夏本番!日本各地でお祭りが開かれていますが、夏の祭りの代表格といえば阿波踊り。
8月12~15日の間、本場徳島で開かれるお祭りには全国から123万人(2013年実績)以上の見物客が集まります。
その阿波踊りですが、徳島に次いで盛んなのが首都圏なのです。
阿波踊りの醍醐味とは?
「ヤットサ~、ヤットヤット」「エライヤッチャ」の掛け声とともに一度見たら忘れられないあのリズムと踊り。その楽しさのポイントは、自由に踊れることと陽気で開放的なところにあります。
歴史のある伝統的な踊りではありますが、「手を上げて、足を運べば阿波踊り」と言われるように、基本の動きを覚えて二拍のリズムに合わせて踊れば誰でも楽しむことができます。
阿波踊りは基本的に“連”というグループ単位で踊ります。深編笠に揃いの浴衣で練り歩く女踊り。
腰を落とし、地を這うように暴れ踊る男踊り。
そして三味線や太鼓、鉦(かね)に代表される鳴り物。
これら3つのグループで構成され、道路を練り歩く“流し踊り”や、ステージでフォーメーションを変えながら踊る“舞台踊り”“組踊り”が繰り広げられるのです。
舞台踊りでは、音楽や照明にも各連が工夫を凝らし、特徴があるので、見どころ満載です。
なぜ首都圏で阿波踊りが盛り上がるのか?
今年で59回目を迎える高円寺を筆頭に、東京だけで約20箇所。東日本では大小合わせ100を超える阿波踊りが開かれています。規模の点でも負けてはいません。高円寺には100万人、南越谷には70万人が集まります。
なぜ首都圏で阿波踊りが広まったのでしょう。
「東日本における阿波踊りの新展開」の論文を発表した女子栄養大学・松平誠教授は以下のようにまとめています。
1.盆踊りのように広場がいらない。駅前の過密地域でも実施できる
2.道路が会場となるため、沿道の商店街に客を呼べる
3.衣装や道具が手軽
4.お囃子や掛け声のテンポが速く人目を引く
などで、同じ大都市圏でも関西で広まっていないのは「関西にはもともとその土地に根付いた様々なお祭りがあり、他の土地のお祭りを持ち込むことは許さなかった」と述べています。
東京で最も古い「高円寺阿波踊り」
首都圏に阿波踊りが広がるきっかけとなった高円寺の阿波踊りは、昭和32年に高円寺商店街振興組合の青年部により、地元氷川神社の祭礼と商店街の振興を目的として始められました。
隣駅の阿佐ヶ谷ですでに行われていた「七夕祭り」に対抗して、取り入れられたのが「南国ムード」の阿波踊りだったのです。その後、高円寺を真似て各地の商店街で導入されていきます。
高円寺阿波踊り
時間/午後5時から午後8時 ※少雨決行
会場/JR「高円寺」駅、東京メトロ・丸ノ内線「新高円寺」駅周辺商店街及び高南通りの8演舞場
高円寺阿波踊りの詳細はこちら
年々大きく広がる「南越谷阿波踊り」
東京のベッドタウン越谷市の阿波踊りは本場徳島の正調を継承しています。徳島から有名連の選抜チームが参加し、本場でもじっくりみられないオールスターの踊りを堪能できます。
この阿波踊りは今でこそ地元が事務局になっていますが、そもそもは徳島出身の住宅メーカー社長による、日頃の工事などでご迷惑をかけている地元住民への恩返しと、お祭りを通じてふるさと意識を育てたいとの思いから始まりました。道路許可を取るのに2年。
踊り手も最初は社員中心でしたが、今では地元を中心とした約80の連が参加、踊り手も延べ6,000人にのぼる、埼玉でも有数のお祭りへと成長しました。
「南越谷阿波踊り」に飛び入り参加しよう!
南越谷阿波踊りでは、阿波踊り教室(一般参加)があり、阿波踊りのおどり方について、本場徳島の有名連による阿波踊り教室が開催されます。教室の後は「にわか連」として、通りを踊る「流し踊り」も体験可能。
さらに、最終日の23日(日)には、阿波踊り初心者を対象にしたコンテストが開催されます。優秀者3名を、来年の本場徳島阿波おどりへ招待してくれます。
南越谷阿波踊り
時間/8月21日(金) 前夜祭 19:00~21:00
8月22日(土)・23日(日)
①流し踊り/17:10~21:00 南越谷中央通り演舞場ほか全4会場
②舞台踊り/14:00~20:45 越谷コミュニティセンター大ホール ・小ホール
③組踊り/16:20~20:45 越谷コミュニティセンター前ショッピング広場・駅前組踊り会場 (東口ロータリー)
場所/東武スカイツリーライン「新越谷」駅・ JR武蔵野線「南越谷」駅 周辺
南越谷阿波踊りの詳細はこちら
音を聞いているだけで、体が動き出しそうですね。
一般参加できるお祭りもたくさんあるので、ぜひ、この夏は「阿波踊り」を踊ってみましょう!
これから参加できる!首都圏の阿波踊り
8月開催
9月開催
10月開催
※この記事は2015年8月時点での情報です
じゃらん編集部
こんにちは、じゃらん編集部です。 旅のプロである私たちが「ど~しても教えたい旅行ネタ」を みなさんにお届けします。「あっ!」と驚く地元ネタから、 現地で動けるお役立ちネタまで、幅広く紹介しますよ。