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2022.10.24

【全国】おすすめ科学館20選!科学ライターに聞いた“わざわざ訪れたい”施設をご紹介

遠方でもわざわざ行ってみたい、全国のおすすめ科学館20選をご紹介します!

宇宙開発や南極・北極の調査、日本の中核的科学博物館など…さまざまな専門の科学館の中から、フリーランス・ライター/エディターとして活躍する池田圭一さんにおすすめを聞いて、20スポットを厳選しました!

科学館ってなに?その役割とおもしろさ

科学館ってどんな目的で建てられて、何を展示しているのでしょう?文部科学省キッズページの説明によると、科学館とは博物館の一種。美術館、動物園、水族館、植物園、科学館など、名前はいろいろですが、みんな博物館の仲間です。

博物館は、科学技術、歴史、芸術、自然などに関する資料を収集・保管・研究・展示する場所です。つまり人類の文明そのものを守り育てる場所で、見て楽しむ展示はその一部というわけですね。

エンターテインメント性は比較的抑えられている分、入館料が安いというのも特徴。世界の最先端の研究をしている施設もあり、子どもはもちろん大人が1人で訪問しても、しっかり知的好奇心を満たせるのが科学館の楽しさです。

この記事ではそんな全国の科学館の中から、理系のフリーランス・ライター/エディターの池田圭一さんに見応えのあるスポットを20カ所選んでもらいました。北から順にご紹介します!

【宮城県】スリーエム仙台市科学館

仙台発の科学技術の展示や実験装置がいっぱい

(画像提供:宮城県観光プロモーション推進室)
(画像提供:宮城県観光プロモーション推進室)

1952(昭和27)年の開設から70年という長い歴史を持つ科学館。市内の中学生への実験指導を担っていた「サイエンスルーム」が前身で、今も科学への興味を育んでくれる施設です。

常設展は「自然史系」「理工系」「生活系」の3つのエリアに分かれています。自然史系は、仙台の生き物を島・干潟(ひがた)・平野・川・山などの切り口で分かりやすく展示。宮城県内で出土した化石や、地震体験ができる「グラリくん」などもあります。

(画像提供:宮城県観光プロモーション推進室)
(画像提供:宮城県観光プロモーション推進室)

科学の不思議を体験する理工系には、宇宙船のような施設の内外に化学実験装置がいっぱい。どれも参加・体験型で、仙台で発明された科学技術にもフォーカスしています。

生活系は、趣味や遊び、普段の暮らしの中の現象を科学の目で解き明かします。シャボン玉に入る体験や、錯視を起こす不思議なエイムズの部屋など楽しい展示がいっぱいです。

\科学ライターおすすめポイント/
地元密着型で化石の展示が充実しています。「ワイヤレス給電技術」で動くミニカーは、体内埋め込み型デバイスなど医療にも活用される技術で動いています。

■スリーエム仙台市科学館
宮城県仙台市青葉区台原森林公園4-1
9時~16時45分(最終入館16時)
月曜(祝日の場合翌日)、第4木曜、祝日の翌日(土日祝・10月第2月曜翌日を除く)、年末年始
一般550円、高校生320円、小中学生210円 ※特別展別途
【電車】仙台市地下鉄旭ヶ丘駅より徒歩5分【車】東北道仙台宮城ICより仙台北環状線経由で約30分
あり(無料)
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【新潟県】新潟県立自然科学館

大型恐竜が動き出す“親子恐竜劇場”など見どころたくさん

(画像提供:新潟県立自然科学館)
(画像提供:新潟県立自然科学館)

新潟市中心部の、鳥屋野潟(とやのがた)公園・女池地区の一角にある科学館です。「自然の科学」「生活の科学」「不思議な広場」「新潟県の移り変わり」という4つのエリアに分かれていて、触って学べるように展示が工夫されています。

1階のホールは天井が真っ黒で、宇宙空間をイメージしたのだとか。エスカレーターを上がって「自然の科学」の展示に入れば、実物に触ることができる隕石の展示などもあります。子育てをしていたと考えられる恐竜・マイアサウラの親子が動き出す「マイアサウラ劇場」も見もの。

(画像提供:新潟県立自然科学館)
(画像提供:新潟県立自然科学館)

「生活の科学」では、呼びかけに反応してくれる“癒しロボット”、「不思議な広場」では“子どもにはつかめるのに大人にはつかめない”オモチャなど、好奇心をそそる展示がいっぱいです。

(画像提供:新潟県立自然科学館)
(画像提供:新潟県立自然科学館)

18mという大型ドームのプラネタリウムも天文解説員による星空解説番組と映像プログラムを上映。番組は季節ごとに一新されますので、詳細は公式サイトでチェックしてみてくださいね。

\科学ライターおすすめポイント/
ジェット機のエンジンや蒸気機関車の仕組み、恐竜のジオラマなど大型展示物が豊富です。ショップではJAXA認定のタコ焼きやスイーツなどの宇宙食も販売しています。

■新潟県立自然科学館
新潟県新潟市中央区女池南3-1-1
【平日】9時30分~16時30分【土日祝および夏期】9時30分~17時(最終入館ともに30分前)
火曜(祝日の場合翌平日)、年末年始 ※その他メンテナンスのため臨時休館あり
【入館料】大人580円、小中学生100円(平日は小中学生無料)【プラネタリウム観覧料(入館料別途)】大人210円、小中学生100円
【電車】JR新潟駅より新潟交通バス「S50」「S51」系統などで「野球場科学館前」下車、徒歩3分【車】磐越道新潟中央ICより約6分
あり(無料)
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【群馬県】群馬県立ぐんま天文台

150cm望遠鏡がスゴい。資格を取って望遠鏡の自由操作も!

