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こぼらさんの石川県の旅行記

こまつの杜・粟津温泉

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「こまつの杜」に寄ってから粟津温泉の宿で1泊しました。コマツの技術者だった親類がおり、かつて携わったであろう大型建設機械を一度は見学したいと思っていたからです。見学後、スイーツを楽しんでから粟津温泉へ。 開湯してから1300年と言われる粟津温泉。霊峰白山に端を発する湯は、血管拡張作用効果が期待できる芒硝泉なのだそうです。1泊しただけで効能を実感できるとは思いませんでしたが、歴史ある湯を楽しんできました。

三重ツウ こぼらさん 男性 / 60代

1日目2018年12月8日(土)

こまつの杜 

小松市

「こまつの杜 」を   >

「こまつの杜」は、コマツ創立90周年を記念して、2011年5月13日にオープンした博物館的な施設です。小学生が社会見学で訪れることを想定しているとのことで、大人だけで訪問した私たちを見て係員さんが不思議そうにしていました。 一番目立っているのは、「930E」という世界最大級ダンプトラックです。最大車両重量500トンというモンスターです。

930Eがモンスターならば、履いているタイヤもモンスターです。タイヤの直径は約4mで、1本の重さが4.9トン!ブリジストン製です。1本の耐荷重はアフリカ象14頭分(84トン)。こんなタイヤを6本も履いているのです。

大きな建物を背景にすると、930Eがいかに大きいかわかると思います。

「こまつの杜」を遠目に眺めると、大きな建物と大型建機が点在している、だだっ広い平原に見えます。入口の前に20台程度駐められる駐車場があり、「こまつの杜」の概略図が掲示されています。

初代コマツ社屋が復元されています。「わくわくコマツ館」という名前です。手前のスクエアな建物に入口があり、初代コマツ社屋の1階が「ものづくり体験型」の資料館になっています。

こまつの杜 

小松市

「こまつの杜 」を   >

初代コマツ社屋1階の、ものづくり体験型資料館。コマツ製の樹木伐採専用車両が森林で活躍する様子がジオラマで再現され、現場の様子がビデオで流されていました。1台のマシーンが巨木をあっという間に根本から切断し、枝をきれいに落とし、一定の長さに幹を裁断して搬出する様子は圧巻です。

「ケンケンキッキファクトリー」という名の、ものづくり体験型資料館。手のひらを当てると電気を起こせるパネルや、触れば触るほど温度を下げていくパネルなどに触れる事ができます。なかでも、プレスファクトリーという体験型金属加工ブースは、大人でも楽しめます。

プレスファクトリーでは、絵柄がプリントされた金属板を買い(2枚で100円)、穿孔・押し型プレス・剪断の3種の加工作業が体験できます。

仕上がると、丸いネームタグのようなオーナメントになります。押し型プレスでは、「ダンプ」「ショベル」「キッキ」の3種から好きな絵柄を選んでプレスします。写真ではわかりにくいのですが、青色にはショベルを、ピンクにはキッキの絵柄をプレスしました。

ミニショベル「PC09」の操作体験コーナー。小学生の訪問見学を想定した施設なので、普段は子供だけを対象にしています。この時は雪混じりの寒い日でしたので、来訪者が非常に少なく、特別に女性もOKということになっていました。家内が操作体験をさせてもらいましたが、「ご主人もどうぞ」と言ってもらえたので私も・・。軽いレバーを操作するだけでショベルを動かすことができました。小さくても力がありましたよ。

こまつの杜 

小松市

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「わくわくコマツ館」の隣には、コマツ製のクラシック建機が展示されているコーナーがあります。写真は、現存するコマツ製トラクタのなかで最も古い「T25」型トラクタ。1936年8月に、ここ小松工場で製造されたものだそうです。古い記録映画で見たことがあるような。初期の戦車みたいですね。

