福島県南会津に位置する大内宿は、江戸時代に宿場町として栄えた場所。「ねぎそば」が名物として知られていますが、周辺にはきんつばや焼きたてせんべいなど、ワンハンドで食べ歩きできる絶品グルメもたくさんあります。今回はそんな大内宿の食べ歩きグルメを、マップ付きでご紹介します。茅葺き屋根の民家が軒を連ねる街並みを眺めながら、美味しいグルメを堪能してみてくださいね。
「食べ歩き」はしても「歩き食べ」はNG
「食べ歩き」とは、その街の色々な店に行って、様々なグルメを楽しむこと。歩きながらものを食べる「歩き食べ」は、他の観光客や店への迷惑行為となります。マナーを守って、「食べ歩き」を楽しんでくださいね。
大内宿の食べ歩きマップ
大内宿までは東北道白河ICから車で70分、会津若松ICから車で約60分。約450mの大内宿通りをメインストリートに、周辺には芦ノ牧温泉や国の天然記念物に指定される景勝地・塔のへつりといった観光スポットも点在しています。グルメスポットはメインストリートの両側にずらりと並び、食べ歩きをするのにぴったりです。一本のねぎを箸代わりに食べる名物の「ねぎそば(高遠そば)」が食べられるお店もありますよ。各店には駐車場がないので、車は大内宿有料駐車場を利用しましょう。ここからは、大内宿で食べ歩きを楽しめるお店を紹介します。
「じゅうねんみその焼きだんご」金太郎そば山本屋
甘めの特製えごま味噌の焼き団子



約200年前の古民家を利用したそば処。店内には囲炉裏や、江戸時代に刀で切りつけられたと伝わる柱の傷などが見られ、往時の趣を感じられます。
名物は、会津では珍しい天然クルミのペーストをそばつゆに溶かして食べるくるみそば。地元産のそばの実を天日で乾燥させ、石臼で自家製粉したそば粉のそばは、コシがありながら、のどごしが良いと評判です。
「じゅうねんみその焼きだんご」は、福島県・下郷町の名産であるじゅうねん(えごまの実)味噌を、モチモチの団子にのせ、香ばしく焼いたもの。甘じょっぱい味噌の風味が濃厚な一品です。
「そばがきだんご」は、油で揚げたそばがきにゴマダレがとろりとかけられています。表面はカリッと、中はもっちりとして食感も楽しめます。
福島県南会津郡下郷町大内山本15
【蕎麦】11時~15時(蕎麦がなくなり次第終了)、【軽食】9時~17時(LO)
不定
東北道白河ICより70分
なし
「金太郎そば山本屋」の詳細はこちら
「雪室珈琲」茶房やまだ屋
雪室で熟成させたコーヒー豆の芳醇な香りを楽しめる



地元食材を中心に使った自家製ジュースやアイス、スイーツを揃えるカフェ。店内のショップスペースでは、店主がセレクトした伝統工芸品や地元作家の雑貨などを販売してます。
コーヒーは「雪室珈琲」と「オリジナルブレンド」の2種類。「雪室珈琲」は、雪を利用した天然の冷蔵庫・雪室で豆を低温熟成させた深煎りブレンドで、まろやかな苦みが特徴です。
看板メニューの「出汁巻き卵のサンドイッチ」は、注文を受けてから卵を焼き上げるこだわり。ふわふわ卵焼きは出汁の香りが漂い、一緒にサンドされた海苔の旨みと相性抜群です。
「栃餅」そば処こめや
山の恵みを感じる下郷町の郷土料理



玄関近くの囲炉裏で岩魚が焼かれており、店内には香ばしい匂いが漂っているそば処。広々とした座敷のほか、季節や天候によって利用できる縁側の席があり、いずれも趣深い空間が広がっています。看板メニューは、大内宿名物の長ネギがついた「ねぎそば」1200円。また、つきたての餅も人気が高く、6種の餅を味わえる「宿場餅セット」のほか、「栃餅」、「いも餅」がメニューに並んでいます。
「栃餅」は、下郷町で古くから食べられてきた郷土料理。近隣の只見町で栽培された栃の実をあく抜きなど丁寧に下ごしらえし、手間暇かけて作り上げます。ほんのりと苦みのある餅に、あんこときなこの2種類を絡め、デザート感覚で楽しめます。
ジャガイモを使った「いも餅」は、もっちりとした食感。甘い醤油ダレの香りが食欲をそそります。
「きんつば」本家 玉屋
優しい甘みで懐かしい味の和スイーツ


築400年以上の建物の修復のみを行い、改装をしたことがないという店内からは長い年月を重ねてきた情趣を感じられます。2階の資料館では、江戸時代の農機具や会津塗の酒器など貴重な品を展示しています。食事の後に、ゆっくりと会津の歴史を見学するのもいいですね。
メニューは、会津産の10割そばと、黒米を使った料理と甘味が中心に揃っています。「きんつば」は、黒米が練り込まれた生地の香ばしさを楽しめる甘味です。中は甘さ控えめのあんこ入り。外側はカリッと、中はふんわりとしており、噛むほどに口の中に広がる上品な甘みが特徴です。夏季は「きんつば」の販売をしていないので注意しましょう。
「焼きたて煎餅」山形屋
醤油が香る炭火焼きのせんべい


大内宿のほぼ中央に位置している食事処。築300年の建物で、屋根と柱だけ残し、一年かけて完全修復しており、囲炉裏や縁側など江戸時代の姿を楽しめる造りです。
会津産のそば粉を使った十一そばや、地元の山菜や野菜で作る一品料理がメニューに並び、会津地方の郷土料理「こづゆ」も味わえます。
「焼きたて煎餅」は直径約15cmの大きなせんべい。注文を受けてから醤油につけて炭火で炙り、海苔を巻いて完成です。炙ることで軽く焦げ目のついたせんべいは香ばしく、バリバリとしっかりした食感もたまりません。
お土産用のせんべいも種類豊富に揃っています。味噌や納豆チーズ、辛子など、多彩なフレーバーがあり、ばら売りもしているので、さまざまな種類を手軽に楽しめます。
まとめ
古民家が立ち並び、情緒あふれる大内宿で、散策と一緒にグルメを満喫してくださいね。
※この記事は2025年2月7日時点での情報です。休業日や営業時間など掲載情報は変更の可能性があります。
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じゃらん編集部
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