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2023.09.04

【京都】伏見稲荷大社の楽しみ方!千本鳥居など見どころ&まわり方を紹介<2023>

千本鳥居のある伏見稲荷大社。京都観光のフォトジェニックスポットの代名詞であり「お稲荷さん」の呼び名でも親しまれています。

重要文化財の本殿などの見どころ・パワースポットが満載な伏見稲荷大社の歴史や、定番の見どころを抑えた時短コースと稲荷山をめぐるお山めぐりコースの2つのまわり方と所要時間、周辺情報も紹介します!

京都の伏見稲荷大社とは

(画像提供:Mika Toudou)
(画像提供:Mika Toudou)

商売繁昌・五穀豊穣の神様として名高い伏見稲荷大社は、全国に約3万社ある稲荷神社の総本宮。そのご利益や歴史的な価値もさることながら、京都観光の代名詞的な撮影スポットになっている朱塗りの鳥居がズラリと連なる「千本鳥居」が有名です。

さらに伏見稲荷大社本殿の裏にある奥宮をはじめとする社・お塚・鳥居が建つ神奈備「稲荷山」、祈願や願いの成就を占う「おもかる石」といった見どころやパワースポットが多いのも魅力です。

また、JR「京都駅」から電車で約10分、清水寺など観光スポットの多い東山エリアから京阪電車1本で行くことができ、最寄り駅からも徒歩5分以内というアクセスの良さもあり、国内外の観光客が多く訪れます。

伏見稲荷大社の歴史・名前の由来

(画像提供:Mika Toudou)
(画像提供:Mika Toudou)

伏見稲荷大社の御鎮座は和銅4年(711年)、1300年以上の歴史を持つ神社です。稲荷山の麓に本殿があり、稲荷山全体が神域とされています。

農耕の神様として祀られ、その後、五穀豊穣だけでなく、「商売繁昌・家内安全の神様」として全国のあらゆる人に広く信仰されるようになりました。

名前の由来は諸説ありますが五穀豊穣を意味する「稲が成る」から「イナリ」という名がついたといわれています。

応仁元年(1467年)に起こった応仁の乱で多くの社殿が消失しましたが、明応8年(1499年)には本殿や社殿が再興されました。

見どころ1. 圧巻の朱塗りの千本鳥居

(画像提供:Mika Toudou)
(画像提供:Mika Toudou)

伏見稲荷大社の見どころといえば神秘的でフォトジェニックな絶景に出会える「千本鳥居」。本殿で参拝後、奥に進んで行くと、奥社奉拝所までの道に数え切れないほどの朱色の鳥居が並んでいます。

鳥居は稲荷山全体で約1万基あり、そのうち二又に分かれたあたりが千本鳥居と呼ばれています。

なぜこんなに鳥居が並んでいるのかというと、江戸時代以降、願い事が通る、通ったお礼の意味を込めた感謝の印として鳥居が奉納され、今日に広まったといわれています。

見どころ2. 楼門・本殿など重要文化財指定の建造物

(画像提供:Mika Toudou)
(画像提供:Mika Toudou)

参道を進み、鳥居をくぐり抜けると、鮮やかな朱色の「楼門」が姿を見せます。この楼門は、豊臣秀吉が母、大政所の病気平癒祈願成就に伴い寄進されたもので、重要文化財にも指定されています。

(画像提供:Mika Toudou)
(画像提供:Mika Toudou)

楼門の先にあるのが重要文化財に指定されている「外拝殿(げはいでん)」、「本殿」、「内拝殿(ないはいでん)」です。

「本殿」は神様がいらっしゃるとされる社殿、「拝殿」とは人々が参拝するための社殿です。

伏見稲荷大社の拝殿は2つあり、内拝殿は本殿の前にあり、ここで参拝をします。外拝殿は楼門と本殿・内拝殿の間にあり、祭礼などの行事が行われます。

見どころ3. 境内のあちこちにいるキツネたち

(画像提供:Mika Toudou)
(画像提供:Mika Toudou)

稲荷大神のお使い(眷属〈けんぞく〉)である「狐」。眷属も大神様同様に我々の目には見えません。

境内にはその「眷属さん」がたくさんあります。「玉」や「鍵」、「巻物」や「稲穂」などを口にくわえ、多彩な表情をみせる様々な「眷属さん」がありますよ。

(画像提供:Mika Toudou)
(画像提供:Mika Toudou)

JR「稲荷駅」の改札を出るとすぐ目に飛び込んでくる躍動感がある大きな眷属さん。まずここで記念撮影する人も多いです。

(画像提供:Mika Toudou)
(画像提供:Mika Toudou)

他にもあらゆるところにいろいろなポーズや表情の眷属さんが!見て回るだけでも楽しいですよ!

