福岡は“パン好きの聖地”とも言われるほど、名店ぞろい。素材にこだわる実力派から、地元で愛される穴場まで、街のあちこちにおいしい香りが漂います。今回は福岡在住のグルメライターが“推し”のパン屋をセレクト。天神・博多エリアでパン巡りをして、お気に入りを見つけてくださいね。
【天神駅より徒歩4分】Full Full パンとワイン
明太フランスで知られるフルフルが提案する“パン呑み”


明太フランスの名店「フルフル」の新業態として、2024年6月に誕生した話題のベーカリー&バル「Full Full パンとワイン」。天神駅から徒歩5分圏内という好立地にあり、焼きたてパンをワインとともに“パン呑み”ができる新スタイルのワインベーカリーです。
店内は40種類ほどのパンが並び、国産小麦100%で作るパンは、どれもワインとの相性を考えて作られたこだわりの味わい。自慢のフランスパンで作ったホットドッグ「THE FULL FULLドッグ」や不動の人気を誇る「明太フランス」は、呑みのアテにぴったりです。

またイートイン限定の「パン呑みプレート」は、本日のパン8種、ポテトグラタン、チーズ2種、生ハム、キャロットラペ、オリーブがセットになっています。ハーフサイズが選べるのも嬉しいポイントです。

店内にはカウンターが6席です。
【天神駅より徒歩1分】プルネール福岡天神
地元パンメーカー・リョーユーパン発の地域密着型ベーカリー

福岡発のパンメーカー「リョーユーパン」が手がけるベーカリーとして、2025年4月にオープン。場所は天神の新ランドマーク「ワン・フクオカ・ビルディング(通称:ワンビル)」の地下2階です。朝7時からオープンしているので、おでかけ前やランチタイムなど気軽に立ち寄れます。


厳選した小麦と旬の素材を使い、ひとつひとつ丁寧に手作りしたパンは、常時60〜80種類。数ある中でも注目は、ふわとろ食感の「生ドーナツ」。カスタード、チョコ、ピスタチオなど全部で5種類あり、オリジナルのクリームが入っています。


また、見た目がかわいらしい「リボンデニッシュ」は、リボンの形をしたデニッシュパン。中にはクリームとチョコ入りで、パリパリとした食感がやみつきになりますよ。
【天神駅より徒歩10分】stock パンストック天神店
高加水と長時間熟成で旨みを引き出したパン

福岡市東区に本店がある「パンストック」の天神店。
こだわりのパンの生地は、発酵と熟成に1日を費やし、しっかりと粉に水を吸わせてゆっくりと発酵させることにより、旨みを引き出すのだとか。水を多く入れることで口溶けの良いパンになるそうです。
看板メニューは「めんたいフランス」。明太子メーカーの「やまや」の明太子とマヨネーズ、バターで作る自家製のめんたいクリームが入っています。


イートイン限定メニューとして、デンマークの伝統料理「スモーブロー」を提供中。ライ麦パン使ったオープンサンドで、たっぷりの具材を盛り付けているのが特徴となっています。「いちじくと生ハム」といった季節限定メニューと、「グリュイエールチーズとツナサラダ」のレギュラーメニューがあります。朝8時から提供開始で、数量限定販売。2週間前から前日まで、電話で予約も可能です。


場所は天神中央公園にあります。
【博多駅構内】三日月屋 新博多駅店
天然酵母が香るクロワッサン専門店

博多駅のいっぴん通りにある「三日月屋 新博多駅店」は、天然酵母を使ったクロワッサン専門店。2025年7月に、旧三日月屋博多店サンドイッチ店と旧三日月屋博多駅店を統合し、生まれ変わりました。
職人がひとつひとつ丁寧に焼き上げるクロワッサンは、噛むほどに小麦の甘みが広がります。
定番のクロワッサンはプレーン、チョコ、メープル、あずきなど12種類。その他、抹茶やいちごなどの季節限定フレーバーもあります。



クロワッサンサンドは、「たまごサラダ」(519円)や「サーモンアボガドクリームチーズ」(782円)、「ハムチーズ」などが人気ですよ。
甘いもの好きならあんぱんにも注目。厳選した独自ブレンド小麦と国産最高品位バターを練り込んだ生地に、北海道産あずき100%のあんこを丁寧に包んで焼き上げています。
【博多駅構内】YAMAYA BASE(マイング店)
専門店が本気を出した明太フランス


