東京から約1時間半でアクセスできる神奈川県にある箱根温泉は、日帰り旅行や週末の一泊二日旅行にもおすすめの温泉地。箱根温泉街では温泉、大自然、アート、グルメなど、さまざまな楽しみ方ができます。
約20種にも上る多彩な泉質、江戸時代から観光地として愛される理由、季節ごとの見どころなど箱根温泉の魅力を丸ごと紹介します!
記事配信:じゃらんニュース
温泉、絶景、アート…多彩な魅力を持つ温泉郷
複数の温泉が集まった箱根温泉
約20種にも及ぶバリエーション豊かな泉質
江戸時代も湯治客がたくさん訪れた「箱根七湯」
歴史ある老舗旅館やクラシックホテルも魅力
箱根温泉の大自然を楽しむ
箱根温泉でアートを楽しむ
箱根温泉でアクティビティを楽しむ
箱根温泉おすすめグルメ:大涌谷名物「黒たまご」
箱根温泉おすすめスイーツ:箱根スイーツ
箱根温泉おすすめのお土産:お洒落な寄木細工グッズ
箱根温泉街春のおすすめ
箱根温泉街夏のおすすめ
箱根温泉街秋のおすすめ
箱根温泉街冬のおすすめ
箱根温泉を回るのに便利なフリーパス
箱根温泉へのアクセス情報:東京から行く場合
箱根温泉へのアクセス情報:名古屋・大阪方面から行く場合
温泉、絶景、アート…多彩な魅力を持つ温泉郷
首都圏からのアクセスが抜群で、関東エリアにおける人気温泉ランキングでは常に上位に上る箱根温泉。約20種に及ぶ多彩な泉質を楽しめる温泉はもちろん、大涌谷や芦ノ湖などの大自然や絶景スポット、彫刻の森美術館などのアート鑑賞、箱根海賊船や芦ノ湖遊覧船、箱根ロープウエイ、駒ケ岳ロープウエイなどの乗り物、アクティビティまで、一人ひとりに合わせた楽しみ方ができるのが魅力です。

複数の温泉が集まった箱根温泉
江戸時代から7つの温泉地があったことから「箱根七湯」と呼ばれるようになりました。さらに、明治時代以降も温泉開発が積極的に進められ、新しく湧き出た温泉を加えて、現在では「箱根十七湯」「箱根二十湯」とも言われるまでに温泉場の数が増えています。こうした箱根町にある温泉地をまとめて、「箱根温泉」と呼ばれています。

約20種にも及ぶバリエーション豊かな泉質
箱根火山で誕生した箱根温泉は、源泉数345ヶ所・湧出量約19500L/mi(2016年3月末時点)を誇る国内有数の温泉地。箱根山の麓から中腹まで至る所から温泉が湧き出しており、バリエーション豊かな泉質も魅力!肌に優しいと言われるアルカリ性単純温泉から、塩分濃度が高く保温効果が良いとされる塩化物泉、硫黄の独特の臭いが特徴の硫黄泉、「殺菌の湯」とも呼ばれる酸性泉など、約20種に及ぶ泉質があり、求める効能や好みに合わせてさまざまな温泉が楽しめます。

江戸時代も湯治客がたくさん訪れた「箱根七湯」
箱根湯本温泉が開かれたのは奈良時代と言われていますが、本格的な温泉街として繁栄していったのは江戸時代。箱根にあった湯本・塔之沢・宮ノ下・堂ヶ島・芦之湯・底倉(そこくら)・木賀(きが)の7カ所の温泉地が「箱根七湯」と呼ばれるようになり、東海道沿いで交通の便も良かったことから江戸からもたくさんの湯治客が訪れるようになりました。ちなみに当時は温泉を掘る技術はなかったため、自然と湧き出る谷間の温泉地が多く、今のように富士山が見えることはなかったようです。
さらに江戸中期以降に温泉旅行ブームが到来!今のランキング表のような「温泉番付」やガイドブックなども盛んに作られるようになったことで、湯治目的だけでなく、観光地へとしても発展して行ったのです。