(画像提供:Mika Toudou)
(画像提供:Mika Toudou)

また、眷属さんにまつわるお守りなどがあり、お土産にもぴったり。

さらにキツネ型絵馬は、願いごとだけでなくキツネの顔も書くことができます。書く時間も楽しく、また個性あふれるキツネの顔の絵馬は見ているだけでも楽しいです。

見どころ4. 心願成就を占う「おもかる石」のある奥の院

(画像提供:Mika Toudou)
(画像提供:Mika Toudou)

千本鳥居を抜けると、「奥社奉拝所(おくしゃほうはいしょ)」が現れます。

奥社奉拝所は稲荷山を遥拝(ようはい)するための場所です。ここで参拝し、帰る人もいますし、稲荷山三ケ峰をめぐる「お山めぐり」に向けたスタート地点でもあります。

奥社奉拝所まで来たら、ぜひ試してみてほしいのが「おもかる石」です!

(画像提供:Mika Toudou)
(画像提供:Mika Toudou)

石灯篭の前で願い事の成就を念じながら、石灯籠の上にのる宝珠石を持ち上げ、思っていたよりも軽ければ願い事は叶いやすく、重ければ叶うのは難しいという占いができる石とされています。

見どころ5. パワスポの宝庫!壮大な稲荷山

(画像提供:Mika Toudou)
(画像提供:Mika Toudou)

奥社奉拝所や、そのさらに奥の三ツ辻(みつつじ)辺りで折り返す方が多いのですが、実は境内はとても広く、稲荷大神が鎮座した稲荷山全体が信仰の対象となっています。

標高約233mの稲荷山は一周約4km、2時間ほど。ご利益のあるお塚や見どころが随所にあり、この稲荷山をまわることを「お山めぐり」といいます。

(画像提供:Mika Toudou)
(画像提供:Mika Toudou)

頂上にある「一ノ峰上社(いちのみねかみしゃ)」は「末広大神(すえひろおおかみ)」と称えられ、「末広がり」という意味を持つだけあって縁起が良いパワースポットです。

また、お山めぐりの途中には、商売繁昌のご利益のあるお塚はもちろん、眼にまつわる神様「眼力社(がんりきしゃ)」や喉や咳にまつわる神様「おせき社」、無病息災のご利益があるとされる「薬力社」など、健康にちなんだお塚も多くあります。

伏見稲荷大社のまわり方

(MAP制作:Mika Toudou)
(MAP制作:Mika Toudou)

稲荷山を含めるととても広大な伏見稲荷大社。どこまで参拝するかは観光時間と体力との兼ね合いで悩む人も多いかと思います。

今回は時間をかけずに主要なスポットはしっかり巡りたい人におすすめの時短コースと、さらに稲荷山をじっくり楽しむお山めぐりコースをご紹介します。

まわり方1. 写真映えスポットを抑えた時短コース【所要時間約30分】

(画像提供:Mika Toudou)
(画像提供:Mika Toudou)

時間をかけずに主要なスポットはしっかり巡りたい人におすすめの時短コースは、御本殿から千本鳥居をくぐっておもかる石がある奥社奉拝所までのコースです。

片道約10~15分程度なので往復で約30分です。

(画像提供:Mika Toudou)
(画像提供:Mika Toudou)

まずは楼門をくぐって御本殿をお参り。どちらも重要文化財指定なので見ごたえ抜群!

