野趣あふれる露天風呂に、鄙びた風情がたまらない名湯…。温泉好きなら一度は入ってみたい秘湯ですが、憧れはあるものの、ややハードルが高いという人も多いのでは。
そこで今回は初心者にもちょうどいい秘湯を集めてみました。気になる混浴や洗い場などの情報もご紹介します。
不安要素はクリアしつつも、源泉100%かけ流しをはじめ、いずれも本格派の秘湯ばかり!次の温泉旅は、秘湯に行ってみませんか?
酸ヶ湯温泉旅館【青森県・青森市】
蔦温泉旅館【青森県・十和田市】
黄金崎不老ふ死温泉【青森県・深浦町】
藤七温泉 彩雲荘【岩手県・八幡平市】
国見温泉 石塚旅館【岩手県・雫石町】
鉛温泉 藤三旅館【岩手県・花巻市】
夏油温泉 元湯夏油【岩手県・北上市】
源泉・秘湯の宿 ふけの湯【秋田県・鹿角市】
日本の山岳温泉リゾート 新玉川温泉【秋田県・仙北市】
南玉川温泉 湯宿はなやの森【秋田県・仙北市】
鶴の湯温泉【秋田県・仙北市】
多郎兵衛旅館【秋田県・湯沢市】
吹上温泉 峯雲閣【宮城県・大崎市】
旅館すがわら【宮城県・大崎市】
中山平温泉 しんとろの湯【宮城県・大崎市】
りんご温泉【山形県・朝日町】
堺屋森のホテル ヴァルトベルク【山形県・山形市】
姥湯温泉 枡形屋【山形県・米沢市】
安達屋【福島県・福島市】
ぬる湯温泉 旅館二階堂【福島県・福島市】
大丸あすなろ荘【福島県・天栄村】
【青森県・青森市】酸ヶ湯温泉旅館
湯煙に包まれる圧倒的異空間!湯治場風情を残す山のいで湯。



総ヒバ造りの大浴場「ヒバ千人風呂」は約160畳もの広さ!熱湯・冷の湯・四分六分の湯・湯滝など、源泉の異なる4つの浴槽が。白濁した強酸性の硫黄泉がたっぷりと注がれる。女性専用タイムや湯浴み着OKで混浴ハードルは低め。男女別の「玉の湯」もあり。
日帰り入浴データ
[料金]中学生以上1000円
[営業時間]大浴場「ヒバ千人風呂」7時~18時(受付終了17時30分)、小浴場9時~17時
[定休日]なし
混浴は洗い場なし(小浴場はあり)、女性専用タイム(8時~9時)あり
【青森県・十和田市】蔦温泉旅館
鄙びた雰囲気の千年秘湯で、生まれたての湯に浸かる。




南八甲田の中腹に佇む秘湯の一軒宿。全国的にもレアな「源泉湧き流し」が特徴で湯船の底板から空気に触れることなく生まれたての温泉が湧く。湯治場風情の漂う総ヒバ造りの浴槽でじんわり温まって。かつて混浴風呂だった久安の湯は男女入れ替え制で浸かれる。
日帰り入浴データ
[料金]中学生以上1000円
[営業時間]4月中旬~11月下旬の10時~15時(受付終了14時30分)
[定休日]期間中不定
電波一部繋がりにくい、冬季休業あり(〜2025年4月17日まで)
【青森県・深浦町】黄金崎不老ふ死温泉
日本海の荒波が迫りくる、ダイナミックな海辺露天。



海岸の波打ち際と一体化した赤褐色の温泉が満ちる海辺の露天風呂は混浴と女性専用があり。照明もなく自然そのままの環境のため入浴は日の出~日没の間のみ。空も湯も海も一帯が茜色に染まる夕暮れ時は息をのむ美しさ!時間が許せば泊まりがけで訪れたい。
日帰り入浴データ
[料金]中学生以上1000円
[営業時間]本館大浴場8時~20時、海辺の露天風呂8時~16時
[定休日]なし
電波一部繋がりにくい、露天風呂洗い場なし(大浴場はあり)
【岩手県・八幡平市】藤七温泉 彩雲荘
標高1400mに湧く、東北一高い天空の泥湯へ。




