笑っているように見えることから“世界一幸せな動物”とも呼ばれるクオッカ。キュッと上がった口角とまん丸の目が愛らしく、眺めているだけで幸せな気持ちになりますよね!
実は現在、日本でクオッカを見られるのは「埼玉県こども動物自然公園」の1カ所のみ。今回はクオッカの特徴や魅力、観覧方法を紹介します。
(TOP画像提供:Adobe Stock)
クオッカとはどんな動物?
オーストラリアに生息するカンガルー科の動物


クオッカワラビーと呼ばれることもありますが、本来の呼び方はクオッカ。主な生息地は自然豊かな国オーストラリアです。カンガルー目・カンガルー科の動物で、メスはお腹に袋を持つ有袋類(ゆうたいるい)です。
野生のクオッカはオーストラリア本土に約3000頭、南西部のロットネスト島に約1万頭~1万2000頭が生息しているといわれますが、人間が持ち込んだ家畜に襲われたり、生息地が開発されたりしたことにより、現在は絶滅危惧種にも指定されています。このままでは10年後には絶滅する可能性があるともいわれる、とても貴重な動物なのです。
クオッカといえばキュッと上がった口角が笑ったように見えるのが特徴ですが、これは硬い草を食べるためにあごが発達したため。高いところにある葉っぱを掴んで食べたり、棒状のエサを上からポリポリかじったりと、エサを食べる姿もかわいらしいんです♪
クオッカに会える動物園は「埼玉県こども動物自然公園」のみ!
全9頭のクオッカを飼育・展示



2020年3月に「埼玉県こども動物自然公園」の開園40周年を記念して、オーストラリアから4頭のクオッカが贈られました。長年にわたってコアラやカンガルーなどオーストラリア原産の有袋類を飼育してきた歴史があり、その飼育技術や実績が認められてのことだったそう。
公開時間は限られているので注意!
クオッカが見られるのは園内カンガルーコーナー内の「クオッカアイランド」。観覧時間は平日の13時30分~15時30分、土日祝日の10時~13時で、公開時間中は観覧エリア内を自由に出入りできます。※天候やクオッカの体調によって観覧方法が変わる場合があります
2024年には7頭目の赤ちゃんも公開


現在飼育されている9頭のクオッカですが、最年長は2011年生まれ、最も若いクオッカは2023年に生まれました。
赤ちゃんクオッカはとても小さく未熟な状態で生まれ、母親の育児嚢(お腹の袋)の中へ移動して育てられたあと、生後半年ほどで袋から顔を出します。
カンガルーの仲間は生まれた直後の姿を人間が確認できることが非常に稀なため、動物園では「袋から顔を出した日」を2番目の誕生日として来場者にお知らせすることが多いそうです。
写真撮影のポイント
クオッカをかわいく撮影するなら、キュッと上がった口角がよく見えるようにアングルは下から狙うのがおすすめ。観覧場所の一部に柵が網状になっている場所があるので、カメラのレンズを網ギリギリまで近づける、またはクオッカが小高い場所に登った瞬間を撮影するのも狙い目です。
エサを食べたり、素早く走り回ったりする姿を動画で撮影するのもいいですね!
「埼玉県こども動物自然公園」で買えるクオッカ土産
ステンレスサーモタンブラー 1800円

園長が描いたクオッカのイラスト入りの保温・保冷タンブラー。容量は350mLでカップ入りの飲み物をそのまま入れることもできます(ふたは付いていません)。
今治タオルハンカチ どうぶつパレードシリーズ(クオッカ) 各830円

かわいらしいクオッカのイラスト刺繍が施された、今治産のタオルハンカチ。シンプルなデザインなので子どもから大人まで使えます。
クオッカ 巾着キャンディ 600円

クオッカの布製巾着袋の中にはソーダ味のサクサクキャンディ(40g)が入っています。キャンディを食べ終わったあとも使えるのがうれしいですね!
0493-35-1234
埼玉県東松山市岩殿554
【4月1日~11月14日、2月1日~3月31日】9時30分~17時【11月15日~1月31日】9時30分~16時30分 ※最終入園各1時間前
月(祝日の場合は開園)、年末年始(12月30日~1月1日) ※長期休暇期間中などは月曜も開園の場合あり。詳細はHPを確認
入園料【高校生以上】700円【小・中学生】200円
関越道 鶴ヶ島ICより17分
600台(有料)
「埼玉県こども動物自然公園」の詳細はこちら
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まとめ
にっこり笑ったような顔を見るとほっこりしますね。「埼玉県こども動物自然公園」ではマヌルネコやグンディ、ビスカチャといった、ほかではなかなか見られない珍しい動物も展示しているので、ぜひクオッカと合わせて会いに行ってみてくださいね♪
※この記事は2024年5月14日時点での情報です。休業日や営業時間など掲載情報は変更の可能性があります。
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小林 亜紗子
岐阜県生まれ。旅行情報誌『東海じゃらん』編集部を経てフリーに。コーヒー、温泉、音楽好き。民芸や郷土食、地域の慣習など、無名の人々に継承されてきたものに惹かれます。二人の子どもたちを各地の温泉に連れ回し中。