2023.07.20

【2023】貴船の川床おすすめ12選！京都の奥座敷で夏の風物詩・川床料理を満喫

貴船川の川床は、“京都の奥座敷”と言われる貴船の夏の風物詩。涼しげな瀬音を聞きながら美味しい料理が楽しめます。

川床とは？といった基本情報から特長、魅力まで解説。代々続く老舗や初めて訪れる人におすすめのカジュアルな雰囲気の川床などを紹介します。

※この記事は2023年6月30日時点での情報です。休業日や営業時間など掲載情報は変更の可能性があります。
記事配信：じゃらんニュース

貴船の川床とは

「貴船の川床（かわどこ）」とは、京都府左京区の鞍馬・貴船と呼ばれる地域にある貴船川の上や真横に板を置いて席を設け、納涼を楽しみながら食事をする場所のことです。例年5月～9月末頃まで開催されています。※開催期間は各店に要確認

手を伸ばせば川に届きそうなぐらい水面に近いことが特徴。体感温度は、京都市内の中心部に比べて10℃ほど低いとも言われ、真夏でもひんやりと感じます。

ちなみに京都にはもう一つの川床「鴨川の川床」があり、こちらは「かわゆか」と読みます。「納涼床」とも呼ばれ、川べりに設置された高床で食事をします。貴船の川床と違って、高い位置から川を見ながら納涼を楽しみます。

貴船までのアクセス

京都市の北部に位置する貴船の川床へは、京都駅から直通では行けません。観光客が多く訪れる期間中は道も混み合い、予定通り到着できないこともあるので、公共交通機関の利用がおすすめです。

公共交通機関を利用する場合

叡山電鉄「貴船口駅」へ向かい、貴船口駅から各店が運行する送迎バスを利用することも可能です。
※「国際会館駅」からの送迎を行っている店もあり。送迎の有無・時間等の詳細は各店に要確認

京都駅から貴船口駅へは、電車や地下鉄、バスを乗り継いで向かいます。京都駅からのアクセス方法の例を紹介します。

＜地下鉄・バスを利用＞
「京都駅」→京都市営地下鉄「国際会館駅」→京都バス「貴船口停留所」
乗車時間約40分、所要時間約60分

＜電車を利用＞
「京都駅」→JR「東福寺駅」→京阪電車「出町柳駅」→叡山電鉄「貴船口駅」
乗車時間約40分、所要時間約60分

＜地下鉄・電車を利用＞
「京都駅」→京都市営地下鉄「三条京阪駅」→京阪電車「出町柳駅」→叡山電鉄「貴船口駅」
乗車時間約40分、所要時間約60分

送迎バスを利用しない場合は、貴船口駅に到着後、駅前の「叡電貴船口駅前」停留所からバスに乗って「貴船」停留所下車、そこから川床の各店に向かいます。ただし、観光シーズンはバスが混み合い渋滞などで遅延する場合もあります。貴船口駅から貴船神社までは徒歩30分ほどかかりますが、景色を堪能しながら目的地まで歩くことも可能です。

車を利用する場合

名神高速道路の京都南ICもしくは京都東ICから50分～60分で到着します。ただし、貴船の道は幅が狭く、川床の期間中は送迎バスが行き来するため、運転には注意が必要です。※利用する店の駐車場有無は事前に要確認

京都駅からタクシーを利用する場合

タクシーで40分ほどかかります。電車やバスの乗り換えが面倒な場合は便利な交通手段ですが、他の手段より料金が高く、道が混んで時間がかかることがあります。

続いて川床料理が楽しめる店を紹介します。真夏とは思えない納涼体験、自然が醸し出す荘厳な雰囲気と美味しい料理を堪能してください。

奥貴船 兵衛

源流の近くにひっそり佇む川床で味わう、名物“鮎の笹焼き”

