広島県・宮島に行ったらぜひ買いたいお土産10選をご紹介します!
今回はライターが3日間、宮島を歩き回って売れ筋を徹底調査。職場で配れるお菓子から、縁起の良さそうな手土産、自分へのごほうびにしたい銘菓や雑貨までイチオシをピックアップしました。ぜひ参考にしてくださいね。
紅葉バターサンド【風籟堂】
紅葉型のクッキー生地がサクッ、クリームしっとり。レモンとキャラメル味

もみじ饅頭かと思いきや、クッキー生地であっさりめのバタークリームをサンドしたのが「紅葉バターサンド」。手のひらに収まるかわいいサイズで、彩りも鮮やかです。

キャラメル味とレモン味があり、キャラメルソースやレモンピールが練り込まれています。サクッと軽い味わいで、幅広い年齢層に喜んでもらいたいと開発されたとか。
常温で10日間は日持ちします。職場などでの“ばらまき”にも、箱入りをあげるのにもぴったり。

販売している風籟堂(ふうらいどう)は、グルグル回っている熱い栗釜が目印。その他、国産焼き栗「くり香」(150g1200円)や、テイクアウトで味わう「焼き芋ソフトクリーム」(500円)などもおすすめです。
揚げもみじキット【紅葉堂】
もみじ饅頭をサクサク衣で揚げた宮島名物の味わいを再現!

食べ歩きの名物が多い宮島で、いつも賑わっている「揚げもみじ(R)」の紅葉堂。揚げたてサクサクで、甘いあんこと揚げるという料理法の相性の良さに驚く美味しさです。年間約120万個、1日平均3000個以上が食べられているとか。

でも普通のもみじ饅頭を揚げただけでは、決してこの味は出ません。その「揚げもみじ」を自宅で再現できるのが、「揚げもみじキット」。

8種の味わい(こしあん・つぶあん・ほしぞら抹茶・クリーム・チョコレート・チーズ・瀬戸内レモン・レアチーズ)があり、4個入と8個入(1750円)があります。
専用の揚げ粉や、刺して揚げるためのスティックもセットになっています。箱に書かれた作り方に従って作ってくださいね。

表参道商店街にある紅葉堂本店でも買えますが、島内での持ち歩きを考えると宮島口(フェリー乗り場のある本州側)の商業施設「etto」内の紅葉堂etto店か、JR広島駅にある広島ekie店で買うのがおすすめ。常温で14日間は日持ちします。
桐しぐれ【やまだ屋】
宮島ならではの限定セット。幅広い年齢層に勧められる王道の美味しさ

もみじ饅頭の老舗・やまだ屋の「桐葉菓(とうようか)」は、もち粉を使ったモッチリ生地で小豆あんを包んだ広島銘菓。もみじ饅頭と並ぶ“王道土産”のひとつです。
同じ生地で、栗あんを包んだお菓子が「聖乃志久礼(ひじりのしぐれ)」。宮島で1200年以上消えずの火を守っている古刹・大聖院(だいしょういん)の77世座主に名前をいただいた菓子で、大聖院の寺紋「二引きの桜」があしらわれています。

「桐葉菓」と「聖乃志久礼」のセットが「桐しぐれ」。宮島限定販売で(通販除く)、小豆あん・栗あんの濃厚な甘さとモチモチの生地の食感は、どんなシーンでも安心して出せる美味しさ。縁起も良く、おもたせ・贈答用にもおすすめです。

また、やまだ屋本店でしか買えないもみじ饅頭の詰め合わせ「宮島本店おりじなるファミリー」もお土産に最適。定番のこしあん、人気のチーズ味などが入っています。
やまだ屋本店ではもみじ饅頭の手焼き体験(1000円、お土産付き)も行っていて、はみ出た生地が “羽根つき”になったもみじ饅頭も良い思い出になりそう。
淡雪花【藤い屋】
ぷるん、ふわっと溶けていく不思議な食感。レモンの酸味も爽やか

「淡雪花(あわせつか)」は、創業100年を超えるもみじ饅頭の老舗・藤い屋が手掛けるお菓子です。
フルーツピューレを固めたギモーヴと、寒天を使った透明感のある和菓子・琥珀羹(こはくかん)という和洋の技術を組み合わせた力作。ふわっ、ぷるんと不思議な食感で、表面の砂糖もシャリシャリと氷のよう。フルーツのニュアンスを感じさせながら口中で溶けていきます。
レモンの他、フランボワーズ&ライチなどもあり、常温で2週間ほど日持ちします。紅茶によく合いそうな味わい。