歴史ある老舗旅館やクラシックホテルも魅力
江戸時代から続く長い歴史を持った老舗の宿も多い箱根。
代表的なところでは、寛永2年(1625年)創業の「萬翠楼福住」。明治時代に作られた和洋折衷の建築が特徴の旧館は、国の重要文化財建造物にも指定されています。「元湯環翠楼」も創業約400年の歴史を持つ老舗温泉旅館。大正時代に建造された国内でも数少ない木造による高層建築が魅力です。
また、明治11年(1878年)に日本のクラシックホテルの草分け的存在として誕生した「富士屋ホテル」も注目の一つ。宿泊をしない方でも、5つのレストランとバーを利用することが可能(完全予約制のレストランもあり)。歴史を感じる雰囲気の中でランチやディナーを楽しむことができます。

箱根温泉の大自然を楽しむ
富士山を望める絶景スポット「芦ノ湖」へ。箱根海賊船にのって景色をゆったり眺めたり、ハイキングコースを歩いたり。天気がよく風の少ない早朝には水面にうつる「逆さ富士」が見られることも!
箱根火山の最後の爆発によってできた火口が見られる「大涌谷」。今も噴煙が立ち上っており、ダイナミックな火山活動を感じられるはず。大涌谷へ向かう箱根ロープウェイからも眼下に広がる絶景が楽しめます。
箱根のパワースポットと言われる「箱根神社」と「九頭龍神社本宮」もおすすめ。金運アップや開運、恋愛祈願など求めて、二つの神社を巡る「両社参り」をする方も増えています。

箱根温泉でアートを楽しむ
緑の中を散歩しながら、アートを身近に楽しめるのが「彫刻の森美術館」。ロダンをはじめとした世界を代表する彫刻家たちの作品が野外に展示されているほか、ピカソ作品を300点も所蔵しているピカソ館も必見です!
箱根には他にもたくさんの美術館があり、葛飾北斎や横山大観などの日本画家や東アジアの作品が展示されている「岡田美術館」、モネの「睡蓮」やルノワールなど豊富なコレクションを持つ「ポーラ美術館」、ヴェネチアングラスの名品を数多く所蔵する「箱根ガラスの森美術館」など、アート好きには時間がいくらあっても足りない場所です。

箱根温泉でアクティビティを楽しむ
温泉をもっと楽しむなら、温泉レジャースポット「箱根小涌園ユネッサン」。大型ウォータースライダーやドクターフィッシュの足湯、ワイン風呂など、水着であそぶプール型の温泉がある他、通常の温泉も楽しめます。
全長400mの歩行者専用吊橋から、富士山と駿河湾の絶景を楽しめるも「三島スカイウォーク」もおすすめ。三島市の中でも箱根寄りにあるので、芦ノ湖の恩寵箱根公園からは車で約15分、バスでも30分ほどで行くことができます。空中に張ったロープで一気に滑り降りるアクティビティ「ロングジップスライド」や、森の中でのアドベンチャーでストレスも発散!

箱根温泉おすすめグルメ:大涌谷名物「黒たまご」
黒い卵の秘密は温泉成分。大涌谷の80度の温泉でじっくり玉子を茹でることで、温泉地の成分である鉄分が付着し、これに硫化水素が反応して硫化鉄(黒色)となることで黒い殻のゆで玉子ができあがります。その日製造したものを販売しているので、ゆで卵はできたてホカホカ!大涌谷にある延命・子育ての「延命地蔵尊」にあやかって、いつの間にか「黒たまごを食べると7年寿命が延びる」と言われ始めたとか。

箱根温泉おすすめスイーツ:箱根スイーツ
箱根の玄関口である箱根湯本駅周辺は、お土産屋さんも充実。
温泉地ならではのお土産代表である温泉まんじゅうはもちろん、白玉粉を練り上げた柔らかいお餅の中に本煉羊羹が入った箱根名物の「湯もち」、黒たまごを模したお饅頭「箱根 黒たまご」など、さまざまなスイーツ系のお土産が売られています。

