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2022.05.10

【全国】昆虫マニアおすすめの「昆虫館・博物館」15選!クワガタや水生昆虫も観察しよう

クワガタやカブトムシ、美しい蝶に珍しい水生昆虫…。昆虫館や昆虫園、昆虫博物館には、驚きと発見がいっぱいです。昆虫が大好きな子どもはもちろん、小さな体に不思議がいっぱいの昆虫との出会いは、大人にとっても新たな感動があるはず!

今回は生き物好きな学生が集まる近畿大学 生物研究会の昆虫マニアたちが「ぜひ行って欲しい」「自分も行きたい」という昆虫館・博物館をご紹介します。

稀少な昆虫を間近に観察できたり、実際に触れ合える施設もあるので、夏休みの自由研究の参考にもなりますよ。

【兵庫県・伊丹市】伊丹市昆虫館

広さ600平方メートル、高さ15mの半球状のガラス温室は関西最大級!

伊丹市昆虫館
チョウ温室のオオゴマダラ 
(画像提供:伊丹市昆虫館)
アレキサンドラトリバネアゲハ(画像提供:伊丹市昆虫館)

緑豊かな昆陽池のほとりにある施設です。南国の花々が咲くチョウ温室には、一年中、約14種1000匹の蝶が放されており、一年中生きた昆虫を間近で見られます。昆虫の世界を10倍に拡大したジオラマや、珍しい世界の昆虫標本、図書コーナーなどもあり、虫や自然環境について楽しく学べます。

伊丹市昆虫館
生態展示室 
(画像提供:伊丹市昆虫館)
四季の花で彩られる昆虫館外観(画像提供:伊丹市昆虫館)

生態展示室には約30種類の昆虫たちの展示ケースが並んでいます。

外国産のカブトムシやクワガタムシ、南西諸島のナナフシやバッタ、身近な環境にくらすカブトムシやゴキブリ、ゲンゴロウやタガメのような水生昆虫など、一年を通じてさまざまな昆虫が観察できます。

「春の有馬富士でいもむし・けむしをさがそう」「こやいけ昆虫観察会」などの予約申込制イベントも随時開催。

昆虫マニアのおすすめポイント

『展示スペースが広く、常設展示が豊富です。海外の綺麗な蝶や、伊丹周辺で見られる昆虫、昆虫館の研究成果も展示されており、展示のバリエーションの多さが売り。とにかく多種多様な展示を見ることができるので、昆虫に興味を持ち始めた初心者にもおすすめです。』

■伊丹市昆虫館
072-785-3582
兵庫県伊丹市昆陽池3-1 昆陽池公園内
9時30分~16時30分(チョウ温室は10時~、最終入館16時30分)
火(祝日の場合翌日)、年末年始、ほか臨時休館あり
大学生以上400円、中高生200円、3歳~小学生100円、2歳以下無料
【電車】阪急伊丹駅またはJR伊丹駅より伊丹市営バス15分、松が丘より徒歩12分、または玉田団地より徒歩2分【車】中国道中国豊中ICより15分
あり (昆陽池公園駐車場利用/1時間まで200円、以降30分毎100円)
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【兵庫県・三田市】兵庫県立人と自然の博物館

まるで生きているようなジオラマ標本が大迫力!

兵庫県立人と自然の博物館
3階「ナチュラリストの幻郷」のコーナー 
兵庫県立人と自然の博物館
丹波の恐竜化石レプリカ(画像提供:兵庫県立人と自然の博物館)

人と自然の共生をテーマにした博物館です。4階建ての巨大な館内の常設展示は、1階から3階までのフロアにあり、丹波で発掘された恐竜の化石や昆虫、植物などの標本を中心に200万点以上の資料を収蔵、展示しています。

昆虫好きに人気なのは、「ナチュラリストの幻郷」のコーナー。博物館に寄せられた多数の昆虫標本などのコレクションが展示されています。

コレクションを寄贈した自然を愛するナチュラリストたちが、どのような思いで何を夢見て取集してきたのかを感じ取ることができます。

兵庫県立人と自然の博物館
3階「兵庫の自然誌」野生生物の剥製 
兵庫県立人と自然の博物館
博物館全景(画像提供:兵庫県立人と自然の博物館)

兵庫県の豊かで多彩な自然を紹介する「兵庫の自然誌」コーナーは、兵庫県全市町の自然情報や但馬、丹波、播磨、摂津、淡路の特色ある自然を大型パネル、映像、ジオラマなどで紹介しています。

