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こぼらさんの岐阜県の旅行記

飛騨金山・横谷峡の滝めぐり

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下呂温泉街より車で30分ほどの、下呂市金山町にある横谷峡の滝めぐりをしました。紅葉が深まりゆく横谷峡はとても静かでしたが、見所である白滝・二見滝・紅葉滝・鶏鳴滝のまわりだけは滝が流れ落ちる音が響いていました。 近くには飛騨金山温泉があり、日帰り温泉施設2軒が街道をはさんで向かい合わせに営業しています。下呂温泉に近いので、泉質は良好です。

三重ツウ こぼらさん 男性 / 60代

1日目2019年11月2日(土)

道の駅  飛騨金山ぬく森の里温泉

下呂市

「道の駅  飛騨金山ぬく森の里温泉」を   >

ちょっとややこしいのですが、「道の駅・飛騨金山ぬく森の里温泉」の駅舎内にある温泉施設が「飛騨金山 ぬく森の里温泉」という名前になっています。一般ビジター客でも450円で温泉に浸かれるなんて、今どき滅多にお目にかかれない良心価格です。 この道の駅は地域の総合センターになっているようで、広い敷地には宿泊施設や日帰り温泉、球技場・保健センター・病院・介護施設などが軒を連ねています。

道の駅かれん

下呂市

「道の駅かれん」を   >

いかにも道の駅という感じの土産物売り場の奥に、温泉利用受付があります。大浴場に行くには、写真左の通路を通って受付の裏側に回り込み、階下へ降りていきます。すんなり大浴場に行けたら便利なのにと思いましたが、宿泊客も同じ浴場を利用するので動線を分けているようです。確かに、浴衣姿の入浴客が、土産物を買い求めに来たお客と同じ場所に居たら少々ややこしいかもしれません。 温泉を備え、宿泊もできる道の駅は全国的にも珍しいようです。

「道の駅・飛騨金山ぬく森の里温泉」の駅舎には、飛騨金山の三大おすすめ観光スポットが掲示されています。 @横谷峡 四つの滝 A金山巨石群 B飛騨金山 ぬく森の里温泉 となっています。今回、私たちの目的は「横谷峡 四つの滝」めぐりだったので、県道86号線(金山明宝線)を2km余り北上し、案内標識に従って白山神社前で左折して横谷峡に向かいました。

横谷峡

下呂市

「横谷峡」を   >

飛騨金山付近で馬瀬川に注いでいる横谷川の峡谷が横谷峡。コンパクトながらも4つの美しい滝を有する峡谷です。 国道41号線「下妙見町」交差点を曲がり、県道86号線を高山方向に2km余り進むと白山神社が見えてきます。その手前で左折し約600mほど進むと駐車場があります。 県道86号線は、数年前までは国道256号線でしたが、国道の経路変更により県道になっています。ガイドブックでは今でも国道256号線となっている事がありますので、ご注意下さい。

横谷峡

下呂市

「横谷峡」を   >

最初の滝・白滝の手前に駐車場があり、そこに車を駐めて滝めぐりに向かいます。4つの滝までの距離が表示されていますが、どの滝にも一本道で行けるので安心です。 一番遠い鶏鳴滝でも、駐車場から1,400mしか離れていません。そこそこ気楽に見て回れます。 ただ、トイレは駐車場の近くにしかありませんので、ご注意下さい。

駐車場から歩き始めると、ところどころ道沿いに紅葉が見られました。

横谷峡 四つの滝の紅葉

下呂市

遊歩道のスタート地点から一番近い場所にある白滝。落差17mで、4滝の中では2番目の高さ。色づきつつある楓と滝壺のエメラルドグリーンとのコントラストが美しかった。この美しさは、もう少しメジャーになってもいいと思います。 横谷峡付近は特別天然記念物のオオサンショウウオの生息地らしく、白滝の滝壺の近くに飼育場跡らしいものがありました。

横谷峡四つの滝

下呂市

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白滝の前には白っぽい砂利が積もっていて、滝壺の前まで歩いて行けます。滝壺の水がエメラルドグリーン色をしているのが印象的です。中山七里の飛騨川はエメラルドグリーン色が特に顕著ですが、支流の馬瀬川水系の水も透明度が高いようです。

最初の白滝から2番目の二見滝まで、わずか200mほどしかありませんが、こんなに美しい渓流が見られます。 こうしたせせらぎまでエメラルドグリーン色をしていて、ちょっと感動します。

横谷峡四つの滝

下呂市

「横谷峡四つの滝」を   >

二見滝の滝壷は、散策路から階段で下りていくと見えてきます。滝の落差は9mなので大きいわけではありません。でも滝幅が大きいし、二段になっているせいか、流れ落ちる水の音は、ここが一番大きく感じました。

横谷峡四つの滝

下呂市

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二見滝の正面に行くと、滝が二段になっているのがよくわかります。滝筋を二度見られるから二見滝なのですね。岩盤が渓流によって削り取られ、V字どころかU字になっているところを見ると自然の力の凄味を感じます。 水に触れてみましたが、そんなに冷たくありませんでした。

横谷峡

下呂市

「横谷峡」を   >

二見滝の滝壺に溜まった水は、滝壺の後ろから渓谷へ流れていきます。水かさは深くはないですが、やはりエメラルドグリーン色をしています。 飛騨川の飛水峡と比べるとコンパクトな渓谷ですが、45°も傾斜した白っぽいチャート岩の地層を迂回あるいは穿ちながら水が流れていく様子を見ると、飛水峡と似ていると思います。飛水峡は、太古の昔はこうした小さな渓谷だったのが、何億年もかけて拡大した様子が察せられます。