八幡平山頂付近の山並みを見晴らす地に自噴する山の湯。硫黄の香りが立ち込める山間に点在するのは立ち寄り入浴可能な混浴露天風呂5つと女性専用露天風呂1つ。湯床から温泉がぷくぷくと湧き、天然ジャグジーさながら。底に沈んだ泥で天然パックもお楽しみ。
日帰り入浴データ
[料金]中学生以上700円
[営業時間]4月下旬~10月下旬の8時~17時
[定休日]期間中なし
電波一部繋がりにくい、洗い場はシャワーなし
【岩手県・雫石町】国見温泉 石塚旅館
目を疑うほどの発色のよさ!効能豊かなエメラルドグリーン。



秋田駒ケ岳の中腹、標高850mにある山奥の温泉宿。目を見張るようなエメラルドグリーンの湯が有名。成分が濃いため湯の花が湯船の底にたっぷりと沈殿、口に含むと苦みを感じる。冬季休業明けのオープンを待ち望むファンも多く、秘湯の登竜門と名高い。
日帰り入浴データ
[料金]中学生以上700円
[営業時間]5月中旬~11月上旬の10時~15時(受付終了14時)
[定休日]水・木
電波全く繋がらない、起伏の激しい山道を30分程度走行。女性専用露天風呂あり
090-3362-9139
岩手県岩手郡雫石町橋場字竜川山1-5
東北道盛岡ICより50分
30台
「国見温泉 石塚旅館」の詳細はこちら
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【岩手県・花巻市】鉛温泉 藤三旅館
足元から湯がこんこんと湧く、天然の一枚岩をくりぬいた湯船。



宮沢賢治や田宮虎彦が愛した、現代では再現することのできない総けやき造りの温泉旅館。源泉5本を有し、館内全4浴場すべて「源泉100%かけ流し」と贅を極めた湯に浸かることができる。名物の立ち湯「白猿の湯」は深さ125cmでポコポコと湯が湧き出る足元自噴。
日帰り入浴データ
[料金]中学生以上800円※GWやお盆は1100円
[営業時間]10時~21時(受付終了20時)
[定休日]火
混浴「白猿の湯」は女性専用タイム(11時~13時、20時~22時)あり
【岩手県・北上市】夏油温泉 元湯夏油
浸かれば、渓流と一体化!せせらぎをBGMに新緑と湯浴み。


全部で7カ所の湯船が点在し、夏油川沿いに女性専用露天風呂と混浴露天風呂が4カ所。いずれも源泉100%かけ流しで湯船の底や岩と岩の間から自然湧出する新鮮な温泉が満ちている。混浴は全て女性専用タイムもあるので、初心者には嬉しいかぎり。
日帰り入浴データ
[料金]中学生以上700円
[営業時間]10時~15時
[定休日]火※その他不定休あり
混浴は女性専用タイム(10時~12時)あり
090-5834-5151
岩手県北上市和賀町岩崎新田1-22
秋田道北上西ICより35分
30台
「夏油温泉 元湯夏油」の詳細はこちら
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【秋田県・鹿角市】源泉・秘湯の宿 ふけの湯
荒涼とした山肌に噴気が上がる。野趣あふれる、八幡平最古の湯。




湯治場としての始まりは1624年頃。標高1100mの山間に立ち、ゴツゴツとした岩肌から噴気が立ち昇る様子をぐるりと望む野趣満点の混浴露天風呂が名物。露天エリアは混浴が基本だが、「野天風呂」には男女別の湯船も。視界360度の迫力の湯浴み体験をどうぞ。
日帰り入浴データ
[料金]中学生以上700円
[営業時間]4月下旬~11月上旬の10時~15時
[定休日]不定
5月中旬まで冬タイヤが必要。男女別の野天風呂あり、洗い場シャワーなし
【秋田県・仙北市】日本の山岳温泉リゾート 新玉川温泉
一度はチャンレジしてみたい、強烈な酸性泉はパンチ力抜群!




pH1.2の強酸性かつ塩酸が主成分、さらにラジウムも含有する珍しい泉質が名物。酸性に強いといわれる青森ヒバ造りの大浴場には15の風呂の他、貸切浴場も。3%・50%・100%と濃度違いの湯船や蒸気湯、打たせ湯、浸頭湯を楽しみつつ飲泉にもぜひ挑戦を。
日帰り入浴データ
[料金]中学生以上800円
[営業時間]10時~15時(受付終了14時30分)
[定休日]不定
電波一部繋がりにくい、12月~4月下旬はR341冬期通行止めのためマイカーでの訪問不可。JR田沢湖駅より路線バス利用
【秋田県・仙北市】南玉川温泉 湯宿はなやの森
浸かれば体がポカポカに!みかん色のお湯にほっこり。



