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さとけんさんの福島県〜神奈川県の旅行記

【18きっぷ】飯坂温泉・外湯四番勝負。大人の源泉宿・伊勢屋の110号室に連泊する【2023年8月】

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歴史ある名湯・飯坂温泉で、伊勢屋という旅館の110号室・温泉付きの部屋に素泊まり(初日は朝食弁当プラン)で格安に2泊してきました。どちらかというと、ぬる湯でまったりが好きな私が、熱い湯で知られる飯坂温泉の外湯にも挑戦してきました。

神奈川ツウ さとけんさん 男性 / 50代

1日目2023年8月7日(月)

JR 国府津駅

小田原市

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さて、今回は暑い夏の18きっぷの旅ということで、「できるだけ楽な鉄道の旅をする」というサブテーマを決め、「鉄道駅から歩いて行ける温泉地を格安で楽しむ」というメインテーマのもと、今夏18きっぷの旅・第一回目の目的地は飯坂温泉に決定です。

JR 国府津駅

小田原市

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朝6時13分、国府津駅着。乗車した駅では早朝でしたので駅員が不在で、ここ国府津で18きっぶにハンコを押してもらいます。それではなぜ国府津に来たのかというと、6時21分国府津駅始発の上野東京ライン・宇都宮行きのグリーン車に乗車するためです。国府津で予定通り、ガラ空きのグリーン車に乗車、宇都宮着は9時28分予定。紙のグリーン券ですので、頭上のランプは赤のまま、平塚あたりでしたか、グリーンアテンダントさんがいらして検札し、しばらくして頭上のランプが緑にかわります。途中、藤沢・大船・戸塚あたりでかなりの乗客がグリーン車に乗車し、東京・上野あたりでまた空席の目立つ車内になりました。グリーン車は終始快適でしたが、冷房が効いてやや寒かったですな。

黒磯駅

那須塩原市

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宇都宮着9時28分、宇都宮発9時49分発・黒磯着10時41分。黒磯発が11時53分ですので、72分の待ち時間です。最初の30分はホームの冷房の効いた待合室で、残りの42分は入線した列車の中で、それぞれ読書です。今回の携帯本は、司馬遼太郎・「燃えよ剣」の上巻。

黒磯駅

那須塩原市

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宇都宮から黒磯、黒磯から新白河駅まで乗客が少なく快適な列車旅です。

新白河駅では吹く風がどこか涼しい。新白河から先は、郡山手前でどっと混雑してきます。郡山から福島までは、初めは座れないほどの混雑で、途中から空いてきました。

14時26分、福島駅着。今日はここまで、一度も汗をかくことなくやってきました。福島駅はモワッと、かなり暑いですね。福島交通飯坂線に乗り、終点の飯坂温泉駅へ向かいます。

飯坂温泉駅

福島市

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時刻は15時4分、飯坂温泉駅に到着です。ここから宿までは汗だくの旅になります。

松尾芭蕉の銅像

福島市

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駅前の広場に松尾芭蕉の銅像があります。芭蕉さんは1689年(元禄2年)5月2日にここ飯坂温泉に一泊されています。「おくのほそ道」の旅では、3月27日に江戸を発ち、4月1日に日光、4月19日に那須、4月20日に白河、そして5月2日にここ飯坂温泉、5月4日に多賀城、5月9日に松島、5月13日に平泉、5月27日に立石寺、この後、酒田・出雲崎・市振の関・金沢・小松・加賀・敦賀と周って、8月21日ごろに大垣着と。46歳で亡くなったと記憶していましたが、今回調べてみて1644年に生まれ、1694年に亡くなっているということで、50歳の生涯で、これだけ名が通っているというのはすごいなと思いますし、世間の評価とは関係なく、ご本人は楽しみも苦しみも喜びも哀しみも、それは濃い濃い人生を、自分の時間を過ごされたのだろうと思います。

飯坂温泉駅

福島市

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芭蕉像の横から見た十綱橋(とつなばし)です。1915年(大正15年)完成の全長50m超の橋です。

飯坂温泉観光協会

福島市

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駅前の交差点、駅との対面に観光協会の建物があり、ここで街歩きのマップを手に入れます。感じの良い観光協会でした。

波来湯

福島市

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摺上川沿いを歩くと、飯坂温泉に九つある外湯の一つ、波来湯(はこゆ)があり、その前を通って川沿いに下ると波来湯公園になって、足湯のあるお堂があります。この場所には以前、若喜旅館本店がありました。若喜旅館は、1995年3月に書かれた福島市消防本部の報告書には「摺上川沿いの両岸に林立する旅館群の中の一つで、温泉街でも有数の老舗旅館である」とあります。

波来湯

福島市

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お堂の前には、このような足湯があります。私の初・飯坂温泉は、まずこの足湯に入っていきますか。最近、すっかり足湯慣れしていますので、裾をからげて靴下脱いで、ドボンと足を浸けますと、おっ、あっ、熱いですな熱いですな、おっ、しかし、足を浸けられないほど激アツというわけではございませんな。しばし、足を浸けております。お湯に浸かっていた部分が赤くなる、そんな状況ですね。

波来湯

福島市

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足湯に浸かりながら見る、波来湯公園と飯坂温泉の空。時は雲の如く、また雲も時の如し。合掌。

波来湯

福島市

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そしてこちらが外湯の「波来湯」です。火曜日が定休日です。実はこの時点の私は、飯坂温泉の外湯に対して非常にビビっておりまして、かなり下調べをした印象では、飯坂温泉の外湯はとても熱いということと、一見の客には少し敷居が高いというそんな口コミが多かったと思います。そんなわけで、波来湯に入浴するならば今このタイミングしかないという事は気が付いていましたが、今回の飯坂温泉は外湯は入らなくてもいいかな、部屋に温泉の風呂があるし、などと、温室育ちの旗本の三男坊のような逃げ口上をそろえていたのでございます。