(画像提供:(公財)群馬県観光物産国際協会)
(画像提供:(公財)群馬県観光物産国際協会)

「星降る村」とも呼ばれる群馬県高山村にある天文台です。街の明かりや舗装路の熱による空気の揺らぎを避けるため、駐車場から600m離れた森の中の高台に位置しています。

開館は昼の部と夜の部に分かれていて、昼は直径1mの太陽投影像で黒点などが観察できる「太陽望遠鏡」や、望遠鏡・観測装置の仕組み、大型望遠鏡などの見学ができます。

(画像提供:(公財)群馬県観光物産国際協会)
(画像提供:(公財)群馬県観光物産国際協会)

夜は150cm望遠鏡と65cm望遠鏡などの大型観測機器で星や星雲などを見ることができます(夜の入館は予約制)。150cm望遠鏡は目で直接覗くことができるものとしては世界最大クラス!このクラスは普通研究者しか使わず、研究者はパソコンや専門装置で光の分析をするために、目で覗く部分がないのだとか。

\科学ライターおすすめポイント/

(画像提供:(公財)群馬県観光物産国際協会)
(画像提供:(公財)群馬県観光物産国際協会)

日本初の女性宇宙飛行士、向井千秋さん(群馬県出身)が宇宙に飛び立ったことなどを記念してできたのがここ。大型の天体望遠鏡を使えるのもすごいですが、イギリスのストーンサークルやインドのジャンタル・マンタルなどを模した屋外設置の大型日時計群(10数基)も圧巻です。

■群馬県立ぐんま天文台
群馬県高山村中山6860-86
【夏期(3月~10月)】10時~17時、19時~22時【冬期(11月~2月)】10時~16時、18時~21時※入館受付30分前まで、夜は要予約
月曜(祝日の場合翌日)、年末年始 ※火曜を中心に夜は開館しない日あり。詳細は公式サイトを要確認
大人300円、高校・大学生200円、中学生以下無料
【車】関越道渋川伊香保ICより25分、月夜野ICより20分(駐車場から天文台まで遊歩道を徒歩約10~15分)
あり(無料)
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【茨城県】JAXA筑波宇宙センター

最先端宇宙開発の中枢を垣間見られる!

JAXA筑波宇宙センター
(画像提供:JAXA)

日本の宇宙開発を担うJAXA(ジャクサ)の中枢センターは、茨城県つくば市の「筑波研究学園都市」にあります。広大な敷地の中で、人工衛星やロケットの開発・宇宙飛行士の養成など、宇宙に関する研究開発の多くがここで行われています。

そんなJAXA筑波宇宙センターは、一部の見学が可能。正門を入ってすぐの「ロケット広場」には、全長50mもあるH-IIロケットの実機を展示しています。

JAXA筑波宇宙センター
(画像提供:JAXA)

展示館「スペースドーム」では、100万分の1スケールの美しい地球「ドリームポート」、小惑星探査機「はやぶさ2」などを展示。

JAXA筑波宇宙センター
(画像提供:JAXA)

また、国際宇宙ステーション「きぼう」日本実験棟の実物大モデルなどなど、最先端の研究を垣間見ることができます。

\科学ライターおすすめポイント/
ロケットや宇宙ステーションなど、日本の宇宙開発の多くがここに詰まっています。ここに行くなら無料展示だけでなく「有料ガイド付き見学ツアー」(要予約)がおすすめ。バスに乗って約1時間10分、ガイド付きの見学に参加できます。

■JAXA筑波宇宙センター
茨城県つくば市千現2-1-1
10時~17時 ※見学受付は9時30分~16時30分
不定 ※詳細は公式サイトを要確認
【展示館見学】無料【ガイド付き見学ツアー】一般500円、高校生以下無料 ※公式サイトより要事前予約
【電車】JR荒川沖駅より関鉄バス「筑波大学中央」行きまたは「つくばセンター」行きで「物質材料研究機構」下車、徒歩1分。またはつくばエクスプレスつくば駅(つくばセンター)より関鉄バス「荒川沖駅」行きで「物質材料研究機構」下車、徒歩1分【車】常磐道桜土浦ICより約7分
あり(無料)※大型バスでの来場は駐車場の事前予約が必要
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【茨城県】地図と測量の科学館

立体的に浮かび上がる日本地図にテンションが上がる!

(画像提供:国土地理院)
(画像提供:国土地理院)

「筑波研究学園都市」には国立の研究機関が集中していて、それらに付随した科学館がいくつもあります。私たちの生活に欠かせない地図や測量をつかさどる国土地理院の「地図と測量の科学館」もその一つ。

エントランスの床には巨大な日本地図が描かれていて、専用の赤青メガネを掛けて見ると立体的に浮かび上がります。巨人になって日本列島をのっしのっしと歩く気分が味わえます。

(画像提供:国土地理院)
(画像提供:国土地理院)

2階の常設展示「古地図コーナー」では、日本海山潮陸図(1691年)、伊能忠敬の大日本沿海輿地全図「関東」(1821年)など貴重な古地図や、1492年に作られたという世界最古の地球儀「ベハイムの地球儀」(レプリカ)を見ることができます。アメリカ大陸がまだなく、日本がヨーロッパの西に大きく描かれているなど、当時の地球感が分かります。

(画像提供:国土地理院)
(画像提供:国土地理院)

館外の「地球ひろば」では、実際に航空写真を撮っていた「くにかぜ1号機」や、人工衛星の視点で地球の丸さを実感できる「日本列島球体模型」なども展示。地図好きならワクワクする、じっくり時間を取って見たい科学館です。