貴船川の奥へ奥へと続く道に「奥貴船 兵衛」はあります。もみじや苔などの瑞々しい緑に囲まれ、静かで趣きのある雰囲気が魅力の川床です。

川床の期間中は、川・山・里の恵みが堪能できる会席料理を提供。焼き物には創業当時から続く伝統の“鮎の笹焼き”が登場します。

竹筒の中に笹を敷き詰めて塩焼きにした鮎は、青い笹の香りと香ばしさが堪りません。また、盛夏の時期に味わう氷の器に入った氷室そうめんは、目にも涼しい逸品です。

併設の「兵衛 Cafe」は、貴船の隠れ家的な存在。夏季（5月～9月）は、飲物1杯から川床が体験できる「川床カフェ」を実施しています。初めての川床体験におすすめ。（席料として1名につき別途500円）テイクアウトもできるので、散策のお供にもぴったりです。

＜開催期間＞
2023年5月1日（月）～9月30日（土）※雨天・荒天・川の増水時は店内で食事

（画像提供：奥貴船 兵衛）

ひろ文

落差の激しいダイナミックな渓流、迫力ある瀬音が響く特等席

「ひろ文」の川床は四段に渡って席が設けられていて、貴船川の最上流ならでのダイナミックな景観が魅力。滝の音と豊かな緑の景観が美しい、幽玄な世界が広がっています。

川床料理は、京都の食材を使った華やかな京会席。器や見た目にもこだわり、彩り豊かに仕上げられています。

また「ひろ文」と言えば、看板メニューの“流しそうめん”が有名です。滝に向かい合うロケーションで楽しむ夏の風物詩で、最後には梅風味の赤いそうめんが流れてきます。（雨天中止）

店舗は貴船神社結社の横にあります。結社（ゆいのやしろ）は全国でも有数の縁結びスポットなので、料理を楽しんだ後に立ち寄ってみてください。

＜開催期間＞
2023年5月1日（月）～10月中旬 ※雨天・荒天・川の増水時は店内で食事

（画像提供：ひろ文）

貴船 右源太

歴史ある料理旅館のおもてなしで、雄大な景観とともに味わう絶品料理

「貴船 右源太」は、貴船神社の社家（しゃけ）を務めてきた家筋にあたる料理旅館です。川床は貴船川の上流にあり、川の真上に川床席が設けられています。

昼食・夕食で提供される5種類の会席コースなど、厳選された地元・京都産の新鮮な食材をふんだんに使った会席料理が堪能できます。

また、「右源太」より200mほど上流に位置する姉妹店「左源太」は、セルフサービススタイルのカジュアルな川床料理・喫茶店です。気軽に川床を楽しみたい方におすすめです。

＜開催期間＞
2023年5月1日（月）～9月30日（土）※雨天・荒天・川の増水時は店内で食事

（画像提供：貴船 右源太）

貴船仲よし

川の水に触れて涼しさを体感。幻想的な雰囲気の夜もおすすめ

「貴船仲よし」の川床は、どの席からでも貴船川の水に触れることができる作りになっています。その日の状況に応じて席の配置を変えていて、手で触ったり、足をつけたり、川の流れを体感することができます。

