close

2021.04.06

【北海道】旭岳登山の魅力をご紹介!絶景が満喫できる散策コースや温泉情報まで

北海道上川郡東川町に位置する旭岳。北海道で最も高い山で”北海道の屋根”ともいわれています。

標高2000m前後の山岳ですが、緯度が高いためさまざまな高山植物をはじめとした素晴らしい景色を見ることができます。ロープウェイが運行しているので登山客だけでなく観光客にも親しまれており、なかでも「姿見の池」は是非立ち寄っておきたいフォトスポット。麓には登山の疲れを癒してくれる旭岳温泉も。

そんな旭岳の魅力や楽しみ方について、旭岳のガイド「大雪山倶楽部」監修のもと解説します!

※この記事は2021年3月13日時点での情報です。休業日や営業時間など掲載情報は変更の可能性があります。日々状況が変化しておりますので、事前に各施設・店舗へ最新の情報をお問い合わせください。
記事配信:じゃらんニュース

旭岳の魅力

(画像提供:大雪山倶楽部)
(画像提供:大雪山倶楽部)

「旭岳」は北海道で最も高い山(2291m)です。
高原帯が広く展開しており、さまざまな種類の高山植物を鑑賞できます。

登山シーズンは6月下旬から10月初旬までですが、この短期間で花々の咲く光景~紅葉~雪景色まで変化!
まさに自然が描く芸術品と呼ぶにふさわしい景観が魅力といえます。
また、ギンザンマシコ、ノゴマ、ホシガラスなどの野鳥やシマリス、ユキウサギなども観察できます。

麓からは1年を通してロープウェイが運行されており、気軽に旭岳のダイナミックな景色を楽しむことができるため、本格的な登山客だけでなく、ファミリーや観光客など幅広い層に親しまれています。

(画像提供:大雪山倶楽部)
(画像提供:大雪山倶楽部)

旭岳のおすすめの季節

旭岳は1年を通じて美しい景色を見ることができます。
春には雪解けの湿地帯に水芭蕉が咲き、夏には高山植物が咲き誇り、秋は紅葉、冬は一面の銀世界となります。

(画像提供:大雪山倶楽部)
(画像提供:大雪山倶楽部)
(画像提供:大雪山倶楽部)

なかでもおすすめは9月中旬から始まる紅葉のシーズンです。
標高の高い所から紅葉が始まり、少しずつ裾野へと山々を染め上げます。 

ウラジロナナカマド(バラ科の高山植物)とハイマツ(高山帯に分布する背の低い松)による赤、緑のコントラストが美しさを演出します。
山腹のミネカエデ(高山帯に分布するカエデの仲間)、ダケカンバ(高山帯に分布するシラカバに似た植物)の黄葉も見事に色付く山々は、まるで”錦絵のような美しさ”です。

(画像提供:大雪山倶楽部)
(画像提供:大雪山倶楽部)

キバナシャクナゲやエゾノツガザクラ、エゾコザクラなど色とりどりの花を楽しみたいなら、6月下旬から8月中旬ごろ、特にピークとなる7月中旬がおすすめです。

(画像提供:大雪山倶楽部)
(画像提供:大雪山倶楽部)

また、旭岳は登山だけではなくスキー・スノーボードのスポットとしても有名。
スキー場は11月~翌5月上旬までと、長期間オープンしています。

最近はスノーシューが人気で、雪山ジャンプや尻滑りなどで雪遊びを楽しむ人もたくさんいます。
ふわふわパウダーの雪を体感してくださいね♪

旭岳を楽しむモデルコース

旭岳には初心者向けコースから、本格的な登山コースまでさまざまなコースがあります。
初心者~上級者まで、レベルごとのコースをそれぞれご紹介します。

<初心者向け>姿見の池展望台の絶景を楽しむ散策コース

旭岳

■コース概要
姿見駅

第一展望台

第三展望台

夫婦池

第四展望台

姿見の池展望台

第五展望台

姿見駅

(画像提供:大雪山倶楽部)
(画像提供:大雪山倶楽部)