\科学ライターおすすめポイント/
筑波には見るべき科学館がたくさんありますが、あえていくつか挙げると「JAXA筑波宇宙科学センター」と、ここ「地図と測量の科学館」、下に紹介する「地質標本館」はぜひ回ってほしい。ここでは地図や測量が、私たちの生活に欠かせない大事なものであることがよく分かります。

■地図と測量の科学館
茨城県つくば市北郷1
9時30分~16時(最終入館15時30分)
月曜(祝日の場合翌日)、年末年始 ※その他メンテナンスのため臨時休館あり
無料
【電車】つくばエクスプレス研究学園駅よりコミュニティバス「つくバス」吉沼シャトルで「国土地理院・つくば警察署」下車徒歩1分。または同つくば駅(つくばセンター)より関東鉄道バス「下妻駅行」で「国土地理院」下車徒歩1分【車】圏央道つくば中央ICより約10分
あり(無料)
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【茨城県】地質標本館

日本の地質や地下資源、火山と地熱、活断層まで分かる

(画像提供:産業技術総合研究所 地質標本館)
(画像提供:産業技術総合研究所 地質標本館)

「地質標本館」は、経済産業省所管の公的な研究機関・産業技術総合研究所が運営する、地球科学(地学)専門の科学博物館です。

地球科学とはその名の通り、地球そのものを研究するという壮大な分野。最近は地球の成り立ちを知るために、月など他の惑星まで研究しているのだとか。入館が無料なのもうれしい点です。

(画像提供:産業技術総合研究所 地質標本館)
(画像提供:産業技術総合研究所 地質標本館)

展示内容は最近の地球科学情報から始まり、日本の地質・地下資源・海洋の地質・地球環境・火山と地熱・地震と活断層など、とても幅広いジャンルにわたります。

「第一展示室」にはプロジェクションマッピングで投影する日本の地質模型や、“幻の奇獣”デスモスチルスの化石(レプリカ)などを展示しています。

(画像提供:産業技術総合研究所 地質標本館)
(画像提供:産業技術総合研究所 地質標本館)

「第二展示室」には太平洋の海底地形模型、「第三展示室」には本物の地層そのものの剥ぎ取り標本などがあり、通路にはずらりと珍しい鉱物の標本が並びます。

(画像提供:産業技術総合研究所 地質標本館)
(画像提供:産業技術総合研究所)

こういった地質調査・研究には、岩を透けて見えるほどに薄く磨ける、世界的にも高度な技術が必要で、その技術を駆使して作った「石の昆虫」も第三展示室にいくつか展示されています。精密に加工した石を組み合わせたもので、石の色をそのまま生かしたものだとか。

\科学ライターおすすめポイント/
化石や鉱物などの標本室が圧巻。展示も凝っています。ここ「地質標本館」や「地図と測量の科学館」「JAXA筑波宇宙センター」などを巡る場合、土日祝であれば6つの研究教育施設を1日500円乗り放題で巡っている「つくばサイエンスツアーバス」に乗ると便利です。

■地質標本館
茨城県つくば市東1-1-1
9時30分~16時30分 ※現状は事前予約制。公式サイトより予約を
月曜(祝日の場合翌平日)、年末年始 ※その他臨時休館あり
無料
【電車】つくばエクスプレスつくば駅(つくばセンター)より各種バスで「並木二丁目」または「中央第一前」下車、徒歩7分。または「つくばサイエンスツアーバス」(バスターミナル8番乗り場より乗車。土日祝のみ運航)利用で「産業技術総合研究所」下車すぐ【車】常磐道桜土浦ICより約5分
あり(無料)※産総研つくばセンター中央の守衛所で受付後、指定の見学用駐車場を利用
「地質標本館」の詳細はこちら
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【埼玉県】埼玉県立自然の博物館

昔は秩父まで海だった!埼玉の化石や自然を展示

埼玉県立自然の博物館
(画像提供:埼玉県立自然の博物館)

エントランスホールに入れば、頭上にはすでに絶滅したという全長12mのサメの模型!これは深谷市で発見された「カルカロドン メガロドン」の歯の化石をもとに復元された生体模型です。

埼玉県立自然の博物館
(画像提供:埼玉県立自然の博物館)

右に進むと、未だナゾの多い海の哺乳類「パレオパラドキシア」の化石。かつて埼玉県は奥秩父の山のふもとまで海で、秩父盆地は「古秩父湾」と呼ばれる湾だったのだとか。そのためパレオパラドキシアを始め、海にまつわる多くの化石が発見されていて、ここではそんな豊富な化石群を見ることができます。

埼玉県立自然の博物館
(画像提供:埼玉県立自然の博物館)

また、ここから徒歩10分ほどの距離にある名勝・天然記念物「長瀞(ながとろ)渓谷」を地質学や生物学の観点から解説するコーナーや、埼玉の森を再現した大ジオラマなども見どころです。

\科学ライターおすすめポイント/
この地で発掘された古代の化石動物標本が充実しています。「ラインくだり」などができる名勝「長瀞」にあり、観光と一緒に立ち寄れば、舟下りを楽しむときの視点もグッと違ってくるはず。

■埼玉県立自然の博物館
埼玉県長瀞町長瀞1417-1
【通常】9時~16時30分【7・8月】9時~17時(最終入館30分前)※入館制限の場合あり。詳細は公式サイトを要確認
月曜(祝日、GW、7・8月、県民の日は開館)、年末年始 ※その他メンテナンスのため臨時休館あり
一般200円、高・大学生100円、中学生以下無料
【電車】秩父鉄道上長瀞駅より徒歩4分【車】関越道花園ICより約30分
あり(無料)
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【東京都】国立科学博物館

