なかなか気軽に旅行ができない中、落ち着いたら絶景に癒されたい!美しい景色を見に旅行したい!と考えている人もいるのでは?そこで絶景プロデューサーの詩歩さんがおすすめする「一度は行ってほしい日本の絶景」を地域別に厳選してもらいました。
日本には素晴らしい自然を感じられる絶景スポットがたくさんあります!ぜひ絶景を楽しむ旅行を計画してみてください。
※この記事は2021年4月21日時点での情報です。休業日や営業時間など掲載情報は変更の可能性があります。日々状況が変化しておりますので、事前に各施設・店舗へ最新の情報をお問い合わせください。
しかりべつ湖コタン(北海道)
凍った湖の上に60日間だけ現れる「幻の村」



北海道の中央に位置する鹿追町の「然別湖(しかりべつ湖)」。標高約800mという道内で最も標高の高い自然湖ですが、その姿が一変するのが冬。12月を過ぎると湖が全面氷結し、その氷上に「氷の村」が現れるんです。
「コタン」とはアイヌ語で「村」を意味する言葉。湖上に建てられるのはロッジ、露天風呂、バーなど様々ですが、驚くことに建築資材はすべて氷と雪! 特に氷は、透明度が高い然別湖の氷を削り出しているそうで、柱の向こう側が透き通って見えるのは不思議な感覚がします。
中でもぜひ訪れてほしいのがアイスバー。氷の建物の中で、氷のベンチに座りながら、氷のグラスでドリンクをいただくことができます。キンッと冷たいですが、その感覚もここならでは。マイナス20度近い極寒地なので、防寒対策をしっかりとしてお出かけくださいね。
「しかりべつ湖コタン」の詳細はこちら
雲昌寺のあじさい(秋田県)
青色一色! 境内に広がるあじさいの海



日本全国にあじさいの名所は多いですが、遠くてもわざわざ訪れたくなる場所があります。それが、なまはげで有名な秋田県・男鹿半島にある「雲昌寺」です。
あじさいというと多種多様でカラフルな光景をよく見ますが、雲昌寺の特徴は「青一色」。通路の両脇に咲くあじさいの株は身長よりも高くまるで壁のようで、見晴台からみる本堂はあじさいの海に浮かんでいるかのように見えます。その瑠璃色に染まった風景はさながら極楽浄土!
この光景は15年ほど前から雲昌寺の古仲副住職が1株から挿し木を繰り返して作り上げたもの。なんと今では1500株まで広がっているそうです。期間中は夜のライトアップも実施されるので、近くにある男鹿温泉やゴジラ岩の夕日と一緒に訪れてみてはいかがですか?
※2021年の開催については公式サイトなどでご確認ください
「雲昌寺」の詳細はこちら
高千穂峡(宮崎県)
エメラルドグリーンに色づく日本神話の里



日本を代表する神話の里である高千穂峡。中でも神聖な雰囲気を感じられるのが日本の滝百選にも登録されている「真名井の滝」です。高さ17mと大きさだけ見ると珍しくはないですが、深い渓谷に命を注ぎ込むかのように流れる光景は一見の価値あり!
ちょうど私が訪れたのは2018年の新緑の季節。エメラルドグリーンの渓谷にちょうど光が差し込んで、鮮やかで神々しい雰囲気に。貸しボートに乗ると滝を真下から眺められるのですが、人気ゆえ長蛇の列で断念…乗船したい方は午前中に訪れるのをおすすめします!
高千穂エリアには真名井の滝以外にも「天安河原」など神話の舞台になった場所が数多くあります。午前中に訪れると、条件が揃えば洞窟の中から太陽の光芒が見られることも。撮影後はぜひカメラを置いて、五感でもこの雰囲気をしっかり味わってくださいね。
「高千穂峡」の詳細はこちら
龍巌淵の桜(静岡県)
これぞ日本の春!富士山と桜を望むベストスポット


