2024年10月、長崎駅から徒歩約10分の場所に「長崎スタジアムシティ」がオープンしました。サッカースタジアムやアリーナ、ショッピングモールが入った大型複合施設で、スポーツ観戦やショッピングを楽しめる新スポットです。そこで今回は、交通アクセスやおすすめのグルメなど、訪れる際に気になる内容をまとめました。ぜひ参考にしてくださいね。
2024年10月「長崎スタジアムシティ」がオープン!
唯一無二がたくさんの長崎の新名所


2024年10月14日(月)にオープンした「長崎スタジアムシティ」。JR長崎駅から徒歩約10分の好立地で、敷地面積は約7.5haと、東京ドームの約1.5個分の広さです。
スタジアム、アリーナ、ホテル、オフィス棟、商業棟の全5つのエリアからなる大型複合施設。スタジアムビューホテル、バスケ・バレー・ライブも開催されるハピネスアリーナ、ショップや飲食店、アクティビティなどを兼ね備えています。
「長崎スタジアムシティ」への電車でのアクセス
最寄り駅は「スタジアムシティノース」電停
長崎市の中心部は路面電車が走っています。施設開業に伴い、路面電車の電停2カ所が名称変更されました。最寄りは「スタジアムシティノース(旧銭座町)」電停で、「スタジアムシティノース」からは徒歩3分、「スタジアムシティサウス」からは徒歩6分です。
新幹線でのアクセス
西九州新幹線の終点・長崎駅から施設までは約800mです。「長崎駅前」電停から路面電車でも行けますし、徒歩でも約10分の距離となっています。駅から施設までは1本道なので、迷うこともないでしょう。
飛行機でのアクセス
長崎空港からは、リムジンバスが運行しています。どちらも「長崎駅前」バス停下車で、昭和町・浦上経由の場合約55分。新地・長崎駅前経由の場合約45分です。長崎駅からは徒歩、もしくは路面電車でアクセスできます。
「長崎スタジアムシティ」への車でのアクセス・駐車場
長崎ICより車で10分
最寄りのICは、長崎自動車道の長崎ICです。距離にして6.4km。長崎ICを降りてそのまま繋がっているながさき出島道路を利用すれば、市内中心部までアクセスすることができ、ながさき出島道路のトンネルを出て長崎駅方面に向かうと到着します。
併設の駐車場が934台
立体駐車場が864台、商業棟駐車場が70台と、合計934台分の駐車場があります。料金は入庫から30分無料(買い物、食事金額による割引サービスあり)、以降30分毎に150円。また、スタジアムやアリーナでの大規模イベント開催時は、完全予約制です。予約日は公式HPからチェックしてくださいね。
駐車場情報はコチラ
次からは各施設の詳細を紹介します。
臨場感あふれる「ピーススタジアム」
「V・ファーレン長崎」のホームスタジアム

地元・長崎のプロサッカークラブ「V・ファーレン長崎」の新スタジアムとなり、収容人数は約2万人を誇ります。最大の特徴は観戦席「プレイヤーズスイート」の存在です。ピッチが近く、最短距離は約5m。選手の息づかいを感じられるほど、至近距離でサッカーを観戦することができます。
また専用のラウンジがあり、ガラス越しに選手入場の見学が可能。さらにビュッフェ形式の食事など、「プレイヤーズスイート」だけの特別な体験が味わえますよ。
試合が行われていない時は、観客席を開放していて、自由に過ごせます。施設の飲食店でテイクアウトした食事やドリンクを持ち込んで、観客席で食べてもOKという全国でも珍しい完全開放型のスタジアムです。
スタジアムの上空を通過する「ジップライン」が登場


ピーススタジアムの上空を滑走するジップラインです。スタジアムの北にあるオフィスビル「スタジアムシティノース」屋上の地上約60mから、南の商業棟「スタジアムシティサウス」まで、全長258mを結びます。体験は10時~17時30分の30分毎で、料金は2500円です。開始する20分前までに「STADIUM CITY NORTH」2階で受付が必要です。
スポーツやライブ観戦ができる「ハピネスアリーナ」
「長崎ヴェルカ」のホームアリーナ