波来湯

福島市

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時間は6時から22時、最終入館時間は21時40分、そして定休日が火曜日。今日が月曜日、明日は飯坂温泉を歩きますが火曜日なので、波来湯はお休み、明後日水曜日は朝8時の飯坂温泉発の列車に乗るので、実質入浴できませんということで、波来湯をあとにします。

飯坂温泉

福島市

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写真は波来湯から摺上川沿いを歩いてすぐの場所です。左が旅館・昭泉閣(休業中)、右手奥が福住旅館です。この先の辺りは若葉町と呼ばれ、今はとても静かな場所ですが、昔はかなり賑やかな場所であったそうです。

飯坂温泉

福島市

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本日のお宿の伊勢屋に向かって歩いております。写真は飯坂町西滝ノ町付近です。右手にホテル・ジュラクが見えます。さて、本日のお宿の伊勢屋さんは、基本的に素泊まり・持ち込み歓迎というお宿で、従いまして今晩の夕食は、何か買っていくか食べに出るかのどちらかになるわけですな。事前調査の結果、今日はテイクアウトのお寿司を買っていくことにしました。この先を左へ曲がります。

飯坂温泉

福島市

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そしてこちら、いかにも昭和の建物の一階角にありますのは、「お持ち帰り寿司チェーン・寿司でん・飯坂店」です。テーマは格安旅行を標榜しておきながらのお寿司は少し贅沢かなと思ったのですが、まぁ、寿司屋に入って食べるわけでもなし、おにぎりや簡単なお弁当では味気ないし、ちょっと美味しいもの食べたいし、って、やっぱりお前は旗本の三男坊風だな。

飯坂温泉

福島市

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お寿司屋さんから再び元の道に戻り、この分かれ道を左へ行って道なりに左折すればすぐに伊勢屋です。(翌日に判明したのですが、「寿司屋・でん」からはもっと簡単に伊勢屋へ行くことができます)

いいざか 日帰り温泉 伊勢屋

福島市

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おお、伊勢屋に到着です。このお宿は日帰り入浴も大歓迎のお宿でして、時間はなんと朝7時から23時まで(受付終了時間は22時30分)と使いやすい時間設定になっていますね。料金は、7時から12時から600円、12時から18時から800円、18時から22時30分が1,000円となっています。(2023年8月現在の情報です)

いいざか 日帰り温泉 伊勢屋

福島市

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おお、これは立派な外観です。というのも伊勢屋さんは、創業昭和22年の老舗旅館です。福島民報社という福島県の新聞社の、2015年10月28日の記事によれば、「伊勢屋は昭和22年創業し、68年の歴史がある。客室は31室で150人を収容できる。飯坂温泉でも数少ない源泉を持つ旅館」とあり、同時に「福島市の飯坂温泉の伊勢屋が31日で閉館」とあります。つまり、2015年10月31日で伊勢屋は閉館し、翌年の2016年「平成28年9月30日に、「大人の温泉旅館」として再スタート」(伊勢屋のパンフレットより)した旅館です。「素泊り旅館・飲食持ち込み歓迎、当日お一人様から宿泊可能」というスタイルであり、お風呂は、「大浴場・野天風呂」と、道を挟んで隣りの建物の「渓泉荘」の内風呂と露天風呂(こちらの営業時間は、水木が休みで、月・火・金は16時から21時、土日祝日は朝9時から21時」となっています)に入ることが出来ると。そして私から見て最大の特徴は、源泉を引き込んだ部屋がいくつかあって、それがかなりお得な値段設定であり、一人利用でもお得な価格設定は変わらない点ですな。

伊勢屋

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それでは伊勢屋にチェックインです。フロントで、説明を受けた内容は、門限が23時であること(23時から翌7時の間は出入りが出来ない・7時よりも早いチェックアウトは事前に要連絡)、外出の際は鍵を必ずフロントへ預けること、館内の温泉は23時から24時が清掃時間になっている、別館の渓泉荘の温泉は21時まで、朝の入浴は出来ない、などなどです。後は案内板に書いてあるのですが「部屋での煮炊きはできない(発覚したら清掃料5万円)」「客室ではドライヤー等の使用は不可(電気量オーバーになるため)」「ゴミの持ち帰りにご協力ください」とあります。このゴミの持ち帰りは、車で来ている時は全く問題がないのですが、18きっぷで旅する時は、南極冒険家のように、極力、荷物は減らして小さくまとめている私には程度がわかりませんでしたので、テイクアウトの容器などは処理をお願いして、快諾していただきました。持ち込み歓迎旅館ですが、ゴミはあまりでないような、そんな買いだしが必要ということになりますな。あとは、ネットですね、フリーwi-fiは、ロビーのみの使用となっています(2023年8月現在)。もっとも、今回は重くてかさばるタブレットは持ってきていませんので、私はネット無しの環境で充分です。あとは、自動販売機があって、これは入館してからわかったのですが、自動販売機の価格設定は町中のそれと同等もしくは少し安い気がしました。

伊勢屋

「伊勢屋」を   >

古いけれども清掃が行き届いている館内を案内されて、本日の110号室へやってまいりました。おお、この階段を降りると110号室の扉があります。実質、この階段は110号室専用の階段ということになります。

