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2024.10.30

出雲大社の参拝ガイド!御朱印やお守り、周辺の食べ歩きグルメも紹介<島根・2024>

島根県出雲市にあり、縁結びの神様として知られる出雲大社。荘厳な雰囲気が漂う境内には、国宝に指定される御本殿や神話に登場するウサギの像、日本最大級と言われる注連縄など見どころが盛りだくさんで、縁結び祈願はもちろん、歴史ロマン溢れるパワースポットです。

後半には、周辺のおすすめ食べ歩きグルメも紹介するので、ぜひ足を運んでみてくださいね!

出雲大社とはどんなところ?

出雲大社

出雲大社は『古事記』に創建の由縁が記されているほどの古社で、正式には「いづもおおやしろ」と読みます。旧暦10月10日(現在の暦では11月中旬)から1週間は毎年全国の神様が出雲へ集まる「神在祭(かみありさい)」などの神事が執り行われ、多くの参拝者が訪れています。

主祭神は大国主大神(おおくにぬしのおおかみ)で、神話「因幡の素兎」で白ウサギを助けた心やさしい神様として知られ「だいこくさま」とも呼ばれています。大国主大神は縁結びの神としても知られ、男女の縁だけではなく世の中のあらゆる縁のご利益があると評判です。

出雲大社へのアクセスは?

●電車
新幹線を利用する場合は東京駅から岡山駅まで約3時間20分。岡山駅から「特急やくも」に乗り換えて約3時間でJR出雲市駅に到着します。九州方面からは博多駅から新山口駅まで新幹線で約40分。新山口駅からJR出雲市駅までは「特急スーパーおき」で約3時間。JR出雲市駅から出雲大社までは路線バスで約30分です。

●飛行機
出雲大社に最も近い空港は出雲縁結び空港で、東京(羽田)から1日5便、大阪(伊丹)から1日4便のほか、名古屋(小牧)と福岡からは1日2便が運航されています。他にも愛知(中部国際)、仙台、静岡、隠岐からも1日1便が運航されており、出雲縁結び空港から出雲大社までは直通の連絡バスを利用するのがおすすめです。

●車
最寄りのICは山陰道出雲ICで、出雲大社までは約15分で着きます。出雲大社の駐車場(無料)は計700台以上あり、利用時間は6時~20時。門前町の神門通り交通広場駐車場は周辺観光を楽しむ際に便利で、1時間まで300円(以降1時間200円、24時間最大600円)です。

●高速バス
東京からは東京駅と新宿から夜行バスが3便。大阪からは大阪駅や新大阪、吹田、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンから昼夜計6便が運行。他にも名古屋や京都、岡山、広島、福岡など多くの高速バスが運行され、JR出雲市駅に到着します。

出雲大社の参拝コース

出雲大社
出雲大社境内の略図(編集部作成)

御本殿前の拝殿や神楽殿に向かうには様々なルートがあるので、ここでは正門とされる勢溜(せいだまり)の大鳥居から参拝するコースを紹介します。

出雲大社
勢溜の石碑と二の鳥居

高さ8.8mの鋼管製の鳥居の先から全国でも珍しい下り参道が始まり、三の鳥居をくぐると松並木が美しい松の参道が始まります。

出雲大社
ムスビの御神像

四の鳥居の手前には「ムスビの御神像」が設置されています。大国主大神が両手を広げて幸魂と奇魂を頂く姿で『古事記』の一場面を表現したものです。

出雲大社

四の鳥居をくぐると拝殿や御本殿がある神域に入ります。境内には神話「因幡の素兎」にちなんだウサギの像が60体以上も置かれ、ポーズも表情もそれぞれに特徴があるので、注目してみてくださいね。

四の鳥居を抜けて神域へ

出雲大社
四の鳥居の先に見えるのが拝殿と御本殿

現在の御本殿は1744年に再建されたもので、1952年には国宝指定となっています。御神体は稲佐の浜がある西の方角を向いて鎮座しており、拝殿からは神様を横から参拝することになります。

出雲大社

一般的な神社の参拝作法は「二礼二拍手一礼」ですが、出雲大社では拍手が4回の「二礼四拍手一礼」と独特です。境内外には数多くの摂末社がありますが、すべて同様の参拝作法となります。

出雲大社

拝殿の真裏にある八足門(やつあしもん)は御祭神に最も近づける場所で、通常はここから御本殿を参拝します。御本殿と八足門の間には楼門があり、例年は年始などの特別な日にだけ入ることができます。

出雲大社
神楽殿の大注連縄

拝殿の横に建つ神楽殿でも参拝が可能で、様々な祭事行事も執り行われています。正面の大注連縄は長さが約13m、重さが5.2tもあり、見どころの一つ。前庭には高さ47mの国旗掲揚塔が立ち、揚げられる国旗は幅13.6m縦8.7mと、こちらも日本一の大きさと言われています。

素鵞社はパワースポット!

