2025.05.19

サウナの入り方＆基本マナー！時間・回数、ととのうコツを初心者向けに解説＜2025＞

サウナ初心者必見！豊富な経験と知識を生かし、“サウナー”として情報を発信しているサウナ女子さんに、正しい入り方や時間・回数、基本マナー、期待できる効果など、初心者向けにサウナのノウハウを伝授してもらいました。

さらに初心者におすすめの、サウナと温泉両方楽しめる施設を紹介します。

（TOP画像提供：ピクスタ）

サウナの正しい入り方

初めてのサウナ。ワクワクするのと同時に、ルールやマナーについて知らないと不安になりますよね。まずは基本的なサウナの入り方をサウナ女子さんに聞いてみました。

いきなりサウナに入るのではなく、入る前に身体・頭を洗います。髪の毛を洗うのは大変…という人は、タオルやサウナハットなどを利用しましょう。

準備ができたらサウナ室へ。初めての人は無理をしないで5分位から始めて、慣れてきたら6～12分を目安に自分のコンディションと相談しながら入りましょう。

サウナで熱くなったら、サウナ室を出て水風呂に入ります。汗はかけ湯で流してから利用するのがマナーです。徐々に冷水に身体を慣らしていき、やがて肩までつかるようにしてみてくださいね。

「熱い」「冷たい」を繰り返し、「ととのう」と呼ばれるディープリラックスモードになるためにサウナは水風呂とセットで入りましょう。水風呂はサウナを「熱さ」だけで終わらせないで、熱さからの解放、頑張ったご褒美のような意味合いもあるそうです。

「サウナ→水風呂」のルーティンを3回程度繰り返すと、身体も心もふわ～っ、ボ～ッとしている状態になります。その状態になれば、浴室の外で外気浴をして休憩しましょう。

イスなどに身体をあずけて、深く深～く呼吸をしてリラックス。鼓動や血流、自分の身体へ集中することで雑念がすっと消えていくような気持ちになるとか。

このルーティンを知っていれば初めての人もサウナに挑戦できそうですね。続いて利用する上で知っておいてほしいマナーや注意点についてまとめてみました。

サウナの基本マナー

サウナに限らず、公衆のお風呂や温泉でも入る前には掛け湯をして、身体を洗ってから入るのがマナーです。また、皮膚に汚れがついている状態では汗をかきづらく、熱と蒸気がこもるサウナ室では匂いも発生しやすいので入る前には身体を洗いましょう。

サウナ室でのマナー違反や迷惑な行動をいくつか挙げてみました。

・大きな声で話す
・持ち込んだタオルを絞る
・タオルで場所とりをする
・何も敷かず、直に座る

自分がされて嫌なことをしないなど、サウナを利用する一人一人が気持ちよく過ごせる心配りが大切です。リラックス空間が台無しにならないように気を付けたいですね。

サウナ利用時の注意点

汗をたくさんかいてリフレッシュできるサウナ。かえって体調を崩すようなことがあっては元も子もないですね。

アルコール摂取後や食後、身体の調子が悪い時はサウナに入らないようにしてください。特に食後は、消化の為に血液が胃腸等の消化器系へ集中するので避けたほうが良いかもしれません。万が一、浴場で倒れるようなことになったら他の利用者や施設に迷惑をかけてしまいます。（医学的見地からの回答ではありません。あくまで個人の感想です）

サウナは身体が辛くない範囲で楽しむのが大事。汗をかくために無理をして長い時間、サウナ室に入るのもやめましょう。

階段のように2段になっているサウナ室が多いですが、熱は上に昇る性質がある上段の方が熱くなります。また足よりは頭の方が熱くなるため、足先の冷えが気になる人は体育座りをするなど、足を上にあげる体勢が良いでしょう。熱いと思ったら無理をしないで、下段に降りることも有効。ちなみにドライサウナは高温低湿なので、濡れタオルを巻いて髪を守ることも大切です。

