close

2022.07.29

【東京】23区の「シェアサイクル」4社を比較!最短15分から自転車が使えて便利

ちょっとしたお出かけの時、自転車があったら便利だなと思ったことはありませんか?最近では密を避けるために、自転車を利用する人も多いそう。

実は都内には手軽に利用できる自転車シェアリングのサービスがあるんです。最近は街で見かけることも多いので、知ってはいるけど、使ったことはないという人もいるのでは。

シェアサイクルを使えば、電車に乗るほどでもないけど、歩くのもちょっと遠いなという場所にも気軽に行けて、行動範囲がグッと広がりますよ。今回は東京23区内で利用ができる、シェアサイクル4社と、その特徴や違いをご紹介します。

シェアサイクルとは?

写真提供:HELLO CYCLING
写真提供:HELLO CYCLING

シェアサイクルとは、他の人と自転車をシェア(=共有)できるサービスです。
必要なタイミングで借りたり返したりできて、使う分だけ料金を支払えば使えます。「コミュニティサイクル」「自転車シェアリング」「サイクルシェア」などと呼ばれることもあります。

レンタサイクルは店舗の営業時間にしか借りられない、借りた店舗に返却しなければいけないなどの制限がありますが、シェアサイクルは一定のエリアに「サイクルポート」と呼ばれる駐輪場がいくつもあって、24時間いつでも好きなポートで自転車を借りることができます。

また、同じ会社のサイクルポートであれば、借りた場所とは違う場所に返却しても問題なし!例えば、渋谷で借りて、六本木で返却のような使い方ができます。自転車なら自由に移動ができ、途中にあるお店にも気軽に立ち寄れますよ。

●シェアサイクルのメリット6つ
・好きな場所で借りられて、好きな場所で返却ができる
・24時間いつでも利用できる
・利用料金が安い
・渋滞や電車の遅延など、交通事情の影響が少ない
・運動になる
・二酸化炭素の排出量を減らせる

数年前から注目されているシェアサイクルは、公共の施設や駅などの利用しやすい場所にも設置されていて、ポートの数も年々増えています。東京都も公共交通機関のひとつとしてシェアサイクルの活用を推進していて、区を越えた自転車の相互利用ができる「広域相互利用」に取り組んでいるんです。

東京23区で利用できる主なシェアサイクル4社の特徴と比較

東京23区内でシェアサイクルのサービスを提供しているのは主に「ドコモ・バイクシェア」「HELLO CYCLING(ハローサイクリング)」「PiPPA(ピッパ)」「COGICOGI(コギコギ)」の4社です。

PCやアプリからの会員登録が必要で、サイクルポートで自転車を借りるという基本的なシステムや使い方は似ているのですが、それぞれ使えるエリアの違いや特徴があります。料金や支払方法は比較表で紹介します。

どのサービスも東京だけでなく、埼玉や神奈川、札幌、静岡、名古屋、京都、大阪、福岡、沖縄など、利用できるエリアは全国で広がっています。会員登録をすれば東京以外のエリアでも使えるので、観光にもおすすめですよ。

ドコモ・バイクシェア

23区の「シェアサイクル」4社を比較!

ドコモ・バイクシェアはNTTドコモの子会社である、株式会社ドコモ・バイクシェアが運営しています。

東京都内13区(千代田区、中央区、港区、新宿区、文京区、江東区、品川区、目黒区、大田区、渋谷区、中野区、杉並区、練馬区)であれば、どこでもシェアサイクルを利用できます。

自転車台数は9000台以上、ポート数は1000ポート以上あるため、都心での移動が多い人におすすめです。

<その他の特徴>
・アプリでポートの地図とポートにある自転車の台数、バッテリー残量の確認ができます
・使用する20分前から、予約することができます
・自分のICカードを鍵として登録することができます(一回・月額会員のみ、支払いは不可)
・東京以外では横浜、川崎、大阪、仙台、広島などでも展開されています

23区の「シェアサイクル」4社を比較!
電動アシスト付き自転車。赤い車体が目印です ※地域によっては車種にバラつきあり

HELLO CYCLING

23区の「シェアサイクル」4社を比較!

「HELLO CYCLING」はソフトバンクの社内起業制度で生まれたシェアサイクル事業で、OpenStreet株式会社が展開しています。また、ひとつのアカウントで4台まで予約ができるので、友達や家族と一緒に使うこともできます。

山手線圏外の都内11区(板橋区、足立区、豊島区、荒川区、台東区、墨田区、江戸川区、台東区、中野区、杉並区、世田谷区)を中心に23区すべてにポートがあり、23区外(調布市、府中市~八王子市)にも幅広く設置されています。駅前やコンビニにポートが併設されているところも多く、場所がわかりやすいのも嬉しいポイント。ポートの目印は「HELLO CYCLING」の黄色いロゴマークです。

<その他の特徴>
・アプリでポートの地図とポートにある自転車の台数、バッテリー残量の確認ができます
・自分のICカードを鍵として登録することができます
・使用する30分前から予約ができて、返却予約もできます
・東京以外では神奈川(横浜~平塚)、千葉、埼玉をはじめ、岩手から沖縄まで各地で利用可能

23区の「シェアサイクル」4社を比較!
電動アシストつき自転車。白い車体が目印です。※地域によって車体の種類が異なります

PiPPA

23区の「シェアサイクル」4社を比較!

