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2022.05.25

奈良満喫プラン!ならまちで知る奈良のOLD&NEWモデルコース<2022>

奈良県は聖徳太子が活躍した飛鳥時代から、藤原京、平城京と長く都が置かれていました。その後大きな戦火に巻き込まれることも少なく、ゆうに千年を超える建造物や老舗専門店なども現存するいにしえの都です。古都の風情だけではなく、「奈良のいいもの」を見つけられる新しいスポットが次々登場するところも魅力です。

おすすめの奈良旅は、鹿たちがのんびり闊歩するならまちからスタート。「奈良の大仏さん」がいらっしゃる東大寺をはじめ、広大な境内を誇る有名社寺をめぐり静謐な空気に触れたら、高い品質で知られる吉野本葛を使ったランチでほっと一息。2日目は奈良公園を散策しながら、細道に点在する個性派ショップや、老舗麻織物問屋が立ち上げた新スポットでおみやげを吟味して。

日程に余裕があれば石舞台古墳などが残る飛鳥町や斑鳩町、山桜の名所である吉野などにも足を伸ばしてみて下さい。

※この記事は2022年2月4日時点での情報です。休業日や営業時間など掲載情報は変更の可能性があります。日々状況が変化しておりますので、事前に各施設・店舗へ最新の情報をお問い合わせください。

記事配信:じゃらんニュース

奈良満喫!1泊2日おすすめモデルコース概要

【1日目】
JR奈良駅→東大寺→春日大社→吉野本葛 天極堂 奈良本店→興福寺
【2日目】
奈良公園→奈良町南観光案内所【鹿の舟】→鹿猿狐ビルヂング

奈良の1泊2日モデルコース【1日目】

東大寺

「奈良の大仏様」へ手を合わせに。

東大寺
東大寺

8世紀半ばごろ、聖武天皇により創建されました。高さ約15mの盧舎那仏―「奈良の大仏さん」が鎮座する寺院です。

争いや災害、疫病の流行などが相次ぐ時代を憂い、人々とともに世の平安と動植すべてが栄えることを願って7年の歳月をかけ造られたと言われています。

大仏殿も間口が約57m、奥行き約50mと世界最大級の木造建築物で、孟蘭盆や大みそかから元旦にかけては正面の窓が開き、外からでも尊顔を拝することができます。ほかにも3月に修二会(お水取り)という法要が行われる二月堂、南大門や、寺内最古の建築物である法華堂など、国宝に指定される建築物が広大な境内に点在しています。

また、貴重な寺宝や仏像も東大寺ミュージアム(開館時間9時30分~17時30分、11月~3月は~17時、最終入館は30分前まで)でゆっくり見ることができますよ。

※戒壇堂は保存修理・耐震工事のため2023年7月ごろまで一時拝観停止中、代わりとして通常非公開の千手堂を特別公開中。

写真提供/一般財団法人奈良県ビジターズビューロー
撮影/三好和義

■東大寺
[住所]奈良県奈良市雑司町406-1
[拝観時間]大仏殿:4~10月は7時30分~17時30分、11月~3月は8時~17時、法華堂(三月堂)・戒壇院千手堂:8時30分~16時
[定休日]なし(千手堂:毎年2月15日~3月5日拝観停止)
[入堂料]大仏殿・法華堂(三月堂)・戒壇院千手堂・東大寺ミュージアム:各お堂ごとに中学生以上600円、小学生300円、大仏殿・東大寺ミュージアムセット券:中学生以上1000円、小学生400円
[駐車場]なし
[アクセス]【電車】近鉄奈良駅より徒歩20分【バス】近鉄奈良駅より市内循環バス東大寺大仏殿・春日大社前バス停より徒歩5分【車】京奈和道木津ICより12分 

↓ 徒歩で20分

春日大社

平城京を守護する朱塗りの古社へ。

春日大社
春日大社

春日山のふもとの森に佇む、1200年以上この国を見守ってきた古社。
創建は768(神護景雲2)年、国の繁栄と国民の幸福を願って鹿島より武甕槌命(たけみかづちのみこと)をはじめとする4柱を迎えて本殿を造営したことにはじまります。

中門の両側にのびる御廊や回廊には、約1000基の釣燈籠が吊りさがり、雅やかな雰囲気を湛えています。
毎年お盆に行われる「中元万燈籠」では、石燈籠2000基を含めたすべての燈籠に灯りがともされ、夕闇を荘厳に照らします。

境内には62の摂社や末社があり、夫婦の大國様を祀る全国唯一の社・夫婦大國社は良縁や夫婦円満を願い訪れる人も。
20年に一度の式年造替はそのすべての社殿で行われ、あざやかな朱塗りの姿をとどめています。

