こぼらさんの愛知県の旅行記

東三河ぶらり旅@
- 1日目2018年6月1日(金)
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音羽蒲郡ICを降りて、ほど近い所に御油の松並木はあります。旧東海道ですので、現代の東海道の一つである国道1号線とは平行しています。 私たちは赤坂宿から旧街道を南下しましたが、約600mにわたって300本程の松の大木が並んでいます。 旧東海道の松並木は、残っている所が少なくなっているそうです。その中で、御油の松並木は国の天然記念物に指定され、地元の人たちに守られて、今でも立派な並木が残っているのです。 さすがは江戸時代の主要幹線・東海道です。道幅が広いです。荷車にして4車線分はあったのでしょうね。
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自動車が対面通行できる幅はありますが、道路側にせり出した松を保護するために、ポールが随所に立てられて規制されています。それでも、他の口コミの通り、交通量は多いですね。
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松並木に沿って、きれいな公園が整備されています。でも案内パネルは、なぜか公園内の竹林にありました。パネルの前に竹の子が伸びてきているでしょう。
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御油の松並木公園
これが松並木公園の様子です。トイレはもちろん遊具や東屋があり、小さな子供連れにはもってこいの環境です。また、車の往来が多いなか、御油の松並木を歩いて鑑賞するには、ここが欠かせません。
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イチビキ第1工場の「味噌の館」は、御油の町並みの中でひときわ目立ちます。昔は味噌蔵だったのでしょうか。
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今は、新人社員の研修所として使われているようです。
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松並木や町並みに沿うようにして流れる音羽川。御油橋の上から撮影。写真左側に写っている建物は「御油の松並木史料館」。
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御油の町並みを南端まで行くと御油橋があります。音羽川に架かっています。その橋の近くに資料館はあります。無料で入館できます。 展示物は、御油の松並木よりは御油宿を紹介するものが多いです。御油宿は、東海道五十三次35番目の宿場でした。
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宿場の高札や駕籠など大きい物も展示されていますが、一番目立つのは御油宿のジオラマです。
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御油宿のジオラマ。右側が松並木で、左側が御油宿。松並木の右側(北側)に赤坂宿があります。隣の赤坂宿と御油宿とは、2km程度しか離れていなかった。 御油宿には大名クラスが宿泊する本陣があったが、赤坂宿にはなかった。参勤交代で大名が御油で宿泊すると、家臣・従者によって御油宿は満員になってしまうので、一般は赤坂宿で宿泊したらしい。
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今まで豊川稲荷に参拝したことがなかったので、神社だと思っていました。 曹洞宗円福山妙厳寺という名称の寺院でした。見るからに江戸時代以降の建築だとわかる総門は、明治17年(1884)に改築されたもの。
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総門をくぐると、大本殿までの参道入口に大鳥居が立っています。やっぱり神社ではないのかと思ってしまいますが、大鳥居は戦後に建てられたものだそうです。でも鳥居の奥に写っているのは寺宝館で、いかにもお寺らしい建物です。 明治の初期に出された神仏分離令によって、かなり苦労を強いられたようです。
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参道を進むと大本殿です。大と付くだけの事はあります。その威容に圧倒されます。赤くて大きな提灯は、参道の手前からも目立ちます。提灯は2年前に更新されたそうです。
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豊川稲荷は、明治の神仏分離令を寺院として乗り切ったため、ご本尊を千手観音としています。キツネ姿に象徴される「豊川いなり」ご本体は、「ダ枳尼真天(だきにしんてん)」と呼ばれる古代インドの仏教の女神様がルーツなのだそうです。女神様は白キツネの上に乗り稲穂を担いだ姿であることから、稲荷・キツネのイメージが定着したのだそうです。 大本殿には、この「豊川いなり」ご本体が祀られているのだそうです。
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ご真言は「オンシラバッタニリウンソワカ」で、参詣の際はこれを7回唱えてから願い事をするしきたり。それにしても大きな提灯ですね。宝珠の紋からパワーが感じられます。
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庭園から見た大本殿。風格を感じますね。
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天文5年(1536)に、今川義元公によって寄進・建立された山門。豊川稲荷の塔堂の中で最も歴史が古い。新しいイメージを受けますが、これは昭和29年に大修理がなされたため。 総門と山門と、立派な門が二つあるのは豊川稲荷が寺院であるためです。寺院としてのご本尊は千手観音像であり、山門の背後にある瑞祥殿に祀られています。山門は、お寺としての門なのです。昭和のものですが、左右に仁王様が入っておられます。
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さすがは豊川稲荷です。門前町が平日でも賑わっています。豊川稲荷を信奉している人たちが、いかに多いかを示しています。 他の門前町だと、週末や祝祭日はともかく、平日では一部の店しか営業していない事が多いですから。