創業50年を迎えた辛子明太子メーカー「やまや」が手がける店。太宰府店で1日に1000本売れるという「明太フランス」が、博多駅構内で気軽にテイクアウトできると話題です。
「食べ歩きしやすさ」と「焼きたてのおいしさ」を両立するために生まれたソフトフランス生地は、外はサクッと香ばしく、中はもっちり。噛むたびに、「やまや」自慢の粒感たっぷり明太フィリングがじゅわりと広がります。注文を受けてからオーブンでリベイクしてくれるので、いつでも熱々を頬張れます。
ほかに、チェダーチーズと明太バターをサンドした「明太チーズフランス」(600円)もあります。

お土産には、いつもの食パンにぬるだけで、明太トーストに早替わりする「塗って焼いたら明太トースト」(378円)がおすすめですよ。

博多駅構内の「マイング」にあり、明太フランスのほか、明太子の商品が充実しています。
福岡県福岡市博多区博多駅中央街1-1 博多ステーションビル 名店街マイング1階
9時~21時
施設に準ずる
博多駅直結
「YAMAYA BASE(マイング店)」の詳細はこちら
【天神南駅より徒歩5分】daco?福岡
「アマムダコタン」発の最新ブランド



2024年にオープンした注目のベーカリーカフェ「daco?(ダコー)福岡」。プロデュースするのは「アマムダコタン」や「I’m donut?」などを手がける平子良太さん。行列が絶えないベーカリーのアナザーブランドとして誕生し、オープン直後から話題を集めています。
コンセプトは“パンもドリンクも主役”。店内には食べ切りサイズのパンが約40種類、ドリンクも約30種類と豊富なラインナップ。注文後にクリームを絞ったりリベイクしたりして提供される、できたて感も魅力です。



オリジナルヨーグルトドリンク「ダコグルト」や「エスプレッソソーダ」(400円)など、ここでしか味わえないメニューも充実。「I’m donut?」の生ドーナツも楽しめるので、あれもこれも欲しくなる一軒です。
【赤坂駅より徒歩7分】Boulangerie Le Bamtan
倉庫をリノベーションした空間に香る、約100種類のパン


赤坂にある「Boulangerie Le Bamtan(ブーランジュリー・ル・バムタン)は、鉄工所の倉庫をリノベーションしたパン屋。店内にはクロワッサンやハード系、惣菜パンなど約100種類ものパンがずらりと並んでいます。店主の「選ぶ楽しさを提供したい」という思いから、毎日3人の職人がそれぞれに得意なパンを焼いています。
自家製酵母を使ったパンは、もっちりとした食感が魅力。定番の「あんぱん」(237円)や「メロンパン」(226円)をはじめ、層の美しさが際立つ「バイカラークロワッサン」などは、訪れたらぜひ購入したい看板メニューです。

福岡の明太子メーカー「ふくや」とコラボして誕生した「ふくやの明太子フランス」と爽やかな味わいの「ふくやの明太子ジェノベーゼ」。明太バターが程よい辛さで、パリッとしたバゲッドと相性抜群です。


けやき通りから1本入った静かな通りにあり、赤坂の隠れ家的名店としてファンを増やしています。
【薬院大通駅より徒歩5分】totcha bakery
丁寧な発酵が生む、日常に寄り添う香り豊かなパン


フランスやニューヨークで経験を積んだ店主が営むベーカリー。2022年にオープンして以来、地元の人に愛されています。
天然酵母と水素水を使い、長時間じっくりと熟成発酵させた生地で焼き上げるパンは、どれもやさしい味わい。約40種類のパンが並ぶ中、お客さんの目当は「クロワッサン」です。高千穂バターを贅沢に使い、外はサックリ、中はふんわりもっちりで、芳醇な香りが口いっぱいに広がります。


その他、マルシェで出会ったカレー屋さんとのコラボによる「カレーパン」(410円)や「totcha食パン」(360円〜)、「輝穂(きらほ)食パン」(380円〜)なども注目。冷凍しても味が落ちないと評判で、全国発送も人気となっています。注文は電話やInstagramから可能です。
店舗は大通りから路地に入ったところにあります。天神からだと、七隈線の薬院大通駅からのアクセスが便利です。
インスタグラムでは開業までを描いた店主の漫画「パン職人AKIRA」が公開されているので、ぜひチェックしてみてくださいね。
まとめ
明太フランスの名店から天然酵母のこだわりベーカリー、人気ブランドの新業態まで、個性あふれるお店が勢ぞろいしています。ぜひ福岡パン散歩を楽しんでくださいね。
※この記事は2025年12月6日時点での情報です。休業日や営業時間など掲載情報は変更の可能性があります。
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じゃらん編集部
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