土日祝やゴールデンウィーク、夏休みを中心に、観覧料だけで楽しめるイベントも多数。昆虫のオスとメスの違いに注目する「オスとメスを比べてみよう」「はかせとムシさがし」など、昆虫好き向けのイベントも開催。

昆虫マニアのおすすめポイント

『兵庫の自然誌コーナーは、まるで生きているかのようなジオラマ標本の完成度がとても高く、実際に自然界で昆虫を観察しているように感じることができます。』

■兵庫県立人と自然の博物館
079-559-2002
兵庫県三田市弥生が丘6
10時~17時(最終入館16時30分)

一般200円、大学生150円、高校生以下無料
【電車】神戸電鉄フラワータウン駅より徒歩5分【車】中国道神戸三田ICより10分
なし
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【奈良県・橿原市】橿原市昆虫館

年間を通して約10種800匹の蝶が舞う放蝶温室が見事!

橿原市昆虫館
放蝶温室のオオゴマダラ 
橿原市昆虫館
ヘラクレスオオカブト(画像提供:橿原市昆虫館)

見て・聞いて・触って・感じる昆虫館。昆虫に関する基礎的なことから、自然の中での昆虫たちの生きざまや人とのかかわりなどを楽しみながら学ぶことができます。

特に人気なのは、琉球列島の気候に調整された「放蝶温室」。オオゴマダラやシロオビアゲハなど年間を通して多数の蝶が飛び交い、熱帯・亜熱帯性の植物が南国ムードを漂わせています。

橿原市昆虫館
生態展示室 
橿原市昆虫館
昆虫館外観(画像提供:橿原市昆虫館)

「生態展示室」には、ヘラクレスオオカブトやニジイロクワガタなどの外国産の昆虫、ゲンゴロウやタガメといった珍しい水生昆虫を観察することができます。

自然の中で生きた虫たちを観察する「自然観察会」「観察教室」「昆虫セミナー」も定期的に開催されているのでHPをチェックして。

昆虫マニアのおすすめポイント

『6月頃には館内で飼育されている日本の国蝶・オオムラサキを放蝶温室で見ることができます。近距離で飛ぶ姿は必見です。』

■橿原市昆虫館
0744-24-7246
奈良県橿原市南山町624
9時30分~12時30分、13時30分~16時30分(最終入館は閉館の1時間前まで)
月(祝日の場合翌平日)、年末年始
一般520円、高校・大学生410円、4歳~中学生100円、3歳以下無料
【電車】近鉄大福駅より徒歩40分、または近鉄大和八木駅より橿原市コミュニティバス30分、橿原市昆虫館よりすぐ【車】南阪奈道路葛城ICより20分
あり
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【大阪府・箕面市】箕面公園昆虫館

コンパクトだからこそ蝶が間近に。放蝶園が魅力

箕面公園昆虫館
放蝶園 
箕面公園昆虫館
ユニークなテーマでの標本展示(画像提供:箕面公園)

箕面大滝と新緑や紅葉名所で知られる総面積83.3haの箕面公園の一角にある昆虫館。

箕面に生息する身近な昆虫から、タガメなど日本の水生昆虫の生体、ヘラクレスオオカブトやニジイロクワガタなど南西諸島や海外の昆虫の生体や標本などを幅広く展示しています。

放蝶園では箕面周辺に生息している種から亜熱帯の種まで、一年中たくさんの蝶が飛び交っています。

箕面公園昆虫館
ロビー 
箕面公園昆虫館
箕面駅から大滝へ続く途中にある昆虫館(画像提供:箕面公園)

エントランスの中央モニターには昆虫写真のスライドショーやイベント案内を表示。入ってすぐに昆虫の世界に引き込まれます。

野外での観察会やワークショップなどをおこなう「昆虫クラブ」や「昆虫DIY」などの昆虫教室も不定期で開催されています。

昆虫マニアのおすすめポイント

『放蝶園にはたくさんの数の蝶が一年中飛び交っており、小スペースだからこそ、近距離で観察することができます。

捕まえることはできませんが、生きた蝶を間近に見たい方におすすめです。』

■箕面公園昆虫館
072-721-7967
大阪府箕面市箕面公園1-18
10時~17時(最終入館16時30分)
火(祝日の場合翌日)、12月29日~1月3日
高校生以上280円、中学生以下無料
【電車】阪急電鉄箕面駅より徒歩15分【車】新名神箕面とどろみICより15分
なし※箕面駅周辺有料駐車場に駐車し徒歩15分
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【大阪府・大阪市】大阪市立自然史博物館

