和歌山県の海沿いに位置する串本海中公園。ウミガメのいる水族館や、世界的にも認められた美しい海中の様子を観察できる海中展望塔、潜水艦気分が楽しい海中観光船など、串本の海を楽しく学べる施設です。
テーブルサンゴが広がる透明度抜群の海で、色とりどりの熱帯魚を見ながらのんびりと過ごせます。今回は、串本海中公園のランチやお土産情報も合わせてご紹介。旅の計画の参考にしてみてください。
※この記事は2021年5月20日時点での情報です。
休業日や営業時間など掲載情報は変更の可能性があります。日々状況が変化しておりますので、事前に各施設・店舗へ最新の情報をお問い合わせください。
記事配信:じゃらんニュース
串本海中公園とは
串本海中公園の滞在プラン
串本海中公園にある水族館の見どころ
串本海中公園にある海中展望塔の見どころ
串本海中公園で乗れる海中観光船の見どころ
串本海中公園のお土産は水族館の売店で
串本海中公園とは
串本海中公園の概要

和歌山県にある串本海中公園は、1970年に日本で最初に指定された海中公園(現・海域公園)です。
串本海中公園周辺の海は、暖かい黒潮の影響を受け、世界最北限といわれるテーブルサンゴの群生地が広がっています。2005年には、串本沿岸海域がラムサール条約にも登録されました。
公園には水族館をはじめ、海の中に立つ海中展望塔や、海中を観察できる観光船などがあり、遊びながら串本の海を楽しく学ぶことができます。
アクセス・料金
串本海中公園までは、JR串本駅から無料送迎シャトルバスが出ており、駅から公園までは15分ほどで到着します。車では、紀勢自動車道すさみ南ICから20分ほどです。
料金は、水族館のみであれば大人1500円ですが、水族館と海中展望塔や海中観光船がセットになったセット券がお得ですよ。
串本海中公園の滞在プラン

水族館のみであれば、1時間もあれば十分見ることができます。
公園は、サンゴの骨が積もってできた「コーラルロード」と呼ばれる海岸沿いの道に隣接しているので、周辺をゆったり散歩もできますよ。


また、公園内にはレストランも併設。雄大な太平洋を見ながら食事を楽しめます。ログハウスの宿泊施設もあり、1日たっぷり遊べる施設です。
■海中公園レストラン アクロポーラ
[TEL]0735-62-6066
[営業時間]9時~17時(季節などにより変動あり)
[定休日]なし
【おすすめ滞在プラン例】
9時~ 水族館
10時~ コーラルロードなど園内散策
11時30分~ レストラン(ランチ)
14時~ 海中観光船
14時30分~ 海中展望塔
串本海中公園にある水族館の見どころ
それでは、串本海中公園の水族館の見どころをご紹介しましょう!
串本海中公園センター水族館は、「串本の海を楽しく学ぶ」がテーマ。串本の海に暮らす生き物だけを約400種、4000点展示しています。
クマノミなどが泳ぐ「串本の海 大水槽」

水族館の入口に入るとすぐ、「串本の海 大水槽」があります。
この水槽は、熱帯色豊かな串本の海中の様子をありのまま再現。こんな色とりどりの魚たちが泳ぐ海が日本、それも本州にあるなんてビックリです!串本の海は、冬でも15℃を下回ることがないほど温かいそうですよ。
水槽には自然の太陽光がさんさんと入り、海の中そのままの臨場感です。

こちらは、赤い体に白いラインがかわいらしいクマノミ。イソギンチャクと一緒に生活する魚として知られています。
大水槽ではクマノミのほか、タマカイ、モンガラカワハギ、サンゴ類などのさまざまな生き物たちが暮らしていますよ。
大きなウミガメの彫刻も人気「マリンアートギャラリー」

順路を進むと、大きなウミガメの彫刻が現れます。
実はこちらのウミガメ、かつて実在した巨大ウミガメ、アーケロンのほぼ実物大の彫刻なのだそう。その大きさは全長約4m!恐竜が生きていた時代の生き物だそうです。
このアーケロンのいる空間は「マリンアートギャラリー」。水中写真や海の生き物たちをモチーフとした作品などの展示を行なったり、さまざまなイベントを開催したりしています。
国内でも珍しい「ウミガメパーク」

また、水族館の奥へ進むと、砂浜を備えた屋外プール併設の「ウミガメパーク」が!
こちらでは、100kgを超す親ウミガメから水族館で生まれた赤ちゃんウミガメまで、たくさんのウミガメたちが暮らしています。アカウミガメ、アオウミガメ、タイマイの3種類のウミガメがいますよ。

ウミガメプールにはウッドデッキが設置されており、ウミガメが泳ぐ姿を近くで見たり、エサをあげることもできます。

屋内には子ガメ専用の小さな水槽も。人間の手の平サイズのかわいい赤ちゃんウミガメにも会えますよ♪平常時であれば、赤ちゃんウミガメを触ることもできます(現在は中止)。
■ウミガメのエサやり体験
料金:200円
開催時間:常時開催
※生き物の状態、天候などによって開催中止の場合あり
幻想的な「水中トンネル」

