さとけんさんの群馬県の旅行記
【こんにゃくパーク】富岡製糸場を見学し、磯部温泉・磯部館に泊まる【2023年9月】
- 1日目2023年9月27日(水)
-
さて、本日は神奈川を出発して関越道の富岡インターチェンジで高速を降りて、時刻は10時41分、群馬県は甘楽町(かんらまち)のこんにゃくパークにやって参りました。無料の「こんにゃくバイキング」があるということで、同行者一同、楽しみにしてやってきたのでございます。
-
1階の入口を入りますと受付があり、何県からきたのかを申告しますと凍らせた塩レモンこんにゃくゼリーを人数分、お土産としていただけます。それと「無料バイキング券」を人数分受け取ります。そこから2階へ階段であがりますと工場見学となり、1階を奥へ進むとバイキングコーナーとなります。10時40分過ぎですのでバイキングはまだ混んでいない模様ですから、まずは工場見学ですな。階段を上がりガラスを見下ろすと、おお、ベルトの上をこんにゃくが流れておるー。
-
こちらでは「うなぎパイファクトリー」でも見たアームが、こまごまと動いてこんにゃくを箱詰めにしています。おお、箱詰めとは芸が細かいのぅー、とホレホレと同行者に話しかけたのですが、アレ? 居ないではないか、どこへ行ったのか。なんと同行者たちはバイキングが気になる模様で、実に素早い足取りで既に消えております。
-
じゃーん、これすべてこんにゃくで、すべて無料でございますな。ワハハ。バイキングの手前で係りの人に「無料バイキング券」を渡して「個人」と「団体」の場所に別れます。私たちは個人の方でトレーを取り、たくさんあるこんにゃく料理から好きなものを好きなだけお皿に盛るという感じ、その流れで席へ行って好きなところへ座るという感じです。それではまず料理の説明ですが、左上から焼きそば、味はおいしい焼きそばそのもので、麺はこんにゃくとわかる、つまり「しらたき」のような感じですな。味が染みていて美味しい。そして中上が「しらたきのかき揚」で、これがうまい! 私のイチ推しはこれですな。そして中下がラーメン、これはツユが美味しい。こんにゃくは焼きそばと同じで「しらたき」風の麺です。どれも美味しくてお腹が満足してもまたすぐにお腹が減ってくる食べ物ですが、食べすぎはお腹を壊したりしますので本当に本当にお気をつけください。
-
こちらはこんにゃくパークにある足湯です。このくらいの規模の足湯がいつくかあります。バイキングの後はこんにゃく商品の売り場を通って外へでるのですが、このこんにゃく商品が実に多彩でいろいろと買い物をしました。一同、とても満足して次の訪問地・富岡製糸場へ出発です。
-
こんにゃくパークから富岡製糸場の駐車場まで車で15分くらいです。富岡製糸場の市営駐車場は製糸場のすぐ近くにはなくて、歩いて10分とか20分とかの少し離れたところにあります。私たちは富岡製糸場の東に位置する「宮下駐車場」に車を停めて、さぁ歩くかというところに画像の乗り物がやってきました。中からガイドさんが「富岡製糸場へいかれますか」と聞いてくださって、「そこで待っていてください」と言われます。
-
この可愛らしい乗り物は駐車場の中で方向を変え、目の前にやってきて停まりました。富岡製糸場と各駐車場を結ぶ導線を巡回している電動バスで、偶然にもいいタイミングで乗り込むことが出来ました。乗車時間は2分から3分という感じでしたが、ガイドさんが街の説明をしてくださって、良い時間となりました。
-
こちらの乗り物ですな。走る時刻が決まっていますので乗れたらラッキーです。さて、富岡製糸場はすぐ目の前です。
-
やってきました、富岡製糸場です。富岡製糸場は1872年(明治5年)創業の製糸場で、1987年(昭和62年)2月に操業を停止するまで、日本の近代化などに大きく貢献した製糸場です。
-
富岡製糸場の建物群は2006年に国の重要文化財に指定され、2014年6月には世界遺産に登録され、同じく2014年の12月には「繰糸所・東置繭所・西置繭所」が国宝に指定されました。写真は入り口から一番近い東置繭所(ひがしおきまゆじょ)です。
-
東置繭所の外壁です。1872年竣工の建物から頑張って建っていますな。国宝です。
-
こちら、東置繭所の内部です。
-
こちらは東置眉所の対面に建つ西置繭所(にしおきまゆじょ)で国宝です。繭を保管しておく建物ですが、明治初期の繭の収穫は年に1度、1年分の乾繭を保管するために全長100mを越える倉庫が東と西に合わせて2棟必要だったということです。
