山口県下関市は関門トンネル人道、唐戸市場、角島など、観光スポットがたくさんあるエリア。今回は実際に下関市に訪れたことがある3カ月に1回以上旅行する250人にアンケートを実施し、おすすめの観光スポットTOP15を紹介します。
さらに人気グルメTOP5のランキングも発表。記事の最後には、半日と日帰りのモデルコースも提案しているので、旅行計画の参考にしてくださいね。
下関の人気観光スポットTOP15
順位 | スポット |
1 | 関門トンネル人道 |
2 | 関門海峡 |
3 | 角島大橋 |
4 | 長門國一宮住吉神社 |
5 | 下関市立しものせき水族館「海響館」 |
6 | 海峡ゆめタワー |
7 | 角島 |
8 | 赤間神宮 |
9 | 巌流島 |
10 | 壇之浦古戦場跡(みもすそ川公園) |
11 | 火の山ロープウェイ |
12 | 唐戸市場 |
13 | 道の駅 北浦街道ほうほく |
14 | 壇之浦パーキングエリア |
15 | カモンワーフ |
20~40代の下関市に行ったことのある人へアンケートを実施した結果、1位に輝いたのは関門トンネル人道。1958(昭和33)年完成という古くからあるトンネルです。海峡を歩いて渡るという達成感や、SNS映えも評価のポイントだと考えられます。
2位には関門海峡、3位には角島大橋と、海に関連したスポットが並びます。4位に長門國一宮住吉神社、5位には水族館「海響館」がランクインしました。
そのほかTOP15には、公園、道の駅、見学できる魚市場など、バラエティ豊かなスポットが並ぶ結果となりました。ここからは、各スポットを詳しく紹介していきます。
1位:関門トンネル人道
本州から九州へ歩いて渡る、片道15分の海底探検

「関門トンネル人道(じんどう)」は、関門海峡の地下深くを通る、歩行者用のトンネルです。徒歩のほか、自転車や50cc以下の原付も、押し歩きをすれば通行が可能。

下関市側・北九州市側ともに入口のエレベーターで地下約60mまで降りてから、まっすぐな道を歩いて行きます。

片道約15分、約780mの道のりの途中には山口県と福岡県の県境があり、線をまたいで記念写真を撮る人が多いとか。両側のエレベーターホールに設置されている記念スタンプを両方押して、観光案内所や「カモンワーフ」などで提示し、アンケートに答えると「関門TOPPA!記念証」がもらえます。
山口県下関市みもすそ川町
通行可能時間6時~22時
なし
通行料【歩行者】無料【自転車・原付】20円
【電車】JR下関駅よりバスで12分※御裳川(みもすそがわ)下車徒歩すぐ
あり(無料)
「関門トンネル人道」の詳細はこちら
2位:関門海峡
1日700隻が行き交う海の“スクランブル交差点”

本州と九州を隔てる「関門海峡」は、もっとも狭いところで約650m。その間を1日に約700隻もの船が行き交う、海上交通の要所です。

「火の山公園」の山頂や、「壇ノ浦古戦場跡(みもすそ川公園)」、「壇之浦パーキングエリア」などがおすすめ展望スポットです。
夕闇の時間帯、赤や緑の船灯をともした大小の船が海を照らす様子は幻想的で、関門大橋も日没から約3時間ライトアップされます。
(画像提供:山口県観光連盟)
3位:角島大橋
コバルトブルーの海上を渡る絶景の橋

下関市北部の豊北町にある「角島大橋(つのしまおおはし)」は、全長1780mで本州と角島を結んでいます。周りは透明度が高い遠浅の海で、晴れた日は陽光が海底の白い砂まで届き、緑から青への美しいグラデーションが見られます。

橋のたもとに公園や駐車場があり、本州側の「海士ヶ瀬公園」駐車場から歩いて行ける展望台は、天気の良い日に美しい写真が撮れる絶景スポットです。
(画像提供:山口県観光連盟)
4位:長門國一宮住吉神社
大内氏・毛利氏も尊崇した、多くの文化財が残る神社