世界中の昆虫の生育環境の展示がわかりやすい

大阪市立自然史博物館
世界地図を使った昆虫の生物地理の展示(画像提供:大阪市立自然史博物館)
大阪市立自然史博物館
さまざまな環境で生きる昆虫を紹介(画像提供:大阪市立自然史博物館)

長居公園の植物園の一角にあり、人間をとりまく「自然」について、その成り立ちやしくみ、その変遷や歴史を、展示や普及活動、研究を通して紹介する博物館です。

昆虫ファンに人気なのは第3展示室。「ところ変われば虫変わる」「地球は虫でいっぱい」などをテーマに、世界中の昆虫標本を展示。

土の中から海の中、砂漠や南極・北極まで、さまざまな環境で生きる昆虫を見ることができます。

大阪市立自然史博物館
昆虫標本が並ぶネイチャースクエア(花と緑の自然情報センター1階)(画像提供:大阪市立自然史博物館)
大阪市立自然史博物館
博物館の前には大花壇も(画像提供:大阪市立自然史博物館)

博物館では、“旅をする蝶”として知られるアサギマダラのマーキング調査など、昆虫の不思議に迫る取り組みも紹介しています。

「やさしい自然かんさつ会」や子どもワークショップなど、年間80~100回程度、さまざまな観察会や講演会などのイベントも人気です。

昆虫マニアのおすすめポイント

『山、海、砂漠などの生息環境や生態に分けた展示がメインで、昆虫について知識を深めたい人やマニアックな人でも楽しめる展示になっています。

子どもと共に大人も自然について学べる場所だと思います。特に壁一面の世界地図を使った展示は、世界の昆虫の特徴がよくわかります。』

■大阪市立自然史博物館
06-6697-6221
大阪府大阪市東住吉区長居公園1-23
【3月~10月】9時30分~17時【11月~2月】9時30分~16時30分(最終入館は閉館30分前まで)
月(祝休日の場合は翌平日)、12月28日~1月4日
一般300円、高校生・大学生200円、中学生以下無料
【電車】JR長居駅より徒歩15分、Osaka Metro長居駅より徒歩10分【車】阪神高速松原線駒川出口より10分
あり
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【滋賀県・甲賀市】甲賀市みなくち子どもの森 自然館

里山の自然環境の中で生き物を観察できる

甲賀市みなくち子どもの森 自然館
みなくち博士の部屋(画像提供:甲賀市みなくち子どもの森)

甲賀の里山を楽しめる自然いっぱいの公園内にある自然館は、甲賀の自然をテーマにした博物館です。

多くの化石や動物の剥製、植物の標本が展示されており、今と昔の環境の違いなどを楽しみながら学ぶことができます。

2階建ての建物全体に、水口の四季を表現したジオラマ、230万年前の水口の様子を実物大で再現した展示などがあり、見応えがあります。

甲賀市みなくち子どもの森 自然館
豊かな森に囲まれている(画像提供:甲賀市みなくち子どもの森)

自然館の屋外では、森、草地、田畑などの自然環境と、そこに生息する昆虫をはじめとした生き物を観察することができます。

園路は起伏がゆるやかで歩きやすく、30分~60分程度で、一周することができるコースになっています。

昆虫マニアのおすすめポイント

『都市近郊では見られない里山の昆虫たちが普通に生息しています。採集することはできませんが、昆虫たちの自然の中での暮らしが観察できるのが魅力です。』

■甲賀市みなくち子どもの森 自然館
0748-63-6712
滋賀県甲賀市水口町北内貴10
9時~16時30分(自然館の最終入館16時)
月(祝日は営業)、祝日の翌日(土日を除く)、年末年始
自然館入館料高校生以上200円、小中学生100円、未就学児無料
【電車】JR貴生川駅より徒歩30分【車】新名神信楽ICより20分
あり
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【和歌山県・海南市】和歌山県立自然博物館

約250種の昆虫標本、約500種の水生生物の生体展示も!