伊勢屋

「伊勢屋」を   >

階段の踊り場にのれんが下がっています。

伊勢屋

「伊勢屋」を   >

のれんを越えてさらに階段は下りますので、踏み外さないように注意します。

伊勢屋

「伊勢屋」を   >

のれんを越えるとこんな感じ。降り切ったところに扉があって・・・

伊勢屋

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とびらを開けるとここが「踏み込み」ということになるのでしょうか、正面の畳の部屋が「次の間」、写真右手にトイレと風呂場があります。

伊勢屋

「伊勢屋」を   >

こちらがトイレです。便座便器ともに新しいものが使用されています。手前の床がフカッと沈みます。

伊勢屋

「伊勢屋」を   >

そしてこちらが脱衣所と、おおっ、お風呂が見えるではないか! そうです、あれが源泉が流れ込む、私専用のお風呂となりますよ。ちなみに洗面所の水は「飲用不可」ですのでご注意ください。数枚前の画像の、部屋の階段を昇って左手へ行くと大浴場の入り口と自動販売機があって、その横に給水所がありますので、水はそこで飲むことができます。

伊勢屋

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写真右手に蛇口が2つありますが、手前が水で、奥が源泉の蛇口です。水は水道料金がかかるので、温度を調整する時以外は止めておきます(例えば就寝する時や、チェックアウト前の最後の入浴の後など)。源泉の蛇口は、「無料」なので、止めなくて良いというか、止めない(源泉の配管は流れを止めると含有物によって詰まりやすくなる)。つまり、源泉の蛇口は、湯量を調整することはあっても完全に止めない、水は、温度調整のために出す・止める、ということですね。写真の状態は、チェックイン直後ですので、湯舟に源泉そのままに近い湯が溜まっているという状態です。泉質は「単純温泉」、泉温は「64.5℃(源泉)」ということで、かなり熱いです。湯が熱いので浴場も室温が高くなり、結果、タイルの水分が蒸発している状態が写真です。そのくらい熱いです。水の蛇口をひねる際に、足もとにオーバーフローしているお湯とか、バランス崩してドボンとか、そこらへんには本当に注意が必要です。源泉を絞って水の蛇口を最大に開いて、それでは湯舟の温度が下がるまで、着替えや部屋の確認、建物の確認などしましょうか。

伊勢屋

「伊勢屋」を   >

ここが次の間、机と小さなテレビがあります。

伊勢屋

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そして奥の和室、こちらには既にお布団が敷かれています。なんとテレビがもう一台、あるではないか。

伊勢屋

「伊勢屋」を   >

冷蔵庫は新しい、少し大きめの冷蔵庫があります。入浴後の話になりますが、エアコンがありまして、源泉風呂で熱々になった身体をすぐにエアコンの効いた部屋で火照りを冷ますと、ここは桃源郷かと。

伊勢屋

「伊勢屋」を   >

建物も部屋も基本的には古いのですが、ところどころがリニューアルされていて、掃除もしっかり行われている印象ですね。部屋の匂いや、水回りの匂いというものは、確かにありますね。ここが我慢できるか出来ないかは評価の分かれ目となると思います。ただ、水回りの匂い(正確に言うと脱衣所の匂い)は部屋にいる時には気になりませんな。

伊勢屋

「伊勢屋」を   >

さて、こちらは大浴場です。「常滾湯」(じょうこんゆ)と書いてあります。「滾」って難しいですね、これは「泉が滾々と湧く」(こんこんとわく)のコンコンですな。こんな字を書くとは知りませんでした。「水などが、尽きることなく湧き出てくるさまを表す」ということですね。大浴場は夜に入りました。プロの温度管理はこういうものかと、感心しました。

伊勢屋

「伊勢屋」を   >

そしてこちらの出入り口にて、外履きに履き替えて、出て右手へ行くと「渓泉荘」があります。ちなみに左手へいくと「野天風呂」があります。

伊勢屋

「伊勢屋」を   >

この出入り口をでると道があり、それを越えて正面の建物が渓泉荘です。渓泉荘は伊勢屋の別館として、その露天風呂と内風呂に入ることができます。営業時間が、月・火・金が17時から21時まで、土日祝日が10時から21時まて、毎週水・木曜日は清掃・メンテナンスのため定休日とウェブサイトの情報です。

伊勢屋

「伊勢屋」を   >

こちらの玄関も立派です。詳しいことはわからないのですが、私が想像するに、こちらの建物がもともとあって、その右手に新館を増設したのかもしれませんな。こちらは昭和30年代ぐらいの建物、その右手の建物は昭和40年代の建物と、私は勝手に想像しました。

飯坂温泉

福島市

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さて、時刻は16時45分、そろそろ部屋風呂は入れるかなと、裸になりまして風呂場へ行くと、まだちょっと熱いようですねー。今日は汗もかいたし、まずはシャワーで汗を流してサッパリとします。極楽ですな、極楽。汗をかいた後のシャワーって、なんでこんなに気持ちがいいのでしょうか。そして、いよいよ湯舟ですね。おっ、これは入れそうだぞ。まだちょっと熱いが、ちょうどいいともいえる。おお。幸せですな。肩まで浸かって、うーん、これが飯坂温泉か。良き良き、良き。ご満悦にござる。風呂から出ても汗が出てくるほど温まりました上に、予め冷房でほどほどに冷やしていた部屋へ行って、パンッと仁王立ち、こりゃええぞー。