サウナに関するQ＆A

サウナ女子さんに、サウナをより楽しむポイントや今さら聞けない疑問に答えてもらいました。
※施設によりルールが異なることがあります。

Q．サウナにはどんな種類があるの？

A．サウナは大きく分けて「ドライサウナ」と「ミストサウナ」の2種類。私たちが普段よく目にする“木でできたサウナ”は高温低湿の「ドライサウナ」です。

「ドライサウナ」が約85～100度設定に比べて、「ミストサウナ」は約45～60度設定。

「ミストサウナ」は部屋中に蒸気が充満していて湿度が高く、「ドライサウナ」よりも温度が低いため、フェイススチーマーを全身で浴びているような“潤う感覚”が味わえます。湿度があり、温度が低めなので、初めてでも入りやすいかもしれません。

ちなみに遠赤外線サウナとは「ドライサウナ」、スチームサウナとは「ミストサウナ」のことです。

Q．サウナ室に入るときは裸のままでいいの？

A．だいたい問題はないのですが、関西ではタオルを巻いて入ってくださいというところもありますし、常連さんに前（股間）を隠せと言われることも。慣れているような人の真似をすると良いでしょう。

Q．サウナには何回も出たり入ったりしていいの？

A．何回でも自由です。ただし、ドアの開け閉めが多くなるとサウナ内の温度や湿度が変化するので、最小限の回数でさっと出るようにしましょう。

Q．サウナでどんな効果が期待できますか？

A．汗をかくことで毛穴の皮脂を取り除いて、肌の触り心地がつるつる！なんて効果が期待できます。

また、発汗作用によって身体に溜まった老廃物の排出を促進し、リラックス効果も期待できます。その他、すごく疲れるのでよく眠れるとか、冷え性が緩和されたような気がするといった声も。

Q．楽しむためのおすすめアイテムは？

A．とにかくサウナでは汗をたくさんかくので、水分補給は充分に。サウナ室への水の持ち込みについては、施設により異なります。必ず確認してくださいね。常連さんが持ち込んでいても本当はNGの場合もありますのでご注意を。

Q．サウナをより楽しむポイントは？

A．ストレッチをしたり、足ツボを押したり、自分の身体と向き合うと気持ちがいいですよ。身体の状態を見極めながら、リラックスして入ることが心身ともに一番良いと思います。自分流の楽しみ方を見つけてくださいね。

Q．サウナの魅力は？

A．とにかく気持ちいい！につきます。効果については個人差があるので感じ方は様々ですが、汗をかいた後のビールが最高に美味しいとか、サウナ友達が出来た！など、今までになかった経験ができるかもしれません。

Q．サウナだからできる体験はありますか？

A．サウナ室にはスマホなどを持ち込めないので、デジタルデトックス（デジタル機器やインターネットから距離を置くこと）にもなります。情報を遮断すると感覚が研ぎ澄まされ、血液の流れや、普段気にもとめない身体の些細なことにまで目が向いたりします。

興味があってもなかなか踏み出せなかったサウナへの第一歩。サウナ初心者のためのノウハウを参考にして、この機会に体験してみてくださいね。

ここからは、サウナ女子さんに教えてもらった、サウナも温泉も楽しめる、初心者でも行きやすいスポットを紹介します。

【東京都】新宿天然温泉 テルマー湯

種類豊富なサウナと化粧水風呂で美容を極めるスパ施設

歌舞伎町の癒しスポット「新宿天然温泉 テルマー湯」は、24時間営業のスパ施設。古代ローマの公衆浴場“テルマエ”が名前の由来だそうで、中伊豆から毎日運搬される天然温泉（加温・加水・循環ろ過）が楽しめます。

初心者におすすめなのは、サウナストーンに水をかけて蒸気を発生させるオートロウリュのある広々としたドライサウナ。座る位置によって熱さが変わるので、熱さに慣れていない初心者は下段に座るなど調整できる作りになっています。その他、高温サウナ、低温サウナ、塩ミストサウナといったサウナが充実。

サウナの後は女性専用「北欧サンゴライト化粧水風呂」へ。なんと浴槽の湯に化粧水を約3000本使用しているという贅沢なお風呂です。温度がぬるめなので、ゆったり至福の時間が過ごせます。