PiPPAは板橋区、豊島区を中心に展開していて、北区でも一部利用可能です。電動アシストつき自転車ではなく、シェアサイクル用に軽量化された変速つき自転車のため、利用中にバッテリーが切れて自転車が重くなるなどの心配がありません。

15分以上~1時間以内の利用であれば、都内最安値。デイパス(1日パス)を利用すると、24時間で550円という、とてもリーズナブルな料金で利用できます。料金は前払いなので、事前にチャージが必要ですよ。割引キャンペーンをやっていることも多いので要チェックです。

<その他の特徴>
・アプリでポートの地図とポートにある自転車の台数が確認できます。
・支払方法が豊富。クレジットカードやキャリア決済だけでなく、モバイルSuicaやLINE payでも支払できます
・利用中にポートに一時駐輪することができます(駐輪中も利用料はかかります)
・東京以外では、京都、宮崎、埼玉などの一部エリアでも利用できます

23区の「シェアサイクル」4社を比較!
走りやすさを追求し、開発された変速つき自転車。白と赤のデザイン

COGICOGI

COGICOGI

COGICOGIは都内8区(渋谷区、港区、新宿区、目黒区、千代田区、中央区、墨田区、台東区)の20カ所にポートがあります。ポートの目印は紫色の「COGICOGI」のロゴマークです。

半日~1日単位の長時間利用を想定した料金体系になっているので、サイクリングや観光などの利用におすすめです。自転車のデザインがシンプルでおしゃれなのもポイント。電動アシスト付き自転車ですが、バッテリーが減ってきた場合、途中で他の自転車に乗り換えることができます。

<その他の特徴>
・アプリでポートの地図とポートにある自転車の台数(多い・少ない・無し)が確認できます
・東京以外では京都、大阪、福岡、鎌倉・湘南、北海道、沖縄などの全国のエリアで利用できます
・サイトでは、シェアサイクルで行く都内のおすすめコースも紹介されています

COGICOGI
電動アシスト付き自転車。黒とグレーのシンプルなデザイン

●比較表 ※料金は東京都内のものです。地域によって異なります。

シェアサイクル一覧表
※キャリア決済=ドコモケータイ払い、auかんたん決済/au WALLET、ソフトバンクまとめて支払い

シェアサイクルの使い方

写真提供:ドコモ・バイクシェア
写真提供:ドコモ・バイクシェア

基本的な利用方法は、
1)アプリをダウンロードし、アプリまたはPCから会員登録をする※1
2)アプリでポートの空き状況を確認
3)利用時間が近づいたらアプリで予約しておく or 借りたいポートに行って自転車を借りる
4)バッテリー残量やブレーキ、タイヤの空気圧を確認し、サドルの高さなどを調整
5)「開錠番号」や「QRコード」などを使用して開錠する※2
6)利用時間にあわせて使用する。駐輪する場合は施錠を忘れずに
7)ポートに返却する。きちんと「返却」状態になっていることを確認する

※利用方法の詳細は各会社のサイトやアプリでご確認ください
※1 PiPPAは料金を事前にチャージしておく必要があります
※2 ドコモ・バイクシェアとHELLO CYCLINGはICカードを登録すれば、カードをかざすだけで開錠できます

シェアサイクルの利用については、いくつか注意点もあります。サイクルポートによっては、利用したい場所や時間にポートに自転車がないこともあります。返却するときもポートが満車だと停める場所がなく、別のポートへ行かなければならないため、各社が提供しているアプリで、事前に状況を確認しておきましょう。

借りたい自転車が電動アシスト付き自転車だった場合、長時間利用などで利用中にバッテリーが切れてしまうケースもあります。切れてしまうとアシスト機能は使用できなくなってしまうので、注意が必要です。

自転車はルール・マナーを守って安全に利用しましょう

自転車ナビマーク
自転車ナビマーク

車と同じく、自転車にもルール・マナーがあるので、利用前には必ず確認しておきましょう。下記の「自転車安全利用五則」のほか、2020年6月30日に施行された「改正道路交通法」では自転車の危険運転も処罰の対象となります。

<自転車安全利用五則>
1:自転車は、車道が原則、歩道は例外
2:車道は左側を通行(車道の右側は通行禁止)
3:歩道は歩行者優先で、自転車は車道寄りを徐行
4:安全ルールを守る
   飲酒運転・二人乗り・並進の禁止
   夜間はライトを点灯
   信号遵守と交差点での一時停止・安全確認
5:子どもはヘルメットを着用

警視庁 自転車安全利用五則

都内には車道に「自転車ナビマーク(※写真)」や「自転車ナビライン」の表示も増えていて、自転車が通行するべき方向がわかるようになっています。

警視庁 自転車ナビマーク・自転車ナビライン

まとめ

ちょっとした移動にとても便利なシェアサイクル。利用するエリアや時間によって、自分に適したサービスを選んで利用してみましょう。徒歩だとちょっと遠いなと思う場所でも、自転車なら自由に行くことができるので、都内の新しい魅力を再発見できるかもしれませんよ。

※この記事は2022年7月13日時点での情報です。休業日や営業時間など掲載情報は変更の可能性があります。
※掲載されている情報や写真については最新の情報とは限りません。必ずご自身で事前にご確認の上、ご利用ください
※掲載の価格は全て税込価格です

じゃらん編集部  じゃらん編集部

こんにちは、じゃらん編集部です。 旅のプロである私たちが「ど~しても教えたい旅行ネタ」を みなさんにお届けします。「あっ!」と驚く地元ネタから、 現地で動けるお役立ちネタまで、幅広く紹介しますよ。

Topics

tag

この記事に関連するエリア

この記事に関連するキーワード