高原の風に吹かれる軽井沢や上高地、雄大な山々の絶景が広がる日本アルプスなどの山岳、歴史ある名城、全国屈指の数と泉質を誇る温泉など、長野県観光の多彩な魅力に迫ってみました。
<目次>
■長野観光の特長
■各エリアの見どころと観光スポット
■おすすめの季節
■おすすめのモデルコース
長野観光の特長
本州のほぼ中心部に位置し、県土の約80%が森林という、まさに日本屈指の大自然に恵まれた「長野県」。
宿泊施設をそなえた温泉地の数は、全国でもトップクラスという観光県です。
きびしい自然がはぐくんだ信州産の野菜やフルーツ、畜産物など、美味しいものが揃う県としても有名ですね。信州ならではの風光明媚な景色やレジャースポット、歴史あるお城や名高い神社仏閣など、おすすめの場所がたくさんあります。


長野県の観光スポットは、東西南北で大きく6つのエリアに区分されています。まずはエリアごとに、おすすめの観光地をピックアップしてみました。
各エリアの見どころと観光スポット
【東信州エリア】
軽井沢タリアセン、白糸の滝
自然と芸術が融合した街・軽井沢を象徴するスポット

高原の緑に抱かれ、別荘地や避暑地などで知られる「軽井沢」は、長野県を代表する一大観光地です。
「軽井沢らしいところに行ってみたい」という人は、塩沢湖のほとりにある「軽井沢タリアセン」へ。軽井沢高原文庫やペイネ美術館、大自然の中でリフレッシュできるロケーションも。
塩沢湖の周りを散策しながら、軽井沢の大自然と文化にふれてくださいね。
長野県北佐久郡軽井沢町大字長倉217
9時~17時 (12月・1月は10時~16時)
不定休(施設ごとに異なるためホームページ参照)
JR・北陸新幹線・しなの鉄道「軽井沢」駅、またはしなの鉄道「中軽井沢」駅下車、タクシーで約10分
180台 (普通車500円・バス2,000円)
「軽井沢タリアセン」の詳細はこちら

緑に癒されたい人は、軽井沢の北部にある浅間東麓の国有林内の白糸の滝へ。
高さおよそ3mの崖から無数の糸のように流れる滝は、まさに水のカーテンといっていいほどの美しさ。
滝を間近に見られる場所もあり、たっぷりと降り注ぐ天然のマイナスイオンは格別です。駐車場近くの売店では、清流がはぐくんだイワナの炭火焼も味わえますよ。
【北信濃エリア】
地獄谷野猿公苑
野生のニホンザルの世界へようこそ!

しんしんと降る雪と立ち昇る湯気の中、山の中の温泉に浸かるニホンザルの光景を、テレビや雑誌で見たことがある人も多いはず。ここは一年のほぼ三分の一が雪に覆われるという標高約850mの渓谷にある、ニホンザルの生態を見られるスポットです。

温泉に入る姿だけでなく、からだの特徴や行動など、野生動物としての生態をじっくり観察できますよ。食べ物を見せたり与えたりしないなど、掲示しているルールを必ず守り、ニホンザルたちの世界を楽しんでくださいね。
長野県下高井郡山ノ内町大字平穏6845
夏季(4月頃~10月頃) 8時30分頃~17時頃、冬季(11月頃~3月頃)9時頃~16時頃 ※天候、季節、野生生物ニホンザルの行動等により予告なく変動あり
無休
上信越自動車道 信州中野ICから約8km、各駐車場からは徒歩15分~30分
あり※無料駐車場(上林温泉内)、渋温泉からの地獄谷温泉(普通車500円)
「地獄谷野猿公苑」の詳細はこちら

地元産のそば粉を使い、モリアザミ科の「オヤマボクチ」という植物の葉の繊維をつなぎにした「須賀川そば」も、名物の一つ。コシが強くて喉ごしが良く、風味豊かなおそばを味わってください。
【日本アルプスエリア】
上高地
穂高連峰の雄大な姿を映す、大正池の美しさに感動

長野県松本市にあり、標高約1,500mの山岳景勝地としても知られる「上高地」は、日本でも指折りの山岳リゾートとして知られています。
壮大な水鏡のように景色を映し出す大正池、雄大な穂高連峰や梓川の清流、上高地の風景を象徴する河童橋、穂高神社奥宮が鎮座する明神池など、見るべき場所がたくさんあります。
温泉や宿泊施設も充実し、トレッキングやウォーキングを楽しむ登山客でもにぎわっています。
上高地には自然保護の観点からマイカーの乗り入れ規制などのルールがあるので、しっかりと守りながら楽しんでください。
長野県松本市上高地
なし
11月中旬~4月下旬(冬期閉鎖)
長野自動車道 松本ICから右の国道158号線を約1時間。駐車場からシャトルバス、またはタクシーに乗換え(年間を通してマイカー入場禁止のため)
「沢渡駐車場」または 「平湯駐車場」
「上高地」の詳細はこちら
【木曽路エリア】
木曽・妻籠、木曽御嶽温泉
江戸時代の風情ある風景を楽しめる、木曽路の魅力

