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2020.06.19

室内で撮影を楽しむ方法「物撮りをするときに意識したい2つのこと」

雨の日が増えるこの時期……みなさんはどのように過ごされていますか?

こんにちは。
写真の撮り方やフォトスポットを紹介するWebメディア「Photoli」編集長の横尾 涼です。

今回のテーマは「お部屋での物撮り」について。
外出があまりできないこの時期、おうちで写真を撮ろうと思うのに「なかなかうまくいかない……」なんて方も多いのではないでしょうか?

そこでこの記事では「物撮りをするときに意識したい2つのこと」と題して、お部屋で撮影するときに気をつけたいことをご紹介していきたいと思います!

ズバリ室内での物撮りの際に大切にしたいのはこの2点。

・横から差し込む自然光を意識すること
・被写体の置き方でシチュエーションを想像させる

少し意識するだけでも撮れる写真が変わってくるので、いつもの生活をちょっぴり素敵に切り取ることができるはず。それでは参りましょう。

記事配信:じゃらんニュース

「横から差し込む自然光」を意識する

以前書いたスマホでも試せる!カフェ写真の「上手な撮り方2ステップ」でもご紹介したのですが、物撮りは光が命です!

きれいに撮るコツは「横から差し込む自然光」を意識すること。

理由は以下の3つです。

・被写体に上から光が当たると物の質感がうまく伝わらない
・真俯瞰の写真を撮影する場合は影ができてしまい撮影が難しい
・自然光と蛍光灯など明るさや色合いの異なる光が複数あると、入り込む光の色味が混ざり、写真の色味も不安定になる

自然光を活かすために部屋の電気は消した状態で撮影することをおすすめします。

部屋撮りの2つのコツ

良い光の環境の例はこんな感じ。

横から光が差し込む環境だと、光の当たっている部分から影の部分までがグラデーションになるので、物の質感がきれいに写ります。

ちなみに、たとえ広い撮影場所がなかったとしても、自然光が横から差し込む環境さえあればセットが組めちゃうのでおうちでも実践は簡単です。

部屋撮りの2つのコツ

実際にこの場所で撮影した写真がこちら。部屋の電気を消して自然光で撮影することで、クッキーやチョコレートなどの表面の質感が綺麗に出るよう意識しました。

被写体の置き方でシチュエーションを想像させる

光の環境を整えたら、次は被写体の配置について考えていきます。

大切なのは、撮りたい物が使われていたり、存在するシチュエーションなどを想像しながら配置すること。

たとえば、撮りたい主題が「コーヒー」だった場合に想像するのは「コーヒーを一杯飲む午後のひととき」というシチュエーションかもしれないし「誰かと一緒に飲む一杯」かもしれません。

「コーヒーを一杯飲む午後のひととき」なら「コーヒーを飲むときは一緒にチョコを食べるなぁ」とか「いつも決まって小説を読むなぁ」のように、情景を考えることで一緒に配置する小物も選べます。

部屋撮りの2つのコツ

今回は、午後3時のおやつタイムを想像して、コーヒーと合わせてクッキーやチョコレートを置いて撮影してみました。

意識したのは写真を見てくれた方が「こんなコーヒータイムなら気持ちが穏やかになるなぁ」と感じてくれるようなシチュエーションを作ることです。

置いたときに意識したことは写真の対角線。写真に安定感が出る対角線構図を用い、クッキーを乗せたプレートとコーヒーポットを対角線上に配置しました。

余談ですが、こんな風にテーブルフォトばかりを撮る日々が続くので、みるみるうちに食器が増えていく今日この頃です。

お皿にこだわりを持つようになると、心なしか毎日のごはんタイムがより楽しくなったような気すらします。

部屋撮りの2つのコツ

こちらはお出かけをテーマに撮影した1枚。

僕はカメラを片手に写真を撮り歩くのが好きなので、バッグにカメラを入れて出歩くシチュエーションを想像してこの写真を撮りました。カバンから持ち物が飛び出しているかのような配置を意識しています!

また、シチュエーションを想像させる小物を選べるようになってきたら配置についても工夫してみましょう。

部屋撮りの2つのコツ

たとえば、こんな風にお気に入りの文房具も均等に並べるとバランスの取れたかわいい写真に。

色と形が好みでつい買ってしまったパステルカラーのペン、メモ帳、はさみ、ボールペンを額縁の中に収めるイメージで四角く配置してみました。

他にも、旅行先で買ってきたものやスーツケースの中身を並べて撮ってみるのもOK。被写体の置き方を考える技は、旅行時の写真を撮るときにも大活躍します。

配置する際はテーブルの余白部分で額を作ることを意識すると、まとまりが生まれるのでおすすめです。

配置に迷ったときは、とりあえずど真ん中に置いたり、均等に並べる構図から始めるのが実践しやすいですが、少し遊びを加えてみると新しい発見があるかも。撮影しながら探してみてくださいね!

さて、室内での物撮りのポイントをご紹介しました。

・横から差し込む自然光を意識すること
・被写体の置き方でシチュエーションを想像させる

この2つに気をつけるだけで、いつもの写真もちょっぴり良いものになります。ぜひ実践してみてください。

みなさんのおうち時間を少しでも充実させる手助けができたら幸いです。
それではまた!

※この記事は2020年6月時点での情報です

横尾涼  横尾涼

写真の楽しみ方や撮影のコツを紹介するメディアPhotoliの編集長です。自身もフォトグラファーとして活動し、風景写真や人物写真を撮影しています。写真と旅とおいしいご飯が好きです。[Photoli]https://photoli.jp/

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