こんにちは。海沿いR134号線で青春時代を過ごしたライター鈴木です。
今回紹介する舞台はサザンのボーカル桑田佳祐さんの地元でもある、湘南・茅ケ崎。「希望の轍」が発車メロディーの茅ケ崎は、いつ来ても「夏」を匂わせる特別な場所なのです。
今回は「夏の疲れを美味しいお酒で癒されたい」そんな酒好き読者にオススメのお店を紹介します。
茅ケ崎駅から歩いて約5分。閑静な住宅街の中に巨大なヤシの木が現れたら到着。
こちらが湘南唯一の酒造が運営するレストラン「モキチ・フーズガーデン」。お店の周りはたくさんの木々で覆われているので人の目も気にならないし、お酒を呑めば、住宅街であることもすっかり忘れてしまいます。
何度もリピートしたくなる理由
この夏だけで既に4回の訪問をしている私ですが、リピートしたくなる理由はズバリ、湘南で作られたお酒が飲めること。それだけじゃありません、開放感があるのに古民家のようにあたたかく、ついつい長居してしまう居心地の良さ。つまりは癒されに来ているわけです。
カフェでゆったり過ごしたり、ビールやお酒が大好物な人はもちろん、古民家やアートが好きな人でも一度は行ってみる事をおすすめします。
古いものを大切に。145年続く老舗「熊澤酒造」
モキチ・フーズガーデンを運営する「熊澤酒造」は明治5年創業、145年も続く老舗の酒造です。「天青」という日本酒を筆頭に「湘南ビール」というクラフトビールも造っており、湘南エリアに全部で5店舗のレストランやカフェを展開しています。
戦前からある小麦の製粉工場跡地をリノベートして作られた「モキチ・フーズガーデン」は、天井がとにかく高い!黒く巨大な精米機がお店の中央に鎮座した、ダークブラウンと白が基調の古民家風の店内。
席数も120席と広く、ほとんど段差もないフラットな造りを活かして、結婚式や同窓会、企業のパーティースペースといった様々なシーンで使われているようです。併設したベーカリーではビールや酒粕を使ったパンを販売しており、これを目当てに来店する人もいるのだとか。もちろんレストランでも注文できます。
ここでしか味わえない相性抜群の料理×湘南ビール
「ニューヨークにあるチェルシーマーケットの様に、活気あるお店を目指しています。
来てくれるお客様が笑顔になってもらえれば嬉しいです。」そうお話してくれたのは店長の石井さん。「今回の記事は、お酒好きな読者に向けて書くんですよ~」と説明すると、人気料理と相性抜群な湘南ビールをピックアップしてくれました。
暑い日でも食べたくなる。トマトソースと柑橘系ビールのさっぱりコンビ
自家製のこだわり生地にたっぷりのトマトソースとモッツアレラをのせ、ピザ窯で香り高く焼き上げた「マルゲリータ」。合わせるお酒は、柑橘系でさっぱりとした「ゴールデンエール(560円)」が◎。フルーティな味とシトラスの香りが女性に人気のビールです。
ビール好き必見!ビールで煮込んだ豚肉に合わせるのはやっぱりビール
ビールとデミグラスソースでじっくり煮込んだトロトロの豚肉料理に合わせるのは、ホップの苦みが香るビール「ピルスナー(560円)」。もちろん豚肉を煮込んでいるビールもピルスナー。
その日によって煮込みに使うビールは変わるため、頼むビールはその都度確認を。最後に口の中に残るデミグラスソースの甘味が、きりっと苦みのあるピルスナーで中和されて思わず「合うわ~」の一言が出るはず。
ちょっと贅沢したい日に。やわらかい茅ケ崎牛には香ばしい黒ビール
茅ケ崎牛っているんだ~と思う人も多いはず。私も初めて食べましたが、ミネラル豊富なお肉は癖がなくあっさり。ステーキというよりもローストビーフを食べているような、とにかくやわらかく、肉好きなら幸せを感じる一品。そこに合わせるのは、ローストした香ばしい黒ビール「シュバルツ(560円)」。肉のような重い料理には、同じく重めのお酒が合うのだそうです。
ビールはもう入らない…そんな人には、米の旨味を最大限活かした純米酒「吟望天青(600円/1合)」もおすすめ。このステーキが「米」に合わないわけがないですよね。コクがあって少し甘めの日本酒です。
お出かけの際は、この組み合わせを参考にしてみてくださいね。
まとめ
いかがでしたか?都内からだと約1時間。早朝はサザンビーチで海を見て、ランチをモキチ・フーズガーデンのテラス席で過ごせば、湘南いいとこどりツアーの完成です。
これから秋風が気持ちのいい時期、新緑から紅葉への景色の移り変わりを、湘南のお酒と一緒に楽しんでみてはいかがでしょう?
[TEL]0467-84-0123
[住所]神奈川県茅ヶ崎市元町13-1
[営業時間]月~木・日:11時30分~22時、金・土・祝前日:11時30分~23時
「モキチ・フーズガーデン」の詳細はこちら
[TEL]0467-52-6118
[住所]神奈川県茅ヶ崎市香川7-10-7
※この記事は2016年8月時点での情報です
鈴木 沙也香
元じゃらんで今はフリーの編集者。分野は問わず、web、雑誌、冊子などの企画運営やコンテンツ制作など幅広くなんでもやります。興味範囲が広いことと、深堀することが特技。