伊勢屋

「伊勢屋」を   >

さて、部屋風呂に感動した後は、本日のまとめを記録し、観光案内所で入手したマップを眺めて、明日の飯坂温泉街歩きのルートを検討です。

伊勢屋

「伊勢屋」を   >

ほうほう、ほーぅ。なるほどなるほど。飯坂温泉の外湯は全部で9つあると、熱くて熱くてそれは熱い風呂だと、そこまでは下調べをしております。そして、明日は火曜日、火曜日定休の外湯は、波来湯(はこゆ)・八幡湯(やはたゆ)であるから、まずここは明日は入ることが出来ない理由があると。そして、天王寺穴原湯(てんのうじあなばらゆ)は歩いて行くには少し遠い所にあると、これも除外。すると私が入ろうと思えば入ることが出来る外湯は、明日は6つあると。鯖湖湯(さばこゆ)・切湯(きりゆ)・導専の湯(どうせんのゆ)・仙気の湯(せんきのゆ)は、比較的行きやすい所にあり、大門の湯(だいもんのゆ)と十綱湯(とつなゆ)は、離れてはいるが歩いて行けないことはない、そんな風に情報をまとめます。それと「たまご交番」という文字をみつける。たまご交番とは何でしょうか? どうしようかな、明日、足湯は入ろう、外湯は、どーしようかなー。と考えているうちに18時になりましたので夕食にします。

伊勢屋

「伊勢屋」を   >

エビスビールで乾杯じゃ。お寿司は「蘭にぎり」・1,400円と「寿にぎり」・830円です。ネタは美味しいですね。酢飯がもうちょっと酢が効いていると私好みなんですがね。たっぷりといただきました。ご馳走様でした。満足です。

伊勢屋

「伊勢屋」を   >

さて、時刻は19時45分、酔いも覚めたことですし、部屋の風呂へ行きますと、ここでこの湯舟のもう一つの法則を知ることになります。写真は、16時44分の写真で、湯舟に入って温まったあと、水は止めて源泉の蛇口は湯量を絞ったままで出たのですが、その状態で3時間、風呂場へ見に行くと、湯の面が湯舟の半分以下になっています。どういうことか、考えてみたのですが、これは私の勝手な憶測ですが、『この浴槽からもしくは栓から、オーバーフローという形ではなく流出していくお湯が一定量あると。その「一定量」を超えた湯水を注ぎ続けないと、湯舟がいっぱいにならない』という事なのかと。つまり水を止めたら、源泉の蛇口を大きく開いておかないといけないようですね。現在19時45分、源泉の蛇口を開き、同時に水の蛇口も開いて、湯舟にお湯を張り始めます。入ることが出来るようになるまで、時間がかかりますので、この間に、渓泉荘のお風呂と、伊勢屋の大風呂、そして時間が合えば野天風呂に行ってみようということになりました。

伊勢屋

「伊勢屋」を   >

110号室の階段を上がって左手へ行くとすぐに立派な天井の廊下になり、これをまっすぐ行くと(昔の)玄関になります。ここで外履きを履いて、道を挟んで隣りの渓泉荘へ。入浴は21時までですが、現在の時刻は19時55分、充分楽しめますな。きれいな建物です。矢印のままに進むと男湯があり、内風呂と露天風呂があります。かけ湯をして内風呂へ入ると、おお、熱いのですが、肩まで入ることができますよ。露天風呂のほうが熱かったですね、しかしこちらも肩まで入ることができます。渓泉荘は滞在した20分ほど、誰も入浴に現れず、貸し切り状態でした。続きまして、そのまま、大浴場へ。常滾湯の看板の下を通って大浴場に行きますと、先客は3名、うち2人は身体を洗っていますね。湯舟に浸かりますと、おお、こちらも熱いは熱いけれども絶妙な湯加減といいますか、熱いが少しは長めに入浴できる湯の温度という感じで、宿のスタッフが温度管理をされている(渓泉荘も同じく)そうなのですが、部屋風呂の温度調整に戸惑っている身としては、プロの温度管理ってスゴイなぁと、思った次第です。

飯坂温泉

福島市

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大浴場を楽しんで部屋に戻って少し待つと、今度は野天風呂の男湯の時間になりました。21時から21時30分ということで、これもレッツゴー。赤ちょうちんが照明となっている道を行きますと、野天風呂の扉があり、開けて入ると左手に風呂、右手に脱衣所があります。ここは誰もいませんね。おっ、そしてここのお湯は今までのどこよりもぬるいではないか。これは長く楽しめそうだということで、21時20分ごろに湯舟を上がり、チャッと着替えて男湯の時間内に切り上げます。部屋に戻って、さて、部屋風呂はもう大丈夫だろうと浴室へ行きますと、湯はオーバーフローになっていますが、思ったほど冷めていない。この失敗は、源泉の蛇口を絞らなかったことにあるようです。源泉の蛇口を絞って22時から23時までテレビを見て、23時に部屋風呂へ行くと、今度はちょっとぬるくなりすぎの感じ。ぬるい湯舟に入りながら、これではまずいと、もっとしっかり湯の温度を管理しなければと本気になりました。そして二つのコツを掴んだと思います。というのはその後の温度管理がうまくいきましたので。

飯坂温泉

福島市

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さて、110号室の部屋風呂の湯音管理のコツとは、まず、温度調整を開始するスタートラインが2種類あると。1つは、「湯舟が熱々でそこから水を入れて適温にする」場合、もう1つは「既に適温の湯舟を適温に維持する」場合です。まず、湯舟が熱々でそこから水を入れるケース(つまり水の蛇口が閉まっている状態から水を最大開いて適温にする)では、源泉の蛇口を少しに絞って加水を始めてから40分から60分を目途に湯舟の温度を確認しに行って適当なところで入るという方法をとります。そして、適温の湯舟を適温のまま維持する(1時間ごとに10分・20分と入りにいくような場合)は、カランを使って、源泉の蛇口と水道の蛇口の下にカランを一度に入れる(源泉と水道の蛇口の下に同時にいれる)と、将来の湯舟の状態がカランの中に再現されると、これをカラン・ミニ湯舟法と名付けました。カランの中の湯に手を入れて自分の好きな温度ならば源泉と水の割合がちょうど良いということで、この割合のまま流入し続ければ、湯の温度は自分好みの温度になります。この方法がうまくいきました。翌日はバッチリ、待ち時間なしに部屋のお風呂を楽しむことができるようになりました。さて、明日は飯坂温泉を歩きます。水を止めて就寝です。

