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【土用の丑の日】2021年はいつ?7月・8月にうなぎを食べる意味や由来、風習など

2021.04.12

土用の丑の日とは?2021年は7月28日(水)。2022年以降はいつ?
なぜこの日はうなぎを食べるのでしょうか。そもそも「土用」って何?丑の日とは?7月と8月の2回あるって本当?
この記事では、そんな土用の丑の日(土用丑の日)の意味や由来、立秋や季節との関係、さらにうなぎ以外の食べ物や、風習までご紹介します。

※この記事は2021年4月2日時点での情報です。休業日や営業時間など掲載情報は変更の可能性があります。日々状況が変化しておりますので、事前に各施設・店舗へ最新の情報をお問い合わせください。

記事配信:じゃらんニュース

土用の丑の日とは

(画像提供:写真AC)
(画像提供:写真AC)

土用とは、「季節の変わり目の約18日間」のこと。本来は夏だけではなく、立春・立夏・立秋・立冬の直前に、年4回あります。

なぜ“土”なのかというと、「季節の変化の種をうけとめて芽生えさせる、クッション的な準備期間」という意味が込められているから。

古代中国に、「この世のすべては、木・火・土・金・水の5つの要素でできている」と考える五行思想がありました。春はぐんぐん育つ木、夏は燃える火、秋は実りの金、冬はシンと静かな水…と、イメージを四季に当てはめていくと、土がひとつ余ります。

そこで「土」は、種をたくわえ、芽を出させるという土の働き(土用)に着目して、4分割して割り振られたのです。つまり、運気が変化する時期ということですね。

では「丑の日」は?というと、干支(えと)の十二支からきています。

(画像提供:写真AC)
(画像提供:写真AC)

十二支は年にもありますが、1日にもあり、12日ごとに繰り返されます。すると約18日間の土用の期間中に、丑の日が1~2回発生します。これが土用の丑の日。

丑という字は「紐(ひも)・絡む」と同義で、「種の中で芽が育ちつつ、まだ伸びていない」という意味があります。日本では丑の日を特別な日とする習慣があって(丑紅など)、特に梅雨明けに重なる夏の土用の丑の日は、重要な日だったのです。

この日は、体をいたわり精が付くものを食べることが行われてきました。昔の人は、季節の変わり目が気を付けるべき時期であることを経験的に知っていたのでしょうね。

土用の丑の日はいつ?

(画像提供:写真AC)
(画像提供:写真AC)

夏の土用の丑の日を、2025年まで調べてみました。

  • 2021年

  • 7月28日(水)
  • 2022年

  • 7月23日(土)、8月4日(木)
  • 2023年

  • 7月30日(日)
  • 2024年

  • 7月24日(水)、8月5日(月)
  • 2025年

  • 7月19日(土)、7月31日(木)

夏の土用(夏土用)は、毎年だいたい7月19日~8月6日です(年により1~2日ほど日付が前後します)。土用が終わると、翌日が立秋。

1回の土用の中で2回目にめぐってくる丑の日を「二の丑」と呼びます。二の丑が発生する確率は、だいたい6割ぐらい。うなぎが2回食べられますね。

「土用丑の日」といえば、うなぎ!

(画像提供:スナップマート)
(画像提供:スナップマート)

土用の丑の日が、夏ばかり話題になるのは、やっぱりうなぎが食べられるから。

夏にうなぎを食べる習慣は古くからあり、万葉集に「きみは痩せているから、夏痩せに効くといううなぎを捕って食べたら?」と友人に宛てた歌が残っているほどです。

うなぎはビタミンA、B群、E、Dなどの栄養が豊富。特にビタミンAは、100グラム食べれば成人の一日に必要な摂取量に達する量です。

丑の日限定になるのは、平賀源内が売り上げ不振の鰻屋に「本日土用の丑の日」と張り紙をするようアドバイスして、人気になったから…という説がよく知られています。

夏の土用の丑の日は「う」が付くものを食べると夏負けしないという言い伝えがあります。うどん、瓜、梅干しなどがそれ。うなぎもここからヒントを得たようです。

うなぎ以外にもある!土用の食べ物

うどん

(画像提供:写真AC)
(画像提供:写真AC)