出雲大社

御本殿の真後ろに建つ素鵞社(そがのやしろ)はヤマタノオロチ退治で知られる素戔嗚尊(すさのおのみこと)を御祭神とし、境内で最大のパワースポットとも言われています。

ご利益をいただくためには、まず出雲大社の西にある稲佐の浜で弁天島に参拝して足元の砂をいただきましょう。そして素鵞社の砂箱で「清めの御砂」と交換して、お守りや厄払い、お清めなどに使います。

御朱印・お守りもチェック!

御朱印は2種類。北島國造館にも3種類

出雲大社
拝殿の裏にある受付所

御朱印は受付所や神楽殿でそれぞれ違う種類の御朱印をいただけます。持参した御朱印帳への記帳はもちろん受付所には奉書も用意されており、どちらも受付時間は7時~18時です。初穂料はお気持ちを納めてください。

出雲大社の東側の門を出てすぐの場所にある北島國造館でも御朱印を受け取れます。こちらには御神殿と天神社の2種類が用意され、受付時間は9時~16時で初穂料は500円。旧暦の10月にあたる11月上旬から12月上旬は神在月(かみありつき)の期間限定の御朱印も授かれます。

縁起物やお守りも多種多様

縁結びの縁起物としてはストラップや箸など(各1000円)が揃っています。お守りも縁結びはもちろん、厄除けや長寿、安産、開運など様々な種類(各1000円)が用意され、財布やバッグに入れて携帯しやすいカード型もありますよ。

周辺おすすめの食べ歩きグルメ

「出雲そば 荒木屋」の出雲そば

出雲そば 荒木屋

江戸時代から240年以上も続く出雲そばの老舗で、地元出雲産を中心に厳選した国産そばを使用。実を甘皮ごと石臼挽きしたそばは、出雲特有の少し黒っぽい見た目で、香りが高くそば本来の豊かな風味を愉しめます。

出雲そば 荒木屋
縁結び天セット(1670円)

丸い器に入ったそばにつゆをかける割子そばは出雲ならではの食べ方。人気の「縁結び天セット」はうずらの卵となめこおろしをトッピングした2段の割子そばに、季節野菜とエビの天ぷらや特製そばぜんざいもセットになっていて、おみくじも付いています。

出雲そば 荒木屋
釜揚げそば(840円)

茹でたそばを水洗いせず茹で湯ごと丼に盛る「釜揚げそば」も出雲そば独特の食べ方です。出雲大社の参拝客に屋台で振舞われていたのが発祥とされ、薬味とつゆをかけて好みの味に仕上げて愉しみます。

■出雲そば 荒木屋
島根県出雲市大社町杵築東409-2
11時~16時(売切れ次第終了)
水(祝日の場合は営業)
出雲大社前駅より徒歩12分
あり(無料)
「出雲そば 荒木屋」の詳細はこちら
「出雲そば 荒木屋」のクチコミ・周辺情報はこちら

「出雲ぜんざい餅 大社店」の出雲ぜんざい

出雲ぜんざい餅 大社店
出雲ぜんざい(750円)

旧暦10月に全国の神様を迎える神在祭で振る舞われていた神在餅(じんざいもち)が変化して「ぜんざい」となったことから、出雲は“ぜんざい発祥の地”とされています。

契約農家から仕入れる大納言小豆を使用したこだわりのぜんざいは、紅白餅を浮かべて縁結びを表現したスイーツ。食べるとご利益がありそうですね。

出雲ぜんざい餅 大社店

店は出雲大社正門の鳥居が正面に見える複合施設「ご縁横丁」の中。創業150年を超える老舗和菓子店の直営で、出雲土産として知られている「ぜんざい餅」も販売しています。

