2016.08.17

昇龍道エリアの山で絶景トレッキングを楽しもう！

新しい観光ルートとして話題の「昇龍道」。能登半島の形が龍の頭に似ており、中部北陸地域の形が龍の昇っていく様子を思い起こさせることから名付けられました。

このエリアは、美しい自然や温泉、歴史的建造物など、観光名所がたくさんあります。

今回は、長野県と石川県から、自然の美しさを堪能できる「山」をご紹介します。

自然との一体感を味わいながら、トレッキングを楽しむのもおすすめですよ。

上高地【長野県】

大自然を満喫できる山岳リゾート

雄大な山々と美しい水と緑

上高地は長野県にある標高約1500メートルの山岳景勝地です。穂高連峰や焼岳などの雄大な山々を臨めるほか、梓川や大正池、明神池などで水の風景も楽しめます。古くは神河内（神の庭の意）などとも呼ばれ、江戸時代末期頃までは山岳信仰の地として、上高地周辺の山々へ巡礼登山が行われていました。現在は中部山岳国立公園の一部として、国の文化財（特別名勝・特別天然記念物）に指定されています。美しい空気や水のなか、多くの動植物が生息する大自然に触れられる山岳リゾート地です。

冷涼な空気の中でハイキング

夏の平均最高気温は東京都心と比べて低く、朝晩は冷涼な空気に包まれます。早朝の大正池は夏の見どころで、朝もやがかかる神秘的な風景が広がります。穂高連峰を眺められる河童橋など人気のスポットも多く、1～2時間の散策から1日堪能できるコースなど、いくつかのウォーキングコースが用意されています（上高地内の各施設売店で上高地散策マップが販売されています）。

白山【石川県】

日本三名山の一つで神秘的な自然の宝庫

噴火の跡と印象的な美しい湖

白山は日本三名山の一つで、山頂部は御前峰、大汝峰、剣ヶ峰で構成されています。古くから信仰の山として知られ、御前峰山頂には白山奥宮があります。頂上部には翠ヶ池、紺屋ヶ池、血ノ池、五色池など、美しい水をたたえた大小7つの湖があり、千蛇ヶ池は夏でも雪と氷に覆われた万年雪の残る湖です。江戸時代まで噴火を繰り返してきた歴史があるため、大汝峰から血ノ池付近にかけての火砕流堆積物など、凄まじい噴火の様子を物語る光景が数多く見られます。

山肌を覆う高山植物の宝庫

7月～8月になると、爽やかな高原情緒あふれる山頂周辺の室堂平のほか、南竜ヶ馬場やエコーラインなどでは、高山植物が山肌一面を覆いつくします。ハクサンコザクラ、ハクサンシャクナゲなどのほか、伝説や歌で有名なクロユリが楽しめます。また南竜ヶ馬場にはオオシラビソの林に囲まれた湿原があり、イワイチョウやニッコウキスゲなどを見ることができるのも大きな魅力です。山頂の池を巡る登山コースや、山荘などの登山施設が整備されているので、家族や友人などグループの登山経験に合わせてご利用を。

※この記事は2016年8月時点での情報です