「長門國一宮住吉神社(ながとのくにいちのみやすみよしじんじゃ)」は、大阪の「住吉大社」、博多の「住吉神社」とともに“日本三大住吉”にも数えられ、厄払いや開運などのご利益を求めて今も多くの人が参拝に訪れます。

大内弘世が造営した九間社流造という珍しい造りの本殿は国宝に指定されています。本殿の手前に位置する、朱塗りが鮮やかな拝殿は毛利元就が寄進したもので、国の重要文化財となっています。
山口県下関市一の宮住吉1-11-1
[参拝時間]参拝自由
なし
【電車】JR新下関駅よりサンデン交通バスで5分※一の宮下車徒歩5分【車】中国道下関ICより約10分
あり(無料)
「長門國一宮住吉神社」の詳細はこちら
(画像提供:下関観光コンベンション協会)
5位:下関市立しものせき水族館「海響館」
ペンギンたちが空翔けるように泳ぐ水中トンネル

関門海峡の潮流を再現した「関門海峡潮流水槽」や、約100種類を誇るフグの仲間など、下関ならではの展示が楽しめる水族館です。

ペンギン展示施設「ペンギン村」には、最大水深6m、水量約700tとペンギン水槽としては国内最大級の水槽があり、群れになって泳ぐ「ペンギン大編隊」を間近に見ることができます。

1階の無料ゾーンには本物のシロナガスクジラの全身骨格標本を完全な形で展示しています。これは世界に数体しか現存していない貴重なものだとか。
山口県下関市あるかぽーと6-1
9時30分~17時30分(最終入館17時)
なし
【高校生以上】2090円【小・中学生】940円【3歳以上】410円
【電車】JR下関駅よりサンデン交通バスで5分※海響館前下車徒歩約5分【車】中国道下関ICより約10分
あり(平日30分100円~、土・日・祝30分200円~)
「下関市立しものせき水族館『海響館』」の詳細はこちら
(画像提供:山口県観光連盟)
6位:海峡ゆめタワー
関門海峡を一望できる153mのランドマークタワー

関門海峡や巌流島、北九州まで見渡せる高さ153mの「海峡ゆめタワー」。シースルーエレベーターに乗り込むと、全面ガラス張りの展望室まで約70秒で到着します。
地上143mの展望室からは360度のパノラマが広がり、日本海に沈む夕陽や、下関と北九州の夜景も見られます。21時30分まで開いているのもうれしいポイント。

毎日19時頃から21時30分までライトアップされ、曜日によって緑、青、赤、黄と色が変化。金・土曜の毎正時(00分)には7色が1分間隔で点灯し美しく彩られます。
山口県下関市豊前田町3-3-1
9時30分~21時30分(最終入館21時)
1月第4土
入場料【大人】600円【小・中・高校生】300円※高校生は要年齢証明
【電車】JR下関駅より徒歩7分【車】中国道下関ICより約15分
あり(30分100円、タワー利用で駐車サービス券あり)
「海峡ゆめタワー」の詳細はこちら
(画像提供:山口県観光連盟)
7位:角島
響灘と日本海の境に浮かぶ異国情緒漂う島

「角島大橋」を渡った先の「角島」には、1876(明治9)年に初点灯した歴史ある「角島灯台」や、土産品とレストランの店「しおかぜの里角島」、例年7月中旬~8月末まで泳げる「角島大浜海水浴場」などの観光スポットがあります。

角のように突き出た「牧崎」と「夢崎」の2つの岬が「角島」という名前の由来で、かつては船乗りにとっての難所であり重要な目印的存在だったとか。「牧崎風の公園(まきざきかぜのこうえん)」では、秋にはダルマギクが咲く姿が見られます。

「角島灯台」は国の重要文化財で、全国に16基しかない“登れる灯台”の1つ。1月下旬~2月中旬には周辺にスイセンが咲き誇ります。
山口県下関市豊北町角島
見学自由【角島灯台参観】9時~17時※10月~2月は16時30分まで
【角島灯台参観】なし※荒天時は不可
【角島灯台参観】中学生以上300円
【車】中国道下関ICより約1時間10分
あり(無料)
「角島」の詳細はこちら
(画像提供:山口県観光連盟)
8位:赤間神宮
幼帝を祀る“陸の竜宮城”。耳なし芳一の舞台でもある場所