姿見駅から遊歩道で行く初心者向け散策コースです。
高低差は70m、歩行距離は1.7km、所要時間はロープウェイを含み2時間程です。

最初の経由地「第一展望台」からの旭岳はおすすめのビュースポット。
そして「姿見の池展望台」から望む姿見の池の後ろには、圧倒的スケール感の旭岳を間近に見ることができます。
晴れた日には、旭岳がエメラルドグリーンの湖面に鏡のように映る絶好のフォトスポットに♪
旭岳を訪れた際はぜひ見ておきたいところ。

「姿見の池展望台」からの下りの石段を注意して進むと、やがてチングルマ(バラ科の高山植物)の群落が広がってきます。 
貴重な高山植物が間近に見ることができるのも散策コースならではですね。

「第四展望台」と「姿見の池展望台」の間にある「噴気活動展望台」で、噴気孔から空高く水蒸気が噴き上がる様子を見てみるのもおすすめです。

<中級者向け>旭岳~中岳温泉までの登山コース

(画像提供:大雪山倶楽部)
(画像提供:大雪山倶楽部)

■コース概要
姿見駅

裾合平

姿見駅

(画像提供:大雪山倶楽部)
(画像提供:大雪山倶楽部)

「姿見駅」スタートの、アップダウンの緩い中級者向けコースで、所要時間はだいたい5時間程度です。

7月下旬ごろには、チングルマ(バラ科の高山植物)がびっしりと咲き誇る圧巻の景色を見ることができます。
旭岳の斜面に現れる白鳥の雪形も時期を同じくしてみることもできます。

裾合平から少し足を延ばして「中岳温泉」で足湯に浸かってみるのはいかがでしょうか。
散策の疲れも吹き飛ぶ癒しスポットです♪

紅葉シーズンは、チングルマとウラジロナナカマドの紅葉がとても素晴らしいコースです。

<上級者向け>山頂~温泉まで丸一日楽しむ登山コース

旭岳

■コース概要
姿見駅

姿見の池

旭岳山頂

間宮岳

中岳温泉

裾合平

姿見駅

(画像提供:大雪山倶楽部)
(画像提供:大雪山倶楽部)

初級者向けのコースと、中級者向けのコースに加えて旭岳山頂も目指す、旭岳の魅力をまるっと味わい尽くす上級者向けコース。
所要時間は8時間程と、丸1日かかります。

紅葉シーズンは稜線上で見られるウラシマツツジ(ツツジ科の高山植物)の燃えるような紅色、ハイマツ(高山帯に分布する背の低い松)の緑のコントラストが感動的です。

ゆったりと旭岳の景色を楽しみながら歩ける初心者コースと、緩いアップダウンで登山を楽しめる中級者コース、両方の良いとこ取りをしつつ本格的な登山もできる、欲張りなコースになっています♪

(画像提供:大雪山倶楽部)
(画像提供:大雪山倶楽部)

旭岳で気を付けるポイント

(画像提供:大雪山倶楽部)
(画像提供:大雪山倶楽部)

旭岳は急に天気が変わる事があるのでご注意を。
雨具は晴れていても防寒着としても有効なので必ず準備するようにしましょう。

秋は気温が0℃近くまで下がることがあります。厚手のアウター、手袋、帽子など用意してください。
冬は防寒対策をしっかりと。スキーウエアのような暖かい装備とスノーブーツ、温かい飲み物などを準備して!
また、春・夏であっても雪が残っている場所もあります。低体温症になってしまうリスクはどの季節でも起こり得ることなので、やはり防寒着や防水メンテをした雨具などの準備は徹底するようにしましょう。

道に迷ってしまわないよう、地図・方位磁石・GPS等の準備は忘れずにしてください。
クマが出没することもあるので、事前にガイドやビジターセンターに確認を。

旭岳周辺の温泉と観光スポット

湯元 湧駒荘

(画像提供:湯元 湧駒荘)
(画像提供:湯元 湧駒荘)

木の香りに癒される「神々の湯」で日帰り入浴を楽しめる温泉旅館。
ロープウェイのふもと側「旭岳駅」より車で2分と、登山帰りに寄るのにぴったり!