-
西置繭所の2階にて。西置繭所の中にはガラスで仕切られた「ガラスの部屋」があって、そこがギャラリーになっていたり、綺麗なトイレがあったり、エレベーターがあったりと「文化財の保存活用」が為されているということです。私も綺麗なトイレを使わせてもらいまして、図らずも国宝の内部でトイレをした人間になったわけですな。ワッハッハ。
-
そしてこちらはお富ちゃんです。お富さんと言ったら春日八郎さんの歌になっちゃいますからね、お富ちゃん、間違えてはいけませんね。お富ちゃんは、14歳。ほぅ。で、誕生日が10月3日ですか。おお、つい最近ではないか。ということは? 15歳になったのかな? いいえ、お富ちゃんは常に14歳ですな。プロフィールには「ずっと14歳」と書いてありますからな。そのほかにもいろいろと書かれていますので、あとは富岡市の公式ウェブサイトをごらんくださいませ。
-
こちらは繰糸所(そうしじょ)です。国宝です。製糸場と言えばこの機械の写った写真が私には馴染みがありますな。繭から糸がツゥっと機械に延びて、くるくると糸を巻き取っていくあの機械です。
-
首長館と呼ばれる建物の外側です昔の学校みたいな建物です。首長館は外観のみ見学可能です。
-
首長館の近くにある世界遺産のプレートですな。これがあるところまで来ると、富岡製糸場は小高い崖の上にあるということがわかります。このプレートの外側が崖になっていて下に鏑川が流れています。今日は暑い日でもう歩くのも大変になってきましたので、製糸場を辞し何か冷たい物でも食べようということになります。
-
富岡製糸場の正門を出てすぐの「甘味処鎌倉・富岡製糸場前店」にてかき氷を食す。うーん、冷たくて美味しい。生き返りますな。時刻は14時ちょっと前、磯部温泉へ向かいます。
-
磯部温泉の足湯です。足湯に車で来られる方は、碓氷川のほとり、ホテル磯部ガーデンの裏手に無料の駐車場があり、足湯まですぐです。
-
どれどれ、おお、最初は熱いけれどもすぐに慣れていい感じのお湯になりますな。足湯から出たら磯部温泉の温泉街を歩いてみますか。磯部せんべいを売っているお店が並ぶのでせんべいストリートと呼ばれています。歩いてみてわかったのですが、車の抜け道になっているのか、とても車の交通量が多いうえに歩道が無い道なので、ちょっと歩くのが大変でしたね。県道194号線と県道213号線をつなぐ道路はひっきりなしに車が通っていました。注意しながら磯部駅前へ行きます。
-
こちら、磯部駅前のロータリーにある「恐妻碑」です。昔は「恐妻」という言葉をよく目にしましたが、最近はあんまり見たり聞いたりしませんな。1884年生まれの阿部眞之助さんというジャーナリスト・NHKの会長にもなった方の碑のようですが「恐妻とは愛妻のいわれなり」ということで、どうやら、のろけていらっしゃるようでございます。
-
そしてここ磯部温泉は温泉マーク発祥の地ともいわれています。万治4年(1661年)に描かれた絵図に、磯部温泉を示す記号がこの石に彫られたこのマークであったとのこと。なるほど、温泉マークですな。
-
さて、本日のお宿である磯部館方面へ歩いてきますと、碓氷川にかかる鉱泉橋に猫の石像があります。
-
おお、これは招き猫ではないか。千客万来!
-
時刻は15時5分、本日のお宿、磯部館にチェックインです。花風館のプランで、案内された5階のお部屋は広くて明るいですな。なかなかいい部屋です。部屋に小ぶりな檜風呂がついていまして、こちらは温泉ではないようですが、大浴場へ行きづらいという同行者がいましたので、この部屋のお風呂も利用することになりますが、水回りが清潔にメンテナンスされている部屋でとても滞在しやすかったです。
-
大浴場へ向かいます。この廊下は地下道でして、道路の下をくぐって川沿いに建つ浴場へ行くというイメージ、大浴場は内風呂と露天風呂があり、内風呂は熱め、露天風呂はぬるめ、泉質はナトリウム−塩化物炭酸水素強塩泉(高張性中性高温泉)とのこと、露天風呂は川から良い風が入ってきていいお湯でした。
-
こちらは部屋の檜風呂です。大きさは一人用です。蛇口をひねって5分ほどしますとお湯がでてきますので、そうしたら栓をして湯舟にお湯をためはじめます。だいたい40分くらいで湯舟に一定のお湯が溜まりますと自動でお湯が止まる仕組みになっています。私もこちらのお湯に入りましたが、熱さもあってお風呂としても満足できました。
-
