さとけんさんの静岡県〜京都府の旅行記

【殷賑の都】京都の旅1日目。夕刻の清水寺から高台寺へ【2024年12月】
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今回の京都旅行は清水五条に宿をとりまして、賑やかな京都も落ち着いた京都も、様々な京都を楽しむことができました。1日目は夕方の清水寺から高台寺・八坂神社と周り、2日目は先斗町から平安神宮・南禅寺・哲学の道・銀閣寺・真如堂・青蓮院・圓徳院・霊山護国神社・建仁寺・六波羅蜜寺、3日目は早朝の清水寺から小野の隨心院・泉涌寺・三十三間堂・智積院・四条御旅町の田ごと、4日目は西本願寺から東本願寺・渉成園・相国寺・大徳寺・壬生寺・八木邸・東寺そして京都駅、5日目は伏見稲荷大社と周ってきました。この旅行記は1日目、神奈川から高速バスの昼行便にのって京都に到着、夕方から京都観光を開始した旅行記です。この日の歩きは18,936歩、14.6kmとなりました。
神奈川ツウ さとけんさん 男性 / 50代
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- 1日目2024年12月15日(日)
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本日は高速バスの昼行便に乗って京都へ向かいます。東京方面から大阪方面へ向かうJRの高速バスは、足柄と新城と甲南の3ヶ所で休憩を取ります。画像は足柄SAです。私が高速バスに乗車するのは7年ぶり、今回乗車した昼行便は2階建で、2階は「3列独立」と呼ばれるシートの配置になっていますけれども、各シートにカーテンが付属していまして、これは7年前の昼行便には無かった設備ですね。(夜行便には「各シートのカーテン」は7年前には既にありました) この「各シートにカーテン」という設備は、プライバシーが守られるていう点においてはとても良い設備なのですが、私の感想としては「昼行便特有の解放感」が失われてしまって、かなりの閉塞感を覚えたというのもまた正直なところです。以前のカーテン無しの2階建・昼行便のバスシートは、2階席8C(前から8番目の進行方向向かって一番右・右窓が大きくて、左は7列目に当たる空間に階段があるので席が無くて、左側の景色も楽しめた)あたりが私のお気に入りでしたが、カーテン付きでは2階席11C(最後列進行方向向かって一番右・荷物を置くスペースがあり、リクライニングを下げても後ろの乗客に迷惑をかけるということが無い)とか2階席1C(最前列で眺めが非常に良い)あたりが私には良いのかなと、そんな感想を持ちました。このバスでは11Cを予約しておりましたので、バスの車窓を楽しみなが京都へ向かいます。
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京都深草高速バス停(下り)
乗車から6時間あまり、普通列車のような乗り換えがありませんので、とても快適であっという間の6時間でした。予定時刻よりも9分ほど早い14時38分に京都の深草バス停でバスを降り、歩いて5分ほどの京阪本線・藤森駅(ふじのもりえき)で電車に乗り、清水五条駅でおりますとすぐに本日のお宿に到着です。
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時刻は15時1分、京都深草バス停でバスを降りてから23分で、本日から4泊するアベストグランデ京都清水にチェックインできました。綺麗なホテルですね。
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眺望の無いシングルの部屋ということでしたが、眺望はわずかにあり、部屋は実質ツインルームでした。連泊中は基本的には部屋の掃除などは無く、ゴミ箱の清掃やタオルの交換を希望する場合は部屋の外に出しておきます。ユニットバスではなくシャワーブースがあります。50分ほど荷物などをゆっくりと整理してから15時50分に外出です。宿から徒歩20分ほどの清水寺が18時まで拝観できますので、清水の方へ歩いていきます。
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五条を通る国道1号沿いは、特に人が多いということはありませんでしたが、清水坂の一番坂下の信号まで歩くと信号を待つ人や車が、日曜日の午後らしく混雑しています。清水寺へ行く前に大谷本廟に参拝します。大谷本廟は浄土真宗を開いた宗祖親鸞聖人の御廟所です。
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大谷本廟を辞し清水坂を上っていきますと、駐車場から出てくる車や参拝を終えて坂を下ってくる人々など、かなりの混雑具合です。歩くのも大変ですが、坂を上る人も多いので、その後ろをついて歩くと少しは楽です。画像は三年坂(産寧坂)と清水坂との分岐点から、町屋の屋根の連なりと夕陽に照らさられる山(あの山は霊山護国神社のある山でしょうか)を見たところです。清水寺へお参りする前に、日没前の三年坂と二年坂を少し見て行こうと思います。
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こちらは三年坂と二年坂の分岐点から少し二年坂を下った場所から撮った画像、立ち止まって写真を撮るのも、人の流れを見てタイミングを計らないと難しいくらい、人通りが多いです。
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賑わっていますねー。清水寺は私の知っている限りでは、インバウンドの前から、少なくとも2000年代前半にはすでに観光客で賑わっている場所という印象で、現在ではその賑わいに国際色が加わったという感じですね。清水界隈は昔から、歩くのも大変な賑やかな場所という印象が私にはあります。
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下河原通
二年坂を下って一念坂に入り、高台寺南門通りから左に折れて下河原通りに入ると法観寺の八坂の塔が見えております。京都らしい景色・日本らしい景色の代表格の一つですから、この八坂の塔の周りには写真を撮ろうとする観光客が沢山いらっしゃいました。
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法観寺の八坂の塔は内部の拝観もできるのですが、私は一度も拝観したことがありません。調べたところ、現在は土日の10時から15時まで、拝観できるようですね。この日も15時まで拝観できたようです。残念ながらこの画像の時間は16時32分、八坂の塔の拝観は次回以降のお楽しみとします。この坂を上って右に折れ、三年坂を上って清水寺へ向かいます。