日本の象徴といえば、富士山と桜。その両方を一度に楽しめる場所が静岡県にあります。それが富士市にある「龍巌淵(りゅうがんぶち)」です。富士山の雪解け水が流れる潤井川沿いに咲くソメイヨシノは約50本。その川に架かる橋から眼の前に広がるのがこの景色!
この景色を見るには、条件が2つ必要です。まず桜が見頃であること、そして晴れていて富士山が見えていること。私はこれまで2回訪れましたが、1回目は富士山が顔を出すまで3時間も粘りました。富士山は晴れていても見えない日が多いので、雲がかかっていたら根気強く待ってみましょう。
この撮影スポットは、JR「入山瀬駅」から徒歩すぐ。車を運転できない方でも気軽に来られるのは嬉しいですね。川を渡る橋は車道なので、周囲に注意しながら鑑賞しましょう。
※写真はそれぞれ違う年に撮影
「龍巌淵」の詳細はこちら
南島 扇池(小笠原諸島)
片道24時間! 東京の秘境で見る、天然記念物の島



地球の裏側でさえ気軽に行けるようになった今、ぜひ時間をかけて訪れて欲しいのが小笠原諸島。週約1便の定期船「おがさわら丸」に乗ること24時間で到着します。特におすすめなのは南島の「扇池」。白い砂浜と透き通った入江は、ここでしか見られない光景です!
石灰岩が波で侵食された特徴的な地形に海水が流れ込み、眩しいほど鮮やかな色合い。私が訪れた春はまだ肌寒く海には入りませんでしたが、もちろんこの扇池で泳ぐのも可能です!現地のガイドさんいわく、数十年経てばさらに地形が変わる可能性があるそうなので、この景色を見たい方は早めに訪れることをお勧めします!
なお南島は、その貴重な生態系の保護を目的とした取り組みにより、認定ガイド同行のほか、1日の上陸人数制限が設けられています。必ずツアーに申込の上、ルールを守って観光しましょう。
石鎚山の紅葉(愛媛県)
西日本最高峰! 神々の頂へ紅葉登山



「石鎚山」は愛媛県にある標高1982mの山で、日本七霊山のひとつ。かつては空海も信仰していたとされる霊峰で、なんと山自体がご神体という聖域なのです!
登山ルートは複数ありますが日帰りが可能で、ロープウェイもあり登山経験の少ない方でも登山を楽しむことができます。おすすめの季節はなんと言っても秋の紅葉シーズン!9月下旬から10月頃に、山頂から麓にかけてグラデーションに色づく山々がみられます。条件があえば眼下に一面の雲海が発生することも。私が訪れたときは、当初曇り空でしたが少し待機したら青空と雲海の光景に変化!そそり立つ天狗岳を中心に雲がダイナミックに動く光景はまるで神が天候を操っているかのようでした。
山頂には石鎚神社の頂上社があり、山頂限定の御朱印をいただくことができます。登頂の達成感でお参りするのを忘れないようにしましょうね!石鎚山は登りやすい山とはいえ、登山装備や下調べは必須です。登山靴や雨具を持参し、ルートを調べてから行きましょう。
「石鎚山」の詳細はこちら
●今回スポットを選んでくれたのは●
「死ぬまでに行きたい!世界の絶景」プロデューサー 詩歩(しほ)さん
1990年生まれ。静岡県出身。世界中の絶景を紹介するFacebookページ「死ぬまでに行きたい!世界の絶景」を運営し、70万以上のいいね!を獲得し話題に。 書籍「死ぬまでに行きたい!世界の絶景」シリーズを出版し累計63万部を突破。アジア等海外でも出版される。昨今の”絶景”ブームを牽引し、2014年は流行語大賞にノミネートされた。 現在はフリーランスで活動し、旅行商品のプロデュースや企業とのタイアップ、自治体等の地域振興のアドバイザーなどを行っている。浜松市観光大使。
●Facebookページ「死ぬまでに行きたい!世界の絶景 」 https://www.facebook.com/sekainozekkei
●Instagram(@shih0107) https://instagram.com/shih0107/
●ブログ「Shiho and…」 http://shiho.me/
※新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点から、各自治体により自粛要請等が行われている可能性があります。
※お出かけの際は、お住まいやお出かけされる都道府県の要請をご確認の上、マスクの着用、手洗いの徹底、ソーシャルディスタンスの徹底などにご協力ください。
じゃらん編集部
こんにちは、じゃらん編集部です。 旅のプロである私たちが「ど~しても教えたい旅行ネタ」を みなさんにお届けします。「あっ!」と驚く地元ネタから、 現地で動けるお役立ちネタまで、幅広く紹介しますよ。