2005年の掘削で誕生した東北では比較的新しい温泉。湯口から出る時は無色透明だが、成分が光と空気に触れると鮮やかなみかん色に変色する。敷地内に湧く毎分300Lの豊富な湯を惜しみなくかけ流しで。雄大な山々、湖、空とみかん色の湯のコントラストも美しい。
日帰り入浴データ
[料金]中学生以上1000円
[営業時間]4月下旬~11月上旬の10時~15時
[定休日]期間中不定
大露天岩風呂は5月中旬~10月中旬
【秋田県・仙北市】鶴の湯温泉
これぞ、ニッポンの秘湯!湯治場風情を色濃く残す温泉。



穴場温泉地ランキングでも堂々1位を獲得した乳頭温泉郷を代表する憧れの秘湯宿。茅葺きの湯小屋に江戸時代の陣屋と風情ある佇まい、乳白色の湯。混浴と女性専用、2つの大露天風呂があり足元湧出の湯が満ちる。4種の源泉を有し、それぞれ湯船で満喫できる。
日帰り入浴データ
[料金]中学生以上700円
[営業時間]10時~15時30分(受付終了15時)
[定休日]なし※月は内湯のみ
電波一部繋がりにくい、女性専用露天風呂あり、洗い場なし
【秋田県・湯沢市】多郎兵衛旅館
ノスタルジーに浸る湯浴みに、身も心もゆるゆるとほぐれて。



湯守12代続く格式ある名湯が満ちる小安峡の渓谷沿いに立つ山の宿。樹齢100年超・全長50mの秋田杉の梁と熊本県阿蘇より取り寄せた石を敷石に使用した大浴場が自慢。広々とした空間と落ち着いた雰囲気についつい長湯したくなる。変わり風呂や露天風呂もあり。
日帰り入浴データ
[料金]中学生以上700円
[営業時間]10時30分~15時(受付終了14時30分)
[定休日]不定
離れの湯「三宝の湯」は11月中旬~3月冬季閉鎖
【宮城県・大崎市】吹上温泉 峯雲閣
滝壺が湯船に!湯滝が注ぐワイルドすぎる湯浴み体験。



上流の地獄谷から湧き出た温泉が滝となり、ドバドバと滝壺へ。天然露天風呂として人気のこちらはマイナスイオンたっぷりの湯浴みが実現。湯加減は気温や天候で左右されるため運任せ。混浴だが湯浴み着OKで、かつ洗い場付きの内湯もあるので初心者にも安心だ。
日帰り入浴データ
[料金]中学生以上500円
[営業時間]10時~13時
[定休日]不定※要問合せ
電波一部繋がりにくい、仙人風呂のみ5月下旬より入浴可
【宮城県・大崎市】旅館すがわら
条件が重なる時だけ現れる、神秘的で鮮やかなブルーの湯。



鳴子温泉郷の中でもメタケイ酸含有量が498.6mgと全国でもトップクラス。年に数回しか出現しない「すがわらブルー」と呼ばれる青湯はこの特徴的な泉質とかけ流しの湯使いが生み出す現象なのだとか。グレーや無色の日もあり、かなり希少で出合えたらラッキー!
日帰り入浴データ
[料金]中学生以上500円、うるおいの湯は中学生以上700円
[営業時間]10時30分~17時(受付終了16時)
[定休日]不定
鮮やかなブルーに出合えるのは年に数日
【宮城県・大崎市】中山平温泉 しんとろの湯
とろんとした湯は美容液さながら!美肌効果が期待できる湯を存分に。




湧出時93℃の湯は約200mの木樋で源泉を流すことにより温度を適温に下げて浴室へ。自然冷却されて加水することなく源泉本来の「湯の良さ」を味わうことができる。pH9.3のアルカリ性泉は入った瞬間、美容液に入ったかと思うほどのトロトロ、スベスベ感!
日帰り入浴データ
[料金]中学生以上500円
[営業時間]9時~20時30分(受付終了20時)
[定休日]なし
0229-87-1126
宮城県大崎市鳴子温泉字星沼18-9
東北道古川ICより50分
50台
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【山形県・朝日町】りんご温泉
ぷかぷか浮かぶりんご×独特のアブラ臭が香る珍しい温泉。