締めくくりは、長さ24mの「水中トンネル」!
1250tの水槽には1300匹の魚たち。サメやエイなど、大型回遊魚が悠々と泳ぎ回ります。太陽光に照らされ、幻想的な雰囲気も楽しむことができますよ。
串本海中公園にある海中展望塔の見どころ

水族館を出てまっすぐ進むと、海中展望塔と海中観光船の乗り場があります。海中展望塔は沖合140mに突き出し、海中の様子を見ることができる施設です。

螺旋階段を降りると、そこは水深6.3mの海底。円窓の外は青く澄んだ海の中です!クシハダミドリイシなどのテーブルサンゴや、青いソラスズメダイ、群れをなすメジナなど、温帯から亜熱帯に生息する生き物達が暮らす様子を直に観察できますよ。

ここでは、これまで270種以上の魚が観察されているそうですが、季節や時間によって魚の種類や数が少しずつ異なります。
見られる魚の種類が一番多いのは秋で、多い時では一回の観察で70種以上の魚が見られたとのこと。冬の水温の低い時でも、20種ほど見られたことがあるそうです。

メジナ(グレ)、ブダイ、クマノミ、ハコフグ、ハリセンボンなどの魚たちは、季節を通して見られるチャンスが多いそうですよ。
また、海中展望塔の屋外ではエサやり体験も実施。数百匹のメジナ(グレ)の群れがエサを求めて集まる様子は圧巻です!
本来、メジナは警戒心の強い魚のため、これだけの群れを自然で見られることはとても珍しいそうです。
■サカナのエサやり体験
料金:200円
開催時間:常時開催
※生き物の状態、天候などによって開催中止の場合あり
串本海中公園で乗れる海中観光船の見どころ

「半潜水型海中観光船ステラマリス」は、観覧窓から海中を見ることができる船です。水族館を出て、海中展望塔へ向かう途中に乗り場がありますよ。
ラムサール条約に登録されている錆浦、有田沖を周り、潮岬西海岸を経由して約25分かけて出発点である海中公園まで戻ってくるという運航路です(ショートコースの場合は15~20分)。

船内の大窓からは海中の景色が広がり、まるで潜水艦のよう!

テーブルサンゴの大群落の中を泳ぐカラフルな熱帯魚たちの様子は、息をのむ美しさです。運が良ければ、ウミガメが泳いでいる姿も見られるかも?
船員さんによる楽しい解説も評判ですよ。気になることや知りたいことがあったら、ぜひ船員さんに質問してみてくださいね。
海中透明度や運休情報などは、公式ホームページや公式SNSで事前にチェックもできますよ。
■半潜水型海中観光船ステラマリス
料金:ショートコース乗船券のみ大人1200円、小・中学生600円、3歳~未就学児200円
運航日:土日祝(大型連休に追加運航の場合あり)
出航時刻:10時、11時、12時、13時、14時、15時(1日6便)
※新型コロナウイルス感染症拡大防止のため運航内容を限定しています
串本海中公園のお土産は水族館の売店で

水族館の出口には売店があり、お土産にぴったりの商品を豊富に取り揃えています。南紀の特産品はもちろん、ウミガメグッズなど串本海中公園オリジナル商品もチェックしてみてくださいね♪
水族館ならではのカプセルトイも人気ですよ。
[TEL]0735-62-1122、0735-62-3443
[住所]和歌山県東牟婁郡串本町有田1157
[営業時間]9時~16時30分(チケット販売は16時まで)
[定休日]なし
[料金]入場券(水族館と海中展望塔のセット):大人1800円、小・中学生800円、3歳~未就学児200円 ※海中観光船は別途追加料金
[アクセス]【電車】JR串本駅より無料送迎シャトルバスで15分
【車】紀勢道すさみ南ICより20分
「串本海中公園センター」の詳細はこちら
まとめ
水族館だけでなく、海中散歩や観察、磯遊びまで体験できる串本海中公園。何より、美しい海やそこで暮らす生き物たちを見ているだけで、癒やされること間違いなしです。色とりどりの魚やゆったりとしたウミガメたちに、ぜひ会いに行ってみてくださいね♪
※掲載の価格は全て税込価格です
※新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点から、各自治体により自粛要請等が行われている可能性があります。ご利用の際には、あらかじめ最新の情報をご確認ください。また、感染拡大の防止に充分ご配慮いただくようお願いいたします。
※お出かけの際は、お住まいやお出かけされる都道府県の要請をご確認の上、マスクの着用、手洗いの徹底、ソーシャルディスタンスの徹底などにご協力ください。
じゃらん編集部
こんにちは、じゃらん編集部です。 旅のプロである私たちが「ど~しても教えたい旅行ネタ」を みなさんにお届けします。「あっ!」と驚く地元ネタから、 現地で動けるお役立ちネタまで、幅広く紹介しますよ。