数日は通いたい!興味のある分野をじっくり深掘りできる

国立科学博物館
(画像提供:国立科学博物館)

日本で科学館・博物館といえば第一に名前が挙がるスポットがここ。「独立行政法人国立科学博物館法」というこの施設専門の法律によって設立された、全国の科学系博物館の指導的な立場を担う施設です。

国立科学博物館
(画像提供:国立科学博物館)

上野公園の一角にあり、常設展示は「日本館」と「地球館」に大きく分かれています。その資料や展示は膨大で、1日では全然回りきれないレベル。

国立科学博物館
(画像提供:国立科学博物館)

「締め殺しの木」「小惑星イトカワの微粒子」などを回る地球館90分ハイライトコース、「フタバスズキリュウ」「忠犬ハチ公」「南極犬ジロ」などを見られる日本館60分ハイライトコースなど、いくつかのモデルコースがあるので、それを体験してから興味があるものをじっくり深掘りしていくのが良いでしょう。

\科学ライターおすすめポイント/

国立科学博物館
(画像提供:国立科学博物館)

一日では回りきれない科学館です。近隣在住なら“年パス”で、遠方の方も泊りがけで数日かけて見てほしい。知的好奇心を刺激するなにかが必ずあるはずです。年パスには「友の会」「リピーターズパス」など数種類があり、リピーターズパスなら1500円で常設展示に1年間何度でも入館できます。

■国立科学博物館
東京都台東区上野公園7-20
9時~17時(入館16時30分まで)※入館は要事前予約。詳細は公式サイトを要確認
月曜(祝日の場合火曜)、年末年始(12月28日~1月1日)※特別展開催中は変更の場合あり
【常設展示】一般・大学生630円、高校生(高等専門学校生含む)以下・65歳以上無料 ※特別展は別料金
【電車】JR上野駅(公園口)より徒歩5分、東京メトロ上野駅(7番出口)より徒歩10分
なし
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【東京都】日本科学未来館

科学で理想の未来を描く。最先端のアンドロイドも

日本科学未来館
(画像提供:日本科学未来館)

日本科学未来館は、お台場の青海(あおみ)エリアにある国立の科学館です。科学技術振興機構(JST)の所管で、“今世界に起きていることを科学の視点で理解し、どんな未来をつくっていくかを考える”ことをテーマとしています。

日本科学未来館
(画像提供:日本科学未来館)

1階が企画展示ゾーン、3階と5階が常設展示ゾーンになっています。

常設展示では、コンピューターと元来の自然が融合した未来を考える「計算機と自然、計算機の自然」(上の写真)、アートを通して科学の認識を考える「零壱庵(ゼロイチアン)」、災害を理解し対処を考える「100億人でサバイバル」、最先端のアンドロイド(人間に似たロボット)など、興味深い展示がいっぱい。

6階の「ドームシアターガイア」では、全天周の立体視映像で科学や宇宙を考えます。専用の3Dメガネを使って見る映像は精細でド迫力。“理論物理学の最先端”や、日常空間と壮大なスケールの宇宙をつないでいく物語などが楽しめます。ドームシアターは全席指定なので、上映スケジュールを確認して予約しましょう。

\科学ライターおすすめポイント/

(画像提供:日本科学未来館)
(画像提供:日本科学未来館 雲の画像データ提供:University of Wisconsin SSEC, Geoscience & PlanetObserver.com)

“社会と科学をつなぐ”ことを重視した施設で、半日・120分コースなど見学しやすい工夫がなされています。ほぼリアルタイムに衛星から取り込んだ雲の映像を映し出す直径約6メートルのシンボル展示「ジオ・コスモス」が、2022年4月にリニューアルしたばかりです。

■日本科学未来館
東京都江東区青海2-3-6
10時~17時(入館券の購入・受付16時30分まで)
火曜(祝日の場合開館)、年末年始 ※その他メンテナンスのため臨時休館あり
【入館】無料【常設展】大人630円、18歳以下210円、未就学児無料【常設展+ドームシアター】大人940円、18歳以下310円、未就学児100円 ※特別展別途
【電車】ゆりかもめ東京国際クルーズターミナル駅より徒歩5分、テレコムセンター駅より徒歩4分、りんかい線東京テレポート駅より徒歩15分
あり(1時間440円、当日1日最大1650円)
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【東京都】多摩六都科学館

1億4000万個の星とスタッフの生解説がスゴい!

多摩六都科学館
(画像提供:多摩六都科学館)

多摩六都科学館は、小平市・東村山市・清瀬市・東久留米市・西東京市の5市が共同で運営する科学館です。ここの見どころは2012年にギネス世界一に認定された、1億4000万個もの星を投影できるプラネタリウム!

多摩六都科学館
(画像提供:多摩六都科学館(C)GOTO)

それを支えるのは、府中市にある(株)五藤光学研究所が開発した投映機「CHIRONII(ケイロンII)」。数十億の恒星データをもとに、天の川を構成する恒星や星団を全て星で表現し、まさに満天の星のもとにいる気分にさせてくれます。

全編、スタッフの方がその場で話してくれる“生解説”で、当日の星空を季節ごとのテーマに合わせて紹介。解説員さんごとに異なる語り口も味わい深く、つい引き込まれます。

多摩六都科学館
(画像提供:多摩六都科学館)

他にも、5つのテーマの常設展示室もあります。“ムーンウォーカー”に乗れる「チャレンジの部屋」は、頭と体を使う展示室。力・重さ・光などの性質の不思議を、科学の視点から体験できます。

(画像提供:多摩六都科学館)
(画像提供:多摩六都科学館)

