ゆったり寛いで楽しみたい和食のひと時。魚料理の食べ方や、お箸の使い方、食事中の仕草や立ち振る舞い、日頃は見過ごしがちでも和食のマナーを心得、和の伝統を大事にしたいもの。
けれど、日本料理のマナーってちょっと難しいイメージがありませんか?今回は、知っておきたい和食のマナーを達人にききました。
高級料亭や、日本食を楽しめる旅館など、旅先での食事や記念日などの特別な時間も、マナーを知っていれば自信をもって過ごせますね。ほんの少し気配りで、より美味しく食事を楽しみましょう。
※この記事は2021年7月13日時点での情報です。休業日や営業時間など掲載情報は変更の可能性があります。日々状況が変化しておりますので、事前に各施設・店舗へ最新の情報をお問い合わせください。
お皿は手に持っていい?
大きなお皿以外は手に持って食べましょう。

お皿を持って料理をいただくのは、和食特有のマナーです。焼き魚や刺身、天ぷらなどの大きなお皿以外、刺身のしょう油小皿や小鉢などは、きちんと手に持って食べましょう。お皿をテーブルから持ち上げる時は一旦箸を置き、両手を添えて。
魚の食べ方って難しい!きれいな食べ方って?
半身を食べたら裏返さず、中骨を取って。

切り身や骨離れの良い煮魚は比較的食べやすいですが、尾頭付きの塩焼きは上手な箸使いが必要。上身を食べたら、中骨と下身の間に箸を挿し入れ、箸を横に滑らせ、身と骨を離します。取った中骨は皿の奥へ置き、下身を食べましょう。
ご飯もおかずと一緒に食べたいなぁ。
基本的には順番に料理を楽しむのがマナー。
会席料理の場合、お酒と旬の味覚から始まり、ご飯で締めるのが基本的な流れ。和食のコースとしては順に食べて、堪能したいですね。おかずとご飯を一緒に食べたい時は一言相談すれば対応してくれることも。
汁がたれそうな煮物…どうやって食べる?
器の蓋を受け皿として利用しましょう。
蓋付きの器で出されることの多い煮物。手に持つには大きいし、持たないと口に運ぶ時汁がたれそう…。その場合は手を添えるのではなく、蓋を受け皿として使いましょう。
おなかいっぱいになっちゃった。残してもいい?
残しても構いません。無理はしないのが大原則。
旅館の和食の場合、量、品数とも多いもの。多くて食べきれない場合は、食べ残してもOKです。また苦手、アレルギーが出る食材などは、予約時、事前に伝えておきましょう。
食べた後の蓋は、どうすればよい?
元通りに器にかぶせるのが食べ終えたサインです。

蓋の扱いにもマナーがあります。食べ終えたら、蓋は開けたまま?逆さにして器にかぶせる? 元通り器にかぶせるのが正解です。また食べる時に開けた蓋は、逆さにしてテーブルに置きましょう。
食事は終わったけどまだ飲みたいなぁ…。
区切りをつけて、一旦食事は終えましょう。

料理の最後にご飯と一緒に出される汁物を止め椀といい、ここでお酒も一旦終わりにしましょう。まだ飲み足りなくても、この場は区切りをつけるのが和食のマナーです。
食べ終えた器は重ねた方がいいの?
キズが付く恐れがあるので重ねず、そのままにして。

片づけを手伝うつもりで何となく器同士を重ねてしまいがちですが、キズ付け合うかもしれないので、あえてそのままに。仲居さんが片付けてくれるのにおまかせしましょう。
食後のお箸はどうやって置いたらいい?
食後のお箸は、先を箸袋に。
食べ終えたお箸は先のみ箸袋に入れ、箸袋は半分に折りましょう。箸袋を箸置きとして使ったりした場合も、袋の口に箸先のみ入れて。

足がしびれちゃった…くずしたら行儀悪い?
くずしてもOKです。食事はリラックスして。

足をくずす場合は、体の斜め後方へ揃えて流しましょう。また姿勢が悪くならないよう、テーブルと体の間をこぶし一つ分くらいの距離に。
アクセサリーは着けたままでもいいよね?
指輪や腕時計など、器をキズ付けそうな物ははずして。

器を手に取って食事をすることの多い和食では基本中の基本。漆器や古陶など繊細な器を使っていることもあるので、少なからず注意を。
気をつけたいお箸の使い方まとめ

迷い箸
どれを食べようかと迷って、箸をうろうろさせること。
寄せ箸
箸を使ってお皿を自分の方へ引き寄せること。
探り箸
料理の盛り付けをくずして、探るように取り出すこと。
移し箸
箸から箸へ食べ物を受け渡すこと。
ねぶり箸
何も付いてないのに、箸の先を舐めること。
刺し箸
食べ物を箸で突き刺して取ること。
渡し箸
箸を器の上に渡すように置くこと。食事が終わったことを意味する。
仏箸
ご飯に箸を刺すこと。
ちぎり箸
箸を片手に1本ずつ持ち、料理をちぎること。
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