日本の伝統スイーツといえば、たいやき! 徐々に肌寒くなるこの季節、焼きたてアツアツのたい焼きをほおばりながら、のんびりお散歩する休日も楽しそう。
そこで今回は、東京都内にある行列が絶えない老舗のたいやき屋さんを5つご紹介!
浪花家総本店
「およげ! たいやきくん」のモデルになった超有名店


麻布十番に店を構える「浪花家総本店」は、明治時代から続く創業108年の老舗。“東京たいやき御三家”の1つとしても知られる名店中の名店で、『およげ! たいやきくん』のモデルになったお店としても有名です。
こちらのたいやきは、小麦粉だけで焼き上げられた薄くカリッとした皮と、北海道十勝産の香りの強い小豆を使用しているのが特徴。
一口ほおばると、皮はウエハースのようにスーッと溶けてなくなり、中から優しい甘さのあんこが! 小豆を8時間かけてじっくり炊きあげているというだけあって、つぶあんとは思えないほどなめらかな舌触りです。甘い物が苦手な人も、「浪花家のたいやきだけは食べられる!」と買って行くことが多いとか。


たいやきを片手に麻布十番商店街をブラブラするのも粋だけど、ちょっと疲れたら2階にある「ナニワヤ・カフェ」で休憩するのもアリ!「たいやきセット」はドリンク付きで600円(税込)。持ち帰りの行列が長~く伸びているときは、思い切ってカフェでくつろぎながら焼きあがるのを待つのもいいかも。
あんこの風味をしっかり味わいたい人は、出来たてアツアツよりも、少し冷めてから食べるといいんだとか。ちなみに、持ち帰って冷めてしまったたいやきを、バターをひいたフライパンで両面こんがり焼いてから食べるなんて人もいるそう!

実は「浪花家」は、もともと食堂だったとのことで、2階のカフェではたいやきの他にも「かき氷」や「おしるこ」、「あんみつ」など、さまざまなメニューを提供。中でも人気なのは、揚げ玉とキャベツが入った「焼きそば」(500円・税込)。シンプルな味は、誰からも愛される懐かしい一品です。
「時代によって美味しさの基準が変わるので、伝統を大事にしながらも“今、美味しい味”をつねに追求しつづけている」という浪花家。長年、愛され続ける滑らかな口どけのたいやきを、ぜひ味わってみて!
03-3583-4975
東京都港区麻布十番1-8-14
11時~19時
火曜日(第三火曜日とその次の水曜日は連休)
[席数]2階(ナニワヤ・カフェ)24席
[予約]可(電話と店頭での予約)
東京メトロ南北線「麻布十番駅」4番出口徒歩1分、都営地下鉄大江戸線「麻布十番駅」7番出口徒歩1分
柳屋
上品な甘さの餡がたまらない! 創業101年の老舗

創業101年を迎える「柳屋」は、下町情緒溢れる人形町で長年愛され続ける名店。こちらも“東京たいやき御三家”に名を連ねる老舗です。
「柳屋」では、小豆の風味を損なわないよう、毎朝あんこを手作りしてその日のうちに全て使い切るのがこだわりだそう。1度に使用する小豆の量は100kgで、たいやき1500個分(!)にもなるとか。それが、1日で売り切れてしまうどころか、足りなくなって仕込み直す日もあるというからすごい!
小豆は北海道産のものの中でも、店主自らが毎年出来の良い産地のものを選んでいるんだとか。そんなこだわりのつぶあんは、一粒一粒が柔らかくて上品な甘さ。パリパリの皮とのバランスが絶妙で、2、3個ペロリと平らげてしまいそう。


お店から歩いて2、3分のところには緑の木々が並ぶ浜町緑道が。ベンチも多いので、天気がいい日にはたいやきを食べながらのんびりと癒されてみるのもいいかも!

4個以上まとめ買いをすると、湿気を吸う経木(きょうぎ)で包んでくれるため、適度な湿度を保った状態で美味しさをそのままにお家まで持って帰れるのも嬉しい。
レトロなデザインの箱も可愛いので、家族や友達にお土産として渡しても喜ばれそう!

03-3666-9901
東京都中央区日本橋人形町2-11-3
12時30分~18時
日曜日、祝日
[席数] 無し(テイクアウトのみ)
[予約]可(電話予約)
東京メトロ日比谷線「人形町駅」A1出口徒歩約1分
たいやき わかば
塩気の利いた餡の美味しさは超一級品!