「赤間神宮」は源平の最後の戦いである壇ノ浦の合戦において、わずか8歳で入水した安徳天皇を祀る神社です。幼帝を抱いて海に入った二位尼は「波の下にも都はございます」と歌を詠んだと伝わっていて、朱塗りの水天門は幼帝を慰めるため竜宮城のように鮮やか。

また、小泉八雲の怪談「耳なし芳一」の舞台になった場所としても知られています。境内には平家一門の墓があり、そばの「芳一堂」には、琵琶を弾く芳一像が鎮座しています。
水天門からは関門海峡と対岸の九州が望め、はるかな歴史に思いを馳せることができます。
山口県下関市阿弥陀寺町4-1
[参拝時間]9時~17時
なし
【電車】JR下関駅よりサンデン交通バスで10分※赤間神宮前下車徒歩4分【車】中国道下関ICより約13分
あり(無料)
「赤間神宮」の詳細はこちら
(画像提供:山口県観光連盟)
9位:巌流島
片道10分で渡れる、武蔵と小次郎の決闘の舞台

速い潮流の中に浮かぶ「巌流島」は、剣豪・宮本武蔵と佐々木小次郎の対決の舞台。正式には「船島」といいますが、敗れた佐々木小次郎の流儀が「巌流」であることから通称として使われるようになったそうです。

下関側の唐戸桟橋から連絡船が出ていて、片道10分で渡ることができます。島内には神社や、武蔵と小次郎の像、小次郎を祀った「佐々木巌流之碑」などがあります。

実はこの決闘のことはほとんどの文献に詳しい記述がなく、小次郎は存在そのものが不明なのだとか。剣豪たちの秘密めいた歴史にも思いを馳せられるスポットです。
山口県下関市大字彦島字船島
巌流島連絡船【平日】9時5分~戻り最終便16時10分【土・日・祝】9時5分~戻り最終便16時15分※季節により変動あり
なし
往復券【大人】900円【小人】450円
【電車】JR下関駅よりサンデンバスで約10分※唐戸下車徒歩1分【車】中国道下関ICより約10分※ともに唐戸桟橋まで
なし
「巌流島」の詳細はこちら
(画像提供:下関観光コンベンション協会)
10位:壇之浦古戦場跡(みもすそ川公園)
源平・幕末と2度の戦場になった海を見渡せる

1185(寿永4)年、壇ノ浦の戦いが行われたのが、関門海峡の中でもっとも幅が狭く潮の流れも速い「早鞆の瀬戸」付近。「壇之浦古戦場跡」はその古戦場の岸に広がる公園です。

“八艘飛び”で奮戦した源義経と、敗北を悟り、碇を担いで海に飛び込む“碇潜(いかりかづき)”をした平知盛の像が鎮座しています。

幕末の「馬関戦争」では外国船に砲撃した場所でもあり、長州砲のレプリカ5門を展示。下関の歴史を知ることができる場所です。
山口県下関市みもすそ川町
散策自由
【電車】JR下関駅よりサンデン交通バスで15分※御裳(みもすそ)川下車徒歩すぐ【車】中国道下関ICより約10分
なし
「壇之浦古戦場跡(みもすそ川公園)」の詳細はこちら
(画像提供:下関観光コンベンション協会)
11位:火の山ロープウェイ
パノラマビューポイントまでゴンドラに乗って空の旅

「火の山ロープウェイ」は関門海峡を見渡せる標高268mの展望スポット「火の山公園」の山頂まで連れて行ってくれるゴンドラです。例年、3月中旬から11月中旬まで運行しています。
「関門トンネル人道」入口や「壇ノ浦古戦場跡」から徒歩10分ほどの場所にふもと側の駅「壇ノ浦駅」があり、片道4分の空中散歩で頂上に到着です。

山頂には「火の山駅展望台」「火の山公園展望台」など複数の展望台があって、関門海峡を見渡すビュースポットになっています。
山口県下関市みもすそ川町7(壇ノ浦駅)
10時~17時
火・水※例年11月中旬~3月中旬運休
乗車料【大人】片道310円、往復520円【小人】片道150円、往復260円
【電車】JR下関駅より国民宿舎行きバスで15分※火の山ロープウェイ下車徒歩すぐ【車】中国道下関ICより約10分
なし
「火の山ロープウェイ」の詳細はこちら
12位:唐戸市場
新鮮な海鮮がいっぱい。活気あふれる関門の台所