こちら、部屋からの眺めです。右手の建物が道を一つ隔てたところにある「舌切雀のお宿 ホテル磯部ガーデン」です。磯部館とは姉妹館で、磯部ガーデンの朝食バイキングへ行く磯部館のプランもあるようですな。風呂あがりは夕食までのんびりと過ごします。
-
さて、1階の個室にてお待ちかねの夕食です。こちらは満月豆腐ということで、ウサギが見えますぞ。今年2023年の中秋の名月は明後日の9月29日ですな。
-
こちらは前菜、鮎のうま煮と栗型の丸十ということでサツマイモですな。稲穂の先は揚げたお米です。秋らしいのぅ。
-
こちらは「しのぎ」、蕎麦の上に長芋がのっています。フタにはそばつゆが入っています。長芋がほそーく切ってあって、美味しいですな。
-
そしてこちらは高原鶏味噌鍋です。ハッキリとした味で鶏も柔らかくて美味しい。
-
お造りは烏賊と鰹です。これも美味しい。
-
こちらは日本酒飲み比べセット。赤城山・榛名山・妙義山の旗がたっております。
-
マイタケの天ぷらが旨い。秋を感じさせる夕食でした。ごちそうさまでした。食事の後は道を挟んでお隣の「ホテル磯部ガーデン」で舌切雀のショーをするので観に行ってらしたらいかがですかと仲居さんに勧められて、そのまま磯部ガーデンへ直行します。そもそも、磯部ガーデンは「舌切雀のお宿」と呼ばれ、磯部館は「雀のお宿」と呼ばれておりまして、これはですね、明治時代の童話作家であり日本児童文学の先駆者とも評される巌谷小波(いわやさざなみ)さんという方が、ここ磯部温泉こそが舌切雀伝説発祥の地であると折紙を付けられたということなんですね。
-
こちら、磯部ガーデンの広いフロントで、雀とおじいさんが意味ありげにたたずむ一画があります。そしてその前にベンチが何列か並んでいまして、初回上映は19時30分・上映時間は約10分ということですな。童話・舌切り雀と言えば、私と今回の同行者の一人である私の姉にとっては忘れられない思い出の童話でして、これは「ソノシート」と呼ばれるレコードをペラペラにした感じの「舌切り雀」が昔の家に有って、それがまた愉快なサンバ調の歌が入りながら進行する話なものですから、とてもお気に入りで何度も聞いているうちに傷がついたのでしょう、「飛ぶ」ようになりまして、「カラカサおばけの♪ー」という歌詞が「壊れたレコードのように」何度も「カラーカッ、カッ、カラーカッ」という繰り返すようになってしまったが兄弟にとっては大喜びのハプニングであったと。そんな内輪の話で時々盛り上がるわけですので、ソノシートが無くなった今となっては当時幼稚園生であった私はすべて忘れているわけですが、当時中学生だった姉はすべて覚えていて音譜一つ間違えずに再生してくれます。さて、シアターが始まるとこのおじいさんと雀の「おちゅん」が動きながら話が進行していき、おじいさんが群馬サファリパークを彷徨うとか、小さなつづらから出てきたのは「すぐ隣のお土産コーナーで買える美味しいもの」だったりと少し改変されていますが、10分間楽しませていただきました。
-
磯部ガーデンにてサイボットシアターを鑑賞したあと、ロビーにおじいさんと雀の置物を見ます。ちょっとおじいさんの視点が上のような気がしますねぇ。「(雀)ねぇ、おじいさん、おじいさん」「(爺)あぁーーー?なんじゃ、空耳かのぅ?」「(雀)ねぇて、おじいさん、ここですよ、こっちこっち」「(爺)あああーー?なんか声が聞こえるような・・気が・・するがのぅぅ?」「(雀)ああ、困っちゃうな、おじいさん、ここですよ」なんてやり取りをしているのでしょうか。道を隔てた宿へ帰り、お風呂に入って就寝でございます。
- 2日目2023年9月28日(木)
-
2階の「小波(さざなみ)」で朝食です。夕食に続きとても感じの良い給仕を受けます。そして磯部ガーデンと磯部館の会長さんでもある女将さんが朝食会場にいらっしゃって、各卓にご挨拶されるというこのお宿の真摯な姿勢を垣間見ました。朝食はいろんなおかずがあって、白米も美味しくて、満足満足の朝食でしたが、とりわけ、お鍋のお豆腐がですね、磯部温泉の温泉水で煮込むと・・・
-
このようにトロトロになるのですよ。若山牧水もこの鉱泉豆腐を食べるために磯部温泉へ足を運んだということで、美味しくいただきました。タレも美味しいのですが、最後はタレなしでこのツユを飲みほすと、なるほど、塩味がでていますな。この塩味も磯部温泉の温泉水由来の塩味です。
-
磯部館のロビーです。良い滞在になりました。また泊まりに来たいお宿ですな。
-