天井高は10mもあり吹き抜けになっているので、開放感たっぷり!
1年を通して入浴できる露天風呂もあるので、旭岳の雄大な自然を眺めながらゆったりとした時間を過ごして。

※日帰り浴場「神々の湯」工事期間中は日帰り入浴の案内が変更となります。公式HPをご確認ください。
※2021年11月ごろまで、「神々の湯」は改装工事のため利用不可となります。

■湯元 湧駒荘
[住所]北海道上川郡東川町勇駒別旭岳温泉
[営業時間]【神々の湯】12時~20時(受付~19時)※日帰り入浴の時間
[定休日]なし
[料金]【神々の湯】大人1000円、小学生500円
[アクセス]【バス】JR「旭川駅」より旭岳温泉行きバス『いで湯号』で1時間26分【車】JR「旭川駅」より1時間
[駐車場]あり
「湯元 湧駒荘」の詳細はこちら
「湯元 湧駒荘」の口コミ・周辺情報はこちら

旭岳温泉ホテルベアモンテ

(画像提供:旭岳温泉ホテルベアモンテ)
(画像提供:旭岳温泉ホテルベアモンテ)

大理石が贅沢に使われている「石の湯」、ヒノキが香り高い「木の湯」と趣異なる温泉のあるホテル。
ドライサウナや露天風呂もあるので、登山で疲れた体をゆったりと癒すことができます。
「傷の湯」と呼ばれる泉質は、筋肉痛や疲労回復に適しています。

湯上りには、ミネラルたっぷりの旭岳の雪どけ水「大雪旭岳源水」を飲むことも!
貸切風呂もあるので、ファミリーやカップルにおすすめ!(要事前予約、通常の日帰り入浴とは別料金)
ロープウェイ「旭岳駅」より徒歩3分というアクセスの良さも魅力です。

■旭岳温泉ホテルベアモンテ
[住所]北海道上川郡東川町旭岳温泉
[営業時間]12時30分~19時(受付~18時)※日帰り入浴の時間
[定休日]なし
[料金]大人1090円(~2025年12月31日まで1140円)、小学生495円
[アクセス]【バス】JR「旭川駅」より旭岳温泉行きバス『いで湯号』で1時間30分【車】JR「旭川駅」より1時間
[駐車場]あり
「旭岳温泉ホテルベアモンテ」の詳細はこちら
「旭岳温泉ホテルベアモンテ」の口コミ・周辺情報はこちら

ケイズハウス北海道

(画像提供:ケイズハウス北海道)
(画像提供:ケイズハウス北海道)

清潔感があり、日帰り入浴の料金もリーズナブルで気軽に利用できる温泉ホステル。
温泉は、開放感たっぷりの露天風呂と、広々とした内湯をどちらも楽しめます。
特に露天風呂は自然と一体化した雰囲気で、登山の余韻そのままに過ごせそう。

登山やスキー客でにぎわう施設なので、他のお客さんとの登山話も盛り上がるかも!