機械や電気などのインフラがテーマの「しくみの部屋」、武蔵野の生き物や環境がテーマの「自然の部屋」などの展示室も面白く、大人から子どもまで楽しく学べます。展示室内のラボでの体験型プログラムもあるので、ぜひ公式サイトをチェックしてみましょう。

\科学ライターおすすめポイント/

(画像提供:多摩六都科学館)
(画像提供:池田圭一)

宇宙関係に強く、「ボイジャー」の実物大模型や、カミオカンデの光電子増倍管(こうでんしぞうばいかん)実物なども見どころ。地元密着型の実験教室も面白い。科学館敷地にある「精密天文日時計」は秒まで読み取れるという優れものです。

■多摩六都科学館
東京都西東京市芝久保町5-10-64
9時30分~17時(最終入館16時まで)
月曜(祝日の場合翌平日。春・夏・冬休み期間中は開館)、祝日の翌日、年末年始 ※その他メンテナンスのため臨時休館あり
【入館券(展示室)】大人520円、4歳~高校生210円【観覧付入館券(展示室+プラネタリウムまたは大型映像を1回)】大人1040円、4歳~高校生420円【セット券(展示室+プラネタリウム1回+大型映像1回)】大人1460円、4歳~高校生530円【上記の券にプラネタリウムまたは大型映像を1回追加】大人520円、4歳~高校生210円
【電車】西武鉄道花小金井駅よりはなバス「第4北ルート」田無駅行きで「多摩六都科学館」下車すぐ、JR吉祥寺駅より西武バス「吉64」花小金井駅行きで「科学館南入口」下車徒歩7分など
あり(30分100円、1日最大700円)
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【東京都】国立極地研究所 南極・北極科学館

オーロラ映像や実物機材で南極観測隊員気分に浸れる!

(画像提供:国立極地研究所)
(画像提供:国立極地研究所)

「国立極地研究所 南極・北極科学館」は、南極・北極を様々な観点から研究する国立極地研究所の施設です。広報展示施設のため、見学料は無料です。

極地でどんな観測や研究が行われているかが、楽しく分かりやすく展示されています。南極観測で使っていた服や、昭和基地から南極点まで往復し「機械遺産」にも認定されている雪上車などの展示がいっぱい。

(画像提供:国立極地研究所)
(画像提供:国立極地研究所)

直径4mの全天ドームスクリーン「オーロラシアター」に映し出される、実際に撮影されたオーロラも見もの。研究用のオリジナルデータをそのまま投影しています(写真は一例)。

観測隊の居住スペースやLIVE映像が見られるコーナーでは、昭和基地にいる気分にどっぷり浸れそう。

\科学ライターおすすめポイント/
極地関係のことを学ぶのにおすすめの科学館です。南極で見つかった隕石や、南極の氷なども本物が展示されていて、ペンギンやホッキョクグマの剥製も迫力があります。

■国立極地研究所 南極・北極科学館
東京都立川市緑町10-3
10時~17時(最終入館16時30分まで)
日曜・祝日・月曜・第3火曜
無料
【電車】JR立川駅より徒歩25分、または多摩モノレール高松駅より徒歩10分、またはJR立川駅より「立16-2」バスで「立川学術プラザ」下車徒歩1分
周辺有料駐車場を利用
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【千葉県】千葉県立中央博物館

房総を地学・生物学・考古学など多角的視点で観察

(画像提供:千葉県立中央博物館)
(画像提供:千葉県立中央博物館)

広大な緑の広がる千葉市中央区の憩いの空間・青葉の森公園の一角にある「房総の自然と人間」をテーマにした総合博物館です。

常設展示は、本館の展示室と野外の生態園に大きく分かれていて、本館展示室では「房総の自然誌」「房総の歴史」「自然と人間のかかわり」といったテーマごとに展示されています。県内で発掘されたナウマンゾウの骨格標本や、巨大なクジラの骨などが見どころ!

(画像提供:千葉県立中央博物館)
(画像提供:千葉県立中央博物館)

旧石器時代からの房総の歴史も政治・経済・文化ごとに分かりやすく展示されていて、重要文化財なども多数収蔵しています。

屋外の「生態園」では房総の自然を再現。散策しながら、生き物たちの暮らしぶりを垣間見ることができます。

\科学ライターおすすめポイント/
千葉県内にいくつかある科学館の中で、千葉県立中央博物館は生物や自然環境関係の展示が良く、化石の展示はとても貴重なものです。

■千葉県立中央博物館
千葉県千葉市中央区青葉町955-2 青葉の森公園内
9時~16時30分(最終入館16時まで)
月曜(祝日の場合は翌平日)、年末年始
一般300円、高校・大学生150円、中学生以下無料 ※企画展期間等別料金
【電車】京成千葉寺駅より徒歩20分、JR千葉駅より京成バス「千葉大学病院」行きまたは「南矢作」行きで「中央博物館」下車、徒歩7分
青葉の森公園北口駐車場を利用(4時間まで300円、4時間超~8時間600円、以降1時間100円)
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【神奈川県】相模原市立博物館

宇宙に詳しい博物館。JAXAと一緒に巡るのがおすすめ

(画像提供:相模原市立博物館)
(画像提供:相模原市立博物館)

相模原市中央区にある、地域密着型の博物館です。相模原台地の成り立ちや郷土の歴史などを解説する自然・歴史展示室、“宇宙とつながる”をテーマに大型シアターや隕石の標本などがある天文展示室、色々な企画を行う特別展示室などがあります。

(画像提供:相模原市立博物館)
(画像提供:相模原市立博物館)