和歌山県立自然博物館
タッチプール
和歌山県立自然博物館
生息環境別の昆虫標本(画像提供:和歌山県立自然博物館)

和歌山県の豊かで美しい自然を紹介する施設。海に半分せり出したような建物の中で、水にすむ生きものの生体や、動物、植物、昆虫、そして貝や化石、岩石、鉱物などの標本も展示しています。

大小さまざまな水槽で約450種4500点の生き物を生体展示する第1展示室と、約250種440点の昆虫標本を人里や山奥など生息環境別に展示している標本中心の第2展示室があります。

第1展示室で水族の生体展示を堪能し、第2展示室で化石や岩石、鉱物、哺乳類、鳥類、菌類などの展示を観覧した後に昆虫標本を眺めると、和歌山の自然に興味が湧き、ぐっと身近になること間違いなし。

和歌山県立自然博物館
博物館を正面より見る(画像提供:和歌山県立自然博物館)

和歌山県内で見られる自然物を生体や標本、模型などでわかりやすく紹介しており、「和歌山の自然」を楽しみながら学べます。

県内で初めて発見された恐竜の歯の化石なども見られます。

昆虫マニアのおすすめポイント

『生き物に直接触れることのできる「タッチプール」があり、子どもたちにも好評です。

展示室には和歌山県で見られる生き物などの自然物が多く展示されており、地元の方は特に楽しんで見ることができると思いますよ。』

※「タッチプール」は2022年4月現在休止中。

■和歌山県立自然博物館
073-483-1777
和歌山県海南市船尾370-1
9時30分~17時(最終入館16時30分)
月(祝日の場合は翌日)
一般480円、高校生以下無料
【電車】JR海南駅より徒歩30分【車】阪和道海南ICより10分
あり
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【石川県・白山市】石川県ふれあい昆虫館

珍しい水生昆虫や1000頭の蝶が舞う温室も

石川県ふれあい昆虫館
オウサマゲンゴロウモドキ 
石川県ふれあい昆虫館
マルコガタノゲンゴロウ(画像提供:石川県ふれあい昆虫館)

獅子吼高原の麓にある昆虫館。国内希少野生動植物種に指定されているシャープゲンゴロウモドキ、マルコガタノゲンゴロウをはじめとした珍しい水生昆虫のほか、オオコノハムシなど東南アジアに生息する大型ナナフシ類など26種の生体を展示しています。

石川県ふれあい昆虫館
チョウの園(画像提供:石川県ふれあい昆虫館)

亜熱帯の自然を再現した350平方メートルの温室には、国内最大級の蝶であるオオゴマダラやシロオビアゲハ、クロテンシロチョウなど約10種1000頭の蝶が放し飼いになっていて、生き生きとした蝶を間近で観察できます。

石川県ふれあい昆虫館
自然豊かな獅子吼高原の麓にある(画像提供:石川県ふれあい昆虫館)

「石川県の昆虫」「世界の昆虫」などの常設展示コーナーのほか、季節に合わせたユニークな企画展も人気で、今年は「大発見!ゴキブリ展」「昆虫の武器」などを実施します。

また、事前申込による「チョウの標本をつくろう」などの昆虫教室も開催しています。

昆虫マニアのおすすめポイント

『国内で初めて累代飼育に成功し、国内では3箇所でしか見られない“オウサマゲンゴロウモドキ”を常に見ることができるなど、水生昆虫に強い学芸員さんがいることで水生昆虫の展示が豊富なのが魅力です。』

■石川県ふれあい昆虫館
076-272-3417
石川県白山市八幡町戌3
【4月~10月】9時30分~17時【11月~3月】9時30分~16時30分
火(祝日の場合は営業)、年末年始(12月29日~1月1日)
大学生以上410円、小中高生200円、小学生未満は無料
【電車】北陸鉄道鶴来駅より徒歩15分【車】北陸道白山ICより27分
あり
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【岐阜県・岐阜市】名和昆虫博物館

現存する日本最古の昆虫館。楽しく学べる工夫がいっぱい

名和昆虫博物館
ギフチョウ 
名和昆虫博物館
中南米に生息するモルフォチョウの壁(画像提供:名和昆虫博物館)

日本固有種であるギフチョウの発見で知られる名和靖氏が1896(明治29)年に設立した名和昆虫研究所の付属施設として、1919(大正8)年に開館した博物館です。

文化財的価値のある建物の中に、ギフチョウをはじめ、世界の蝶、世界のカブト・クワガタなどの標本を展示しています。

2階には壁一面に、青く美しい羽を持つモルフォチョウの標本が飾られています。見る角度によって輝きが違い、足をとめてみてしまいます。写真スポットとしても人気です。

名和昆虫博物館
2階「クイズで学ぼう!遊ぼう!不思議な昆虫の世界」コーナー 
名和昆虫博物館
趣ある博物館外観(画像提供:名和昆虫博物館)