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三年坂には多くの観光客が八坂の塔の写真を撮ろうと待ち構えていらっしゃいますな。
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タイミングを見てパッと振り返ってパッと写真を撮ってという感じで三年坂を上っていきます。
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三年坂から清水坂へ入るとさらに人は増え、参拝を終えて坂を下る人も多いので、人の流れの逆をさかのぼっているような気分になります。ようやく清水坂を上り切って清水寺の門前に出ますと、振り返って茜雲を眺める余裕が出来てきます。綺麗ですねー。
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太陽は完全に西の山の端に没しているようですが、空はまだまだ明るくて、これが本当の宵の口、山門前の人波も衰えを知りません。
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清水寺の前には、参拝を終えた人やお寺へは入らずに夕焼けを眺める人など、大勢の人がいらっしゃいますな。みなさん、暮れ行く京の景色を楽しまれていることでしょう。
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私は拝観料を支払い本堂前にて御本尊の十一面千手観音(秘仏なので御前立)に合掌一礼のお参りをして、奥の院の前から、本堂の向こうに広がる京の街を眺めます。参拝客は確かに多いのですが、立ち止まって景色を眺めるときは完全に自分のペースで時間を過ごすことが出来ます。
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いやー、きれいな夕暮れ時の景色だな。司馬遼太郎の短編小説集・「新撰組血風録」の「沖田総司の恋」という一編を思い出します。あれは清水が主な舞台の、いい短編小説だったなと。作者が楽しんで書いているのが伝わってくる、それでいて物哀しい。特に清水寺へ向かう沖田と土方のやり取りや、音羽の滝の前での沖田のふるまい、そして土方の「京の秋の灯ともしごろというのは、いいものだなあ、総司。みな生きてやがるなあ、てえ感じがする。総司、おれたちも灯をつけよう」というセリフ。あのシーンは清水坂を下るときに、散りばめたように灯がつきはじめていた京師を見ながら土方がつぶやい言葉ですが、まさに今、この画像の時刻でしょうな。さらにラスト、音羽の滝のそばにしゃがむ沖田の思い。どれもが秀逸の、私のおすすめの一編です。
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紅葉の季節は最盛期を過ぎたと言っても、まだまだ綺麗な紅葉が至る所に残っていた今回の京都旅行でしたが、夕焼けの残照に照らされるこの清水の紅葉も、実に美しい景色でした。
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清水寺には明後日の早朝にまた参拝する予定ですが、この黄昏時の清水参拝も、とても良いお参りになりました。時刻は17時15分、清水寺を辞します。
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清水坂、三年坂と下って二年坂を歩きます。まだまだ人の通りは絶えることがありません。日がとっぷりと暮れた京師の国際色豊かな賑わいに、昔の中国の長安(西安)や洛陽の賑わいとはこのようなものだったのだろうと想像して4次元の旅を楽しみます。
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いや、賑わってるねー、京都。
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ねねの道
二年坂を下って「ねねの道」へ入りますと、一瞬、人通りが絶えます。この手前の二年坂やこの先の右手にある高台寺は賑わっておりますのに、一瞬にして時間軸が変わったような気分になります。特に今回の京都旅行に関して私が感じたのは、賑わっている場所から少し入ると(ほんのわずかに離れると)、昔ながらの京都の静寂とでもいいましょうか、とても静かな空間が隠れている感じがしました。それと、京都がインバウンドで賑わっているといっても、移動や買い物のために街中に外国人が多いとはいっても、賑わっている観光スポットは意外と限定的なんだなと、そんな気がしましたね。
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さて、高台寺の夜間拝観です。本日は12月15日日曜日、2024年の高台寺・秋の夜間拝観の最終日でした。山門前の坂(台所坂)を上っていきます。
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境内はかなりの賑わいですな。紅葉もほとんど散ってしまっているようだが、散り際の紅葉もまたいいものです。
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散りモミジが美しい。方丈ではプロジェクションマッピングが行われていてその音響が時々聞こえ、参道の人の多さで境内のところどころがさざめいておりますな。清水寺や三年坂に比べて、より狭い空間に多くの人々が居る、目には見えないけれどもその存在を感じるというような境内になっています。
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こちらは高台寺の竹林です。このわずかな竹林もライトアップで昼間の雰囲気とはかなり違います。綺麗ですな。
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高台寺を辞します。高台寺の夜間拝観は毎年春と秋に行われていて、時間は22時まで(受付は21時30分)までですので、京都の夜を楽しみたい方にお勧めです。
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月真院 (御陵衛士屯所跡)