さて、磯部温泉から車で15分ほどで上野国一之宮の貫先神社(ぬきさきじんじゃ)へやってきました。
-
こちらの神社、門をくぐると・・・
-
下り階段になっていまして、拝殿・本殿とも石段を下りた先にあります。
-
1635年に徳川家光によって造営された拝殿です。豪華な装飾が施されていますね。貫先神社を辞し、甘楽町の楽山園へ向かいます。
-
甘楽町の楽山園にやってきました。織田信長の次男・織田信雄が江戸時代初期に築庭した庭園です。駐車場は「中門」のすぐ目の前の無料駐車場に停めました。
-
とてもいいお庭ですね。この日は9月28日でしたが、その翌日の29日・中秋の名月に園内で4年振りのお月見会が開催されるとのことで、園内ではその用意が進んでいましたが、とても静かでよい風が吹いていますな。
-
この庭が月に照らされたらさぞかし美しい光景であろうと思いました。
-
はるか遠くの山が借景になっていて、奥行きのあるお庭です。
-
丘の上の茶屋にて。受付の親切な女性にも勧められましたが、丘の上の茶屋にはどの方角からも気持ちの良い風が入るとのことで、座敷に上がってしばし休憩です。
-
うーん、いい風が吹いてきますねー。今日はまだまだ残暑が厳しいが、ここはとても快適な空間になっていて、つい腰が重くなります。
-
日陰を選んで歩くも、暑くて段々とグロッキーになってきました。
-
と、そこへ、茶屋・凌雲亭が現れます。あの緑の暖簾が下がっているところで注文して、外でいただく場合はあの場所で受け取り、建物内でいただく場合は裏にまわって入り口から入る、というシステムです。
-
こちらが建物の入口になっています。
-
おお、冷房が入っていて、実に快適、生き返りますな。
-
私は冷抹茶をいただきました。実に身体に染み入る冷たさ・苦さでありましたな。美味しゅうございました。
-
園内のトイレはこの「拾九間長屋」にあります。ちょっと明かりが暗かったが、とてもきれいなトイレでした。天候さえ良ければ楽山園から小幡の武家屋敷・歴史民俗資料館までを散策するコースを歩きたかったのですが、今日はちょっと暑すぎて散策は断念します。車で15分ほどの「かねふく・めんたいパーク群馬」に立ち寄ってから帰ることにしました。
-
甘楽町のかねふくめんたいパーク群馬に到着です。2022年4月にオープンしためんたいパークですな。
-
おお、試食コーナー、さじの上に山盛りの明太子が旨い!
-
こちらでお土産を購入して近くの吉井インターチェンジから高速に乗って帰りました。今回の旅は、世界遺産の富岡製糸場を見学に行って、磯部温泉を楽しみ、鉱泉豆腐を食べて、兄弟と良い時間を過ごせた良い旅でした。磯部温泉はまた行きたいですね。
【こんにゃくパーク】富岡製糸場を見学し、磯部温泉・磯部館に泊まる【2023年9月】
1日目の旅ルート
さとけんさんの他の旅行記
-
【18きっぷ】鳥取・新見・広島・岡山・相生、境港のカニと日生のカキを堪能する旅【2024年3月】
2024/3/4(月) 〜 2024/3/9(土)- 一人
- 1人
18きっぷを利用して、1日目は神奈川県から鳥取まで移動し、2日目は松江城を見学して境港のカニを堪能し...
91 1 0 -
【18きっぷ】国宝犬山城と関ヶ原を訪ねて【2023年12月】
2023/12/18(月) 〜 2024/1/9(火)- 一人
- 1人
今回は浜松に宿泊し、18きっぷを利用して1日目は雪景色の関ヶ原を訪問し、2日目は国宝の犬山城を訪れ、3...
34 1 0 -
【浜松ドライブ】スズキ歴史館・明治村・登呂遺跡を訪ねて【2023年12月】
2023/12/10(日) 〜 2023/12/12(火)- 一人
- 1人
まず1日目は浜松でスズキ歴史館と浜松市博物館を見学してから遠州灘・中田島砂丘を訪れ、2日目はかねて...
38 1 0 -
【九州その3】長崎平和祈念公園・諏訪神社・大浦天主堂・グラバー園・崇福寺から遠藤周作文学館、雲仙温泉へ【2023年10月11月】
2023/10/22(日) 〜 2023/11/3(金)- 一人
- 1人
九州旅行その3では、杖立温泉から長崎市内へ走り、平和公園・原爆資料館・諏訪神社・長崎公園・大浦天...
127 4 0
みんなのコメント(0件)
投稿する
投稿に際しては、必ず観光ガイドご利用規約をご確認ください。
閉じる皆様がより快適にご利用いただくための「投稿上のルール」や、
投稿内容の利用に関して記載しております。
さらに表示する