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2021.08.24

【日本酒の基礎知識】吟醸酒、本醸造酒、純米酒の違いとは?種類や製法にまつわる用語解説も

「利き酒」で自分好みの味を見つけよう。

お酒を選ぶ際には、ぜひ「利き酒」をやってみよう。なんとなく選ぶのでなく、上の表を意識して飲み比べると、自分の好きな味がわかりやすい。

「利き酒」で自分好みの味を見つけよう

タイプの違うものを順に飲む。

その土地にある蔵元の同じ銘柄のお酒の「(純米)大吟醸酒」「(純米)吟醸酒」「純米酒」と、タイプの違うものを飲み比べてみよう。すっきりした大吟醸が好きなのか、旨みの強い純米が好きなのか、飲み比べると好みがわかりやすい。

同タイプでアルコール添加の有無を比較。

同タイプのもので、醸造アルコールを添加していないものとしているものを比較。添加物はない方がいいと決めつけがちだが、実は醸造アルコールを添加しているものの方が爽やかで飲みやすいこともある。自分の味覚で感じてみよう。

同タイプで米の種類を変える。

「大吟醸が好き」「純米が好き」など、好みのタイプがわかったら、同じタイプの日本酒で、原料となる米の種類を変えて飲んでみるのもひとつの方法。米の違いでお酒の味にも変化があることがわかると、お酒選びがより楽しくなる。

ポイント!体調や季節、食事によっても「美味しい」の基準は変わる

日本酒を美味しいと感じる基準は、体調や季節によっても変わるので、あまり決めつけないことも大事。疲れている日は甘い酒が美味しいし、暑い日はすっきりした酒が飲みやすいことも。

旅行先で好みのお酒を見つけるコツ。

旅行中には普段味わえないその土地ならではの日本酒を味わいたい。あらかじめその地にある有名な銘柄をチェックしていくのもいいが、新作のいいお酒があるかもしれないので、現地の人に教えてもらおう。

宿・ホテルで「おすすめの地酒はありますか?」と聞く。

お宿・ホテル

宿やホテルの夕飯は食事の内容が決まっていることがほとんど。そして、その食事に合うように、地元の地酒を揃えている宿が多い。宿の人に「地酒はありますか?」と聞いて、どんな特徴があるお酒なのかの説明を受け、食事の内容や好みに合いそうな地酒を選ぶといい。

旅先の居酒屋で食べるつまみに合う酒の順番を相談する。

旅先の居酒屋

宿やホテルよりお酒の種類は豊富。まず、メニューから食べたいつまみを決めて「これとこれを食べたいのですが、おすすめの地酒はありますか?」と聞いてみよう。並んだお酒の中に気になるものがあったら「あれはどんなお酒ですか?」と聞いて選ぶのも楽しい。

バーで風味やまろやかさなど酒そのものの味を楽しむ。

バー

食事を済ませたあとに、バーに行って、さらにお酒を飲むのなら、つまみとの食べ合わせよりも、お酒そのものの味を楽しんで。食べ物を選ばない、お酒だけでいける味わいのあるものがおすすめ。その日の気分や好みを伝えて、バーテンダーにおすすめを選んでもらおう。

旅先の宿や店の人に好みの味を伝えるコツ

「甘い」「辛い」「すっきり」「旨み」などの表現もあるけれど、どうしたら店の人に自分の好みを伝えられるのか。すぐにできるコツを伝授。

普段よく飲んでいる好みの銘柄を伝える。

お酒の味を表現するのは、なかなか難しい。相手にわかりやすい表現としては、普段飲んで美味しいと感じるお酒の銘柄を覚えておくこと。「●●の吟醸酒が好きです」などと具体的に伝えることで、味わいが近いものを選んでもらえる。

味の基準となる1杯目を飲んでから好みを相談。

最初に重いお酒を飲むと後が続かないので、1杯目はおすすめを教えてもらおう。それを飲んだ上で「もっとすっきりしたもの」「これよりどっしりしたもの」とオーダーするといい。基準の1杯目を主軸に相談すると相手もわかりやすい。

1杯だけか複数杯飲むのか飲める量により順番を聞く。

お酒の強さは人それぞれ。もし1杯しか飲めないようなら、1杯で味わいを楽しめるものを。何杯もいけそうなら、気になるお酒をピックアップして、飲む順番を相談しよう。地酒には雑味感も含めてしっかりした味が多いので順番は大切。

「冷や」or「おかん」どちら向きかをチェックしよう

寒い季節はお燗で飲むのも一興。ただお酒には冷酒向きとお燗向きがあるので、購入する際には「お燗にできますか?」と確認してからにしよう。また美味しく飲める温度も違うので、「何度くらいがいいですか?」と聞くとなおよい。

「冷や」or「おかん」どちら向きかをチェック
冷酒はワイングラスやコップなどガラス製の器の方がすっきり飲みやすい
「冷や」or「おかん」どちら向きかをチェック
お燗は人肌を感じられるような陶器の焼き物や、枡で飲むのがいい

教えていただいたのは…大林雪江さん

大林雪江さん

<プロフィール>
1980年開店の東京都大塚にある「串駒」のおかみ。「串駒」は名酒「十四代」をいち早く仕入れ世に広めたことで有名。各地の蔵元を招き、蔵人と共に酒と料理を楽しむイベントを定期開催。

<大森さんからのお酒を楽しむADVICE>
日本酒の美味しさは、料理との相性や自分の体調によっても変わります。あまり、これじゃなきゃと決めつけず、旅に行ったら地方のものを楽しんで。ふらりと入った店に意外と旨いお酒があったり、店主の話が面白かったり。思わぬ出会いも酒旅の醍醐味ですよ。

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じゃらん編集部  じゃらん編集部

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