おやつにだって、食事にだって。サクッとした食感とスパイシーなあの香りをひとたび思い浮かべると食べずにはいられない、みんな大好き、カレーパン!
今回は、通算1万以上のパンを食べ歩いたパンマニアの片山智香子さんに、都内の大人気カレーパンを厳選してもらいました。一日に数百個が飛ぶように売れていくものや全国各地にファンがいる大人気のものなど、パン好きライターの堀口が取材してきました!
BOULANGERIE SEIJI ASAKURA(港区)
グリュイエールチーズがスパイスと具のおいしさをまろやかに

パンマニア片山さんのおすすめコメント
「ゴロリと具材が大きくカットされているので、一つ一つの食感も楽しめる焼きカレーパン。スイス産のグリュイエールチーズが具材と一緒に中に入っているだけでなく上にもかかっていて、辛いのだけれど全体的にマイルドな仕上がりに」
高輪台から散歩がてら泉岳寺方面に歩いていくと途中に現れる、赤い店構え。ドアを開けると、こぢんまりとした店内にバラエティ豊かなパンたちが顔を並べてほくほく♪
店内に入って1分もしないうちに次から次へとお客さんが入って来ます。きっとその人の中でルーティンなのだろう導線を無駄なくたどってパンを手にしていく人、目移りしながらあれも…でもこれも!と楽しそうに迷いながらトレイにセレクトしていく人、平日にもかかわらず子どもも大人も関係なく、往来がとにかく絶えない。
パンがあれよあれよと売れていくので、常に焼き立てが並んでいる状態が自然とできあがっている。だからか、店内は少しほわっと気温が高かった。
餡は十勝産小豆のつぶ餡と白インゲン豆の白あんの2種。生地が甘めなので餡は甘さが控えめ。重すぎず、軽すぎずの甘さ加減で、生地とのバランスが絶妙です。

さて、お目当ての「チーズカレーパン」は、カンパーニュにも似たような食感の生地で、揚げずに焼かれているタイプ。ちなみにパン生地には、このカレーパンの風味にベストマッチするよう、ぶどうから作った酵母を使用しています。
ムチっとしてかみごたえのある生地で、中身とは別にトップにもチーズがかかってほんのり酸味も。カレーにはズッキーニやなす、パプリカなど具がたっぷり。そこにグリュイエールチーズがとろーっと入っていて濃厚でなめらか!具だくさんのカレーとあいまってまろやかで満足感がものすごい!1日4~500個売れ、休日となると全国からもこのカレーパンを求めてくるお客さんでいっぱいになるそう。

店内奥のスタッフと顔見知りなのか、会釈をしながら店を後にしていく人も少なくなく、常連さんが多いことを物語っています。店長の池田さんにお話しをうかがうと、やはり近隣の方がごく日常的に利用されているケースが一番多いとのこと。こんなスペシャルなパンたちを日常的に楽しめるなんてうらやましい…!
東京都港区高輪2-6-20 朝日高輪マンション104号
10時~18時
土
チーズカレーパン 395円
【電車】東京メトロ 高輪台駅より徒歩9分
「BOULANGERIE SEIJI ASAKURA」の詳細はこちら
ianak(荒川区)
蓮根のシャッキリ感とお豆の存在感がカレーを引き立てる!

パンマニア片山さんのおすすめコメント
「ウコンが入っているので生地自体も黄色味が強く、スパイスがきいていてじわじわくる辛味。焼きカレーパンなのでしつこくないのが嬉しいところ。蓮根のしゃっきり感とお豆の存在感があり、カレーそのものを楽しめる」

さっくりした生地の中に、まるごとひよこ豆とザクっとした蓮根がゴロゴロ!ピリッと効いた辛味と、お豆と蓮根のほんのりした甘みで見事に味がひとつにまとまっていて、一口、もう一口、と止まらなくなってしまいます。おいしいカレー風味の、根菜のおかずをいただいているような感じでもあり、体にも優しそう。
そして、ともすれば重たくなりがちなカレーパンの生地も、サックリ軽くてぺろりと食べられてしまう!

有名ブーランジェリー出身の店主がオープンした本格的なパン屋さんであり、バゲットやクロワッサン、少し贅沢な素材を使ったものなどこだわりのあるシンプル&本格派パンが並ぶ。そんな中で、意外にもクリームパンやあんぱんなど素朴なものも少なくない。気を張ることなく選べるラインナップも充実しているから、ごく普通の日でもついつい寄りたくなってしまいます。
途切れることなく常にお客さんでにぎわう店内。その多くは近隣の常連さんだそう。妥協を許さない本格派な側面と、親しみやすさとのバランスがその人気の秘密なのかも知れません。
東京都荒川区西日暮里4-22-11
8時30分~19時(パンがなくなり次第閉店)
月・火
お豆と蓮根のカレーパン 260円
JR 西日暮里駅より徒歩3分
「ianak」の詳細はこちら
東京マリオットホテル ペストリー&ベーカリーGGCo.(品川区)
総料理長こだわりのカレーと、タピオカ粉が隠し味の生地がベストマッチ

パンマニア片山さんのおすすめコメント
「総料理長のレシピによる特製カレーは本格的な味。タピオカ粉を使ったという生地の甘味、もっちり感も一口食べて虜に!ビジネスマンが多いエリアということもあり、形が棒状に工夫されているのもユニーク」
品川駅から近いにもかかわらず、庭園に囲まれて都会の喧騒から逃れることができる穴場の空間。東京マリオットホテルのエントランスをくぐり、右手に進むと「ペストリー&ベーカリーGGCo.」が。

生地は、もっちりとした食感を出すために小麦粉に加えてタピオカ粉を使用。ドーナッツのような生地に近いのだけど、おやつ系とはまた違った甘みが、小麦のやさしい香りのあとにふわっと登場するんです。これはわたしにとって初めて体感する味!噛めば噛むほど、その優しい甘みが感じられ、中のカレーとのコントラストは絶妙!
気になるカレーは、牛スジ、ニンジン・玉ねぎ・セロリを合わせてじっくりと煮込んでクタクタに。ワインやフルーツをたっぷり使って煮込み、コクの深い味わいに仕上がっています。辛さがそれほど得意でない人でも美味しく食べられる中辛テイストです。

片手でさっと食べられる細長い形なので、ビジネスパーソンだけでなく観光客に大人気なのも納得!
また、動物性原材料を使わずに具沢山の野菜と15種類のスパイスを使った「ヴィーガンカレーパン(350円)」も見逃せません♪
東京都品川区北品川4-7-36
10時~20時
無休
TOKYO MARRIOTT カレーパン 380円、ヴィーガンカレーパン 350円
【電車】JR 品川駅より徒歩10分
「東京マリオットホテル ペストリー&ベーカリーGGCo.」の詳細はこちら
「東京マリオットホテル ペストリー&ベーカリーGGCo.」の口コミ・周辺情報はこちら
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※この記事は2023年4月時点での情報です。休業日や営業時間など掲載情報は変更の可能性があります。
※この記事は2023年4月にじゃらん編集部が更新しました。
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堀口 美帆
ご当地グルメや、話題のおいしいものを求めておでかけするママライター。そこでの暮らしを想像しながら旅行するのが好き。今日もマイ地図をながめて次の行き先を探しています♪