箱根温泉おすすめのお土産:お洒落な寄木細工グッズ
何か自分や大切な人に素敵なお土産を買いたいという方には、箱根名物の寄木細工はいかがでしょうか。最近では若手の職人も増えており、お洒落なコースターやお皿なども売られていますので、是非チェックしてみてください。

箱根温泉街春のおすすめ
春はなんといっても桜。箱根は標高差があることから、ソメイヨシノ、シダレザクラ、ヤマザクラなど、多種多様な桜を長い期間楽しめるのが魅力。箱根屈指の桜の名所は、120本の桜並木が続く宮城野早川堤。恩賜箱根公園も絶好の撮影スポットで、芦ノ湖とその先にある富士山をバックに咲き誇る桜が見られます。

箱根温泉街夏のおすすめ
初夏から夏にかけて見ごろになるのが、あじさい。箱根登山鉄道沿いにたくさん咲いていることから、この時期の箱根登山鉄道は「あじさい電車」とも呼ばれています。山を登る鉄道で、標高が上がると咲く時期が遅くなるため、6月中旬から7月下旬まで楽しむことができます。

箱根温泉街秋のおすすめ
秋はやはり紅葉。芦ノ湖の箱根海賊船や芦ノ湖遊覧船、箱根ロープウエイ、駒ケ岳ロープウエイなどから望める紅葉と富士山のコラボレーションはまさに絶景。箱根強羅美術館や岡田美術館、箱根ガラスの森美術館、箱根強羅公園などの観光スポットも紅葉でカラフルに染められます。また、仙石原(せんごくはら)のススキも有名で、黄金色に輝く草原が風に波打つ景観は「かながわの景勝50選」にも選ばれています。

箱根温泉街冬のおすすめ
空気が澄んでいる冬は、芦ノ湖の景色がおすすめ。天気が良ければ、青い湖と空に映える、雪化粧した富士山がくっきり見えて、感動すること間違いなし!

8つの乗り物に使える「箱根フリーパス」
山道や坂道が多く徒歩やレンタサイクルでの移動は大変ですが、交通手段が整っており、電車やバスを組み合わせれば、ほとんどの観光スポットを巡れる箱根温泉。
中でも一枚で様々な乗り物を利用できる「箱根フリーパス」の利用が便利です。箱根登山鉄道やバスを始め、箱根登山ケーブルカー、箱根ロープウェイ、箱根海賊船など8つの乗り物の乗り降りが自由なだけでなく、温泉や美術館などのスポットの割引優待もついているので、とってもおトク!
料金や購入可能場所など、詳しくは公式ホームページを確認してみてください(https://www.odakyu-freepass.jp/hakone/)。
箱根温泉へのアクセス情報:東京から行く場合
電車で行く場合に便利なのが、小田急ロマンスカー「スーパーはこね号」。新宿から箱根湯本駅まで乗り換えなしで、最速73分でアクセスできます。もしくは少し料金を抑えたい時は、新宿から小田急線快速急行で小田原駅まで約90分~100分、箱根登山線に乗り換えて約15分で箱根湯本駅へ。
東京駅から向かう場合は、東海道新幹線で小田原駅まで約30分、箱根登山線に乗り換えて約15分で箱根湯本駅に到着します。
高速バスも走っており、バスタ新宿から小田急箱根高速バスで約2時間、羽田空港からは小田急箱根高速バスもしくは京浜急行バスに乗り、約3時間でアクセスできます。
箱根温泉へのアクセス情報:名古屋・大阪方面から行く場合
東海道新幹線の「ひかり」「こだま」に乗って、まずは小田原駅へ。そこで箱根登山線に乗り換え、約15分で箱根湯本駅に到着します。
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※この記事は2020年7月時点での情報です。休業日や営業時間など掲載情報は変更の可能性がありますので、事前に公式ホームページなどで最新の情報をご確認ください。
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Akiko
美味しいものを求めて、国内外を旅するライター。最近は山登りも始めるも、何よりの楽しみは下山後のビールと温泉。