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2024.08.08

【2024年の立冬はいつ?】二十四節気や冬至との違いから旬の食べ物や花もご紹介

立冬(りっとう)っていつ?どんな日?冬至とは違うの?「こよみの上では冬の始まり」なんてフレーズをよく聞きますね。2024年の立冬は、11月7日(木)です。その日に行う行事や食べ物はある?二十四節気(にじゅうしせっき)ってなに?そんな立冬のいろんなことを解説します。

今年の立冬はいつ?

立冬

2024年の立冬は、11月7日(木)です。
立冬の日付はだいたい決まっていて、毎年、11月7日か8日のどちらかです。

数十〜数百年に一度、もう1日分ズレることもあるのですが(計算方法の違いなどにもよります)、もともと太陽の動きをもとにしているので、ほぼ現在の太陽暦とリンクしています。

立冬の意味と由来

そもそも立冬って、どんな意味があるのでしょう?
「こよみの上では、今日が冬の始まりです」などと、ニュースでよく耳にしますね。

立冬

「立冬」という言葉は、紀元前に生まれた、二十四節気(にじゅうしせっき)という古いこよみから来ています。
二十四節気は、1年を4つの季節に分け、さらにそれぞれの季節を6つに分割しています。
最小単位を「節(節気)」または「中(中気)」と呼び、1つが約15日間の期間を持っています。

立冬は、冬に分類されている6つの節・中のうち、最初にめぐってくるものです。
まさに「冬の始まり」ですね。

二十四節気とは?

冬の始まりとはいえ、「11月の初旬は、まだ紅葉すらしてないし…」と感じる人も多いのではないでしょうか。

二十四節気

二十四節気は太陽の動きをよく計算した、とても精度の高いこよみですが(2016年にはユネスコの無形文化遺産に登録されたほどです)、中原(ちゅうげん)と呼ばれる中国北部の内陸部で生まれたため、ネーミングの季節感が、日本とは微妙に違う部分があります。

日本より冬の訪れが少し早いイメージです。

二十四節気は、月の動きをもとにした太陰暦が普通だった時代からよく使われてきました。太陰暦は季節とずれやすいため、太陽の動きにもとづいた二十四節気は、春夏秋冬を表すのに便利だったのです。

二十四節気

ちなみに冬至(とうじ)は、冬の4番目の期間。
冬至の第1日目にくるのが「冬至日」で、1年で昼がもっとも短い日です。
つまり二十四節気は、冬至日を冬の「ほぼ真ん中」に設定しています。夏至、春分、秋分も同じです。

立春(りっしゅん)、立夏(りっか)、立秋(りっしゅう)、立冬は、春夏秋冬の最初となります。この4つの日を「四立(しりゅう)」と呼びます。

その四立の前日が「節分」。季節を分けるという意味です。
節分って、本来は1年に4回あるんですね。

古来より「節分には邪気が生じる」と信じられていたため、無事に立冬を迎えられるのは、おめでたいことなのです。

七十二候もある

七十二候

二十四節気をさらに5〜6日間ずつの3つに細分化した、「七十二候(しちじゅうにこう)」という季節の呼び方があります。
七十二候も二十四節気も、特定の1日だけを呼ぶのではなく、期間全体に名前を付ける…というスタンスです。

立冬の3期間は、
山茶始開(つばきはじめてひらく:11月7日ごろ〜)
地始凍(ちはじめてこおる:11月12日ごろ〜)
金盞香(きんせんかさく:11月17日ごろ〜)
と呼ばれています。

立冬に旬を迎える食べ物や季節の花

立冬には、冬至におけるかぼちゃや柚子湯のような風習や食べ物はとくにありませんが、こんな「旬の食べ物」や「季節の花」がありました!

新そば

新そば

11月は新そばの季節!
夏に種をまいたソバは、太陽をいっぱい浴びて育ち、11月ごろに収穫されます。

そばは品種や育て方により、夏に収穫されるものと秋に収穫されるものに分かれますが、一般的に「新そば」と呼ばれるものは、香りや風味の強い秋収穫の方だけなのだとか。
緑がかった色、胸のすくような香り、爽快な喉越し…。新そばならではの味わいです。

ココア

ココア

実は、立冬の日は「ココアの日」。
毎年、冬の始まりである立冬ごろになると、ココアの食卓出現タイミングが急に増える…という調査結果があるため、立冬の日がココアの日に指定されたのだとか。
立冬は年によって移動する日なので、何月何日と固定せず「立冬の日=ココアの日」なのだそうです。

ココアはカテキンなど体にうれしい成分を多く含む飲み物。
おうちで飲むのもいいものですが、暖かいセーターをはおって、お気に入りのカフェに出かけるのもおすすめです。

サザンカ

サザンカ

七十二候によると、立冬の最初の5日間は「山茶始開」。
「つばきはじめてひらく」と読まれていますが、実際にはツバキはもう少し遅く、先にサザンカが咲き始めます。

サザンカの名所は、史跡や日本庭園、古いお寺などに多くあります。お近くのサザンカの名所にお出かけしてみてはいかがでしょうか。

スイセン

スイセン

七十二候における立冬の後半の5日間は「金盞香」(きんせんかさく)。
とはいえ、本物のキンセンカが咲くのは春。

この場合は、スイセンの白い花と黄色い花弁を、金盞(きんさん:金の盃のこと)に見立てたものだと言われています。

まとめ

「こよみの上では冬の始まり」と聞くと、少し季節を先取りした感じがしますね。
これからの行楽のベストシーズン、季節の移り変わりを感じながら楽しみましょう。

※この記事は2024年8月5日時点での情報です。休業日や営業時間など掲載情報は変更の可能性がありますので、事前に公式ホームページなどで最新の情報をご確認ください。
※掲載されている情報や写真については最新の情報とは限りません。必ずご自身で事前にご確認の上、ご利用ください。

ミキティ山田  ミキティ山田

旬な話題を求めて、いろいろな場所を取材・撮影する調査員。分厚い牛乳瓶メガネに隠したキュートな眼差しでネタをゲッチュー。得意技は自転車をかついで階段を登ること。ただしメガネのせいでよく転びます。