2日目2023年8月8日(火)

伊勢屋

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朝5時に起床、源泉を絞って水の蛇口を開け、最大まで開き、60分くらいで適温になりまして朝風呂です。そしてお風呂を出る時に、カラン・ミニ湯舟法で、源泉と水の割合を決め、出かける前にもう一度入る予定です。7時10分ごろ、フロントへお弁当を取りに行きます。

伊勢屋

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おお、これは美味しそうだ!おなかも気持ちよく空いているし、さっそくいただきましょう。

伊勢屋

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鮭の焼き魚、鴨肉、卵焼きにマカロニサラダと

伊勢屋

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甘いカボチャに、松前漬けのようなおかずです。おにぎりはでっかいのが二つ、梅が入っていました。果物は甘いメロンですな。駅弁みたいで美味しかったです。このあと8時15分から部屋風呂にはいると、思った通りの適温で、思わずほくそ笑みます。今日は帰ってきたら、風呂三昧だな。

伊勢屋

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9時にフロントへ鍵を預け、13時前後に戻りますと告げて外出開始です。ちなみにこの時は部屋風呂の蛇口は源泉のみを開け、水は止めておきます。出てすぐに雨が降り出しまして、細かい霧雨ですね、驟雨いうのでしょうか、結構濡れるんですよね。雷が鳴っているわけではないので、近くの神社の木の下で雨宿りをします。なお、この時点でも外湯に入るかどうかは決めておらず、足湯には入りますからタオルは持ってでます。

飯坂温泉

福島市

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近くの神社とは八幡神社です。こちら、飯坂温泉のお祭り・けんか祭りの舞台です。今日はとても静かですね。10分くらいで雨がやみ、八幡神社にお詣りしてから街歩きの再開です。

飯坂温泉

福島市

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こちら、八幡神社のすぐ近くにある八幡寺。写真左手はパゴダ(東南アジアの仏塔)の鐘楼堂、右手は本堂、ご本尊は大日如来です。本堂前にて、合掌一礼でお参りです。

飯坂温泉

福島市

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八幡神社近くに桃の自販機がありました。小さいのが2つ入りで、なんと100円ですよ。場所は住所でいうと「福島県福島市飯坂町湯町6-3」、鯖湖湯の裏手、ほりえや旅館の裏手あたりです。

鯖湖湯

福島市

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そして、鯖湖湯にやってきました。外観がとにかく良い。いいセンスですな。もとは1889年築の鯖湖湯(日本最古の木造建築共同浴場)が老朽化して、その姿を再現する形で1993年に建て替えられた共同浴場です。さて、どうしようか。いろんな口コミなどをかなり下調べしたところ、鯖湖湯は特に熱いと聞きます。さらに朝方は熱いそうです。地元の方も、その熱さを大切にして入浴されている模様で、そういう情報を入れすぎて、ちょっとビビッているわけですが、昨日からの飯坂温泉で、熱くて入ることが出来ないという思いは、まだしていない。

鯖湖湯

福島市

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飯坂温泉は、まだまだ私を本気にさせていない。よし、これは一つ入ってみるかと、足をつけられないほどの熱い湯を満々と湛えた湯舟を見てみたい。腕試しならぬ湯試しですな。番台の感じの良い男性に挨拶をして、券売機で200円(安いですよね)の券を購入。番台の券入れに券をいれますと、「今は男湯は誰もいませんよ」とのこと。おおっ、これは好都合です。もとより、水を入れるつもりは毛頭ございませんが、熱い湯に挑戦するには、人が少ない方が状況として好ましいかな。そしてまず感心したのは、浴場がすごく明るいのですね。外から見てもわかりますけど、ガラス面が多いので、浴室内はすごく明るくて、しかも天井が高い、いい感じですよ。湯舟は大理石で新しく見えるがもう30年使用されているものですよね。大切にされているのですな。そして誰もいない男湯で、緊張のかけ湯でございます。・・・あれ?・・・、なんか、入れそうですね。足を入れて思わず声で出ました、「おおっと、入れる」。入ることができるのですよ、ええ、熱いですよ、熱いけれども、ま、確かに昨日入ったどの湯よりも熱いですけれども、肩まで浸かることが出来たのですから、身体を赤くさせながら、この一本勝負、僭越ながら私の一本勝ち、ということになりますかな、ハハハ。

鯖湖湯

福島市

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一本取ったものの(私の勝手な判定ですが)、少し物足りなさを感じまして番台の男性に「入るのも大変なくらい熱いって聞いてきたのですが、なんとか入ることができました。観光客のために少し温度を下げているのですか」というようなことを尋ねましたら、「あれ?誰か(地元の人が)水をいれたのかな?今朝は46℃あって、いつもは47とか48℃の時もあります」とのこと、46℃、それは私は無理です、ましてや48℃なんて・・。要するに、直前の地元の方の好みの湯加減がそれほど熱くなくて、いいタイミングで、私は入浴できたようです。外湯に入浴出来て、さっぱりして気分が良い。

鯖湖湯

福島市

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こちらは鯖湖湯の脇に建つ、源泉を配る塔です。配湯塔とでもいうのでしょうか。源泉の貯蔵タンクですね。温泉地にはタンクがありますが、これだけ雰囲気のあるタンクは私は初めてです。ここで飲み物を買って、ゴクゴクと水分補給です。いや美味しい。