横谷峡四つの滝とこもれび遊歩道コース

下呂市

「横谷峡四つの滝とこもれび遊歩道コース」を   >

二見滝から3番目の紅葉滝まで約900mありますが、美しい渓流を横目に見ながら歩いて行きます。 遊歩道はアスファルト舗装されていますが、車1台が通れるだけの幅しかないので、1番目の白滝の手前の駐車場に車を駐めて歩くのが無難です。

横谷峡四つの滝

下呂市

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3つめの滝・紅葉滝。遊歩道から見下ろしています。エメラルド色の滝壺がきれいです。 落差は9mで二見滝と同じですが、二見滝と違い一筋の滝なので、違った美しさを感じます。 二見滝から900mほど上流側にあります。滝と滝の間の距離では一番長いので、二見滝を過ぎると、しばらく静かな遊歩道を歩く事になります。紅葉滝が近付いてくると、「サー・・・」という水の音が聞こえてくるので、それとわかります。 紅葉滝は、滝全体を遊歩道から見下ろせるほどに結構低い場所にあります。

こういう階段を下りて滝壺に向かいます。この辺りは、紅葉が終わりかけていました。

横谷峡 四つの滝の紅葉

下呂市

3つめの滝・紅葉滝。滝壺の上を覆うように楓が生えているので紅葉滝と名付けられたのでしょう。11月初めでしたが、紅葉のピークまで10日以上は待たなくてはならないと思いました。

横谷峡四つの滝とこもれび遊歩道コース

下呂市

「横谷峡四つの滝とこもれび遊歩道コース」を   >

紅葉滝と鶏鳴滝との間は200mしかありませんが、散策路の勾配は結構きついです。途中、鎌倉の釈迦堂切り通しを思わせるトンネルがありました。切り通しトンネルをくぐると、すぐに鶏鳴滝に着きます。 最終の鶏鳴滝まで車で来ることもできるようですが、こんなに狭くて見通しの悪い場所で対向車に遭遇したら待避が難しいこと確実。歩行者にも迷惑がかかります。やはり横谷峡めぐりは歩きましょう。

横谷峡四つの滝

下呂市

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一番上流にあり、4番目に姿を現す鶏鳴滝。4つの滝の中では最大で、落差33m、滝壺の水が最も澄んで明るい感じがします。滝壺の底がはっきりと見えます。 滝の形も良く、神々しさを感じる滝です。

横谷峡四つの滝

下呂市

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鶏鳴滝。比叡山から探索にやって来た黄金姫の前で、黄金鶏が一目姿を見せて滝壺に舞い降りたという「黄金姫伝説」が伝わります。滝壺はとても深そうなのですが、光り輝く黄金鶏が底に潜んでいると思える程に明るいです。

鶏鳴滝の近くには「黄金姫伝説」の解説パネルが立っています。 11世紀末、都で秘宝として大切にされていた彫刻像「黄金鶏」が行方不明になり、これを探す旅に出た黄金姫がいました。比叡山から横谷峡にたどり着いたところで「黄金鶏」の声を聞き、鶏鳴滝にやってきました。「黄金鶏」は滝の主になっており、姫に一目だけ姿を見せて滝壺に消えました。姫は「黄金鶏」の行方を確認できたので、近場で薬草を摘んで都に帰り、これで病の母親を直したという伝説です。

東屋が設けられていて、滝を遠目にじっくり鑑賞できるようになっています。 でも先に来ていた若いカップルさんは、滝壺の岸の岩場に腰掛け、目を閉じてじっと座っていました。森林浴なのかマイナスイオンを吸い込もうとしていたのか。

4つの滝めぐりを終えて帰途につきます。来る時には薄暗かった切り通しトンネルは、西日を浴びて明るい印象を受けました。

切り通しトンネルの手前に、歩行者専用の散策道路への分岐点がありました。最近の台風により倒木や路肩崩れが生じ、通行止めになっていました。

飛騨金山ぬくもりの里温泉 湯ったり館

下呂市

横谷峡の四つの滝めぐりを終えて、出発地点の「道の駅・飛騨金山ぬく森の里温泉」に戻ってきました。一風呂浴びようと見回すと、駅舎の通り向かいにも「湯ったり館」という日帰り温泉施設がありました。ここも道の駅の一部らしいので、同じ道の駅に2つも温泉施設を備えていることになります。 温泉専用施設なので、こちらの方が立派そうに見えます。でも、すぐ隣に病院があるので以前は湯治用の施設だったのかもしれません。

飛騨金山温泉

下呂市

「飛騨金山温泉」を   >

湯ったり館の様子。ちょっと見る限り、全国各地にある日帰り温泉施設のロビーと変わりはありません。 でも湯に浸かってみると印象は一変します。近場に下呂温泉があるからか、泉質がとても良いのです。さらに、多くの浴槽(大浴場・露天風呂・源泉風呂・ジェットバス・寝湯・サウナ)があるので、へたな温泉宿の大浴場よりも楽しめます。利用料は750円(土日祝)・610円(平日)と高めですが、その値打ちはあると思います。

飛騨金山温泉

下呂市

「飛騨金山温泉」を   >

湯ったり館の外では、温泉の販売もしていました。ホースリールに車のホイールが使われていて、野趣を感じます。55℃に加熱された源泉湯は200リットル200円ですが、ボイラーが故障しているのか使えませんでした。 28.6℃の源泉の湯なら200リットル100円です。これは安い!自宅の浴槽に運んで適温に温めるだけで、最高の風呂が楽しめます。 家まで運ぶのが大変そうですが、へたな入浴剤を入れるよりも安上がりです。次に来る時は、飲料水用のタンクを持ってくるべきだなと思いました。土産にすれば家族が喜びそうです。

1日目の旅ルート

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