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豊川稲荷の総門前にあります。宝珠まんじゅうが看板商品。宝珠紋があしらわれた、カステラ生地にこし餡が入ったまんじゅうです。 店の中には直売コーナーとイートインコーナーがあります。お茶をフリーで頂くことができます。
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喜楽の外観。総門前から見ています。
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店の前に行くと、蕎麦なら中の食堂へ、稲荷ずしのテイクアウトなら店頭へ振り分けられます。蕎麦が看板商品なのでしょうが、「元祖いなほ稲荷寿し」の存在感の方が大きく感じられます。店頭で、4種【わさび稲荷(わさび佃煮入り)・稲荷のり(巻き寿しとのセット)・ミックス稲荷(わさび稲荷とのセット)・元祖稲荷ずし】から選んでオーダーすると、バックヤードが握り立てを用意してくれます。
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私たちは元祖稲荷ずしをオーダー。3分程で握り立て・出来たてのホヤホヤが出てきました。車で移動しながら食べようかと思いましたが、とてもジューシーだったので、駐車場で箸を使って慌ただしく頂きました。美味しいだけに、食堂で蕎麦と一緒にじっくり味わえば良かった。後悔。
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豊川稲荷総門の斜め前にあります。ヤマサちくわの名前は、子供の頃からTVコマーシャルを見て知っています。ここの目立つ看板を見れば、自然に足が向いてしまいます。
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ヤマサちくわと一口に言っても、贈答用のものも含めると、こんなにバリエーションがあるのですね。これを知っただけでも、寄った価値があるというものです。
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おやつに買った、すっぴんの「特選」ヤマサちくわ。車中で、かじりながら次の目的地に移動しました。さすがは本場・愛知で売られているヤマサちくわです。そのままでも充分においしい。
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豊橋総合動植物公園だと固すぎるので、通称「のんほいパーク」と呼ばれているようです。「のんほい」って、どういう意味なのか園内を歩きながら家内と考えていました。のんびり・ホイホイ楽しく散策できるって意味じゃないかと、テキトーな事を言っていました。後で調べたら、東三河弁で「(・・・してみては)いかが?ねぇ。」といった意味らしい。親しい人に対して用いられる言葉のようです。 動物園、植物園、遊園地、自然史博物館が一体化した公立の施設は「のんほいパーク」だけだという。
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東門から入園すると、正面にガラス張りの大きな温室が、左の方に展望塔・レストランが見えます。とにかく広いのですが、標識案内が少ない上に、行き止まりの道もありますので道に迷いそうです。
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パタスザル。明るくてきれいな環境で暮らしています。パタスザルは、大きさや容姿を見ると中型犬みたいです。
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フンボルトペンギン。志村けんと加藤茶の、ひげダンスを思い出してしまう格好でした。二羽連れだって歩き回ってくれたら面白いのですが、じっとしていました。
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大花壇の噴水池には、ゾウやペンギンをかたどった植栽アートがありました。
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東門から出て帰ろうとしたら、温室棟のピロティ通路で、ニャンコたちが見送ってくれていました。ニャンともリアルですねぇ。
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ここに宿泊しました。名称が変わり「伊良湖リゾート&スパ」になっています。 前に低い山、背後にはココナッツビーチと呼ばれる砂浜と海をひかえ、とても自然豊かな場所にあります。全ての客室が海側に設けられているようです。 3階のレストランは、全ての席から海を眺めて食事ができるようになっています。沈む夕日を眺めながらの夕食バイキングは、なかなかのものです。
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ホテル6階の宿泊部屋からの眺めです。椰子の実を砂浜に並べて描かれた文字やキャラクターが可愛いですね。ホテルの従業員さんが、宿泊客のために描いているそうです。ビーチはホテル専属なのでしょうか?
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まだ海水浴客は来ておらず、閑散としていました。
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私たちは俳聖・芭蕉の生地である伊賀から来ています。伊賀には、あちこちに芭蕉句碑があって、日頃から見慣れているのです。伊良湖の宿に到着し、夕食時間まで付近を散歩しようと出かけたら、すぐ近くに芭蕉句碑があるではないですか。思わぬ所で知り合いを見かけた気分です。芭蕉翁は伊良湖にも来て、句を詠んでいたのですね。 【鷹ひとつ み付てうれし いらご崎】
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句碑の周囲は「芭蕉の句碑園地」となっていて、句碑の後ろの石段を上ると、ゲートボールができるくらいの広場と東屋がありました。写真は広場から句碑の後ろ側を見たところです。
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ホテルに戻り、今日の行程は終了。3階のレストランで夕食バイキングを頂きました。 ふと窓の外を見ると、ちょうど夕日が海に沈もうとしていて、とてもきれいでした。でも、正確に言えば海の向こうにある津市あたりの山間に沈んでいくのでしょうが、気にしないということで。
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