ここの見どころは、210人が一度に観覧できるプラネタリウム。直径23mのドームに満天の星が映し出され、全編生解説で楽しめます。

また、ドームいっぱいに映像を映し出すド迫力の「全天周映画」や、後半にアニメを上映する「こどもプラネタリウム」など、意欲的なプログラムも行っています。

\科学ライターおすすめポイント/
ここの特徴は、ロケットや宇宙関連展示に強いこと。JAXAの相模原キャンパスの向かいにあるため、「JAXA宇宙科学探査交流棟」も合わせて巡ることができます。連携企画展もしばしば行われています。

■相模原市立博物館
神奈川県相模原市中央区高根3-1-15
9時30分~17時
月曜(祝日の場合翌平日)、祝日の翌日、年末年始、その他教育委員会が定める日
【常設展】無料【プラネタリウム・全天周映画】大人500円、4歳~中学生200円
【電車】JR淵野辺駅より青葉循環バス「淵36・37系統」で「市立博物館前」下車すぐ【車】圏央道相模原愛川ICより約15分、東名横浜町田ICより約25分
あり(無料)
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【静岡県】浜松科学館 みらいーら

2022年にプラネタリウムがリニューアル!自然な星空を再現

(画像提供:浜松科学館 みらいーら)
(画像提供:浜松科学館 みらいーら)

ものづくりの街・浜松の科学力が結集した、ご当地らしさのある科学館です。テーマは“アクティブラーニング”。見るだけではなく実際に体験して学べる施設です。

常設展示のフロアは「力ゾーン」「音ゾーン」「光ゾーン」「自然ゾーン」「宇宙ゾーン」に分かれ、それぞれのゾーンには浜松から生まれた企業の実物資料なども展示しています。バイクや車のシミュレーターもありますよ。

(画像提供:浜松科学館 みらいーら)
(画像提供:浜松科学館 みらいーら)

2階の吹き抜けにある「みらいーらステージ」ではサイエンスショーを毎日実施!双方向のコミュニケーションで、科学を楽しく学べます。

(画像提供:浜松科学館 みらいーら)
(画像提供:浜松科学館 みらいーら)

また、プラネタリウムは2022年3月にリニューアル。約1億個の星が投影できる最新鋭機「ケイロンIIII・ハイブリッド」は星の像がとてもシャープで、奥行き感もUP!明るさや発色も向上していて、大迫力の映像が楽しめます。

\科学ライターおすすめポイント/
プラネタリウムがリニューアルし、肉眼で見られる約9500個の恒星すべてに固有の色を付けているほど精細。科学的に正しく、自然な星空が再現されています。浜松の研究者・技術者たちの「やらまいか精神」に触れられる展示にもご当地感あり。

■浜松科学館 みらいーら
静岡県浜松市中区北寺島町256-3
9時30分~17時 ※夏休み期間中は9時30分~18時(最終受付30分前)
月曜(祝日の場合翌日)、年末年始
【常設展】大人600円、高校生300円【常設展+プラネタリムまたは大型映像1回分観覧料】大人1100円、高校生550円【常設展+プラネタリムまたは大型映像2回分観覧料】大人1300円、高校生650円 ※すべて中学生以下無料
【電車】JR浜松駅より徒歩7分【車】東名高速浜松ICより約25分、浜松西ICより約30分
周辺有料駐車場を利用
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【福井県】福井県年縞博物館

福井県・三方五湖にある世界標準の「ものさし」

(画像提供:福井県年縞博物館)
(画像提供:福井県年縞博物館)

「福井県年縞博物館」は、三方五湖の一つ・水月湖(すいげつこ)の湖畔にある博物館です。

年縞(ねんこう)とは、長い年月の間に湖沼などに堆積した、縞(しま)模様の堆積物のこと。1年に1層、明るい層と暗い層が交互に堆積し、掘り出してタテに見るとバーコードのようになっています。

(画像提供:福井県年縞博物館)
(画像提供:福井県年縞博物館)

この年縞は、古い出土品の年代を知るときの「ものさし」の役目を果たします。出土品が含んでいる放射性炭素はバラツキがあり、数百~数千年のズレが出ることがあるのですが、放射性炭素がきっちり整った年縞と対比することで、そのズレを修正できるのです。

(画像提供:福井県年縞博物館)
(画像提供:福井県年縞博物館)

水月湖にはほぼ完璧な年縞があることが分かり、2006(平成18)年のボーリングで約70m、7万年分もの年縞が発掘されました。ここではステンドグラスに美しく保存されたその年縞を見ることができ、人類の歴史や水月湖の秘密、科学における「測る」ことの大事さまで楽しく学べます。

この水月湖の年縞はユネスコの会議を経て、事実上の世界標準になっているとか!はるかな地球の歴史に思いを馳せながら見学しましょう。ショップで販売されている「リアル年縞ネクタイ」や「年縞ステンドグラス定規」などのオリジナルグッズもおすすめです。

\科学ライターおすすめポイント/
世界に誇れる年代測定のものさし・年縞が水月湖の底から発見されたのを記念して作られた博物館です。世界標準でもあり、科学的に重要。ちょっと離れているけれど「福井県立恐竜博物館」とぜひセットで見たいですね。

■福井県年縞博物館名
福井県若狭町鳥浜122-12-1
9時~17時(最終入館16時30分)
火曜(祝日の場合翌日)、年末年始 ※その他メンテナンスのため臨時休館あり
一般500円、小中高生200円
【電車】JR三方駅よりタクシーで約5分【車】舞鶴若狭道三方五湖スマートICより約5分
あり(無料)
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【愛知県】名古屋市科学館

「みて、ふれて、たしかめて」科学の不思議を体験できる

(画像提供:名古屋市科学館)
(画像提供:名古屋市科学館)