旧堀切邸

福島市

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鯖湖湯から近い旧堀切邸にやってきました。旧堀切邸は、江戸時代から続いていた豪農・豪商の旧家を補修・復原・一部新築により整備し、飯坂江枷化の観光交流拠点として平成22年5月に開館した施設です。足湯・手湯があったり、冷房の効いた主屋・離れがあったりして、散策の拠点・休憩地として私は利用させてもらいまして、暑い日でしたので助かったし、足湯手湯はのんびりできましたよ。料金は無料というのも嬉しいですな。

旧堀切邸

福島市

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そしてこちら、旧堀切邸にある「十間蔵」です。1775年に建立された蔵で、建立年代が判明するものとしては福島県内で最大にして最古の蔵とのこと、福島市の有形文化財に指定されています。中に自由に入ることができまして、中では、風鈴が吊るされて変色していくライトでライトアップされていました。梁の色がさまざまに変わって、芸術作品になっていました。

旧堀切邸

福島市

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そしてこちらが足湯手湯です。写真手前の黒い部分が、手湯になっていて、その向こう、両側にベンチがある部分が足湯、ベンチ2つの向こうに手すりのある立湯、その向こうにまたベンチが並んで足湯になっています。

旧堀切邸

福島市

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そして立湯の向こうの足湯が、夏の間は冷水が張られています。これいいですよ。

旧堀切邸

福島市

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さて、まずは足湯です。けっこう、熱いですよ。おお、熱いね。これは足が赤くなるだろうねと、ちょっと熱つ湯慣れしてきてますな。そして水湯に移る。これは「つめっ、つめっ、つめたぁーい」というぐらい冷たい。剣道で例えるなら、そんきょから立ち上がった瞬間に相手の突きが入ってくる感じです。これは意表を突かれましたわ。

旧堀切邸

福島市

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気が付くと、このような掲示がありました。手湯も足湯も46℃、手湯は熱かったけれども、足湯は浸けていられるお湯でしたので、大丈夫ですよ。

旧堀切邸

福島市

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主屋に入る。主屋は1880年の火災で焼けてしまって、1881年に再建された建物です。見学も然りながら、ここはクーラーが入っていまして、頭に冷風が当たると生き返る思いがしました。いいクールダウンをさせてもらいました。

旧堀切邸

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さて、「離れ」は案内所と休憩所があって、リンゴジュースなども飲めるのですが、私はこちら、葛アイスを選択。アイス、食べたかったっす。

旧堀切邸

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解けにくい葛アイス、ピーチ味を食べます。おお、冷たい。フローズンピーチが入っています。葛入りということで、ゼリーを凍らした感じに近いかな。もう少し爽快感があると嬉しいのですが、解けにくいということと爽快感があるということは、二律背反かもしれませんな。

飯坂温泉

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旧堀切邸の隣の常泉寺にお参りです。本堂前でお仕事をされている方がいらっしゃいましたので、かなり遠くから本堂に向けて合掌一礼のお参りです。

飯坂温泉

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鯖湖湯の前を通って、足湯「あ〜しあわせの湯」にやってきました。ここは鯖湖湯から目視できるところにあり、先ほどは小さなお嬢ちゃんがお父さんに連れられてかわいらしくも足を浸けておられたのを目撃しておりますので、おそるるに足らず。

飯坂温泉

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裾をからげて、トッポンと足を浸けます。おお、それでも熱いではないか。いい具合ですね。足湯に浸りながら周りを見渡します。

飯坂温泉

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足湯の目の前は「なかむらや旅館」です。こちらの建物は江戸末期建築の江戸館、ほかに明治時代中期建築の明治館があって、どちらも国指定の登録有形文化財です。このお宿もいいですね。泊まってみたいですね。

飯坂温泉

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「あ〜しあわせの湯」の横には、「芭蕉と曾良 入浴の地」という碑がたっています。芭蕉と曾良の、飯坂温泉を訪れた時の日記が掲示されています。面白そうなので読んでみましょう。

飯坂温泉

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まず、芭蕉さんです。「その夜は飯塚に泊まった。温泉があるので湯に入り、宿を借りたが、土間にむしろを敷いただけの粗末な貧家であった。灯火もないので、いろりの灯が届くところに寝床をつくり、横になった。夜に雷が鳴り、大雨が降って寝ている上から雨漏りがし、ノミや蚊に刺されて眠れない。持病がぶりかえし、苦しみ、気を失うほどであった」とあります。想像するのもキツイ、飯坂を飯塚と言っていますし、苦しい滞在だったようで、お気の毒でございますな。一方、曾良さんは「川を越えて、十町ほど東に飯坂というところがある。湯もある。村の上に、庄司の館の跡があった。下れば、福島から佐波野、飯坂、桑折へ行ける。上がれば桑折、飯坂、佐場野、福島へと出れるようになる。昼から曇り、夕方に雨が降り出し、夜になると強まる。飯坂に宿をとり、湯に入った」とあります。曾良さんの日記は、芭蕉さんのそれより、客観的な事実が冷静な観察眼で淡々と記されていますね。面白いですね。

飯坂温泉

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上記の足湯や碑の対面にありますのが「ほりえや旅館」です。いい感じですな。この鯖湖湯周辺のほりえや・なかむらや・旧採進堂酒店のある四つ辻の雰囲気は、飯坂温泉のシンボル的な雰囲気ですね。とてもいいと思いますよ。

飯坂温泉

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そしてこちらが「旧採進堂酒店」です。写真右手に見えるのは「なかむらや旅館」の明治館ですな。こちらの建物も国指定の登録需要文化財です。マップの案内によれば「明治期の風格ある商家の様相を窺い知ることができる重要な建造物として」重要文化財に指定されたとあります。まさに近代温泉地の隆盛を支えた酒屋、ということができるのでしょう。さて、このあとですが、外湯の一つである「切湯」へ行ってみようと思っています。鯖湖湯は優しくも私を迎え入れてくれましたからな。このあとは、スパンッと厳しい一本を取ってくるような、そんなお湯を求めて外湯二番勝負じゃ!