※現在は春日若宮の式年造替中、2022年10月に本殿遷座祭を斎行予定。

■春日大社
[住所]奈良県奈良市春日野町160
[参拝時間]本社:6時30分~17時30分(11月~2月は7時~17時)、御本殿特別参拝:9時~16時、国宝殿:10時~17時(16時30分受付終了)、萬葉植物園:9時~17時(16時30分受付終了)(12月~2月は~16時30分、16時受付終了)
[定休日]なし(神事により参拝停止の場合あり、国宝殿は展示替中休館、萬葉植物園は12月~2月のみ月)
[入場料]御本殿特別参拝:500円、国宝殿:大人500円、大学・高校生300円、小中学生200円、萬葉植物園:大人500円、中学生以下250円
[駐車場]あり(1回1000円)
[アクセス]【バス】奈良交通春日大社本殿バス停よりすぐ 【車】京奈和道木津ICより15分 

↓ 徒歩、バスで20分

吉野本葛 天極堂 奈良本店

名物・葛粉の料理や甘味を味わう。

吉野本葛 天極堂 奈良本店
吉野本葛 天極堂 奈良本店
吉野本葛 天極堂 奈良本店

かつて「葛村」と呼ばれていた奈良・御所市で、奈良の名産である吉野本葛を製造する井上天極堂の直営店。1870年の創業以来、山に自生する葛の根に含まれるでんぷんを取り出して水でさらす、吉野晒という昔ながらの製法で葛を作り続けています。

東大寺の西大門跡地にある奈良本店は、いちょうの木々が茂り、奈良公園の四季を店内から感じることができます。

葛を練り込みつるりとした食感を生んだ葛うどんや葛粥など、ランチも充実。「吉野うどん」は生姜を効かせた葛あんがからみ、寒い時期にうれしいメニューです。葛餅や葛きりといった、本葛を使った定番甘味ももちろん多彩にそろえています。

落ち着いたたたずまいの店内でゆったり味わうもよし、本葛や葛菓子をおみやげに購入して帰るもよし。予定に合わせて立ち寄って。

■吉野本葛 天極堂 奈良本店
[住所]奈良県奈良市押上町1-6
[営業時間]10時~19時30分(LO19時)
[定休日]火(祝日の場合は翌日)
[料金]吉野うどんセット1815円、葛もち660円
[駐車場]あり(無料)
[アクセス]【電車】近鉄奈良駅より徒歩10分【車】第二阪奈道宝来ICより20分 

↓ 徒歩で7分

興福寺

希少な仏像が鎮座し五重塔がそびえる名刹。

写真提供/一般財団法人奈良県ビジターズビューロー
写真提供/一般財団法人奈良県ビジターズビューロー

藤原氏の氏寺として信仰されてきた、法相宗の大本山。奈良公園の猿沢池からは、50.1mの高さを誇る五重塔が池に映る姿を眺めることができます。度重なる火災で5度の再建を乗り越え、現在は室町時代に建築された国宝の塔がそびえ立っています。

藤原鎌足が重病に臥せった際、夫人が回復を祈願し、仏像を安置するために造営した「山階寺(やましなでら)」がその前身です。710(和銅3)年、藤原不比等により今の地に移され、「興福寺」と名付けられました。

2018(平成30)年には、焼失後約300年ぶりに伽藍の中核であった中金堂が、創建時と同じ規模で再建されています。国宝館には天平時代や鎌倉時代の仏像が多く収蔵されており、中でも阿修羅像はファンクラブを持つほどの人気ぶりです。

■興福寺(こうふくじ)
[住所]奈良県奈良市登大路町48
[参拝時間]9時~17時(受付終了16時45分)
[定休日]なし
[拝観料]中金堂:大人500円、中高生300円、小学生100円、東金堂:大人300円、中高生200円、小学生100円、国宝館:大人700円、中高生600円、小学生300円、国宝館・東金堂連帯共通券900円、中高生700円、小学生350円
[駐車場]あり(1回1000円)
[アクセス]【電車】近鉄奈良駅より徒歩5分【車】京奈和道木津ICより15分 

奈良の1泊2日モデルコース【1日目】

奈良公園

鹿たちがくつろぎ名所が並ぶ歴史公園。

奈良公園
写真提供:PIXTA
写真提供:PIXTA

近鉄奈良駅周辺から東大寺、春日大社、興福寺、正倉院や、奈良国立博物館に奈良県立美術館といった文化スポットを数多く含む一帯を奈良公園と呼びます。

広さ約660haにおよぶこのエリアは、平城京が置かれた時代に政の中心地、そして各社寺の門前町として栄え、今も昔も奈良の顔として多くの人を惹きつけています。

公園内には浮見堂のある浅茅ヶ原園地といった景勝地や、江戸・明治の時代に作庭された名庭・依水園など、豊かな緑を感じられるスポットも。

早春の到来を告げる「若草山焼き」は奈良公園の伝統行事で、夏は緑豊かな芝生エリアに子鹿たちがデビューします。四季のめぐりとともに見せる顔を変える公園を、気の向くままにゆっくり歩いてみるのもおすすめです。