今回ご紹介する科学館の中では、じゃらんnetのクチコミ数がダントツでトップ(2022年9月末時点で2133件)。人気の高さが伺える科学館です。

巨大なビルの間に浮かんでいるような銀色の球体は、プラネタリウムのドーム。内径35mという大きさで、2011年時点で世界最大とギネス認定されたほど。限りなく本物に近い星空が体験できます。

(画像提供:名古屋市科学館)
(画像提供:名古屋市科学館)

マイナス30度の部屋でオーロラ映像を体験できる「極寒ラボ」や、高さ9mの人工竜巻を体験できる「竜巻ラボ」、放電実験ショーを行う「放電ラボ」など、約260種類もの展示は好奇心を刺激するものばかり。

特別展でも様々なテーマを扱っています。期間限定なのでHP等でチェックして、わざわざ新幹線に乗ってでも行ってみたい科学館です。

\科学ライターおすすめポイント/
天文や気象関係の展示が充実しています。外からも目立つプラネタリウムドーム「NTPぷらねっと」が特徴的。晴れた日には目の前にある白川公園の噴水(虹の舞)で、虹が浮かび上がるのも楽しめます。

■名古屋市科学館
愛知県名古屋市中区栄2-17-1
9時30分~17時(入館16時30分まで)※プラネタリウム夜間投影は公式サイトを要確認
月曜(祝日の場合翌平日)、第3金曜(祝日の場合第4金曜)、年末年始 ※その他メンテナンスのため臨時休館あり
【展示室とプラネタリウム】大人800円、高校・大学生500円、中学生以下無料【展示室のみ】大人400円、高校・大学生200円、中学生以下無料 ※特別展別途
【電車】名古屋市営地下鉄「伏見」より徒歩5分、なごや観光ルートバス・メーグル「広小路伏見」より徒歩5分
周辺有料駐車場を利用
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【大阪府】大阪市立科学館

気分は宇宙飛行士!リアルな宇宙の光と闇を体感

(画像提供:大阪市立科学館)
(画像提供:大阪市立科学館)

“宇宙とエネルギー”をテーマにした科学館です。2022年2月にプラネタリウムの「全天周映像システム」を全面リニューアルし、宇宙のあらゆる光景をリアルタイムに再現できる360度シミュレーションシステムを導入しました。

4Kプロジェクター6台を駆使し、従来の4倍の超高解像度を実現。専門スタッフがその日見える星空や、宇宙の最新トピックスを交えながらライブで解説を行っています。

(画像提供:大阪市立科学館)
(画像提供:(公財)大阪観光局)

また、1階~4階までの展示場は「電気とエネルギー」「おやこで科学」「身近に化学」「宇宙とその発見」というテーマごとに展開。宇宙や自然現象、電気や力、鉱物、繊維やプラスチックなど身近なところにある科学を深掘りして分かりやすく展示しています。

\科学ライターおすすめポイント/

(画像提供:大阪市立科学館)
(画像提供:(公財)大阪観光局)

1937(昭和12)年にオープンした前身の「電気科学館」当時から、国内初のプラネタリウムでよく知られていました。その時のプラネタリウムの機械「カールツァイスII型」が地下1階に保存展示してあるのも見どころです。

■大阪市立科学館
大阪府大阪市北区中之島4-2-1
9時30分~17時(プラネタリウム最終投影は16時から、展示場入場・再入場は16時30分まで)
月(祝日の場合は翌平日)、年末年始 ※その他メンテナンスのため臨時休館あり
【プラネタリウム観覧料(プラネタリウム1回につき)】大人600円、高校・大学生450円、3歳~中学生300円【展示場(1日)】大人400円、高校・大学生300円、中学生以下無料
【電車】Osaka Metro肥後橋駅より徒歩5分、京阪電車渡辺橋駅より徒歩4分【車】阪神高速土佐堀出口より約2分
周辺有料駐車場を利用
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【兵庫県】明石市立天文科学館

日本最古プラネタリウム「イエナさん」が現役。シゴセンジャーにも出会えるかも

(画像提供:明石市立天文科学館)
(画像提供:明石市立天文科学館)

日本標準時子午線(東経135度)の真上に建つ“時と宇宙の博物館”です。時計や宇宙開発、子午線などについて楽しみながら学ぶことができます。

ここのプラネタリウム投影機は、1960(昭和35)年6月10日から稼働しているという旧東ドイツのカールツァイス・イエナ社製。2012年に稼働期間の長さが日本一に認定され、今も「イエナさん」と呼ばれて親しまれています。

(画像提供:明石市立天文科学館)
(画像提供:明石市立天文科学館)

解説は学芸員さんの生音声。星空に合わせて生音楽が楽しめる「星と音楽のプラネタリウム」や、元気に泣いてもOKという乳幼児と保護者の方向けの「ベビープラネタリウム」、練達のトークで快眠へと誘う「熟睡プラ寝たリウム」などなど、意欲的なプログラムを行っているところも魅力です。

時には悪役が出てきて、ヒーロー「シゴセンジャー」がクイズでやっつけるという演出も。プログラムやイベントの詳細は公式サイトをご確認ください。

(画像提供:明石市立天文科学館)
(画像提供:明石市立天文科学館)

東経135度にちなんだ“135”という数字へのこだわりも半端なく、「135mmまでしか測れない定規」(250円)「135°Eカトラリーセット」(600円)などのオリジナルグッズもいっぱいです!