飯坂温泉

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旧採進堂酒店の前を通って若葉町へ抜けて新十綱橋を渡って右手に折れると切湯と、地図で調べたとおりに歩いておりましたが、なぜか切湯に遭遇せず、気が付けば駅に近い十綱橋辺りまで歩いております。これはいかん、道を間違えたわいと踵を返しますと、足湯発見、ちゃんこちゃんこの湯です。しめしめ、これで飯坂温泉足湯の4つ目(1つ目・波来湯公園、2つ目・旧堀切邸手湯足湯、3つ目・あ〜しあわせの湯)を完全制覇と、ウハハ。

飯坂温泉

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ところがこれが、とんでもない伏兵でして、いつものように、裾をからげて靴脱いで、靴下脱いで、トポン。あっついのなんのって。すぐに撤収です。試衛館に乗り込んで土方歳三と手合わせ願ったら、桂小五郎が出てきた感じですな。小兵と侮るなかれ。

飯坂温泉

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さて、切湯をもとめて、来た道を戻っておりますが、これこの写真、いったいどこがどうなっているか、おわかりでしょうか。写真右下の三角が道路で、右上に続いています。左手には摺上川が流れています。この道路と川の間に下り階段があって、そこを入る、つまりここが切湯の入り口です。

飯坂温泉

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おー、このわかりづらさ、なかなか渋いではないか。目の前の赤い屋根に券売機があります。ここも200円です。飯坂温泉の外湯は波来湯が300円ですが、あとの8つの外湯はすべて200円です。それから外湯めぐりをするときに必要な情報としては各外湯の定休日ですね、これは先刻ご紹介したマップにすべて記載されていますが、改めてここに定休日を記載しますと、「鯖湖湯」は月曜日、「切湯」は月曜日、「波来湯」は火曜日、「八幡湯」は火曜日、「天王寺穴原湯」は水曜日、「仙気の湯」は木曜日、「大門の湯」は木曜日、「十綱湯」が金曜日、「導専の湯」が金曜日、となっています。

飯坂温泉

福島市

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こちらで200円の券を購入しますと、左手のガラス戸がガラリと開き受付の女性とあいさつをし、券入れに券を入れます。階段を下まで降りたところです、と教えてもらいます。

飯坂温泉

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下まで降りるのだと教えてもらえなければ、本当にこの道でいいのかと戸惑ってしまう感じですが、ずんずん進みます。

飯坂温泉

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そしてほぼ突き当りにこのようなのれん。古いビルの地下の香りがします。脱衣所に入ると四角のマスに区切られた服入れがあり、その一番上の一番右が忘れ物いれになっているのですが、なんと、タッパーを忘れている人がいらっしゃいます。タッパーですよ。ここでタッパーを忘れるというのは、なかなか通な感じがしますな。うーん、どんな場合だろう、お料理を多く作りすぎておすそ分けして、そのあと、空のタッパーだけをもって帰りに風呂に立ち寄ったと。そして忘れたと。そんなことを考えながら服を脱ぎ、さて、いよいよ二番勝負、切湯の湯舟でございますな。先客は一人、もう湯舟から出て、壁に向かって気合を入れています。私はおそるおそる、かけ湯をしますが、・・おっ・・、熱いけど、入れますかねこれ。おそるおそる、足をいれていきますと、熱いのですが熱いのですが、スルスルっと肩までおー、入っちゃったよみたいな。これも一本、スカッと面取りって感じの私の一本勝ちとさせていただきます。

飯坂温泉

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こんなはずはない、こんなはずはないのじゃと自問自答しながら、こうなったら自分が納得するまで外湯巡りをするしかない。切湯の階段を昇りながら考えます。

飯坂温泉

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切湯の階段から川向うをみると、波来湯公園の足湯が見えます。ああ、この位置に、切湯はあったのですな。

摺上川

福島市

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十綱橋の東詰めの北側から見た眺め。十綱橋の向こうに飯坂温泉駅が見えます。今日歩いている範囲は、そんなに広くないです。ある程度の地域に見どころが結構ある感じ、街歩きしやすい場所ですね、飯坂温泉は。

飯坂温泉

福島市

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とうわけで、外湯・三番勝負、導専の湯にやってまいりました。外湯は入らなくてもいいかな、なんて考えていた当初の計画は変更しまくりという感じで、ずいっと、のれんをくぐりますと、またまた感じの良い男性の方が受付をなさっています。今回入った外湯のすべてにおいて、受付の方はとても優しくて親切な印象でしたね。券を200円で買って券入れに入れ、手のひらで検温をして服を脱ぐと。ガラリと浴室に入ると、おっ、湯舟が二つ。「ぬるい湯」と「あつい湯」となっています。まずは「ぬるい湯」でかけ湯。うん、おっと、なるほど、これでぬるいんですか。そして「あつい湯」、うん、つめっあつっ、冷たい熱いってやつですね。これは十分に熱い。試しに片足を「あつい湯」の湯舟にいれますと、いや熱い!だが、さらにグッと入れるとここで慣れる可能性もあったが、グッと入れた後に、これは止めたほうがいいとすぐ足を引っ込めました。足の親指の爪の下が痛いんですよ。これはねもう、完敗です。完敗で満足、そして納得。飯坂温泉は熱い! ぬるい湯の湯舟につかり、いやいや、充分熱いですよ、そしてすぐに出る。熱い湯の入り方は、私はチャッと入ってチャッとでる。いいお湯をごちそうさまでした。そしてこの「導専の湯」の近くに「たまご交番」なるものがあるということを、昨日マップを眺めて気が付きまして、なんだろうなと。見に行くかと。