こまつの杜 

小松市

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子供の頃、近所の工事現場でよく見かけたブルドーザ。型名は「D50」だそうです。1963年に販売開始されたそうなので、かつて自分たちが見ていたブルドーザと同機種だと確信。とても懐かしい。この機種が活躍していたのは、日本が高度成長していた時代でもあるので、なおさらです。社会全体が、未来に明るい希望を持っていましたからね。 今思えば、ブルドーザとはどういった姿なのか、ブルドーザという一般名詞も、コマツという社名も、全てこれを見て覚えたような気がします。

今どきの建機も展示してあります。建機だけを凝視するのは初めてだったので、時代によってデザインやカラーリングが変わってきている事に、今さらながら気付きました。

旧本社建物の傍らには、コマツ創始者・竹内明太郎氏の銅像がありました。氏は、かの吉田茂の実兄です。世界のコマツを創立したのみならず、日産自動車の創立にも深く関わっていました。早稲田大学が理工科(現在の理工学術院)を創設した際には多大な支援協力をするなど、工業立国に尽力しました。これにより、早稲田大学にも胸像があるといいます。 数多くの功績を残した氏の銅像ですが、私が注目してしまったのは足元でした。三つ揃いのスーツを着込んでいるのに足元は・・。

草鞋履きなのにゲートルを巻いているのです。ゲートルは、ブーツの中に小石が入り込んで動きにくくならないよう、長靴とズボンの隙間を塞ぐように巻くものです。草鞋履きでは余り意味がありません。竹内氏が活躍したのは大正時代なので、ブーツの入手は難しくなかったでしょう。 不思議に思って調べてみたら、竹内氏が現場を視察する時は、ハンティング帽と草鞋を必ず着用していたそうです。それだけ現場を大事にしているという意思表示だったようです。偉大な人は、やることが違いますね。

サイエンスヒルズこまつひととものづくり科学館

小松市

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「こまつの杜」の隣にある科学館です。建物のデザインが、とてもユニークです。 「こまつの杜」も「サイエンスヒルズこまつ」も、コマツの小松工場跡地に建設されましたが、「こまつの杜」はコマツが作り、「サイエンスヒルズこまつ」は小松市によって建設されたという違いがあります。 スーパーの屋上駐車場に向かう上り道みたいな屋根ですが、自由に歩いて上がれるそうです。

サイエンスヒルズこまつひととものづくり科学館

小松市

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中に入ってみると、意外にオーソドックスな間取りでした。 この時は、石川県内の企業が技術を活かした商品を展示し、大学・高専・高校などは研究成果をブースでお披露目していました。私の母校もブースを出していましたが、誰もいませんでした。地場産業の「ものづくり」や技術を紹介する場となっていました。

小松市には航空自衛隊の小松基地があるからでしょうか、防衛省技術研究本部という、ものものしい名前のブースもありました。偵察用の「球形飛行体」が展示されていて、その機能が動画で紹介されていました。 自在に空を飛び、あらゆる場所で離着陸ができ、回転して地上を移動できるそうです。ドローンでは地上移動できませんから、大したアイデアです。完成したら凄い兵器になりそうだなと感じ、食い入るように見ていたら、スタッフの方が「この後、これの紹介映画(50分)を上映予定で、1名だけ席が空いていますが見られますか?」と声をかけて下さいました。家内も一緒に見られれば二つ返事だったかもしれませんが、私だけが見ると後で家内の怒る顔が怖い。遠慮いたしました

ケーキハウス マルフジ

小松市

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絵本の挿絵に登場しそうな、可愛らしくて素敵な店舗です。結構大きい建物です。洋菓子店で、これだけ大きな店舗は珍しいです。写真手前に写っている部分がイートインスペースになっています。

こちらは入口と売り場がある所です。クリスマスが近いので、赤いサンタさん(マネキン)がバルコニーをよじ登っていました。見ているだけで、嬉しい気分になってきます。

ケーキハウス マルフジ

小松市

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とてもお洒落なイートインコーナー。写真はカウンター席です。このイートインでケーキを頂くには、テイクアウトと同じように、店頭で好きなケーキを選んで注文すればいいのです。店員さんが席まで持ってきてくれます。

