家で過ごす時間が増えている今日この頃。ご飯を作る機会も多くなっているのでは?この機会にプランターで簡単に育てられる家庭菜園を始めてみませんか?おうち時間も楽しめて、自炊にも役に立つ家庭菜園。自分が育てた野菜を使えば、ご飯を作るのももっと楽しくなるかも。
今回は家庭菜園のプロである「カインズ」の園芸担当スタッフさんに、初心者でも失敗しないコツと今から育てるのにぴったりな、おすすめの野菜を教えてもらいました。
初めての“プランター家庭菜園”に最低限必要なアイテム6つ
家庭菜園には広い庭が必要なのでは?と思いがちですが、プランターを使えば、ベランダで育てることもできます。日当たりと風通しがよければ問題ないんです。
家庭菜園を始めるために必要なものと、初心者が失敗しないために気をつけたいポイントについて、カインズの園芸担当スタッフさんに教えていただきました。
「まずは必要なものを揃えましょう。野菜の種や苗以外に最低限必要なものはプランター・鉢底石・土・肥料・薬剤・じょうろ、この6つ。カインズのオンラインショップで購入できる、おすすめ商品も併せてご紹介します。」
1.プランター

プランターはお花用ではなく、菜園用の大きめのものを選びましょう。水がたまると根が腐ってしまうので、底が二重構造になっているタイプが良いです。水やりが面倒という人には底面給水鉢がおすすめ。プランター内で貯水ができるので、鉢皿も不要です。
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2.鉢底石
鉢底石は粒の大きな石で、土を入れる前にプランターの底に入れておくことで水はけがよくなります。軽石などでも大丈夫です。
3.土

一般的には市販の培養土に苦土石灰、化学肥料などを混ぜてつくります。本来は石灰を混ぜたあと、土をなじませるために数日放置する必要があるのですが、カインズには「おいしい野菜を育てる」シリーズとして、あらかじめ野菜に適した配合になっている培養土などがあるので、ぜひ活用してください。
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4.肥料

野菜を成長させるには肥料も大切。肥料には種や苗の植え付けをする前に最初に与える元肥(もとごえ)と、成長途中の作物に追加で与える追肥(ついひ)の2種類があります。どちらも与えすぎると根がダメになってしまうので注意しましょう。
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5.薬剤

大切な野菜を害虫から守る薬剤も必要です。薬剤や作物の種類によって使用頻度は異なるため、用法と用量はきちんと確認してから使用しましょう。
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6.じょうろ
じょうろは葉や根を痛めずに、水をやさしくかけられるものがよいです。
その他、野菜の種類によっては、園芸ネットや支柱も必要です。園芸ネットはきゅうりやゴーヤなどのツルをはわせるため。支柱は大きく育って身をつけるナスやトマトなどの野菜が風で折れてしまうのを防いだり、園芸ネットを固定したりするために使用します。
初心者でも失敗しないための3つのポイント
カインズのスタッフさんによると大事なポイントが3つあるそうです。1つずつ説明していただきました。
1.「ひとつのプランターにたくさん植えつけないこと」
実のつく野菜は、横30cmのプランターひとつに1苗。大きなプランターに複数植える場合は、その品種にあった間を開ける必要があります。たくさん植え付けてしまうと、生育が悪くなり、収穫量が減ってしまいます。
2.「しっかり水をあげること」
夏場は水切れで枯らしてしまうことが多いので、心配な人は底面吸水鉢などがおすすめ。基本的に葉ではなく、土に水をかけてください。原則は、土が乾いたら水をたっぷりあげる(底から水を出して、水と土を循環させる)ことが大事。雨が続くと蒸れてしまうため、風通しをよくしてあげます。
3.「薬剤を使って、害虫の予防をすること」
失敗してしまう原因で多いのが害虫。薬剤を使わずに野菜を育てるのは上級者でも難しいこと。薬剤の用法・用量を守って正しく使用することで「美味しい」「きれいな」野菜を育てることができます。
また野菜には種と苗がありますが、初心者の場合は苗を買って育てたほうが失敗は少ないです。種から育てる野菜の中は上級者向けのものもあるので注意しましょう。
これからの季節に育てやすい!おすすめ野菜7選
スタッフさんに6月からでも育てられる、初心者でも育てやすい野菜を教えてもらいました。育て方のコツや失敗しないために気をつけることも併せて聞きましたので、参考にしてください。
1.トマト