川床料理は、「梅」「竹」「松」「雪」の4つのコースが用意されています。全てのコースに鮎の塩焼きと素麺がついていて、こだわりの品々とともに堪能できます。

夜の川床は、暗闇の中に提灯が浮かぶ幻想的な空間に変わります。新緑の爽やかな昼の印象と違う雰囲気が味わえます。

＜開催期間＞
2023年5月1日（月）～9月30日（土）※雨天・荒天・川の増水時は店内で食事

（画像提供：貴船仲よし）

貴船茶屋

川の幸満載の京の味を堪能。ホタルが舞う夜の景色は必見

大正13（1924）年創業の「貴船茶屋」は、貴船神社鳥居前に栃餅屋として開業したのが始まりという老舗です。

川床を落ち着いて楽しめるように座席は余裕をもって配置されていて、どの席からも川の水に触れることができます。

提供される川床料理では、鮎の塩焼き、アマゴの天ぷらなど川の幸を味わう品々が楽しめます。基本のコースは4種類の他、期間限定コース「お昼のミニ会席」もあります。

6月下旬から7月上旬には、ホタルを見ることもできます。自然とともにある川床ならではの景色が堪能できそうですね。

＜開催期間＞
2023年5月1日（月）～10月22日（日）※雨天・荒天・川の増水時は店内で食事

（画像提供：貴船茶屋）

貴船ひろや

目でも楽しむ鮎料理！まるで泳いでいるような躍動感あふれる逸品

「貴船ひろや」は、全室貴船川に面した客室と、旬の素材を生かした季節の京会席が自慢。昔ながらの料理旅館です。川床は貴船川の中流にあり、瀬音の響く水辺で静かに食事をすることができます。

ひろや名物「鮎の石庭盛り」は、貴船の川を塩で表現した目でも楽しめる逸品。今にも鮎が泳ぎだしそうな躍動感ある盛り付けです。骨が柔らかく頭から尻尾まで食べられます。

会席料理は「梅」「竹」「松」「匠」の4つのコースがあり、鮎の石庭盛りは「梅」以外のコースについています。その他、期間限定（10月～6月）のランチメニューもあります。

お店は貴船神社へ徒歩3分という好立地。食事を楽しんだ後、散策するのもおすすめです。

＜開催期間＞
2023年5月1日（月）～9月30日（土）※雨天・荒天・川の増水時は店内で食事

（画像提供：貴船ひろや）

貴船荘

目の前には2段の大きな滝！清流の息吹を間近に感じる涼やかな空間

貴船神社の本宮から歩いてすぐのところにある「貴船荘」の川床は、川の真上に設置されていて、目の前で豪快に流れる大きな滝を見ながら水の音とともに料理が楽しめます。

清流会席、鱧しゃぶしゃぶ会席、せせらぎ会席など、鱧や鮎をメインとした会席料理が用意されています。

旬の素材を生かした料理は見た目も芸術的。注文が入ってから焼き上げる鮎の塩焼きは、貴船川の水の流れと水鳥の羽を塩で描き、美しく盛り付けられています。

食事に浴衣セットが付いた「浴衣散策プラン」もあります。食事の後、貴船を浴衣で散策するのも素敵ですね。※プラン料金等の詳細は公式サイトで要確認

＜開催期間＞
2023年5月1日（月）～9月30日（土）※雨天・荒天・川の増水時は店内で食事

（画像提供：貴船荘）

貴船 喜らく

旨味あふれる川の幸を存分に味わう、老舗料亭こだわりの会席料理

「貴船 喜らく」は大正10（1921）年、貴船神社前に鞍馬寺・貴船神社の行者達の旅籠として創業したのが始まり。春は山菜、夏は川魚、秋は松茸、冬は猪といった、京都産の食材を中心に四季折々の料理を提供しています。

川の真上に席が設けられている川床は、座卓ごとに仕切りがあるので隣を気にせず過ごせ、色鮮やかな青紅葉と川の流れる音が心地いい空間です。

川床料理の食材は、貴船川の水で泳がせて身の締まった鮎やアマゴなどの川魚を使い、さばきたて、焼きたて、揚げたてが提供され、魚本来のしっかりとした味わいが堪能できます。

その他、鱧しゃぶ、貴船に昔から伝わる方法で炊いた川伏魚（ゴリ）の飴煮や、アマゴの天ぷらなどの川魚生簀（いけす）料理が揃っています。

お店は貴船神社の目の前というロケーション。老舗料亭ならではのおもてなしと川床料理で特別な時間が過ごせます。

＜開催期間＞
2023年5月1日（月）～9月30日（土）※雨天・荒天・川の増水時は店内で食事

（画像提供：貴船 喜らく）

貴船ふじや

川魚ひとすじの老舗料理旅館！週替わりの献立で楽しむ生簀料理

貴船神社の目の前にある「貴船ふじや」は、“川沿いに席を設けてお客さんをおもてなしする”という川床の形を大正時代から始めたとか。創業当時の天保年間（1830年～1845年）以来、一貫して川魚生簀（いけす）料理を提供しているそうです。