プロバスケットボールクラブ「長崎ヴェルカ」のホームアリーナで、10月に長崎出身の歌手・さだまさしさんがこけら落としを行ったのがハピネスアリーナです。
観戦席は1階から4階まであり、ゲーム開催時は約6000人の収容が可能。上の階からはコートを真上から見ている感覚でバスケが楽しめます。2026年度のBリーグオールスターゲームの開催地にも決定しましたよ。

また、常設のセンタービジョンや音響、照明設備は、エンターテインメント性を重視し、迫力のある演出を実現。スポーツ以外にも、ライブや大規模イベントにも対応しています。
「長崎スタジアムシティ」内のおすすめグルメ
施設にはカフェやレストラン、ショップなど約80店舗が集結し、そのうち飲食店はおよそ40店舗。数ある中から、長崎らしいグルメをピックアップしました。
【スタジアム2階】bistroボルドー luxe

長崎市内で38年愛される「ビストロボルドー」の2号店です。トルコライスとは1皿に、ピラフ、スパゲティナポリタン、ポークカツの3つの味を盛り付けた長崎生まれの洋食。店によってカレーやコロッケなど、組み合わせや味わいが異なります。
2号店では “トルコライスの父”とも言われているシェフの父親から受け継いだレシピを元にトルコライスを提供しています。
そのほか、エビフライとハンバーグが加わった「スペシャルトルコライス」や、長崎スタジアムシティ限定のブランド豚を使った「諫美豚トルコライス」(1760円)、「長崎和牛A5カツトルコライス」(2640円)など、種類豊富に取り揃えられています。
【スタジアム2階】長崎ちゃんぽん 老李


約40年の歴史がある「台湾料理 老李(ラオリー)」を本店に持つ「長崎ちゃんぽん 老李」。2024年12月現在、長崎市内と東京に8店舗を構えています。
「老李」の「長崎ちゃんぽん」は、長崎県オリジナル品種のちゃんぽん専用小麦「長崎ちゃん麦」を使用。唐あく(かん水の一種)の入ったコシのある麺に、鶏ガラ100%のパイタンスープとなっています。具材から出る旨みが麺に吸収され、ふっくらもちもちの食感です。

もう1つの名物が長崎の伝統料理「ハトシ」です。サクッと香ばしく揚げられたパンの間にエビのすり身入りで、長崎では宴会料理の一種・卓袱(しっぽく)料理の一品として出されています。「ハトシロール」は片手で食べられるので、スポーツ観戦にもぴったりですよ。
【スタジアム2階】磯祿 長崎スタジアムシティ店


「V・ファーレン長崎」のサポートカンパニー・株式会社ガッタライが手がけるアジフライをメインとした店です。
使用するのは玄界灘の豊かな海で育った長崎県平戸市産のアジ。熟練の職人が一枚一枚丁寧にさばき、ピンセットで骨を取り除いてから、フライにします。サクサクとした衣の中のアジの身はふっくらジューシーで、定食やバーガーで楽しめます。平戸のアジは脂のりがよく、青魚特有の臭みもなし。鮮度抜群だからこその味わいです。
ほかに、「鯛茶漬け」(1188円)や平戸のブランド牛を贅沢に使った「平戸牛ステーキ丼」(2552円)、「平戸牛焼肉丼」(1936円)などもありますよ。
【スタジアム3階】Stamina本舗Kaya(伽揶)

「Stamina本舗 Kaya(伽倻)」は、1999年に長崎県佐世保市で創業。佐世保のご当地グルメ・佐世保バーガーの名店です。現在でも佐世保市の本店には、全国各地からバーガーファンが訪れ、平日でも行列が絶えません。佐世保バーガーの特徴でもある「出来立て」にこだわり、インパクトのあるボリューミーなバーガーが提供されています。
バーガー類は「ハンバーガー」(500円)をはじめ、10種類あります。その中でぜひ食べて欲しいのが「スペシャルバーガー」。「2014させぼご当地グルメ総選挙」の佐世保バーガー部門で金賞を受賞した逸品です。中がふわふわ、外がカリッと焼かれたバンズの中に、ジューシーなパテ、ベーコン、チーズ、卵、野菜入りで、オリジナルソースの甘酸っぱさとも相性抜群です。
【スタジアム3階】岩崎本舗 長崎スタジアムシティ店