「唐戸市場」は見学や買い物ができる地方卸売市場。地元の漁師さんが獲ってきた新鮮魚介を直接販売している形態は地方卸売市場として全国的にも珍しいのだとか。

狙い目は金~日と祝日に開催される「活きいき馬関街(ばかんがい)」。広い市場の1階が屋台街へと変貌し、ふく(フグ)刺し、丼、味噌汁、から揚げなど海鮮料理の販売が行われます。

目玉の握り寿司は、旬のネタをお腹いっぱい味わえます。「活きいき馬関街」が行われていない日でも、2階の「市場食堂 まぐろとかめ」「市場食堂 よし」「海転からと市場寿司」などで食事ができます。
山口県下関市唐戸町5-50
【魚の卸売市場】5時~15時※店舗により異なる【活きいき馬関街】金・土10時~15時、日・祝8時~15時
【魚の卸売市場】日、その他市場が定める休日あり【活きいき馬関街】祝日を除く月~木※詳細は公式ホームページを要確認
【電車】JR下関駅よりサンデン交通バスで 10分※唐戸下車徒歩6分【車】中国道下関ICより約15分
あり(30分120円)
「唐戸市場」の詳細はこちら
13位:道の駅 北浦街道ほうほく
近隣の新鮮食材が豊富。角島ドライブのランチにもおすすめ

「道の駅 北浦街道ほうほく」は、下関市街から角島に向かってドライブしていると、角島大橋も近づいてきたあたりでほっとひと息つける道の駅です。漁港に隣接していて、背後には響灘の美しい景観と角島大橋が遠望できます。

「海と夕日のれすとらん わくわく亭」では、北浦エリア産の新鮮な魚介を使ったメニューが味わえます。「おまかせ海鮮丼」はその時期の旬の海鮮がふんだんに盛り付けられています。その他「わくわく定食」や「しらす丼」など様々なメニューがあり、定食はすべてご飯・みそ汁のおかわり無料。
物産館「ほうほく夢市場」では、鮮魚コーナーにテイクアウトの丼や地魚寿司などが並び、豊北町や近隣エリアから直送された鮮魚や野菜類も購入できます。
※2024年1月以降価格変更の場合あり
山口県下関市豊北町神田上314-1
【物産品販売所】8時30分~18時【海と夕日のれすとらん わくわく亭】10時~18時(LO17時)※季節変動あり。詳細は公式ホームページを要確認
第1・3火※臨時休業の場合あり
【車】中国道下関ICより約1時間
あり(無料)
「道の駅 北浦街道ほうほく」の詳細はこちら
(画像提供:道の駅 北浦街道ほうほく)
14位:壇之浦パーキングエリア
本州ドライブの最後に絶景を堪能。土産まとめ買いもOK!

「壇之浦パーキングエリア」は本州最西端、九州に渡る直前の高速道路パーキングエリアです。関門橋のたもとに位置し、24時間営業のフードコートや売店、23時までチェックイン可能なホテルなどがあります。


2階の「展望デッキ」からは、関門橋と関門海峡を一望でき、海を見ながらドライブの疲れをリフレッシュできます。ライトアップされた夜景も絶景。


天井に巨大なクジラのオブジェが飾られたフードコートでは、山口のソウルフード・瓦そばや、唐揚げなど豊富なメニューが味わえます。もみじおろしやポン酢ベースのオリジナルのタレで味わう「ふくぶっかけ丼」は壇之浦パーキングエリア不動の定番メニュー。

売店も24時間営業で、昔ながらの南蛮焼き菓子「松琴堂 海峡ノスタルジー」や、新鮮海鮮「山口県産瀬付きあじ開き」(480円)など、下関をはじめ山口県全エリアの土産がそろっていて、ドライブ最後のまとめ買いにもおすすめです。
山口県下関市壇之浦町6-1
【フードコート】24時間【テイクアウトコーナー】8時~18時【売店】24時間
なし
【車】中国道下関ICより約2分
あり(無料)
「壇之浦パーキングエリア」の詳細はこちら
(画像提供:壇之浦パーキングエリア)
15位:カモンワーフ
唐戸市場や海響館に隣接したシーサイドモール