「クイズで学ぼう!遊ぼう!不思議な昆虫の世界」の展示では、実物昆虫標本を使ったクイズで、応募者の中から抽選で景品がもらえるイベントも開催。

館内に13カ所ある「隠れ展示コーナー」は何が入っているかわからない展示ケースのフタを、自由に開けて見ることができる展示。ワクワク・ドキドキしながら昆虫について学ぶことができます。

昆虫マニアのおすすめポイント

『春一番には飼育されているギフチョウの羽化がニュースになるほど有名。春から初夏は羽化したてのギフチョウを見ることができ、常設展示標本も蝶やクワガタの種類や数が豊富です。

周辺には金華山があり、昆虫館のまわりでも自然に触れられますよ。』

■名和昆虫博物館
058-263-0038
岐阜県岐阜市大宮町2-18(岐阜公園内)
10時~17時
火~木(祝日は開館、夏休み、春休みは無休)
高校生以上600円、4歳~中学生400円、3歳以下無料
【電車】JR・名鉄岐阜駅よりタクシー15分【車】東海北陸道岐阜各務原ICより25分
あり(300円)
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【静岡県・磐田市】磐田市竜洋昆虫自然観察公園

マニアックな昆虫の企画展から昆虫採集体験まで!

磐田市竜洋昆虫自然観察公園
生体展示室 
磐田市竜洋昆虫自然観察公園
標本展示室(画像提供:磐田市竜洋昆虫自然観察公園)

約3haの広大な敷地に、カブトムシやクワガタムシの生息する雑木林の昆虫採集ゾーンや水生昆虫なども見ることができるビオトープ、野鳥観察舎などのある自然公園です。

昆虫館では、ヘラクレスオオカブトなど、国内外のカブトムシ・クワガタムシをはじめカマキリやナナフシなど多彩な昆虫に年間を通じて生きたまま出会うことができます。

2階の標本展示室では約1700種、約3000点の昆虫標本を展示しています。

磐田市竜洋昆虫自然観察公園
昆虫採集体験 
磐田市竜洋昆虫自然観察公園
施設外観(画像提供:磐田市竜洋昆虫自然観察公園)

野外公園では、雑木林や草むら、池など自然の中の昆虫たちをゆっくりと観察できるほか、「昆虫採集体験」「カブトムシの幼虫を探そう」「ザリガニを探そう」などの予約制イベントも開催しています。

昆虫マニアのおすすめポイント

『企画展、特別展への力の入れ方が強く、マニアックな昆虫からダンゴムシやワラジムシ、爬虫類を含めた広い意味での蟲(むし:小さな生物のこと)も扱っていて、普段注目しないような昆虫に触れられる貴重な場所です。新種のゴキブリを続々と発見している名物職員さんもいるんですよ。』

■磐田市竜洋昆虫自然観察公園
0538-66-9900
静岡県磐田市大中瀬320-1
9時~17時(最終入園16時30分)
木(祝日、正月(1月2~5日)、GW、夏休みは開園)、年末(12月28日~31日)、元日(1月1日)
高校生以上330円、小中学生110円、未就学児無料、70歳以上無料(身分証の提示が必要)
【電車】JR磐田駅より遠鉄バス掛塚線で小島より徒歩20分【車】東名浜松ICより25分
あり
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【東京都・文京区】ファーブル昆虫館 ~虫の詩人の館~

「ファーブル昆虫記」の奥深い世界が広がる

ファーブル昆虫館 ~虫の詩人の館~
1階展示室の様子
ファーブル昆虫館 ~虫の詩人の館~
回廊にも昆虫写真や標本を展示(画像提供:ファーブル昆虫館)

「ファーブル昆虫記」で知られるフランスの博物学者、アンリ・ファーブルと南フランスの自然と文化を紹介する昆虫館です。

地下にはサン・レオン村のファーブル生家内部を再現し、回廊には昆虫写真や標本を展示しています。

1階展示室は、ファーブルの直筆ノートを始め、「ファーブル昆虫記」にちなんだ昆虫の標本などを見ることができます。水生昆虫やヘラクレスオオカブトなどの生体展示もあります。

ファーブル昆虫館 ~虫の詩人の館~
建物は蚕のまゆをイメージして作られている(画像提供:ファーブル昆虫館)

昆虫館や周辺の会場で月に1~2回「初級標本教室」を、不定期に「昆虫採集観察会」を開催しています。お知らせと申し込みはHPからのみ可能。興味がある場合はこまめにHPをチェック!

