの風味に満ちた、芳醇な一杯

屋号の「二代目」は、店主の祖母が営んでいた雑貨店「高橋商店」に由来。化学調味料を一切使わないなど、こだわりの光る一杯は、多くの客の胃袋を掴んでいます。

看板メニューの「中華そば」は、大量の煮干しを煮込み、旨みを閉じ込めた魚介系と、豚骨や丸鶏など動物系のダブルスープ。煮干しは年間4t以上使用するのだとか。口に運んだ瞬間に濃厚な煮干しの風味が広がり、それでいて、あと味はすっきり。パンチのきいた太麺との相性も抜群です。

サイドメニューの「味めし」も評判。刻んだチャーシューの旨みとバターのコクが染み渡るご飯は、箸が止まらなくなるおいしさです。

山形ラーメン通・@yamagata_ramen3150さんのおすすめコメント

「化学調味料無添加の煮干しがきいたスープと、極太麺が癖になります。行列必至ですが、並ぶ価値ありです。」

にぼちゃん【東根市】

凝縮された煮干しの旨みを楽しめる、店主渾身の一杯

店主が独学で研究を重ね、たどり着いたラーメンの主役は煮干し。厳選した4種類の煮干しは、季節に併せて種類や分量を変えているというこだわりよう。丁寧に下処理がされているため、雑味も一切ありません。

県内外のニボラーを魅了しているのが、「煮干しラーメン」です。動物系の素材を使わずに仕上げており、煮干しそのものの豊かな香りと、ガツンとした旨みを存分に堪能できます。

濃厚な味わいを満喫したいときは、数種類の煮干しに背脂を合わせた「背脂煮干」がおすすめ。煮干しの力強い風味と、抜群のインパクトを楽しめます。

山形ラーメン通・@yamagata_ramen3150さんのおすすめコメント

「煮干し好きに是非行っていただきたいお店。煮干しの旨みを存分に楽しめます。」

麺屋 葵【南陽市】

すべて手作りにこだわり、手間暇をかけた担々麺

山形のラーメン文化に惹かれ、東京から移住した店主がオープン。

コシのある自家製麺は、スープとよく絡むよう提供する前に手もみ。スープやトッピングはもちろん、ラー油や芝麻醤（チーマージャン）といった調味料もすべて手作りしているのだとか。

名物は、豚骨や鶏などの動物系スープに、3種類のゴマを合わせた「担々麺」です。自家製ラー油と多彩なスパイスがアクセントになった、旨みの濃い一杯。担々麺は全4種類のうち、辛さ・痺れ・濃厚さのバランスが良い「二代目 担々麺」が店主のおすすめです。

山形ラーメン通・@yamagata_ramen3150さんのおすすめコメント

「夏季限定の「冷やし坦々麺」も、衝撃を受ける旨さ。辛いのが得意な人は、唐辛子麺への変更（無料）もおすすめです。」

龍上海赤湯本店【南陽市】

全国からラーメンファンが訪れる！「赤湯辛味噌ラーメン」発祥の店

龍上海赤湯本店の創業は1958年。当時のラーメンは醤油味が一般的でしたが、味噌汁からヒントを得て、味噌ラーメンの提供を開始。その後、客自身が辛さを調節できるようにと、赤湯産唐辛子を使った辛みそ玉を麺の上にのせて完成した一杯が南陽市のご当地ラーメン「赤湯辛味噌ラーメン」のはじまりです。

味の決め手となるスープは、6時間以上かけて煮込んで仕上げた濃厚な味わい。コクのあるスープに、辛みそ玉と生ニンニクが、パンチを加えます。自家製の手打ち太麺にしっかりと絡めて堪能しましょう。

山形ラーメン通・@yamagata_ramen3150さんのおすすめコメント

「全国でも知名度の高いラーメン屋さん。看板メニューの「赤湯からみそラーメン」は、カップラーメンにもなっている珠玉の一杯です。行列覚悟で行く価値あり。」

お食事処やまとや【米沢市】

地元民に愛される、米沢ラーメンの名店

米沢市内に3店舗あるラーメン店「やまとや」のひとつ。ラーメンのおいしさはもちろん、アットホームな雰囲気もあいまって、地元で長く親しまれています。

名物の「中華そば」は、鶏ガラや魚介を合わせた香り高いスープが評判。あっさりとしたなかに、深みを感じる逸品です。自家製細縮れ麺の、ツルリとした喉ごしの良さも絶妙。肉厚なチャーシューは、噛むほどに旨みが広がり、おいしさの余韻までをも楽しみたくなります。

サイドメニューの「合鴨のスモーク」もおすすめ。合鴨のジューシーさに黒胡椒がアクセントを加えます。お酒のあてにもぴったりですよ。

山形ラーメン通・@yamagata_ramen3150さんのおすすめコメント

「動物系スープに、米沢ラーメン特有の細縮れ麺の「中華そば」が絶品。平日でも地元民で満席になります。」

まとめ

気になる一杯を見つけられましたか？

山形県には、個性豊かなラーメンが盛りだくさん！ラーメンを目的としたおでかけを楽しんではいかがでしょうか。

今回お店を選んでくれたのは…
山形ラーメン専用アカウント（@yamagata_ramen3150）さん

山形市と置賜エリアを中心に食べ歩いているラーメン好き。ランチはほぼラーメン、そしてお酒も大好きな36歳。
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