関門自慢の海の幸を中心としたレストランやカフェ、土産店が集まるシーサイドモール「カモンワーフ」では、新鮮な魚介をたっぷり使った海鮮丼や、テイクアウトのふくバーガーなどを気軽に味わえます。

海に面したボードウォークからは、潮の干満によって方向を変える関門海峡の流れを一望できます。そばの桟橋からは「巌流島」への渡船も出ていて、下関観光の拠点となるスポットです。
山口県下関市唐戸町6-1
【物販】9時~19時【レストラン】11時~20時※店舗により異なる
なし
【電車】JR下関駅よりサンデン交通バスで7分※唐戸下車徒歩3分【車】中国道下関ICより約15分
あり(30分無料、以降30分120円)
「カモンワーフ」の詳細はこちら
(画像提供:カモンワーフ)
下関の人気グルメTOP5
順位 | グルメ |
1 | ふく(フグ) |
2 | 瓦そば |
3 | ウニ |
4 | アカエビ |
5 | ウルメイワシ |
アンケート1位はふく(フグ)。下関では“福を呼ぶ”ことを願って“ふく”と呼ばれています。JR下関駅に近い唐戸魚市場(南風泊市場)は、日本で水揚げされる天然フグの約8割が集まるという一大集積地です。
2位には山口県民のソウルフード、瓦そばがランクイン。3位には幕末に、偶然独自の瓶詰め製法が生まれたというウニ、4位には刺身やかき揚げがおいしいアカエビ、5位にはウルメイワシと、TOP5のうち4つを海産物が占めるという結果となりました。
ここからは、TOP5のグルメを詳しく紹介していきます。
1位:ふく(フグ)
会席料理からテイクアウトまで様々なスタイルで味わえる

下関でおいしいフグが味わえるのは、玄界灘・瀬戸内海・関門海峡といった豊かな漁場に囲まれていることに加えて、日本で初めてフグ食が解禁された歴史が関係しています。
1888(明治21)年まで法律で禁止されていたフグ食を、伊藤博文が山口県先行で解禁。最初にフグ料理を許可された店が、下関市阿弥陀寺町に今もある料亭「春帆楼」で、その後下関には多くの“ふく料理店”が誕生しました。

トラフグは冬が旬ですが、下関では一年を通じて、マフグ、シロサバフグなど様々な種類が出回ります。会席料理から、安価な定食、「唐戸市場 活きいき馬関街」や「カモンワーフ」で手軽に味わえるテイクアウトの唐揚げ、にぎり寿司まで、予算に応じて楽しめます。
2位:瓦そば
茶そばや肉をジュワッと焼き、温かいつゆで食べるそば

いまや山口県民のソウルフードとも言われる「瓦そば」は、下関市豊浦町にある川棚温泉が発祥の地です。
「元祖瓦そば たかせ」の創業者・高瀬慎一氏が、何か新しい名物をと考えていたとき、地元の古老から「明治10年の西南戦争では、薩軍の兵士が野戦の合間に、瓦を熱して肉や野菜を焼いて食べていた」と聞いたことがきっかけです。
試行錯誤の結果、茶そばが香りもよく、錦糸卵・レモン・赤いもみじおろしをのせると彩りも鮮やか。熱々をバーベキュー感覚でわいわい味わう、楽しいご当地グルメが生まれました。

川棚温泉街には「元祖瓦そば たかせ」をはじめ「瓦そば本店 お多福」など多くの名店があるほか、下関市街地でも味わえます。山口県内ではスーパーにも家庭用瓦そばセットが並んでいるほどで、土産に買って自宅でも楽しめます。
3位:ウニ
維新の歴史が偶然生んだアルコール漬け粒ウニ

