木津川上流
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淀川・木津川の水運が伊賀上野まで来ていた時代がありました - 木津川上流のクチコミ
三重ツウ こぼらさん 男性/50代
- カップル・夫婦
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長田橋東詰があった場所(小田地区)にある「淀川遡航終点」の石碑
by こぼらさん(2017年9月25日撮影)
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「淀川遡航終点」石碑の説明文
by こぼらさん(2017年9月25日撮影)
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上野城の西側を流れる木津川:笠置からここまで水運が通じていた時代がありました。
by こぼらさん(2017年9月25日撮影)
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木津川西岸(長田地区側)から見た上野城と木津川:昔の長田橋があった所。
by こぼらさん(2017年9月25日撮影)
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上野城から大和街道を約1キロほど西に進むと木津川にさしかかります(小田・長田地区)。俳聖松尾芭蕉が活躍した17世紀後半は、旅人は長田橋で渡河して大坂や京都・奈良に赴いていたと思われます。時代が下って人や物の流れが増えてくると、木津川を用いた水運が望まれるようになってきました。
一方、木津川の水運は、伊賀の西側(京都府笠置町)までは古くから整備されていました。しかし笠置から、さらに約20kmも上流にある伊賀上野までの水運の遡航は、岩倉峡などの地理的難所があって、実現が大変に難しかったようです。
19世紀(1815年)になって、ようやく笠置と長田を結ぶ水運が開通しました。岩倉峡を拡幅したり掘り下げるなどの難工事を実施して、高瀬舟が通れるようにしたのです。淀川から、こうした山間部にまで、水運が通じたというのは画期的だったでしょうね。
しかし自然の力には勝てず、安政の大地震(1854)でせっかく広げた岩倉峡が崩壊し、長田まで船が遡航できなくなりました。さらには1870年の洪水によって、水運そのものが中止となり、以後復活することはなかったそうです。わずか40年ほどしか機能しなかった遡航ルートでしたが、現在は小田にある「淀川遡航終点」の石碑によってのみ当時の様子をうかがえるだけです。
- 行った時期:2017年9月25日
- 混雑具合:空いていた
- 滞在時間:1時間未満
- 投稿日:2017年9月26日
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去年10月の台風豪雨では、この辺りは遊水池として機能し、ヘドロのような土砂が河川敷に堆積し、菜の花が咲くか心配していました。4月に入り、無事に咲いてくれました。新緑の山々をバックに、のどかな風景が楽しめます。
河川なので駐車場は少ないですが、木津川左岸(伊賀市小田)にある「淀川遡航終点」碑の付近には10台程度駐車できる広場がありますので、これを利用して散策してみて下さい。詳細情報をみる
- 行った時期:2018年4月25日
- 混雑具合:空いていた
- 滞在時間:1時間未満
- 投稿日:2018年4月25日
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- 行った時期:2018年2月
- 投稿日:2018年3月25日
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木津川上流(地理的なお話)
木津川上流の様子を地理的に説明します。木津川は、鈴鹿山脈や布引山地・青山高原などの渓流を源流としますが、伊賀盆地(平地)にさしかかると中流域のような表情になります。文字通り「盆」のようなので、源流から流入する水や盆地に降り注ぐ雨は、多くは外に流れ出せません。唯一、岩倉峡という狭窄部が盆地の西部にあり、ここから南山城地域に向けて流出されます。お盆の縁に小さな切れ目があるような感じです。盆地で川幅が広がり、ゆるやかになった流れは、岩倉峡にさしかかると狭くて急峻な姿に変貌します。
このままでは盆地と南山城方面ともに大雨の時に水害・土砂災害が起きやすいので、岩倉峡の手前(伊賀市)に大きな遊水地や堰が作られ、木津川の流量を調整しやすくする治水対策がなされています。いざという時は、広い遊水池に莫大な量の水をプールして、南山城方面に一挙に流れ出さないようにしてあります。
岩倉峡はいかにも上流域の渓流という印象を受けますが、さらにその上流はゆったりとした流れ(普段は)である事が興味深いですね。詳細情報をみる
- 行った時期:2017年9月20日
- 混雑具合:空いていた
- 滞在時間:1時間未満
- 投稿日:2017年9月25日