昆虫マニアのおすすめポイント

『昆虫の生態を学ぶというより、ファーブルという人物を知ることができる博物館。ファーブル昆虫記をキッカケに昆虫に興味を持った人におすすめです。』

■ファーブル昆虫館 ~虫の詩人の館~
03-5815-6464(開館時のみ)
東京都文京区千駄木5-46-6
13時~17時
月~金
無料
【電車】JR西日暮里駅または田端駅より徒歩12分、東京メトロ本駒込駅より徒歩10分
なし
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【東京都・足立区】足立区生物園

15種600頭以上の蝶が飛び交う大温室!

足立区生物園
ツシマウラボシシジミ 
足立区生物園
温室にいる蝶の標本(画像提供:足立区生物園)

草地広場や釣り池のある元渕江公園の一角にある生物園。一年を通じて多数の蝶が飛び交う空間をウォークスルーできる大温室が人気です。

特に絶滅危惧種であるツシマウラボシシジミの生息域外保全を行っており、年に数回、温室での生体展示があります。

解説員がその日羽化した蝶を大温室に放し、解説員のおもしろトークを聞くことができるプログラム「チョウを放そう!」を毎日実施しています。

足立区生物園
むしむしコーナー(画像提供:足立区生物園)

2階の「むしむしコーナー」では、2~3カ月程度のペースで展示の入れ替えを行っています。人気のカブトムシ・クワガタムシ展や嫌われもの(!?)のゴキブリ展、また、特定外来生物であるクビアカツヤカミキリの脅威を普及啓発する展示や、絶滅危惧の昆虫標本展示など、見応え十分と評判です。

昆虫マニアのおすすめポイント

『HPに展示中の生き物が掲載されているのが親切。蝶の大温室は、蝶好きにはたまらない空間です。』

■足立区生物園
03-3884-5577
東京都足立区保木間2-17-1
【2月~10月】9時30分~17時【11月~1月】9時30分~16時30分 ※入園は閉園時間の30分前まで
月※休日及び都民の日(10月1日)は開園し、翌平日に休園、年末年始(12月29日~1月1日)
高校生以上300円、小中学生150円
【電車】東武スカイツリーライン竹ノ塚駅より徒歩20分【車】都高速三郷線加平ICより10分
あり (30分100円/1日最大600円)
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【東京都・三鷹市】諏訪クワガタ昆虫館

国内外の約250種、500頭のクワガタ・カブトムシを展示

諏訪クワガタ昆虫館
生きているクワガタも展示 
諏訪クワガタ昆虫館
同じ種類でも生息場所や栄養状態などで形が違うことも(画像提供:みたかナビ)

井の頭公園や三鷹の森ジブリ美術館の近くにあり、個人の昆虫館ながら、クワガタムシ、カブトムシが日本産と外国産、オスとメスのセットなどでわかりやすく展示されています。

一見同じに見えても、館長に説明してもらうとその違いに感動や発見がきっとあるはず。

諏訪クワガタ昆虫館
国内に生息するクワガタが全て網羅されている展示 
諏訪クワガタ昆虫館
昆虫館は吉祥寺通り沿い(画像提供:みたかナビ)

現在の館長は父親から引き継いだ2代目。クワガタムシやカブトムシが生きていけるような自然との共生を願っているといいます。個人宅なので見逃しがちですが、クワガタとカブトムシの大きな写真が目印です。

昆虫マニアのおすすめポイント

『地域ごとのオオクワガタの大きさの違いや、ミヤマクワガタの地域による大顎(口の一部でハサミのようになっている)の先端の違いなどがわかりやすく展示されているのがスゴイと思います。』

■諏訪クワガタ昆虫館
0422-49-2787
東京都三鷹市下連雀1-14-4
9時30分~13時、14時~17時30分
月、木
中学生以上300円、入園児~小学生200円
【電車】JR三鷹駅または吉祥寺駅より徒歩15分【車】
なし

【東京都・日野市】多摩動物公園 昆虫園

国内で出会えるのはココだけの昆虫も!