※2022年9月29日(木)~10月23日(日)はオーバーホール(分解整備)のためプラネタリウムは休み

\科学ライターおすすめポイント/

(画像提供:明石市立天文科学館)
(画像提供:明石市立天文科学館)

子午線にちなんだ戦隊ものの「シゴセンジャー」や「ブラック星博士」などが楽しい。日本最古のプラネタリウム投影機が現役稼働している点もすごいが、最新の天文の話題も扱っていてクオリティは高いです。

■明石市立天文科学館
兵庫県明石市人丸町2-6
9時30分~17時(最終入館16時30分まで)
月曜、第2火曜、年末年始 ※臨時休館・臨時開館の場合あり
一般観覧料 大人700円、高校生以下無料
【電車】山陽電車人丸前駅より徒歩3分、JR明石駅より徒歩15分【車】第二神明道路大蔵谷ICより約10分
あり(2時間まで200円、以降1時間100円)
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【福岡県】福岡市科学館

複合施設の中で科学に出会える、都市型の科学館

(画像提供:福岡市科学館)
(画像提供:福岡市科学館)

2017(平成29)年にオープンした、比較的新しい科学館です。九州大学六本松キャンパス跡地にある複合施設「六本松421」の3階~6階にあり、同じ建物内に飲食店や書店などの商業施設も多く、休日をゆっくり楽しむことができます。

(画像提供:福岡市科学館)
(画像提供:福岡市科学館)

3階の総合受付やウェルカムホールでは、ダイナミックな映像がお出迎え。特別展が行われる企画展示室や、地元企業との連携展示も3階にあります。

(画像提供:福岡市科学館)
(画像提供:福岡市科学館)

4階にはサイエンスナビ、サイエンス&クリエイティブ工房など、科学の「なぜ?」を主体的に解き明かしていく実験室があります。

(画像提供:福岡市科学館)
(画像提供:福岡市科学館)

5階は有料フロアとなる基本展示室。宇宙・環境・生活・生命・未来をテーマにした参加体験型の展示や、サイエンスショーなどが楽しめます。

\科学ライターおすすめポイント/
科学館の多くは郊外に建てられることが多いのですが、ここは都市中心型の新しい科学館の姿とも言えそう。空港や主要駅に近く、ちょっと時間があれば見に行ける点は大きなメリットです。

■福岡市科学館
福岡県福岡市中央区六本松4-2-1
9時30分~21時30分 ※エリアにより利用時間が異なる※変更の場合あり。詳細は公式サイトを要確認
火曜(祝日の場合翌平日)、年末年始 ※春休み・GW・夏休み・冬休み(年末年始除く)期間中は開館
【入館料】無料【5階基本展示室】大人510円、高校生310円、小中学生200円【6階ドームシアター(一般番組)観覧料】大人510円、高校生310円、小中学生200円
【電車】福岡市営地下鉄「六本松(科学館前)」3番出口より徒歩すぐ
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【佐賀県】佐賀県立宇宙科学館 ゆめぎんが

宇宙船のような建物にプラネタリウムや天文台も

(画像提供:(一社)佐賀県観光連盟)
(画像提供:(一社)佐賀県観光連盟)

「佐賀県立宇宙科学館」は宇宙関係に強く、JAXAとも連携して小中高生向けの教育プログラムなども行っている科学館です。愛称は“ゆめぎんが”。

(画像提供:(一社)佐賀県観光連盟)
(画像提供:(一社)佐賀県観光連盟)

そんな“ゆめぎんが”の常設展示は、「地球発見ゾーン」「宇宙発見ゾーン」「佐賀発見ゾーン」の3つに分かれています。地球発見ゾーンでは、綱渡りのように空中を自転車で走るスペースサイクリングなども体験できます。

(画像提供:(一社)佐賀県観光連盟)
(画像提供:(一社)佐賀県観光連盟)

宇宙発見ゾーンには、かつて宇宙飛行士の訓練に使用されていたものと同じ形の「宇宙トレーナー」があります。大人も思わず真剣になるハードトレーニングなのだとか。

佐賀県発見ゾーンでは、有明海の干潟の生き物たちが見られる水槽や、巨大なヨコヤマオオムガイの化石なども見られます。

\科学ライターおすすめポイント/
九州北部にある科学館の中でも、宇宙・天文関係が充実した科学館。JAXAと連携した教育プログラム「JAXAGA SCHOOL(ジャクサガスクール)」なども行っています。

■佐賀県立宇宙科学館 ゆめぎんが
佐賀県武雄市武雄町永島16351
【平日】9時15分~17時15分【土日祝】9時15分~18時(チケット販売30分前まで)
月曜(祝日の場合翌平日。春休み・GW・夏休み期間中は開館)、年末年始 ※その他メンテナンスのため臨時休館あり
【常設展示】大人520円、高校生310円、小中学生200円、4歳~未就学児100円【プラネタリウム】大人520円、高校生310円、小中学生200円、4歳~未就学児100円【常設展示+プラネタリウム】大人930円、高校生550円、小中学生360円、4歳~未就学児180円 ※プラネタリウム観覧1日1回まで
【電車】JR武雄温泉駅よりタクシーで約10分【車】長崎道武雄北方ICより約15分
あり(無料)
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【選者】池田圭一
天文や宇宙、大気光学、気象、生物、化石鉱物などサイエンスに詳しく、IT分野の執筆も手掛ける。著書多数。 Twitter

※この記事は2022年9月20日時点での情報です。休業日や営業時間など掲載情報は変更の可能性があります。日々状況が変化しておりますので、事前に各施設・店舗へ最新の情報をお問い合わせください。
※掲載されている情報や写真については最新の情報とは限りません。必ずご自身で事前にご確認の上、ご利用ください
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ミキティ山田  ミキティ山田

旬な話題を求めて、いろいろな場所を取材・撮影する調査員。分厚い牛乳瓶メガネに隠したキュートな眼差しでネタをゲッチュー。得意技は自転車をかついで階段を登ること。ただしメガネのせいでよく転びます。

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