こちらもシックでお洒落な、テーブル席のイートインコーナー。私たちが入った後、次々とお客さんがやってきて、あっという間に満席になっていました。 このイートインを利用する際に面倒なのは、ケーキや菓子を一定金額以上注文しないと、ドリンクがセット割引にならないことです。コーヒー・紅茶抜きでケーキや菓子を頂くのは避けたいですし、かといって割引してもらうために注文するアイテム数を増やしたり高いケーキに変更するのも馬鹿げています。でも、割引なしだとドリンクが高くつくようになっているのです。商売上手ですね。

家内が選んだシブースト。ケーキハウス・マルフジさんのロゴが入った金色タグがお洒落ですね。カラメルが香ばしくて美味しかったそうです。

私が選んだ「スペシャルいちごショートケーキ」とホットコーヒーのセット。こちらには、マルフジさんのロゴ入り金色タグが付いていませんでした。鮮やかな赤いイチゴに、金色のタグは似合うと思うのですが。 スポンジ生地の間にも、イチゴクリームとまるごとイチゴ1個が挟んであって、イチゴづくしでした。

大江戸温泉物語 あわづグランドホテル

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選ぶにあたって安心・安定感があるのが、湯快リゾートのホテルの特徴。サービス内容に高望みをしなければ、どのホテルに泊まっても一定の満足感が得られます。 温泉地の宿ながら安価に宿泊できるし、翌日の正午がチェックアウトなので天然温泉風呂を何回も楽しめる楽しみもあります。料理には賛否両論あるようですが、食事がバイキング1本というのも気易くて良い。ここの大浴場は、床が畳張りになっているのが特徴です。洗い場の畳には髪の毛が残りやすいので凝視できませんが、歩くに滑る心配がないし、足の裏が冷えにくいという良さがありました。

粟津温泉

小松市

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粟津温泉の総湯には、どことなく「千と千尋の神隠し」を思い出してしまう雰囲気が漂っています。温泉地に来ているのだなと感じました。 宿が指定した夕食時刻まで、1時間ほどありましたので粟津温泉の町並みを見て回ることにしました。宿の駐車場整理担当に、温泉街らしい場所を尋ねたら「う〜ん、そんな場所あったかなぁ〜?」ときた。でも、すぐ近くに総湯や足湯があると聞いて行ってみました。結構良い場所あるじゃないですかぁ!

粟津温泉観光協会

小松市

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粟津温泉の総湯。日帰り温泉でもあります。今どきの日帰り温泉施設のように大きな建物ではないのですが、デザインに味があります。 地元の方と思われる、普段着姿のおじいちゃんと幼い孫娘らしき二人が入っていくのを見たら、何となくジーンときてしまいました。温泉地に住んでいる方々にとって、総湯は銭湯みたいなものなのでしょう。私が家族と一緒に銭湯に行ったのは何十年前の事だったか・・。遠い昔の記憶が甦りました。

「総湯」の一角にある源泉。潤沢に涌き出でている様には見えません。湯気を立てている源泉を見ると、どうしてだか自分でもわからないのですが嬉しい気分になります。

粟津温泉

小松市

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天の川と流れ星をイメージしたという「足湯」。床材に小さな穴をあけて、内側の光源から光をこぼれさせているのでしょうが、良くできていますよ。本当に天の川のように見えます。足湯のブルー照明が流れ星?彗星かな? 湯温は44℃程度あり高め。湯に10分ほど足を浸けていたら、ほんのりと赤くなりました。血行促進作用があるようです。 外に出ると雪混じりの雨だったので、足を湯に浸けたまま動きたくありませんでしたが、宿の夕食時間が迫っていたので引き上げました。

1日目の旅ルート

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