四ツ谷駅から新宿通りを一本入ると見えてくるのが、1953年創業の「たいやき わかば」。こちらも“東京たいやき御三家”と呼ばれる老舗です。
ここのたいやきの特徴は、何といっても塩気がきいたあんこ! 前日に炊いて一晩寝かせることで甘みを凝縮させているというこだわりのあんと、塩気のバランスが絶妙でクセになる! パリパリの皮の中には、尻尾まであんこがぎっしり詰まっていて、ずっしりとした重さを感じる食べごたえ満点のたいやきです。

最近は、持ち帰ったたいやきを一度冷凍して、半解凍させてから食べる…なんて人も。こうすることで小倉アイスのような味になるんだとか!

たいやき以外にも、4月から10月末頃までの期間限定で販売される「見附の団子」(1本130円・税込)も人気商品。味は、みたらしとあんの2種類。販売期間中にお店を訪れた際には、たいやきのお供にぜひご賞味あれ!


03-3351-4396
東京都新宿区若葉1-10小沢ビル1F
【月~金】9時~19時【土】9時~18時30分【祝】9時~18時
日曜日
[席数]14席
[予約]可(電話予約)
【東京メトロ丸の内線、南北線】【JR中央線】「四ツ谷駅」徒歩約5分
天音

緑が多くショッピングにも最適な吉祥寺の駅前。「ハモニカ横丁」の一角にある「天音」では、周りに生地がはみだした“羽根つき”が特徴の有名店。
こちらでは、「たいやき」ではなく「たい菓子」というのが正式名称。これには、「他の和菓子と同じように、焼きたてでなくてもおいしく食べられるように」との意味が込められているそう。
「天音」のたい菓子の一番の特徴は、あんと皮の両方に黒糖が使われていること。そのため、一口食べるとコクのあるしっかりとした甘さが口いっぱいに広がり、後味は上品ですっきりとしています。皮は厚めで、もちもちとパリパリの食感がちょうどいいバランス!


以前は羽根なしのものを販売していたこともあったけれど、お客さんの要望で、今の羽根付きを売り出すことにしたんだとか。“羽根”が大きくはみ出るように、鯛の形の金型はできるだけ浅めでフラットな構造にしているそう。
羽根がたっぷり付いているから、あんと羽根を交互に味わうのがオススメ!


「天音」では、つぶあんの他に季節限定のあんも販売していて、9月から10月末頃までは栗のあんを販売! 限定味は数量が限られているので、食べたい人は早めの時間に行った方がよさそう。
“たい菓子”を買ったあとは、井の頭公園まで足を伸ばしてのんびり味わうのもいいかも?
0422-22-3986
東京都武蔵野市吉祥寺本町1-1-9ハモニカ横丁
11時~なくなり次第閉店
不定休
[席数] 無し(テイクアウトのみ)
[予約]不可(電話での問い合わせはOK)
JR中央、総武線、京王井の頭線「吉祥寺駅」北口から徒歩2分
ひいらぎ
じっくりと焼きあげられたパリもち食感が絶品!

大きなたいやきの絵が描かれた暖簾が特徴的な人気店「ひいらぎ」。
こちらのたいやきは、30分以上かけてじっくりと焼き上げることで、表面はパリパリ、中はもちもちの食感を生み出しています。
4時間かけて炊いた小豆を一晩寝かせてから使用するという自家製あんこは、口に入れた瞬間にしっかりと凝縮された甘さを感じます。皮にもこだわりがあり、なんと10種類以上の粉を配合しているというからすごい!

お店では余った羽根を無料で配布していて、自家製のあんも売っているそう。あんを購入して、家でぜんざいやおしるこ、小倉トーストなどを作る人が多いとか!


1日に炊けるあんこの量は限られているので、あんが無くなり次第終了。休日は18時、平日は17時頃に売り切れてしまうこともあるそうなので、夕方までに行くのが安心。つねに混み合う人気店だけど、雨の日と平日の午前中が狙い目とのこと!
予約も受け付けているので、手土産など確実に購入したい日と数が決まっている場合は、電話もしくは店頭で事前に予約しておくといいかも。購入の1時間以上前に予約をすれば、通常30円の箱代が無料になるという嬉しいサービスも!
03-3473-7050
東京都渋谷区恵比寿1-4-1恵比寿アーバンハウス1F
11時~20時
月曜日
[席数]無し(テイクアウトのみ)
[予約]可(電話と店頭での予約)
JR山手線「恵比寿駅」西口から徒歩2分、東京メトロ日比谷線「恵比寿駅」徒歩4分
「ひいらぎ」の詳細はこちら
まとめ
たいやきってお店によって色んな違いがあるんですね。みなさん、お気に入りのたいやきは見つかりましたか? 生地やあんにはそれぞれ個性があるから、いろんなたいやき屋さんを巡って味を比べてみるのも楽しいかも!
※この記事は2017年9月時点での情報です
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じゃらん編集部
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