飯坂温泉

福島市

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そしてやってきました。これが「たまご交番」? なぜじゃ、なぜなんじゃと。多分、皆さんは一目でお分かりなんだと思いますが、私はしばらくわかりませんでしたよ。ラジウム玉子の自販機でもあるのかと思っていました。

飯坂温泉

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そしてこちら、仙気の湯です。ふらふらと歩いていたら目の前に現れましたので、こちらにもご挨拶していきます。こちらの造りも導専の湯と同じ「ぬるい湯」と「あつい湯」に湯舟が分かれていて、その中央に可愛らしいウサギの石像があるところまで同じ、「あつい湯」には手も足も出ず、「ぬるい湯」に浸かって、汗だくになって出てきて、扇風機とうちわで涼むという具合でした。これにて、飯坂温泉・外湯四番勝負の終了、結果は大満足と、相成りました。

保原屋

福島市

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仙気の湯を出た時が12時10分、さて、お昼ご飯を食べましょうか。飯坂温泉はお昼に開いているお店があまりないという事前情報から、このタイミングで行くお店は既に決めておりました。保原屋商店です。飯坂温泉の名物は、ラジウム玉子、飯坂ラーメン、円盤餃子、そしてイカにんじんと、飯坂温泉のオフィシャルサイトには紹介されています。保原屋商店にて、餃子と飯坂ラーメン(けんか祭り)というメニューを注文です。餃子は一人前7つで400円、二人前から円盤になります。まず餃子が届きます。酸味があって、これはうまい。タレも酢が効いていて、美味しい。アンをタッパーにたくさん作って餃子の皮を買って、スプーンで皮の上にアンを載せて、包んで波を作りながら皮を閉じる、という子供のころの家の行事を思い出しますな。あれは楽しかった。なかなか郷愁をそそる餃子です。

保原屋

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そしてこちら、飯坂ラーメン(けんか祭り)750円です。チャーシューが旨いんですよ。ワンタンも入っています。揚げ玉もいい感じ。スープは単独で飲むと美味しいが少し薄めかな、私には。でも美味しかったです。ごちそうさまでした。ここで夕食用の餃子を三人前テイクアウトし、13時10分ごろに伊勢屋に戻ります。

いいざか 日帰り温泉 伊勢屋

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やった、部屋風呂だ。今日は外湯巡りで汗だくになりましたので、身体を洗ってサッパリとし、適温の湯舟に浸かって、ホッとします。やっぱり専用風呂はいいですよー。このあと、カラン・ミニ湯舟法で適温を保ちつつ、1時間毎に20分くらい湯舟に浸かってご満悦です。今日のまとめ、明日の確認など終われば、読書と風呂の贅沢三昧。

伊勢屋

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18時になりましたので夕食にしましょう。昨日買ってきたエビスビールで餃子三人前をやります。美味い夕食でした。ちなみにテイクアウト三人前は円盤ではありません。このあと、不覚にも20時過ぎにぐっすりと寝てしまい、23時に起床、部屋風呂に入って、見事に適温です、そして読書をして2時に就寝です。

3日目2023年8月9日(水)

伊勢屋

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朝は5時に起床、お風呂に一度入って、7時30分にチェックアウトです。いいお宿ですね。ここの110号室は、また泊まりに来たいですよ。お湯を造る感覚ですかね、自分のお湯を造りにくる、そんな感覚かもしれません。

鯖湖湯

福島市

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鯖湖湯の前を通って、飯坂温泉駅へ。今回の18きっぷの旅は、プランニングの段階では、中日に山寺(立石寺)へ行くプランも有力で、そのプランだと、飯坂温泉伊勢屋を7時過ぎに出発して、山寺滞在3時間で、伊勢屋に戻るのが18時過ぎ、夕飯は駅弁、という感じでした。まあ、それもいいなと思ったのですが、中日に飯坂温泉の街歩きをしてみて、今回実施の外湯巡りと部屋風呂を堪能するプランもなかなか良かったと思いました。

飯坂温泉駅

福島市

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飯坂温泉から福島、福島から郡山、郡山から新白河、新白河から黒磯、黒磯から宇都宮と、快適な鉄道旅でした。宇都宮の乗り換え時間が2分と、目の前の列車に乗るだけでしたし、折よく目の前がグリーン車でしたので、あわてませんでしたが、2分って、意外と短くて、上野東京ラインに乗り込んだらすぐに出発でした。

宇都宮からはグリーン車で、快適に神奈川へ帰りました。時間はかかるが乗り換えが無いというのは、とても楽でした。グリーン車で乗り換えなしに一気に都心を越えられるのは、上野東京ラインと湘南新宿ラインだけですが、静岡方向、松本方向、水上から先も、こういう列車があると18きっぷはもっと楽に使いやすくなるはずです。こういう列車が増えてくれると嬉しいですが、現実的には難しそうですね。とにもかくにも、今回の飯坂温泉の旅は、自分の今後につながるいい旅でした。

【18きっぷ】飯坂温泉・外湯四番勝負。大人の源泉宿・伊勢屋の110号室に連泊する【2023年8月】

1日目の旅ルート

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