料理長自ら選び抜いた旬の食材をふんだんに使った川床料理は「梅」「竹」「松」の3コースが用意されて、京都らしい上品な本格京会席料理が楽しめます。

鮮やかな赤色の緋毛氈（ひもうせん）が敷かれた座席が印象的な「貴船ふじや」の川床。川床期間中はメニューがほぼ週替わりで変わります。前回と違った味を求めて再び訪れる人も多いそうですよ。

＜開催期間＞
2023年5月1日（月）～9月30日（土）※雨天・荒天・川の増水時は店内で食事

（画像提供：貴船ふじや）

鳥居茶屋真々庵

ゆるやかな流れの上にある川床！一品ずつ提供される料理を丁寧に味わう

「鳥居茶屋真々庵」は、名物あゆ茶漬、茶店弁当、貴船そばなどが味わえる「鳥居茶屋」が夏期のみ営業している川床。ゆるやかな川の流れの上に設けられているので、落ち着いた雰囲気が魅力です。

川床でもてなされる料理は、夏期限定の京懐石風料理です。お膳で一度に運ばれてくるのではなく一品ずつ提供されるので、じっくり味わえます。

料理は4つのコースがあり、塩で川の流れを表現した皿に盛りつけられる鮎の塩焼きなど、美しい会席料理が用意されています。

川床で料理が楽しめる期間が、他の川床より少し短めなので注意してくださいね。

＜開催期間＞
2023年6月8日（木）～9月10日（日）※雨天・荒天・川の増水時は店内で食事

（画像提供：鳥居茶屋真々庵）

貴船べにや

広々としたスペースを誇る川床で、2つの滝を眺めながら過ごせる納涼時間

「貴船べにや」の川床は座敷のスペースが広く、座席からは2カ所の滝を眺めることができます。隣のテーブルとの間隔も広いので、ゆったり過ごせます。

川床期間限定の「夏の川床会席」は4種類あり、貴船でとれた若鮎の塩焼きを中心としたコース料理です。川魚の他、山菜など季節の素材をふんだんに取り入れています。

注文を受けるまで泳がせている鮎を使った「鮎の塩焼き」は絶品。旬の鮎や地野菜の長く受け継がれてきた京会席が楽しめます。

暗闇に照明が浮かびあがる夜の川床もおすすめ。滝の流れる音が耳に心地よく、自然の醸し出す荘厳な雰囲気は素敵ですよ。

＜開催期間＞
2023年5月1日（月）～9月末頃 ※雨天・荒天・川の増水時は店内で食事

（画像提供：貴船べにや）

古今藤や

気軽に訪れたい人におすすめ！スイーツもあるカジュアルな雰囲気の川床

貴船神社と貴船口駅の真ん中に位置する「古今藤や」は、川床料理と和風スイーツが楽しめるカジュアルな川床。川床で気軽に食事をしたい人にもおすすめです。

新緑と川を一望できるテラス席と、川沿いに設けられた川床席（1オーダー＋席料）のどちらかを選ぶことができます。

料理は本格的な京料理で、「山水御膳」が用意されています。冷やしそうめんや鱧落とし、梅肉など、さっぱりした料理が並びます。

また、「グリーンティー」（600円）や抹茶プリンの上にアイスを乗せた「古今パフェ」（1100円）など、抹茶を使ったドリンクやスイーツも充実しています。

川床料を追加すれば、ドリンクだけの注文でも川床席を利用できるので、雰囲気を味わいたい人にもぴったりのお店です。

＜開催期間＞
2023年5月1日（月）～10月29日（日）※雨天・荒天・川の増水時はテラス席で食事

（画像提供：古今藤や）

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