■奈良公園
[住所]奈良県奈良市雑司町、登大路町、春日野町、高畑町一帯
[営業時間][定休日][入場料]園内自由
[駐車場]なし
[アクセス]【電車】近鉄奈良駅より徒歩5分【車】京奈和道木津ICより17分

↓ 徒歩で20分

奈良町南観光案内所【鹿の舟】

かまど炊きごはんのランチを味わって。

奈良町南観光案内所
奈良町南観光案内所
奈良町南観光案内所

奈良町南観光案内所に食堂とカフェを併設した複合施設。奈良の人気カフェ「くるみの木」がプロデュースしており、それぞれの空間は「繭」「竈」「囀」と名付けられています。

大正時代の邸宅を活用した「繭」は、奈良の見どころをスタッフが丁寧に教えてくれる観光案内所。奈良の町や建物、日本の生活文化などにまつわる本がずらりと並ぶ読書室があり、館内で自由に読むことができます。

「竈」は吉野ヒノキの薪を使い、竈で炊き上げるごはんを味わえる食堂&グローサリー。奈良県産のお米や野菜、味噌などを味わえる定食スタイルで提供しています。こちらで奈良県産の食材を購入することもできます。

そして奈良県産や季節の食材で作るスイーツなどを、ゆったりとした空間で楽しめる「囀」。うつわや雑貨の販売も行っています。

もう少し奈良を深く知りたいときに、ぜひ立ち寄ってみてください。

■奈良町南観光案内所【鹿の舟】
[住所]奈良県奈良市井上町11
[営業時間]繭:9時~17時、竈:竈:11時~16時(食事は~15時頃、ご飯がなくなり次第終了)、囀:12時~17時
[定休日]繭:なし、竈・囀:水
[入場料]竈 お昼の定食:1700円、囀 生姜のパウンドケーキとteteriaのオリジナル紅茶セット1210円
[駐車場]なし(コインパーキング隣接)
[アクセス]【電車】近鉄奈良駅より徒歩17分 【車】京奈和道木津ICより13分

↓ 徒歩で15分

鹿猿狐ビルヂング

老舗ブランドによる新たな観光拠点で手作り体験。

鹿猿狐ビルヂング
鹿猿狐ビルヂング
鹿猿狐ビルヂング

享保元(1716)年に創業した中川政七商店が、創業の地に構えた複合商業施設。

2頭の鹿をロゴに掲げる「中川政七商店 奈良本店」、スペシャルティコーヒーを楽しむ「猿田彦珈琲」、ミシュラン一ツ星店のシェフが手掛けるすき焼きレストラン「㐂つね」。ならまちらしい景観を取り入れた建屋に、鹿・猿・狐の名を冠する3つの店舗が並んでいます。

「中川政七商店 奈良本店」には、日本各地の工芸技術を生かした暮らしの道具3000点がずらり。奈良の工芸であり、中川政七商店の看板商品「かや織ふきん」も、本店限定柄を含めサイズ・色柄ともに豊富に並んでいます。

また、中川政七商店の歴史を知る「時蔵」、祖業である「手績み手織りの麻」のものづくり体験(要予約)ができる「布蔵」も。手績み手織り麻のはがきにステンシルで絵柄をつけるワークショップ(要予約)など、体験施設も充実しています。

かつての作業場にショップスペースを構える「旧 遊中川 本店」のおあつらえカウンターで、麻のハンカチに好みの刺繍を入れてもらってオリジナルのおみやげにしても◎。併設する「茶論」では、季節のお菓子や選りすぐりのお茶が座敷やテイクアウトでも楽しめますよ。

■鹿猿狐(しかさるきつね)ビルヂング
[住所]奈良県奈良市元林院町22
[営業時間]中川政七商店 奈良本店:10時~19時(茶論はLO18時30分)、猿田彦珈琲:9時~19時(LO18時30分)、㐂つね:11時~15時(LO14時)、17時~21時(コースLO19時、単品LO20時)
[定休日]なし
[料金]麻はがきづくり2750円、mottaハンカチ1100円~+鹿猿狐 限定刺繍各550円
[駐車場]なし
[アクセス]【電車】近鉄奈良駅より徒歩7分【車】京奈和道木津ICより19分

※掲載の価格は全て税込み価格です。
※新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点から、お住まいやお出かけされる都道府県の要請をご確認の上、感染拡大防止に充分ご配慮いただくようお願いいたします。

じゃらん編集部  じゃらん編集部

こんにちは、じゃらん編集部です。 旅のプロである私たちが「ど~しても教えたい旅行ネタ」を みなさんにお届けします。「あっ!」と驚く地元ネタから、 現地で動けるお役立ちネタまで、幅広く紹介しますよ。

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