高台寺の台所坂を下って「ねねの道」に出て右に曲がるとすぐに高台寺の塔頭である月真院の門があります。ここは思想の違い(佐幕か倒幕か)から新選組と袂を分かった伊藤甲子太郎たちが結成した御陵衛士の屯所があったお寺です。普段は非公開ですが時々一般公開があり、2009年に訪れた際には境内の堂宇でお抹茶を頂いた記憶があります。
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ねねの道です。高台寺はあんなに賑わっていたのに、月真院の門前を過ぎてると人が通らない静かな通りになりました。
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時刻は18時10分、八坂神社へやってまいりました。八坂神社はそれなりに人がいまして、舞殿の提灯の明かりがとても美しいですな(写真撮影は出来ません)。地元の方は午前中にお参りされるでしょうし、境内の観光客は外国人が多い、というかほとんど外国人のようですね、拝殿前で参拝をする人はなかなかいない模様ですので、私は少し控えめに柏手を打ってお参りです。
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日曜日の夜とはいえ、まだ18時ですからね、八坂神社の前の四条通には多くの観光客と車を見ることができました。ここから画像の正面へ向かって少し歩くと花見小路があります。
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四条通から花見小路に入ると一段と京都らしい景色になりますね。ここも通りを歩く観光客で賑わっております。
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花見小路の南の突き当りに建仁寺の門がありまして、地元の方の自転車が吸い込まれていきます。その様子を見て、ああ、ここは夜間も通り抜けが許されているのだなと知り、境内へ入っていきます。
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境内に足を踏み入れますと、八坂神社から四条通を経て花見小路までの通りの賑わいがパタリと消えて、人も居なければ音もしない、ポンと静寂に放り込まれたような具合になります。いいですねー。清水寺や祇園の賑やかさを「動」とするならば、こちらは完全に「静」ということになりますな。
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やはりお寺には静寂が似合う、そんな気分になりますねー。
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建仁寺の境内を抜けて少し歩くと、煌々と提灯が輝くひと気の無い境内が、開いた門の中に見えます。ちょっと立ち寄ってみましょうかと足を踏み入れると、狛イノシシのお出迎えであります。ここは建仁寺の塔頭・禅居庵で、摩利支天を祀っているお寺です。なーるほど、それでイノシシなのですな。
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この本堂の前に鎮座する狛イノシシは、相当の歴史を刻んでこられた模様で、かなり石が丸みを帯びて柔らかな印象ですし、イノシシはイノシシでも何となくウリ坊のような可愛らしさを感じさせますな。摩利支天は陽炎の神とのこと、戦場に臨む武士達の信仰が厚かったということで、戦いの神という印象が私には強く、実際に、鎌倉の五所神社ではイノシシに跨る三面六臂の勇壮かつ疾走感のある摩利支天の石仏を観たことがあります。こんな可愛らしいイノシシが観られるとは! しかもイノシシの石仏の下には、これまた可愛らしいお供えのイノシシがずらりと並んでおりますよ。
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ややっ、こちらは迫力満点のイノシシですな。これは強そうだ。
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摩利支天に戦勝祈願をして禅居庵を辞します。禅居庵から清水五条のホテルまでは徒歩で10分ほど、すぐそこです。
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ホテルに戻りますと19時ジャスト、このホテルの「ハッピーアワー」と呼ばれるサービスが17時から19時まで、アルコールを一杯無料で飲むことが出来るということで日本酒の山田錦を頂きます。歩いた体に染みわたりますな!
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本日は神奈川で2.5kmぐらいを歩いていますので、京都のお散歩は12kmくらいですかね。明日から本番の歩きですので良く寝ます。
- 2日目2024年12月16日(月)
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12月16日・第2日目の京都散策は、旅行記・『【京都東山を歩く】京都の旅2日目。銀閣寺・真如堂・青蓮院・圓徳院と周る。【2024年12月】』へ続きます。
- 3日目2024年12月17日(火)
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12月17日・第3日目の京都散策は、旅行記・『【【京師の静寂】京都の旅3日目。早朝の清水寺を参拝し、隨心院・泉涌寺・三十三間堂と四条御旅町・田ごと。【2024年12月】』をご覧ください。
- 4日目2024年12月18日(水)
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12月18日・第4日目の京都散策は、旅行記・『【【千年の王都】京都の旅4日目・5日目。西本願寺・東本願寺・大徳寺、そして東寺【2024年12月】』をご覧ください。
- 5日目2024年12月19日(木)
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12月19日・第5日目の京都散策は、旅行記・『【【千年の王都】京都の旅4日目・5日目。西本願寺・東本願寺・大徳寺、そして東寺【2024年12月】』をご覧ください。
【殷賑の都】京都の旅1日目。夕刻の清水寺から高台寺へ【2024年12月】
1日目の旅ルート
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