下関のウニはアルコール漬けの瓶詰めが名物。道の駅や土産店でよく見かける一品です。
明治初期に西教寺の蓬山和尚が、英国人の水先案内人と歓談していたとき、蒸留酒(ジン)を誤ってウニの小鉢にこぼしてしまったものが、かえって美味だったということから生まれたのだとか。

下関市内で獲れるウニは主に、バフンウニ、ムラサキウニ、アカウニの3種類。バフンウニが瓶詰めに向いていて、ムラサキウニ、アカウニは主に箱詰めの“箱ウニ”になることが多いそう。新鮮なウニは「唐戸市場 活きいき馬関街」で寿司としても味わえます。
4位:アカエビ
安価でおいしい海鮮ネタ。加工品はお土産にも

下関エリアではアカエビ、サルエビ、トラエビ、キシエビというクルマエビ科の4種類のエビを総称して「アカエビ」と呼んでいます。 体長10cm前後で、漁獲量も多く、価格も手頃なのが特徴。
主に瀬戸内海側で小型底びき網によって漁獲され、唐戸市場などの海産物市場に並びます。大きめのものは塩ゆで、生きの良いものは殻をむいて刺身にすると甘みが強くて美味。「唐戸市場 活きいき馬関街」などで握り寿司や海鮮丼などで味わえるほか、干しエビやエビせんべいなどの加工品も豊富なので、土産にもおすすめです。
5位:ウルメイワシ
軽く一晩干した“若干し”が美味

「ウルメイワシ」は山口県を代表する水産物の1つ。日本海側でよく獲れ、中でも下関市の西方に浮かぶ蓋井島(ふたおいじま)沖や、角島沖が豊かな漁場になっています。
夕方から出漁し、海中に巨大な風呂敷状の網を張って水中灯を照らして漁獲する「敷網(しきあみ)漁法」が盛ん。明け方には水揚げされ、新鮮なまま市場に並びます。唐戸市場などで購入するときは、軽く一晩干した「若干し」がおすすめ。サッと炙ってご飯のおかずや酒のアテにぴったりです 。
人気スポットを巡る半日モデルコース

下関市の見どころは、JR下関駅を中心とした南部の下関市街地と、北部の角島周辺に分かれています。下関市街地と角島の間は車で片道約1時間10分かかるので、半日の場合は市街地を中心とした観光がおすすめです。
市街地なら徒歩と公共交通機関で移動が可能。まずは半日モデルコースを紹介します。
【半日コース概要】
関門トンネル人道(往復)
↓徒歩で約10分
火の山ロープウェイ(往復)
↓バスで約5分
唐戸市場orカモンワーフでランチ
↓渡船で約10分
巌流島(往復)
↓バスで約10分
海峡ゆめタワー
人気スポットを巡る日帰りモデルコース

丸一日使える場合は角島まで足を延ばすのもおすすめ。角島観光は車での移動が便利です。高速道路を使って車で訪れる場合も、新幹線などで訪れてレンタカーを借りて移動する場合も、下関市街地が基点になります。
角島周辺の海は太陽が高い時間帯ほどきれいに見えるので、お昼前後がシャッターチャンス。午前中に移動しておいてベストタイミングを狙うのがおすすめです。
【日帰りコース概要】
角島大橋
↓車で約10分
角島
↓車で約15分
道の駅 北浦街道ほうほくでランチ
↓車で約1時間
下関市立しものせき水族館「海響館」
↓車で約5分
壇ノ浦古戦場跡(みもすそ川公園)
↓車で約15分
壇之浦パーキングエリア
【アンケート調査概要】
インターネット調査
調査時期:2023年9月4日(月)~6日(水)
調査対象:3カ月に1回以上旅行に行く20~40代男女
有効回答数:271名
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※この記事は2023年11月6日時点での情報です。休業日や営業時間など掲載情報は変更の可能性があります。
※掲載されている情報や写真については最新の情報とは限りません。必ずご自身で事前にご確認の上、ご利用ください。
※掲載の価格は全て税込価格です。
ミキティ山田
旬な話題を求めて、いろいろな場所を取材・撮影する調査員。分厚い牛乳瓶メガネに隠したキュートな眼差しでネタをゲッチュー。得意技は自転車をかついで階段を登ること。ただしメガネのせいでよく転びます。