町の特産物であるりんごがぷかぷか浮かぶ日帰り温泉施設。深緑色の湯は植物由来の成分が豊富に含まれている国内でも珍しいモール泉。温泉を通す管に湯花が詰まるほど濃厚な温泉成分と独特なアブラ臭が特徴で体をじんわり芯まで温めてくれる。
日帰り入浴データ
[料金]中学生以上300円
[営業時間]大浴場6時~21時(受付終了20時30分)※12月〜3月は7時~、露天風呂10時~18時(土日祝のみ営業、冬季休業)
[定休日]第2水(祝日の場合は変更あり)
【山形県・山形市】堺屋森のホテル ヴァルトベルク
森の小径を歩いて向かう春夏秋だけのお楽しみ隠れ湯へ。


蔵王の豊かな自然に抱かれた山のホテル。新緑から紅葉の時期にだけ開放される野天風呂はホテルから徒歩2分ほどの山の中にあり、まるで隠れ湯のような雰囲気。湯守が細やかに管理する蔵王特有の強酸性泉をたっぷりとかけ流しで。パワフルな湯はやみつき必至!
日帰り入浴データ
[料金]中学生以上1000円
[営業時間]11時30分~15時
[定休日]不定※要事前電話確認
野天風呂は4月下旬~10月中旬オープン
【山形県・米沢市】姥湯温泉 枡形屋
切り立った岩壁に湧く、これぞ秘境!


標高約1300mの谷間、渓谷の荒々しい岩山を見上げる露天風呂。岩壁から湧く白濁の湯が直に湯船へ注ぐ。秘湯マニアの間でも人気があり険しい道のりを経て辿り着く感動もひとしお。女性用露天風呂でも同じ雰囲気を味わえる。
日帰り入浴データ
[料金]中学生以上700円
[営業時間]4月下旬~11月上旬の9時30分~15時30分
[定休日]期間中不定
電波一部繋がりにくい、洗い場なし。山道は坂やジグザグ多し、駐車場から約250m徒歩
【福島県・福島市】安達屋
湯の花で真っ白に染まる、野趣満点の大露天風呂へ。



市街地から車で約30分の吾妻山の中腹・標高750mの高地に位置する高湯温泉の宿。名物大露天風呂「大気の湯」は大規模リニューアルを経て混浴から男女別露天風呂に(2025年4月〜5月末※工事状況による)。白濁の硫黄泉を気兼ねなく満喫できる。
日帰り入浴データ
[料金]中学生以上1500円
[営業時間]10時30分~14時30分(受付終了13時)
[定休日]火・金、ほか不定あり※HPで要確認
混浴から男女別露天にリニューアル※現在日帰り入浴は休止中。工事状況により再オープン日決定
【福島県・福島市】ぬる湯温泉 旅館二階堂
湯は常にオーバーフロー状態!ぬる湯とあつ湯の交互浴でどうぞ。



人の体温よりも湯温が低い32℃の「ぬる湯」が特徴。湯は常時ドバドバとかけ流されオーバーフロー状態という贅沢さ。泉質は酸性度が高く力強いので長湯にはご注意。真水を温めた「あつ湯」と交互に浸かると効果的だ。明治・大正初期の木造建築の宿棟も趣深い。
日帰り入浴データ
[料金]中学生以上700円
[営業時間]5月上旬~11月中旬の10時~17時(受付終了16時)
[定休日]期間中不定
電波一部繋がりにくい、11月中旬~4月下旬まで冬季休業
【福島県・天栄村】大丸あすなろ荘
手を伸ばせば渓流に届きそう!まばゆい緑と水音が心地いい。


館主は「日本秘湯を守る会」名誉会長でもある、こちらの宿。周辺にはブナの森が広がり、すぐそばを二岐川が流れる。渓流に寄り添うように設えた男女別の露天風呂はいずれも自然に溶け込むようなロケーション。川床から湯が湧く混浴の自噴甌穴岩風呂も名物。
日帰り入浴データ
[料金]中学生以上1000円
[営業時間]11時~15時
[定休日]不定
渓流露天風呂、大浴場は男女別。自噴泉岩風呂のみ混浴
※この記事は2025年2月19日時点での情報です。休業日や営業時間など掲載情報は変更の可能性があります。
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じゃらん編集部
こんにちは、じゃらん編集部です。 旅のプロである私たちが「ど~しても教えたい旅行ネタ」を みなさんにお届けします。「あっ!」と驚く地元ネタから、 現地で動けるお役立ちネタまで、幅広く紹介しますよ。