中山道六十九次のうち、江戸から数えて四十二番目となる「妻籠宿」。中山道と伊那街道の交通の要所として栄えた場所であり、歴史の面影を残す宿場町としても知られています。
趣ある宿場町のあちこちに灯籠がともり、幻想的な灯に照らされるシーズンも。8月第4土曜日に開催される「妻籠宿火祭り」(2019年のみ8月25日(日)に開催)など、妻籠の魅力を楽しめるイベントをチェックしてください。
妻籠宿は基本的に温泉施設がなく、テレビを置いていない宿もあるそう。無料の無線LANが充実している旅館や民宿も増えているため、ネットワーク環境の不便は感じません。「日常から遠く離れて、江戸時代の風情をゆっくり楽しみたい」という人に特におすすめです。
長野県木曽郡南木曽町吾妻2159-2(妻籠観光協会 観光案内所)
施設により異なる
なし(各施設に問合せを)
中央自動車道 中津川ICから木曽福島方面へ車で約30分。南木曽大橋を渡った直後の信号を右折して、約500m
あり(町営第一~第三駐車場、中央駐車場など)
「木曽・妻籠」の詳細はこちら

木曽路観光後、里山の風景の中で温泉に浸かってみたい人は、御嶽山のふもと・木曽町開田高原付近の温泉宿もチェックしてみてください。
【諏訪エリア】
諏訪湖
信州一の大きさを誇る湖を、水陸両用観光バスでひとめぐりしても

岡谷市、諏訪市、諏訪郡下諏訪町にまたがり、豊かな水をたたえた諏訪湖。周りには雄大な山々や街並みが広がり、諏訪の歴史と文化が育まれてきました。
諏訪湖を基点に、神社仏閣や高島城、霧ケ峰高原といった観光名所に行くのもいいですね。
毎年8月15日に開催される「諏訪湖祭湖上花火大会」など、花火のまちとしての魅力も楽しんでください。

SUWAガラスの里から発着し、水陸両用観光バスに乗って湖をひとめぐりできる「諏訪湖探検ダックツアー」も大好評!目のスレスレに水面が広がる不思議な体験ができますよ。
長野県諏訪市豊田2400-7(発着場:SUWAガラスの里)
8時30分~17時30分(1便は9時発)
運行期間中は不定休(運行は毎年4月始め~11月末頃まで)
中央自動車道 諏訪ICから約15分
あり
「諏訪湖ダックツアー」の詳細はこちら

諏訪湖特産の川えびやわかさぎを天ぷらにし、「みそダレ」をかけたご当地グルメ「みそ天丼」もイチオシです。
【伊那路エリア】
中央アルプス駒ヶ岳ロープウェイ、千畳敷カール
地上を見下ろす山岳ロープウェイに乗って、大自然の空中散歩

標高2,956mを誇る中央アルプスの主峰・駒ケ岳の絶景に包まれる山岳ロープウェイは、信州の大自然をダイレクトに楽しみたい人にぴったり。マイカー規制があるため、車の場合は駐車場に停めて路線バスでの移動になります。
起点から終点までの高低差は950mで、頂上の「駒ケ岳ロープウェイ 千畳敷駅」の標高は2,612mと、日本にある駅の中でも特に高い位置にあるそう。
ロープウェイに乗り込むと、みるみるうちに地上から離れ、雲海の向こうに南アルプス連峰を一望できます。遠くは富士山の姿も見えるという、けた外れの眺望とスケールに感激しますよ。

終点の千畳敷カールは高山植物の宝庫。春(4月~5月頃)はゲレンデになり、スノーボードやスキーなどのウィンタースポーツの聖地としても親しまれています。
長野県駒ヶ根市赤穂759-489
【4月中旬~11月上旬】路線バス7時~、ロープウェイ8時~※30分間隔【11月上旬~4月上旬】路線バス8時~、ロープウェイ9時~※12月~4月上旬は1時間間隔
不定休(メンテナンスや天候により運休有)
中央自動車道 駒ヶ根ICから県道で約3分、菅の台バスセンターから路線バスへ乗り換えて約30分
あり(普通車300台・有料)
「中央アルプス駒ヶ岳ロープウェイ」の詳細はこちら
おすすめの季節
どの季節も美しい景色を楽しめる長野県ですが、冬期は雪や凍結で通行止めになる山道や、営業そのものを休止している施設も多いです。
「長野観光は初めて」、「自然や施設をじっくり体験したい」という人なら、春夏や初秋のシーズンがおすすめです。

きびしい冬を乗り越えた信州の山々に広がる新緑は、鮮やかで力強く、見る人に感動を与えてくれます。

北信濃エリア・山ノ内町にあり、志賀高原の湿原を代表する四十八池は、自然観察やトレッキングコースとしても好評。初夏はワタスゲ、ヒメシャクナゲなどが群生し、写真におさめる絶好の機会です。
また、9月中旬から紅葉の季節がはじまり、山全体が錦の衣を着たように鮮やかに染まります。高原や山は夏でも肌寒いことが多いので、衣服などの対策をしっかりとしてくださいね。

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