もう一つのおすすめは「いろはもみじ」。宮島に自生している葉の小ぶりなイロハモミジにちなんだもので、表面の砂糖の結晶がシャリッと心地良く、大納言とうぐいす豆のあんはしっかりと濃厚。抹茶や煎茶に合いそうです。
宮島島内の本店のほか、宮島口フェリー乗り場近くの交差点沿いにある宮島口店も便利。また、JR広島駅や広島空港などにも店舗がありますよ。
an sable【COCONCA】
サブレと小豆あんのしっとり上品マリアージュ

COCONCA(ここんか)は藤い屋が手掛ける洋菓子ブランド。宮島島内でスイーツが食べられる「COCONCA anco」と、宮島口側でお菓子を販売する「COCONCA 本店」があります。
あんをサブレではさんだ「an sable(アンサブレ)」は、意外なほどしっとりした食感で、こっそり練り込まれたキャラメルがあんとサブレを上手に“マリアージュ”させています。

単品で買えるほか、好きな数を選んで箱に入れてもらうこともできます。2週間ほど日持ちするので使い勝手がよく、自分用のお菓子としても買い足したくなる美味しさ。

「COCONCA 本店」ではケーキや食パンなども販売しています。2階はカフェになっているので、お土産を買った後、一休みするのもいいかもしれませんね。
広島県廿日市市宮島口1-12-5
【ショップ】10時〜17時30分【カフェ】10時〜17時(LO16時30分)
1月1日・2日
宮島口駅より徒歩2分
「COCONCA」の詳細はこちら
メープルもみじフィナンシェ【楓乃樹】
お土産はもちろん、自分用にも買いたくなる美味しさ

「メープルもみじフィナンシェ」は、2015年から10年連続でモンドセレクション(ベルギー・EUの世界的な品評会)を受賞した銘菓。2012年に誕生した広島の洋菓子ブランド・楓乃樹(かえでのき)が作っています。
外はサクッ、中はしっとりとした食感で、アーモンドとメープルの香りが上品。楓乃樹シリーズでは、カナダ・ケベック州のサトウカエデの樹液から作られるメープルシュガーを100%使用しています。

ほかにも、メープルシュガーを使った「メープルもみじラングドシャ」や、「メープルバターサンド」(5個入756円、10個入1458円)などラインナップは豊富。

宮島観光で買う場合はフェリー乗り場近くの宮島口etto店が便利。JR広島駅「ekie」内や広島バスセンターなどにも店舗があります。
宮島ビール【MIYAJIMA BREWERY】
世界遺産・弥山原始林の天然水を使用。島内唯一のクラフトビール醸造所

宮島の表参道商店街には、島内唯一のビール醸造所「MIYAJIMA BREWERY(宮島ブルワリー)」があります。ビアスタンドも併設していて、散策途中にビールを楽しむ人の姿もちらほら。
基本の3種「ISLAND LABEL(アイランドレーベル)」は、さわやかな香りでキリッと苦みのある「弥山DRAGON IPA」、フルーティーで飲みやすい「MIYAJIMA WEIZEN」、世界の安寧安息を祈願したという「BEST WISHES」。その他、季節限定醸造のものも登場します。
島内限定販売で、世界遺産・弥山(みせん)の天然水を仕込みに使っているそうです。

JR広島駅や広島市内中心部の土産店、一部コンビニなどでも買える「INITIAL LABEL(イニシャルレーベル)」も、ヴァイツェン、ペールエール、もみじラガーなど種類は豊富。持ち帰りには缶も手軽で良いですね。

ビアスタンドは表参道商店街のもっとも出口側(大鳥居側)にあるシックな建物です。潮風を感じながらちょっと一杯、味見をしてみるのもいいものですよ。
お好み焼きヘラ【安芸もへじ】
紅葉と鹿が描かれたレアグッズ。キッチン雑貨や木工製品も豊富

宮島口旅客ターミナルには飲食店や土産店が集まった商業施設「etto」があります。そこで見つけたのが宮島の鹿と紅葉が描かれた、広島名物・お好み焼きのヘラ。

販売しているのはキッチン雑貨を開発・製造する会社が手掛ける雑貨店、安芸もへじ。他にも1915(大正4)年から木杓子を作り続ける倉本杓子工場の「宮島杓子」や、廿日市のヒノキを使ったカップ「香彩」など、レアなグッズが揃っています。