多摩動物公園 昆虫園
ハキリアリ 
(画像提供:(公財)東京動物園協会)
昆虫園本館のハキリアリ展示(画像提供:(公財)東京動物園協会)

豊かな自然が残る52.3haもの園内で、動物をできるだけ自由な姿で展示する動物公園。多摩動物公園といえば、ライオンバスやコアラのいるオーストラリア園などが有名ですが、正門を入ってすぐの昆虫園も充実しています。

特に、葉っぱを切り取って巣に持ち帰り、菌を育てる「農業」をする珍しい生態のハキリアリを展示しているのは、国内ではココだけです。

(画像提供:(公財)東京動物園協会)
昆虫生態園のオオゴマダラ(画像提供:(公財)東京動物園協会)
(画像提供:(公財)東京動物園協会)
さまざまな蝶が飛び回る昆虫生態園大温室(画像提供:(公財)東京動物園協会)

昆虫生態園は、一年を通して色とりどりの蝶約2000頭が舞うほか、バッタを放し飼いにしており、その中を散策できます。

(画像提供:(公財)東京動物園協会)
昆虫園本館(画像提供:(公財)東京動物園協会)
(画像提供:(公財)東京動物園協会)
昆虫生態園(画像提供:(公財)東京動物園協会)

本館では、ハキリアリのほか世界の昆虫の標本や模型の展示も設けています。熱帯の植物を植えた日本最大級の規模を誇る大温室のある昆虫生態園には、チョウ育成室で幼虫やサナギを観察することもできます。

昆虫マニアのおすすめポイント

『温室では、自然に近い状態の昆虫が観察できます。蝶が見られる昆虫館は多いですが、バッタまで見られるのは珍しいですね。』

■多摩動物公園 昆虫園
042-591-1611
東京都日野市程久保7-1-1
9時30分~17時(園への入園は16時まで。昆虫園本館・昆虫園生態園の閉館は16時30分)
水(祝日の場合翌日)、12月29日~1月1日
高校生以上600円、中学生200円、小学生以下無料
【電車】京王線・多摩都市モノレール多摩動物公園駅より徒歩1分【車】中央道国立府中ICより20分
なし
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【群馬県・桐生市】月夜野きのこ園ぐんま昆虫の森・新里

里山を復元した敷地は約45ha、東京ドーム約10個分もの広さ!

月夜野きのこ園ぐんま昆虫の森・新里
日本最大級の蝶・オオゴマダラ 
(画像提供:月夜野きのこ園ぐんま昆虫の森・新里)
生態展示(画像提供:月夜野きのこ園ぐんま昆虫の森・新里)

身近な自然の中で生きものを見つけ、その体験を通して、生命の大切さに気づき、豊かな感性を育んでほしいと願って建てられた施設です。

亜熱帯の植物が生い茂るふれあい温室では、羽を広げた大きさが13cm~15cmにもなる日本最大級の蝶オオゴマダラなどさまざまな蝶が一年中飛び交い間近で観察できます。

月夜野きのこ園ぐんま昆虫の森・新里
 昆虫観察の様子
(画像提供:月夜野きのこ園ぐんま昆虫の森・新里)
かやぶき民家(画像提供:月夜野きのこ園ぐんま昆虫の森・新里)

敷地内の雑木林や田畑、小川などの里山では、そこで暮らす昆虫を探したり、手に取ったりして、その生態をじっくり観察して楽しめます。

園内には1870年代に建てられた歴史あるかやぶき民家があり、養蚕体験や四季折々の自然を感じられる里山生活体験、昔遊びの体験ができます。

また、解説員と一緒にフィールドを歩く「自然観察」やノコギリクワガタなどの育て方が学べる「飼育講座」などの体験プログラムも好評。

昆虫マニアのおすすめポイント

『虫あみの持ち込みができるので、虫とりの楽しさが体験できると思います!』

※虫かごの持ち込み、昆虫、動植物の持ち帰りはできません。

■月夜野きのこ園ぐんま昆虫の森・新里
0277-74-6441
群馬県桐生市新里町鶴ヶ谷460-1
9時30分~16時(最終受付15時30分)
月(祝日の場合翌日)、年末年始、メンテナンスのため臨時休園あり※GW、夏休み期間中は事前予約制。HPで確認を。
一般410円、大・高校生200円、中学生以下無料
【電車】東武鉄道赤城駅または上毛電鉄新里駅よりタクシー10分【車】北関東道伊勢崎ICより25分
あり
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【茨城県・かすみがうら市】かすみがうら市水族館

霞ヶ浦の自然を体感できる水族館。稀少な水生昆虫も!

