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こぼらさんの三重県の旅行記

去りゆく秋と伊賀街道(大山田温泉・新大仏寺)

  • その他
  • 3人〜5人
  • 温泉
  • 史跡・歴史
  • 自然
  • グルメ
  • 格安旅行

旧伊賀街道・平松宿(三重県伊賀市上阿波あたり)の近くに「大山田温泉さるびの」はあります。伊賀街道と平松宿は、江戸時代から明治時代前半にかけて、大変に賑わった街道であり宿場です。かつての賑わいを取り戻そうとする試みなのか、平成になって温泉施設が造られました。泉質の良さが評判となり、遠方からも入浴客を集めています。平松宿のすぐ近くには「新大仏寺」もあります。13世紀初頭に創建された古刹ですが、今のような姿になったのは18世紀前半です。街道を行き来する旅人たちの崇敬を集めてきました。 秋が去りゆくなか、温泉に浸かり、ちょっと美味しいものを食べて、伊賀の大仏さんを参拝しました。

グルメツウ こぼらさん 男性 / 50代

1日目2017年12月2日(土)

さるびの 大山田温泉

伊賀市

「さるびの 大山田温泉」を   >

寒い季節になってきたので、温泉で暖まろうと「大山田温泉さるびの」に行きました。ここは重曹泉で、湯に浸かると結構ヌルヌルした感触を味わえます。この泉質の評判が良く、津方面はもちろんのこと、大阪方面からも名古屋方面からも入浴客が来られています。駐めてある車のナンバーを見たら、「和泉」「堺」「京都」「奈良」「名古屋」などがいました。三重ナンバーの数と同じくらいです。お風呂だけでなく、地元産の新鮮野菜の売り場があり、地元食材を用いた食事もできますから、長居ができるのもありがたいですね。

バリアフリーが考慮された建物です。写真左側には、車いす利用の方々や足が弱ったお年寄りが、1階と2階との行き来をするための手すり付の長いスロープが写っています。20年近く前にできた施設ですが、先見の明がありましたね。

施設2階の浴場入口(番台)付近とロビーの様子。「JAL・忍」の幟が目を惹きます。内風呂と露天風呂で構成され、石造りの「ささゆりの湯」と、木造りの「けさんの湯」の2種類あります。同じ日に両方は利用できません。偶数日と奇数日で交互に、男湯や女湯に割り当てられるからです。さらに階を上がると、源泉かけ流し風呂もあります。かけ流し風呂は、ここの風呂の中で一番ぬるかった。浸かったまま寝入っている人もいました。露天風呂は、塩素の臭いが少々強いですね。

浴場にはカメラを持ち込めませんので、内風呂・露天風呂などの様子をお見せできないのが残念です。2階には、風呂上がりの休息のための部屋もあります。マッサージ機の利用料は200円です。

2階ロビーより、1回のみやげ物売り場を見下ろしています。

1階の様子。左側が玄関、右側がみやげ物売り場です。

1階には、今どきの表現を用いるならフードコートとレストランがあります。写真はフードコートのイートイン。手前にはテーブル席もあります。私たちは、風呂上がりにフードコートを利用しました。

イートインした「さるびのうどん」(肉うどん)、「巻き寿司」「温泉たまご」。うどんは絶品でした。お出汁を飲み干して完食。温泉たまごは、温泉の湯でボイルしているとの事ですが、フツーのゆで卵と変わりませんでした。

「味付けごはん」もあります。これも美味しかった。

伊賀の国 大山田温泉さるびの

伊賀市

「伊賀の国 大山田温泉さるびの」を   >

温泉だけでなく、キャンプ場やテニスコート、研修用施設も備えた複合レジャー施設でもあります。写真中央の建物は、今は研修用施設になっていますが、数年前までは宿泊もできる建物でした。

別棟ですが、敷地内には「焼きたて手づくりパン工房」と「手づくりこんにゃく工房・根チキ珍」があります。予約が必要ですが、手づくりパン体験・こんにゃくづくり体験ができます。私たちは、パンをいくつか買いました。

「焼きたて手づくりパン工房」で買ってきたパン。本当に手作り感のあるパンです。味もいいです。売り場には格安コーヒーが置いてあるので、屋内にイートインがあればいいのにと思う。 屋外に丸テーブルとチェアが1セットありましたが、真夏と真冬の利用は厳しいでしょうね。