参拝後は左奥へ進みます。

(画像提供:Mika Toudou)
(画像提供:Mika Toudou)

鳥居の奥に見える階段を上り、右奥方面へ上り進んでいくと、待望の千本鳥居まであと少し。まず70本ほど建ち並ぶ大きな鳥居をくぐります。

(画像提供:Mika Toudou)
(画像提供:Mika Toudou)

鳥居が2筋の参道に分岐する場所に出ます。

2筋の参道は、左右の指示が特にないときにはどちらを進んでも構いません。混雑時など、指示がある場合には従ってください。

ここからが千本鳥居となり、朱色の圧巻の鳥居トンネルを楽しめます。

(画像提供:Mika Toudou)
(画像提供:Mika Toudou)
(画像提供:Mika Toudou)
(画像提供:Mika Toudou)

千本鳥居を抜けると、おもかる石のある奥社奉拝所に到着します。ここからまた千本鳥居をくぐって折り返します。

まわり方2.パワスポ制覇!お山めぐりコース【所要時間2時間】

(画像提供:Mika Toudou)
(画像提供:Mika Toudou)

千本鳥居をくぐって到着した奥社奉拝所を起点に始まるのが「お山めぐり」。

木々に囲まれた自然を感じながら朱色の鳥居がずっと続く参道をのぼり、京都市南部を一望できる絶景や、数々のご利益のあるお塚に出会えます。

「お山めぐり」をするときは歩きやすい服装がおすすめです。登山の格好までは必要ありませんが、パンツスタイルとスニーカーが楽です。

また、約4kmにわたり坂も多くある道を往復2時間ほどかけて歩くことになるので、飲料と汗拭き用のタオルを持っていきましょう。

(画像提供:Mika Toudou)
(画像提供:Mika Toudou)

奥社奉拝所からは本格的に石段と坂道を登ります。

ここから一気に雰囲気が変わり、神秘的な雰囲気も感じるまさに別世界。木々が茂り、自然の静けさを感じながら朱色の鳥居が続く参道を歩くのはとても気持ちが落ち着きます。

(画像提供:Mika Toudou)
(画像提供:Mika Toudou)

勝負ごとや商売繁昌の神さまが祀られ、一発勝負をかけたい時にお参りする人が多いというパワースポット「熊鷹社」と新池がある地点までは約15~20分。ここでいったん一休みをする人や折り返す人も多いです。

少し先に「三ツ辻」があります。ここまででもう半分ちょっと進んでいるのでぜひここまできたら頂上まで頑張りましょう!

(画像提供:Mika Toudou)
(画像提供:Mika Toudou)
(画像提供:Mika Toudou)
(画像提供:Mika Toudou)

「三ツ辻」から10~15分ほど登るとメインスポットの一つ、「四ツ辻」に到着!

見晴らしが良いので京都市南部の眺望を楽しめ、ゆっくりくつろげる茶屋もあります。ここで撮影や休憩をして、もうひと踏ん張りで頂上を目指します。

四ツ辻から先は道が分かれますが、時計回り、反時計回りとどちらへ進んでも、また四ツ辻に戻ってきます。

(画像提供:Mika Toudou)
(画像提供:Mika Toudou)

山頂の「一ノ峰上社(いちのみねかみしゃ)」へは最後の急勾配の階段が続きます。稲荷山の最高峰で、標高233mになります。

(画像提供:Mika Toudou)
(画像提供:Mika Toudou)

山頂までのルートには様々なパワースポットのお社やお休み処や売店があり、見どころが点在しています。

景色や雰囲気をゆっくり楽しみ、適度に体を動かしてリフレッシュしながら参拝できるのが「お山めぐり」の魅力です。

■伏見稲荷大社
京都府京都市伏見区深草藪之内町68
【電車】JR 稲荷駅すぐ、伏見稲荷駅より徒歩約5分【車】名神高速道路 京都南ICより約20分
あり(無料)
「伏見稲荷大社」の詳細はこちら
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伏見稲荷大社周辺の着物レンタルやカフェ・軽食処

Karen京都

(画像提供:Karen京都)
(画像提供:Karen京都)

着物選びから着物姿に変身してのお出掛けまで最短でたったの30分というスピーディーさが魅力の「Karen京都」。

カップルプランや3名以上のグループ割引プランなど、あらゆる旅スタイルに合わせたプランが豊富!

レンタルできる小さいバッグも充実しているので、大きな荷物はお店に預けてお好みの小さいバッグを手に、身軽に楽々と伏見稲荷大社の着物観光を楽しみましょう。

■Karen京都
075-606-2222
京都府京都市伏見区深草稲荷中之町56 大吉ビル1階
9時~16時※返却目安時間は17時45分
なし
スタンダードプラン3300円、クラシックプラン・アンティークプラン7700円、ほか
JR 稲荷駅より徒歩約2分
なし
「Karen京都」の詳細はこちら
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京都着物レンタル愛和服 伏見稲荷店

(画像提供:着物レンタル 京都愛和服 伏見稲荷店)
(画像提供:京都着物レンタル愛和服 伏見稲荷店)

ヘアセットは髪飾りもつけ放題、ヘアも含めた理想の着物スタイルを叶えられるヘアセットが料金に含まれたプランもある「京都着物レンタル愛和服 伏見稲荷店」。

着物の数の豊富さとスタッフの親身な接客も魅力。学生割プランもあり、初めての京都着物観光にもおすすめ。様々な年代の人から好評のお店です!