「う」の付く食べ物のひとつが、うどん。食欲のないときでもツルッと食べられて、消化も良く、手軽に栄養補給できるメニューです。

暑い日には、冷やしうどんがピッタリ。ミョウガやシソなど旬の香味野菜を添えると、食欲も湧いてきます。同じく「う」の付く梅干しを添えても、さっぱりして食が進みそうですね。

瓜(うり)

(画像提供:写真AC)
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瓜の仲間は、キュウリ、ニガウリ(ゴーヤ)、スイカなど多種多様。どれも夏に旬を迎えます。カボチャやズッキーニもウリ科の植物。

これらの食材は、どれもカリウムを豊富に含んでいます。カリウムはナトリウムを排出する働きがあり、塩分の取り過ぎを調節してくれます。

また、細胞の浸透圧を調節して、体液のpHバランスを一定に保つ働きもあります。

梅干し

(画像提供:写真AC)
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梅干しは、6月に収穫した梅を塩漬けにして作ります。梅雨が明けて、天日に干す「土用干し」を経ると、そろそろ食べ頃。

梅干しにはクエン酸が多量に含まれています。クエン酸は、柑橘類の酸っぱさと同じ成分。「疲れたときは酸っぱいもので疲労回復」とよく聞きますね。

冷やしうどんとの相性はバッチリ。ちなみに、「うなぎと梅干しは食べ合わせが悪い」と言われますが、心配ご無用。科学的根拠はありませんので、うなぎとも一緒に食べても大丈夫です。

土用しじみ

(画像提供:写真AC)
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オルニチンというアミノ酸を豊富に含むしじみ。夏と冬、2回の旬がありますが、夏の旬は特に「土用しじみ」と呼ばれて珍重されます。

しじみの産卵期は盛夏。その直前である6~7月中旬は、身がプリプリと太って栄養たっぷりになり、漁獲量も増えるのだとか。

うな重にしじみの味噌汁という組み合わせも、土用の丑の日らしいぜいたくですね。

土用たまご

(画像提供:写真AC)
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夏土用のころ、精を付けるため卵を食べる風習は、江戸時代から行われていたようです。

卵の旬が夏…ということではないのだとか。鶏は本来、日照時間が短くなると卵を産まなくなるので、早春に再び産み始めたころが味が濃いのだそうです。現代では季節に関係なく、一年中美味しい卵が手に入ります。

卵がぜいたく品だった時代には、夏バテにはぴったりの食材だったのでしょうね。ヒヨコ1匹を育てるための栄養が詰まっている卵は、滋養たっぷりの食品です。

土用の風習など

きゅうり加持(かじ)

(画像提供:写真AC)
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きゅうり加持とは、体力の衰えやすい夏を無事に乗り切るために、土用の丑の日に寺院で行われる行事です。弘法大師が広めたといわれ、「きゅうり封じ」とも呼ばれています。

きゅうりの中に病気や災いを封じ込める祈祷を行い、土の中に埋めます。きゅうりが土に還るときに、災いも一緒に消え去るのだとか。

現代も多くの寺院で行われていますので、身近なお寺をたずねてみてはいかがでしょうか。

丑湯(うしゆ)

(画像提供:写真AC)
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「丑湯」とは、土用の丑の日に、薬草を入れたお風呂に入る風習のこと。

江戸時代には桃の葉がよく使われていました。また、ヨモギ、ドクダミ、緑茶なども薬湯にしたそうです。

暑い夏ほど熱いお風呂に浸かって、しっかり疲れを取りたいものですね。

土用の虫干し

(画像提供:写真AC)
(画像提供:写真AC)

夏の土用入りは梅雨明けと重なるため、衣類や履き物を風にあて、たまった湿気を取る習慣があります。これを土用の虫干しといいます。土用干しとも。

衣類や靴の場合は陰干しにして、直射日光に当てない方がいいでしょう。かつては、掛け軸・書物・武具などの革製品も干したのだとか。

寝具や座布団、部屋の敷物などは、しっかり天日に当てるといいですね。きっとお日様のいいにおいがするはず。

【参考文献】
大谷光男『旧暦で読み解く日本の習わし』青春出版社、2003年
塚本勝巳、黒木真理『日本うなぎ検定』小学館、2014年

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ミキティ山田  ミキティ山田

旬な話題を求めて、いろいろな場所を取材・撮影する調査員。分厚い牛乳瓶メガネに隠したキュートな眼差しでネタをゲッチュー。得意技は自転車をかついで階段を登ること。ただしメガネのせいでよく転びます。