<育て方のコツ、気をつけること>
・支柱を使って、茎が伸びる方向を整える
・葉の付け根から「わき芽」が発生したら、小さいうちに摘み取る ※「芽かき」という作業
・花が咲いたら、揺らすか、筆を使って受粉させる
・水は少なめで育てると実が甘くなる。水が多いと水っぽくなる
・実の先端(お尻部分)や地面近くの葉が黒褐色に変色する「尻腐れ病」になりやすい。原因はカルシウム不足のため、カルシウム肥料を適度に使用する
・病気になったり、実が割けたりするため、雨に濡れないよう気をつける
2.ナス

<育て方のコツ、気をつけること>
・風で苗が倒れないように支柱を使う
・一般的には主枝と側枝2本の3本を枝だけ残し、下のわき芽は摘み取る「3本仕立て」で育てる
・乾燥には弱いので、水をしっかりあげる
・肥料をとても好む野菜なので、植え付け2週間後から追肥をする
・虫がつきやすいので、必要に応じて薬を使う
3.枝豆

<育て方のコツ、気をつけること>
・害虫が付きやすいので防虫ネットを使うとよい
・支柱などは不要。肥料も少なめでOK
・根を傷つけてしまうとダメージが大きいので、植え替えはしない。小さめの苗を選ぶか、種から育てると失敗しにくい
・土が乾いたらたっぷり水をあげて、水切れに注意する
・種から育てる場合は鳥に食べられることも。プランターに鳥よけネットを使うとよい
4.落花生(ピーナッツ)

<育て方のコツ、気をつけること>
・肥料は少しあれば十分育つので、あげすぎないように
・土が乾いたらたっぷり水をあげる。水切れに注意しながらやや乾かし気味に育てる。
・根を傷つけてしまうとダメージが大きいので、植え替えはしない。小さめの苗を選ぶか、種から育てると失敗しにくい
・種から育てる場合は鳥に食べられることも。プランターに鳥よけネットを使うとよい
5.ハーブ(バジル・ミント・ルッコラなどがおすすめ)

<育て方のコツ、気をつけること>
・初心者は1つのプランターに1種類のハーブを植える
・ハーブの種類によって好ましい環境が異なるので寄せ植えはしない
・虫はハーブの香りが嫌いなので、比較的つきづらい。薬剤は少なめでもOK
・バジルやミントは成長が早いので、頻繁に摘み取って料理に使おう
6.ゴーヤ

<育て方のコツ、気をつけること>
・支柱と園芸ネットが必要
・大きくなるのでグリーンカーテンには最適
・乾燥すると実のつきが悪くなるので、しっかり水やりする
・病気には強いが、葉が白い粉に覆われる「うどん粉病」が発生しやすい。風通しがよい、比較的広い場所で育てよう
7.キュウリ

<育て方のコツ、気をつけること>
・支柱と園芸ネットが必要
・成長が速いので肥料切れ、水切れを起こさないよう注意
・ゴーヤと同じく「うどん粉病」が発生しやすい。広いスペースで風通しよく育てよう
まとめ
ベランダなどで簡単に始められる家庭菜園。紹介した育て方のコツを参考に、ぜひチャレンジしてみてください。今から育てれば夏には美味しい野菜が食べられますよ。ちなみに、マンションなどのベランダで育てる場合は、セキュリティや重量などの問題でNGとされていることもありますので、管理規約は必ず確認しておきましょう。
カインズのホームページでは、今回紹介したトマトやナスなどの野菜や、花の育て方、草花の病気に関することまで動画で詳しく紹介されていますので、こちらもぜひ参考にしてください。
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※この記事は2020年6月時点での情報です
じゃらん編集部
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