かすみがうら市水族館
水面を背泳ぎするマツモムシ 
(画像提供:かすみがうら市水族館)
コオイムシ(画像提供:かすみがうら市水族館)

霞ヶ浦に生息する魚を中心に展示する水族館。タッチプールでは霞ヶ浦にいるウグイ、フナ、ニゴイ、コイなど、身近な川にも生息している魚が出迎えてくれて、魚の感触や大きさなどが体感できます。人間の姿を見ると寄ってくるので、気軽に触れ合えるのが魅力です。

水族館ではありますが、魚だけではなく今では稀少な水生昆虫の展示もあり、昆虫ファンにも注目されています。

かすみがうら市水族館
パノラマ水槽のオオサンショウウオ 
(画像提供:かすみがうら市水族館)
2020年にリニューアルした水族館外観(画像提供:かすみがうら市水族館)

パノラマ水槽には、6年前に牛久市で保護されたオオサンショウウオを展示。本来、霞ヶ浦水系に生息していないオオサンショウウオですが大切に飼育され、現在体長135cmまでになりました。水族館の人気者です。

ゴールデンウィークや夏休みには「エビ釣り体験」「飼育員体験ガチャ」などのイベントも開催されているので、ぜひ親子でチャレンジしてみては。

昆虫マニアのおすすめポイント

『水族館のメインは魚類ですが、ここはタガメやゲンゴロウの仲間などの水生昆虫の企画展示もしています。昆虫好きの子どもはもちろん、大人まで楽しめる魅力的な展示です。』

■かすみがうら市水族館
029-896-0722
茨城県かすみがうら市坂910-1
9時~17時(最終入館16時30分)
月(祝日の場合は翌日)
高校生以上330円、小中学生160円、未就学児無料
【電車】JR神立駅よりタクシー30分【車】常磐道千代田石岡ICまたは土浦北ICより40分
あり
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まとめ

昆虫博物館といっても展示内容やイベントは多彩!リアルに会うことのできない生き物を標本で学んだり、生きている昆虫たちと自然の中で触れ合ったり、採集や飼育などさまざまな体験イベントなど、知的好奇心をくすぐる空間にワクワク・ドキドキがいっぱい。

昆虫マニアはもちろん、これから子どもの興味関心を伸ばしたいファミリーにもおすすめです。昔は虫が好きだった、という大人世代もきっと新しい発見や、懐かしい気持ちを思い出してリフレッシュできますよ。
今度の休みは気になる昆虫館・博物館に出かけてみませんか。

近畿大学 生物研究会について

近畿大学 生物研究会

「蝶、蛾をメインに集め、大学生活だけで100点以上を採集し、標本にしていた。」

「生物研究会に入ることで昆虫の面白さを知り、特にトンボに魅了され、トンボの標本の色を残すため試行錯誤の毎日を過ごしている。」

「身近な水生昆虫を自分でも飼育し、水中にいる姿も、羽化して飛んでいる姿も素敵。」

と、昆虫をこよなく愛し研究する虫班のメンバーと担当教員が、おすすめの昆虫館、博物館をピックアップしました。

■プロフィール
近畿大学農学部奈良キャンパスの学生を中心に構成される研究会。自然いっぱいのキャンパス内でさまざまな生物や植物の調査を、虫、植物きのこ、水域爬虫類の3つのジャンルに分かれ、一年を通して活動しています。

※この記事は2022年4月29日時点での情報です。休業日や営業時間など掲載情報は変更の可能性があります。日々状況が変化しておりますので、事前に各施設・店舗へ最新の情報をお問い合わせください。
※掲載されている情報や写真については最新の情報とは限りません。必ずご自身で事前にご確認の上、ご利用ください。
※掲載の価格は全て税込価格です。

中林 貴美子  中林 貴美子

旅のライター歴=じゃらんライター歴20余年。2人の子どもを育てつつ、西へ東へ取材行脚の日々。観光地と観光地のはざまにあるのどかな里山風景やそこで暮らす地元の人との触れあいが好き。食いしん坊が幸いしてご当地グルメや道の駅グルメ関連も多数。