温泉やサウナを満喫した後は、全席にコンセントが付いているリラックスラウンジで一休み。女性専用のヴィーナスラウンジもありますよ。

（画像提供：新宿天然温泉 テルマー湯）

【東京都】東京ドーム天然温泉 スパ ラクーア

多彩なサウナが充実！南国リゾートのような雰囲気も楽しめる

「スパ ラクーア」は、東京ドームシティの中に併設されている温浴施設。天然温泉（加温・循環ろ過）、サウナ、エステ＆リラクゼーションサロン、レストラン＆カフェ、リラクゼーションスペースがあります。

魅力は、様々なタイプのサウナが楽しめること。スパゾーンには本格的なセルフロウリュができるフィンランドサウナをはじめ、中高温サウナ、ミストサウナが揃っています。

また、南国リゾートを思わせる休憩スペース「ヒーリング バーデ」（18歳未満は利用不可）には、黄土やゲルマニウムなど、様々な効果が期待できる岩盤浴室があります。クールサウナでは岩盤浴で火照った体をクールダウンでき、血管の収縮と拡張が繰り返し行われることで血行の促進に効果が期待できるそうです。

その他、3タイプから選べる館内着や各種アメニティ、手ぶらで行けるサービスも充実。仕事帰りや休日など、思い立った時に行けるのは嬉しいですね。

（画像提供：株式会社東京ドーム）

【東京都】バーデと天然温泉 豊島園 庭の湯

デートにおすすめ！カップルで利用できる屋外サウナ

「バーデと天然温泉 豊島園 庭の湯」には、地下1445mから汲み上げた温泉をはじめ、岩盤浴、サウナ、プールなどがあり、手入れの行き届いた庭園を眺めながらゆったりと過ごせる温泉施設（利用は中学生以上）です。※天然温泉（加温・循環ろ過）

水着を着用してカップルやファミリーで一緒に利用できるエリアバーデゾーンにあるプールでは、アクアマッサージやアクアプログラム、温泉ジャグジーが楽しめます。

サウナは「フィンランドサウナ」「テルマリウムサウナ」「スチームサウナ」の3種類。屋外に設置されている山小屋のような「屋外フィンランドサウナ」では、インストラクターがあおぐアウフグースサービスもあります。水着を着て男女一緒に入れるのでカップルにもおすすめ。

館内には広々としたリラクゼーションエリア、食事処やバーカウンターも充実。1日中、様々な過ごし方が可能です。

（画像提供：バーデと天然温泉 豊島園 庭の湯）

【神奈川県】大磯プリンスホテル THERMAL SPA S.WAVE

太平洋を一望できるリゾートホテルで贅沢気分が味わう

「THERMAL SPA S.WAVE」は大磯プリンスホテル内にあるスパ施設。リゾートホテルならではの贅沢な雰囲気とともに、サウナやインフィニティプール、温泉が楽しめます。

低温のパノラミックサウナ、高温のフィンランドサウナ、アロマが香る温浴室のテピダリウム、岩盤浴の4種類のサウナをはじめ、人工雪の降るアイスルームも用意されています。

プールと太平洋の水面が一体化したインフィニティプールは、美しい海を眺めながら、泳いでいるような浮遊感が味わえます。プールサイドにあるサーマルテラスは、サウナで熱くなった体をととのえるのにおすすめ。

大磯温泉を源泉（加温・加水）とした温泉は、露天風呂と内風呂があります。長さ8.5mの露天風呂から一望できる太平洋の景色は圧巻！抜群のロケーションで至福の時間を過ごしてくださいね。

（画像提供：大磯プリンスホテル THERMAL SPA S.WAVE）

【記事監修】

SNS・ブログ「サウナ女子の世界」で女性とカップルのための情報を発信。会社員として事業責任者、大学院生（MBA）、複数の副業などを行いながら世界・日本全国で約300施設、海外18カ国のサウナ・スパを探検。各種メディアへの連載、講演、テレビ出演などでサウナを広めている。著書にサウナ本『女性のためのサウナスパハンドブック　サウナ女子の世界』がある。

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※この記事は2025年5月8日時点での情報です。休業日や営業時間など掲載情報は変更の可能性があります。
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