「大山田温泉さるびの」の周りは、こんな山間です。少し離れたところに伊賀街道(現在の国道163号線)があり、かつて大変に賑わったと言われる平松宿があります。温泉を楽しんだ後、伊賀街道を経由して、平松宿近くにある新大仏寺まで移動しました。

新大仏寺の駐車場から平松地区付近を見ています。明治期には旅籠だったと思われる大きな家屋も見えます。奥に見える山々の間を縫って、伊賀街道は津方面へ向かっていました。昔の旅人たちは、難所の峠越えを前に、平松宿に泊まってコンディションを整えていたのです。現在の街道(国道163号)なら、新しいトンネルも相まって、あっという間に津市に行くことができます。

新大仏寺

伊賀市

「新大仏寺」を   >

新大仏寺は、1202年(建長2年)後鳥羽法皇の勅願をうけて源頼朝が開創し、重源上人が開山した形で創建されたと伝えられます。ご本尊は如来坐像ですが、頭部のみ、かの快慶が製作しています。 重源上人は、源平争乱によって焼失した東大寺大仏殿と大仏の再建の総指揮を任された高僧です。この再建プロジェクトには、全国7カ所に、東大寺の別所を創建する事も含まれていました。このうちの一つとして、新大仏寺は東大寺伊賀別所として創建されたのです。 言うなれば、時の将軍がスポンサーとなり、聖職・学術界の重鎮が総指揮をとり、超一流の仏師が招聘された、一大国家事業の一部だったのです。如来坐像や木造俊乗上人坐像など、国の重要文化財となっています。

伊賀東大寺とか伊賀大仏寺といった名称ではなく、新大仏寺という現代的なネーミングをしたのは重源上人です。東大寺に敬意をはらった結果だそうです。山門くぐってすぐの受付に特別参観料を支払い、宝物殿に案内してもらい大仏様を拝みます。大仏様の特別参観の受付は午後4時過ぎまでのようなので、要注意。

金色に輝く大仏様は、今は鉄筋コンクリートの堅牢な宝物殿に安置されていますが、昔は写真の大仏殿におられました。大仏殿は18世紀中頃に再建されたもの。

大仏殿の東側には大師堂と芭蕉句碑があります。大師堂があるからには、真言宗のお寺という事ですね。既に盛りを過ぎていましたが、紅葉を秋の日差しが照らしています。

大師堂:元文3年(1738年)宝梁律師が建立した。もともとは護摩堂であったらしい。写真の右手に芭蕉句碑があります。

松尾芭蕉が新大仏寺を訪れた1688年当時、この寺は荒れ果ててていたようで、芭蕉は【丈六に陽炎高し石の上】(句意:丈六の本尊も今は石台上になく、その上には空しく陽炎が立っている)と詠んで、あるべき場所に御本尊がなかった事を後世に伝えました。境内には、この句を刻んだ「丈六塚」と呼ばれる句碑があります。

新大仏寺は、戦国時代間に生じた裏山の土砂崩れによって破壊され、当初の御本尊は土砂に埋もれてしまっていたらしいのです。 松尾芭蕉は、当時の悲惨な寺の様子を『笈の小文』や『伊賀新大仏之記』に書き残しています。その一節を刻んだ石碑が、丈六塚の隣に立っています。寺が再建されたのは江戸時代中期の寛延年間(1748年 - 1751年)だそうです。丈六塚は、寺再建後の文化7年(1810)に建立されたそうです。

伽藍の裏庭。秋が去りゆくなか、鮮やかさが薄らいでいましたが、もみじがきれいでした。

岩屋不動尊

伊賀市

「岩屋不動尊」を   >

新大仏寺の伽藍には、大仏殿と上人堂が並び建っていて、岩屋不動尊は上人堂の裏側にいらっしゃいます。不動尊のすぐ前には、不動尊を覆い隠すように堂(拝殿)がありますので、拝殿で座るなどして姿勢を低くしないと御尊顔を拝せないようになっています。 高さ約6mとのことですが、実際に目の当たりにすると、もっと大きく感じます。右手に剣を持ち、くわっと右目を見開いて正面を睨み据える、何とも怖い形相の不動尊です。左手に握っておられる綱は拝殿につながっていて、参拝者は綱を揺らして不動尊に間接的に触れられるようになっています。

上人堂の傍らの紅葉も、盛りを過ぎていたとはいえ見事でした。

去りゆく秋と伊賀街道(大山田温泉・新大仏寺)

1日目の旅ルート

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