日本には一生に一度は訪れてみたい、美しい城が数多くあります。今回は、編集部おすすめの城を日本全国からピックアップし、初心者でも楽しめる巡り方をご紹介!
あまりの美しさから白鷲城とも呼ばれる世界遺産・国宝 姫路城や、徳川家の実力に驚かされる特別史跡 名古屋城、復興の底力を感じる熊本城など…、知れば知るほど魅力的な城ばかり。
気になるお城をみつけたら、早速お城観光や城めぐりの計画をたててみてくださいね。
※この記事は2021年1月29日時点での情報です。休業日や営業時間など掲載情報は変更の可能性があります。日々状況が変化しておりますので、事前に各施設・店舗へ最新の情報をお問い合わせください。
鶴ヶ城【福島県会津若松市】
少年隊士たちが最期に見た難攻不落の美しい城。「ならぬことはならぬものです」。会津藩士の子弟が幼少期に学ぶ「什の掟」だ。
日本で唯一赤瓦の天守を持つ美しい鶴ヶ城。ここが悲劇の舞台だったとは想像もできない。その誠実さゆえ、幕末の戊辰戦争では幕府方として新政府軍から猛攻を受ける会津藩。一カ月の籠城戦で落ちなかったこの城は難攻不落の城と謳われたが、少年兵士軍の白虎隊をはじめ多くの犠牲者が出た。
飯盛山の白虎隊自刃の地に立つ隊士像が望む方向を眺めると、遠く鶴ヶ城が見える。死を覚悟した少年隊士たちは何を想ったのだろう。
鶴ヶ城の基本情報
築城開始:1384年(至徳元年)
築城者:蘆名直盛
城の形態:平山城
悲劇の舞台へ。


天守閣の内部は歴史資料館になっており、歴代の会津領主の歴史、戊辰戦争の資料が展示されている。幕末のジャンヌ・ダルクといわれた山本(新島)八重も、スペンサー銃を持ち籠城戦に加わった。
[TEL]0242-27-4005(若松城管理事務所)
[住所]福島県会津若松市追手町1-1
[営業時間]8時30分~17時(最終入城16時30分)
[定休日]なし
[料金]大人410円(天守閣券)、大人520円(天守閣・茶室共通券)、御城印:観光案内所・入場券売場で販売(御城印セット500円)
[アクセス]【電車】JR 会津若松駅より市内周遊バスで20分【車】磐越道会津若松ICより15分
[駐車場]西出丸駐車場200台ほか(1時間200円、以降1時間毎100円)
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国宝 松本城【長野県松本市】
時代を超えて継がれゆく麗しの漆黒美。国内で現存天守(江戸時代以前に建築された天守)が残るのは12城。そのうち五重の天守があるのは松本城と姫路城のみだ。その美しさはまずクールな黒漆塗の下見板と白漆喰が織り成すコントラストだろう。
漆黒は天然素材ならではの風合い。今も毎年塗り替えが行われる。また雪化粧をした北アルプスの山々との対比も黒漆塗の天守ならでは。かつては城の周りは塀で囲まれ、この絶景を見られるのは藩主や重臣だけだったそう。現代はこの美しい姿を誰もが眺められることに、感謝。
松本城の基本情報
築城開始:1593(文禄2)年
築城者:石川数正、康長
城の形態:平城
北アルプスの借景。

平地に立つ松本城は北アルプスを望み、美しい山々を背景に漆黒の天守を浮かび上がらせる。穏やかな水鏡に映る姿もまた凛とした空気感を漂わせる。
時代の違いを見る。



内部は開口部の三方向とも柱と薄い板戸のみ。戦い(防備)のための備えの必要がなかったことがうかがえる。

中国から伝わった仏教建築の様式。天守建築では格式高いとされ、辰巳附櫓と乾小天守にある。
天守は戦国時代に築かれたが、月見櫓と辰巳附櫓は江戸時代に3代将軍家光を迎えるために増築された。戦いのための天守ともてなしのための櫓が複合されている構造は珍しい。
御城印のパイオニア。

新しく作成するところも多いが、はじまりは実は松本城といわれ、1990年頃から「登閣記念証」として発売していたそう。
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国宝「松本城」見学の見どころを紹介!周辺のおすすめ観光情報も<2021>
[TEL]0263-32-2902(松本城管理事務所)
[住所]長野県松本市丸の内4-1
[営業時間]8時30分~17時(最終入場16時30分)※GW・夏季繁忙期は8時~18時(最終入場17時30分)
[定休日]12月29日~31日
[料金]大人700円、御城印:松本城管理事務所で販売(1枚300円、2種類セット500円)
[アクセス]【電車】JR松本駅より徒歩20分【車】長野道松本ICより20分
[駐車場]周辺有料市営駐車場を利用
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じゃらん編集部
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