安芸もへじは刃物のオリジナルブランド「丞(TASUKU)」も手掛けており、永遠・繁栄の意味を持つ市松模様と宮島の鹿を描いた縁起のいい包丁などもずらり。海外からの観光の人たちもよく来店するそうですよ。

その他、宮島ろくろの流れをくむ木工職人が一つ一つ手掛ける「吉祥こま」も縁起が良く、自分用にも、子ども用のお土産にもおすすめです。
宮島しゃもじ【杓子の家】
その場でオリジナル手書き文字も入れてくれる、伝統の幸運しゃもじ

宮島の伝統工芸といえば、江戸時代後期に僧・誓真(せいしん)が考案したと伝わる宮島しゃもじ。“幸せをめしとる”といわれ、奉納物や引出物などにも使われる縁起物です。

「杓子(しゃくし)の家」は宮島しゃもじがずらりと並ぶお店。人の顔より大きなものからキーホルダーサイズまであり、書かれている文字はすべて手書きだとか。店頭では店員さんがオーダーに合わせて美しい字を書いていて、出来上がりを待つ人で賑わっています。

「笑う門には福がくるんよ」「ぶち好きじゃあ」などと手書きされた杓子ストラップの中から好きなものを買って裏面に文字を入れてもらったり、大きなしゃもじに自分の名前を書いてもらったりするのもいいですね。縁起のいいお土産です。
もちもちスナメリ【宮島水族館 みやじマリン】
飼育員さん監修。触り心地のいいもっちもちボディのぬいぐるみ


「宮島水族館 みやじマリン」のシンボル的存在が、いつもニコッと笑っているような顔がかわいいスナメリ。ミュージアムショップでは、スナメリのぬいぐるみが購入できます。
もっちもちの肌触りで、ボディラインからヒレの形まで、飼育員さんの細かいチェックが入ったという監修作。噴気孔やおなかの部分で雌雄が分かるようになっています。

サイズはS(全長25cm)、M(52cm)、特大(90cm)の3種。Mと特大にはホワイトとグレーがあります。

みやじマリンでは、よちよち歩きがかわいいフンボルトペンギンの撮影会も行われています。2025年春、フンボルトペンギンもぬいぐるみになって登場。こちらも飼育員さんの監修による、くちばしから足下まで細部にこだわった出来っぷりです。

みやじマリンは宮島桟橋から最も離れた海沿いにあります。ミュージアムショップは入館後に利用できるので、見学後に思い出として買い物を楽しんでくださいね。
広島県廿日市市宮島町10-3
9時~17時(最終入館16時)
なし※施設整備・点検のため臨時休館日あり
【入館料】高校生以上1420円、小・中学生710円、4歳以上400円
宮島桟橋より徒歩25分
「宮島水族館 みやじマリン」の詳細はこちら
宮島土産を買う時の“コツ”
最後に、宮島でお土産を買うときのコツを紹介します。
宮島観光は、基本「歩き」です。宮島桟橋から厳島神社まで往復する最短コースで約3km、宮島水族館や大聖院まで足を伸ばせば4〜5kmは歩くことになります。
大荷物を持って歩くのは大変なので、お土産は帰り道に効率良く購入しましょう。今回紹介した中では、桟橋から遠い順に、もちもちスナメリ・本物そっくりフンボルトペンギン(宮島水族館)、宮島ビールのISLAND LABEL(MIYAJIMA BREWERY)、宮島しゃもじ(杓子の家)、紅葉バターサンド(風籟堂)、桐しぐれ(やまだ屋)が島内限定販売です。※通販除く
宮島口側(フェリーで島に渡る前の本州側)には「etto」や、宮島土産も扱うコンビニなど、集中的にお土産を買える店舗があります。宮島口側ならすぐ電車にも乗れて、車で訪れた場合も駐車場(有料)があるので多少は楽。
この記事を計画的なお土産購入に役立ててくださいね。
撮影:ミキティ山田
※この記事は2025年6月26日時点での情報です。休業日や営業時間など掲載情報は変更の可能性があります。
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ミキティ山田
旬な話題を求めて、いろいろな場所を取材・撮影する調査員。分厚い牛乳瓶メガネに隠したキュートな眼差しでネタをゲッチュー。得意技は自転車をかついで階段を登ること。ただしメガネのせいでよく転びます。