■京都着物レンタル愛和服 伏見稲荷店
075-748-7117
京都府京都市伏見区深草一ノ坪町35-3
9時~18時
不定
5500円~ ※学割価格4500円
京阪 伏見稲荷駅より徒歩約1分
なし
「京都着物レンタル愛和服 伏見稲荷店」の詳細はこちら
「京都着物レンタル愛和服 伏見稲荷店」のクチコミ・周辺情報はこちら

Vermillion - cafe.(バーミリオンカフェ)

(画像提供:Vermillion - cafe.)
(画像提供:Vermillion - cafe.)

店内奥にある美しい緑に包まれたウッドデッキのオープンテラスが印象的なカフェ。「伏見稲荷大社」の境内に隣接して立っているので、目に入る木々はすべて伏見稲荷大社の神聖な鎮守の森という贅沢さ。

京都のスペシャルティ珈琲ロースター「WEEKENDERS COFFEE」焙煎のこだわりのエスプレッソ(450円)をはじめとするドリンク、お山めぐりのあとにちょうど良いバーミリオンプレート(1800円)といったブランチメニューやスイーツなどメニューも魅力的!

伏見稲荷大社の西側から境外へ抜けたところにあるので参拝後に寄るのがおすすめです。

■Vermillion - cafe.
075-644-7989
京都府京都市伏見区深草開土口町5-31
9時~15時30分
不定 ※随時変更のためホームページ要確認
JR 稲荷駅より徒歩約7分
なし
「Vermillion - cafe.」の詳細はこちら

稲荷茶寮

(画像提供:稲荷茶寮)
(画像提供:稲荷茶寮)

稲荷茶寮は、伏見稲荷大社の休憩所「啼鳥菴(ていちょうあん)」内にあり、数寄屋造の店内から稲荷山や上品な庭園を眺めながらゆったり静かに過ごせます。

京都の伏見稲荷大社御用達の「椿堂茶舗」が経営する本格的な日本茶カフェだけあって和風のメニューが魅力的。

特にフォトジェニックでおいしいと話題なのが「稲荷パフェ」(1400円)。抹茶アイスや白玉、黒豆、自家製あんなど、和をたっぷり感じられる一品です。参拝前後にぜひ立ち寄ってみてください。

■稲荷茶寮
075-286-3631
京都府京都市伏見区深草藪之内町68
11時~16時(LO15時30分)
水、不定
JR 稲荷駅より徒歩約5分
なし
「稲荷茶寮」の詳細はこちら

祢ざめ家(ねざめや)

(画像提供:祢ざめ家)
(画像提供:祢ざめ家)

創業は1540年、昭和初期に建て替えられた風情ある建物が今も残り続ける老舗店。名物の黒ごまと麻の実が入ったいなり寿しは、時代を経て愛される看板メニューです。

おすすめは祢ざめ家の名物「ミニ蕎麦」。他にも鯖寿司、いなり寿司、太巻きすしの三種盛、うなぎのかば焼き、お蕎麦など、多数のメニューがあります。

美味しさもさることながら歴史のあるお店なので、これぞ京都旅!という雰囲気を満喫するのにぴったりです。

■祢ざめ家
075-641-0802
京都府京都市伏見区深草稲荷御前町82-1
10時~16時(売り切れ次第閉店)
不定
JR 稲荷駅より徒歩約2分
なし
「祢ざめ家」の詳細はこちら
「祢ざめ家」のクチコミ・周辺情報はこちら

※この記事は2023年7月26日時点での情報です。休業日や営業時間など掲載情報は変更の可能性があります。
※掲載されている情報や写真については最新の情報とは限りません。必ずご自身で事前にご確認の上、ご利用ください。
※掲載の価格は全て税込価格です。

Mika Toudou  Mika Toudou

京都出身京都在住ライター。温泉、映画、音楽、旅、登山好きが高じて全国各地に出没中。

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