■ケイズハウス北海道
[住所]北海道上川郡東川町勇駒別
[営業時間]14時~19時※日帰り入浴の時間
[定休日]なし
[料金]850円
[アクセス]【バス】JR「旭川駅」より旭岳温泉行きバス『いで湯号』で1時間30分【車】JR「旭川駅」より1時間
[駐車場]あり
「ケイズハウス北海道」の詳細はこちら
「ケイズハウス北海道」の口コミ・周辺情報はこちら

ひがしかわ「道草館」

(画像提供:ひがしかわ「道草館」)

登山帰りに寄りたい道の駅「道草館」。
東川産のお米で作られたおにぎりや、地元の新鮮な野菜や豆腐・みそなどの加工品まで、ここならではの特産品を取り揃えています。
インフォメーションコーナーでは観光情報を案内しているので、情報収集にもぜひ。

ソフトクリームやオリジナルブレンドコーヒーをテイクアウトするもよし、お土産を購入するもよし。
アウトドア用品のショップも併設しているので、登山前にここで足りない装備を整えるのも◎。

(画像提供:ひがしかわ「道草館」)
■ひがしかわ「道草館」
[住所]北海道上川郡東川町東町1丁目1番15号
[営業時間]【4月~9月】9時00~18時【10月~3月】9時~17時
[定休日]12月31日~1月4日
[アクセス]【車】JR「旭川駅」より25分
[駐車場]あり
ひがしかわ「道草館」の詳細はこちら
ひがしかわ「道草館」の口コミ・周辺情報はこちら

(画像提供:ひがしかわ「道草館」)

姿見の池

(画像提供:大雪山倶楽部)
(画像提供:大雪山倶楽部)

ロープウェイの姿見駅からゆっくり歩いて30分ほどと、気軽に行ける名スポット。
道もそこまで険しくないので、ハイキング感覚で楽しむことができます。
ただし、早い年では9月中旬には雪が降ることもあるため、防寒はしっかりと。

8~9月ごろには葉が赤く色づき始めるため、かなり早い時期に紅葉を見られるのが◎。
晴れた日には水面に旭岳が映った神秘的な情景が見られるので、写真におさめておくのをお忘れなく。

■姿見の池
[アクセス]旭岳ロープウェイ「姿見駅」より徒歩30分
「姿見の池」の口コミ・周辺情報はこちら

アクセス・駐車場情報

(画像提供:大雪山旭岳ロープウェイ)
(画像提供:大雪山旭岳ロープウェイ)

旭岳ロープウェイのスタート地点となる「旭岳駅」までのアクセス情報は以下の通り。

【バス(いで湯号)でのアクセス】旭川空港より1時間、JR旭川駅より1時間40分。
【車でのアクセス】旭川空港より45分、JR旭川駅より1時間10分。

ロープウェイの料金は、シーズンによって異なります。
【10月21日~5月31日】大人(中学生以上)往復券2200円・片道券1300円、小学生以下往復券1500円・片道券900円
【6月1日~10月20日】大人(中学生以上)往復券3200円・片道券2000円、小学生以下往復券1600円・片道券1000円

また、駅には駐車場もあります(150台/1日500円)。

【記事監修】
愛澤美知雄(大雪山倶楽部代表)
大雪山の旭岳をはじめとした道内各地の登山ガイドを行っている「大雪山倶楽部」で、自然の美しさ・奥深さをわかりやすく案内している。登山経験の歴は長く、北海道認定山岳ガイド(夏山)も所有。
「大雪山倶楽部」の詳細はこちら

※新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点から、各自治体により自粛要請等が行われている可能性があります。ご利用の際には、あらかじめ最新の情報をご確認ください。また、感染拡大の防止に充分ご配慮いただくようお願いいたします。
※お出かけの際は、お住まいやお出かけされる都道府県の要請をご確認の上、マスクの着用、手洗いの徹底、ソーシャルディスタンスの徹底などにご協力ください。
※掲載されている情報や写真については最新の情報とは限りません。必ずご自身で事前にご確認の上、ご利用ください。
※掲載の価格は全て税込価格です。

トリクルマガジン編集部  トリクルマガジン編集部

プロモーションから紙・WEBコンテンツの企画・制作・編集・撮影まで。ただコンテンツを作るだけではなく、課題に対するソリューションを提供できるところが強みです。(http://tricle-llc.co.jp/)

Topics

tag

この記事に関連するエリア

この記事に関連するキーワード