長崎の卓袱料理の一品・トンポウロウをもっと手軽に、と1965(昭和40)年に誕生したのが「ながさき角煮まんじゅう」です。秘伝のタレでじっくりと煮込んだ豚バラをふわふわの皮に挟んだもので、口の中でトロッととろける豚の角煮と、やわらかいまんじゅうが絶妙。ワンハンドフードとして、スポーツ観戦にもぴったりです。
直営店は長崎県を中心に福岡県と合わせて12店舗。中でも長崎市内ではスタジアムシティ店でしか販売していないのが「とろたま角煮まんじゅう」です。角煮まんじゅうに、半熟目玉焼きとレタスを挟み、特製ソースをかけたもので、黄身と角煮のコクが良いバランスになっています。
ほかにも、その場で揚げる「揚げぎょうざ」や「フライドポテト」など、気軽に食べられるサイドメニューもありますよ。
【スタジアム3階】長崎食堂 三代目 じげもんとん


「じげもんとん」は、長崎の食材・食文化・旬を楽しめる居酒屋です。長崎出身の代表が、長崎の「じげもん(長崎弁で地元のものという意味)」を日本中に広めることを目指し、2014年に東京の吉祥寺に1号店をオープン。地元での初出店となります。
看板メニューは「熟成鶏豚骨ちゃんぽん」。10時間かけて作った熟成鶏豚骨スープは、あご醤油特選かえしで味付けしています。何度も試作を重ね開発した自家製の多加水麺はもっちり食感。独自のおいしさと個性が光る「茹でたて、炒めたて、煮込みたて」の一杯です。

夜は郷土料理とお酒を味わえますよ。長崎特産のアジを丸ごとお造りにした「鯵刺し+社長のなめろう」、30年以上日本SPF協会認定を更新する極上豚「長崎芳寿豚の溶岩焼き」(880円)などがおすすめです。
【スタジアム3階】美々すし

長崎スタジアムシティ直営の寿司店で、2025年春にオープンの予定です。岡山県に本社を置く回転寿司店「すし遊館」監修の元、テレビ・ラジオ通販のジャパネットグループが手がける初の回転寿司店ということで、オープン前から話題となっています。
愛媛県宇和島のブランド本まぐろ「だてまぐろ」と、東京の豊洲市場にある老舗まぐろ仲卸「やま吉」から直送される生本まぐろを使用。まぐろは一度も冷凍していない、「生」で提供するこだわりです。
また、旬の鮮魚は長崎の市場から仕入れているそうです。玄界灘、対馬海流、リアス式海岸といった変化に富んだ地形や岩場などの好条件が揃う長崎県の海は、全国でも有数の好漁場。魚の種類も豊富で、時期によっていろいろ楽しめるのも特徴です。
【スタジアム2階】THE STADIUM BREWS NAGASAKI


サッカースタジアムでビールの醸造を行うブルワリーです。オープンにあたり、山梨県の山中湖にあるビール醸造所でオリジナルビールの開発・製造を重ねたそう。
1階の醸造エリアでは10台のタンクが稼働し、年間約9万Lのビールを醸造するのだとか。つくりたての新鮮なクラフトビールを2階、3階のレストランエリアにて楽しめます。

クラフトビールは、定番のペールエールのほか、長崎の柑橘「ゆうこう」を使ったフルーティーな「ヴィ・ビール」など、長崎らしい味わいもあり、年間で約100種類を醸造予定。
また、2階のレストランはカジュアルな雰囲気で、ビールに合うおつまみや食事を提供。ファミリーや友達同士でワイワイ過ごせますね。3階はスポーツバーのような空間となっています。
11時30分~14時(LO13時30分)、17時~23時(LOフード22時、ドリンク22時30分)
不定
「THE STADIUM BREWS NAGASAKI」の詳細はこちら
まとめ
長崎の新名所として注目の長崎スタジアムシティ。見どころやグルメがたくさんあるので、他の観光名所と合わせて、楽しんでくださいね。
※この記事は2025年1月17日時点での情報です。休業日や営業時間など掲載情報は変更の可能性があります。
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山田陽子
旅とグルメをこよなく愛し、年間500軒以上は食べ歩く。九州の旅行、グルメ、温泉について主に執筆。 共著に「ご当地グルメコミックエッセイ まんぷく福岡・九州」がある。