出雲ぜんざい餅 大社店
ぜんざい餅(1個200円)

「ぜんざい餅」は、ぜんざいを手軽に食べられるようにと考案されたオリジナルの焼き餅。出雲産大納言小豆の風味が濃厚な自家製粒あんを島根の餅米を使った求肥で包んでいます。弾力のあるやわらかな食感が特徴で、やさしい甘みと塩味が絶妙のバランスです。

■出雲ぜんざい餅 大社店
島根県出雲市大社町杵築南840-1
9時~17時(LO)※時期により異なる
不定
出雲大社前駅より徒歩5分
なし
「出雲ぜんざい餅 大社店」の詳細はこちら
「出雲ぜんざい餅 大社店」のクチコミ・周辺情報はこちら

「くつろぎ和かふぇ 甘右衛門」の出雲ぜんざい

くつろぎ和かふぇ 甘右衛門
出雲ぜんざい(850円)

ぜんざいには出雲大社の神様・大黒様のモナカが添えられ、奥出雲産仁多米を使用した紅白の餅は伸びとコシが抜群。出雲産の高級抹茶やスペシャルティコーヒーなど、こだわりのドリンクを好きな組み合わせでセットにすることもできます。

他にも「焼き餅入り抹茶ぜんざい」(950円)や「珈琲アイスぜんざい」(990円)など、豊富なメニューが揃っていますよ。

くつろぎ和かふぇ 甘右衛門
極あんみつ 縁結びドリンクセット(2200円)

抹茶好きにおすすめなのは、1皿に10g以上の抹茶を使用した「極(きわみ)あんみつ」。ソフトクリームは出雲大社の大注連縄をイメージしたオリジナルで、大黒様の竹炭入りモナカが映えポイントです。

くつろぎ和かふぇ 甘右衛門

店は出雲大社の正門前にあり、勢溜の大鳥居も目の前。店内は天井に大きな梁が見える古民家風の落ち着いた雰囲気で、各種ソフトクリームはテイクアウトもできます。

■くつろぎ和かふぇ 甘右衛門
島根県出雲市大社町杵築南839-1
11時~17時(LO16時30分)
水・木(祝日の場合は営業)
出雲大社前駅より徒歩5分
なし
「くつろぎ和かふぇ 甘右衛門」の詳細はこちら

「大社珈琲」の出雲ぜんざいケーキ

大社珈琲
出雲ぜんざいケーキ(280円)と縁結びブレンド(580円)

変わり種のご当地スイーツで注目されているのが「出雲ぜんざいケーキ」。出雲産の大納言小豆の粒あんとバターの上品な甘さが特徴で、ちょっとした休憩にもカフェタイムにもピッタリな一品です。

コーヒーのおすすめは「縁結びブレンド」。自家焙煎でオーダーが入ってから豆を挽き、丁寧にドリップしています。生豆にこだわった新鮮なコーヒーの味と香りが楽しめ、苦みと酸味が控えめで飲みやすい一杯です。

大社珈琲
コーヒーソフトフロート(800円)

コーヒーパウダーがトッピングされた専門店ならではの「ソフトクリーム」(600円)は、甘みの中に適度な苦みを感じる大人の味わい。自慢のアイスコーヒーにのせた「コーヒーソフトフロート」もおすすめですよ。

大社珈琲

店は正門前の神門通りに建つ古民家を改装。1階は自家焙煎した香り豊かな各種コーヒー豆の販売スペースとテイクアウト用のカウンターで、2階にはゆったりと過ごせるイートインスペースも用意されています。

■大社珈琲
島根県出雲市大社町杵杵築南780-9
【平日】10時~17時(LO)【土・日・祝】9時~17時30分(LO)
なし
出雲大社前駅より徒歩2分
なし
「大社珈琲」の詳細はこちら

まとめ

縁結びのパワースポット・出雲大社の見どころや、周辺のグルメスポットを紹介しました。女子旅はもちろん、カップルやファミリーにもおすすめなので、ぜひお出かけの参考にしてくださいね。

※この記事は2024年10月15日時点での情報です。休業日や営業時間など掲載情報は変更の可能性があります。
※掲載されている情報や写真については最新の情報とは限りません。必ずご自身で事前にご確認の上、ご利用ください。
※掲載の価格は全て税込価格です。

じゃらん編集部  じゃらん編集部

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