<第3話>ソロ昭和レトロ
ソロ昭和レトロ「ドライブイン七輿」

ここでしか味わえない、昭和な自動販売機グルメがずらり
昭和レトロや80年代回帰など、過去を思い返し愛でるようなムーブメントが起こっている昨今。“行ける時に行っておかないと、いつまでもあるわけでない。チャンスを永遠に逃す”と、恵は群馬県にある「ドライブイン七輿」を訪れます。
トーストサンド、ハンバーガー、うどん、ラーメンなど、懐かしい自販機が並んでいます。ハンバーガーとトーストの自動販売機は、日本全国を数えても20台ないといわれているそう。


「ここのチャーシューメンは人気があるんだよ。」と地元の人から聞いた恵は、早速ラーメンを購入。富士電機のめん調理自動販売機は、この中で麺を茹でて湯切りをし、出汁を割って具を乗せるという全工程が25秒で行われ、ラーメンが出てきます。
「ドライブイン七輿」のチャーシューメン(350円)は太麺とチャーシューにこだわっているとのこと。カップラーメンともラーメン屋とも違う味わいで、“この機械の中にラーメン屋のおじさんが入っているようなもん。確かにすごい”と感動する恵。
“全部食べないともったいない!”と、他の自動販売機でチーズバーガー(250円)とトーストサンド(250円)を購入します。


レトロなパッケージに入ったチーズバーガーは、写真映え抜群。ファーストフードとはまた違う味わいで、どこか温もりを感じます。トーストもなんともいえない手作り感。まさにエモいという言葉がぴったりな自販機グルメたちに、笑顔が止まらない恵でした。
“なんか気分が上がる”、“なんか感動する”と思わせるような、田園地帯にあるレトロ空間。唯一無二の味と雰囲気をぜひ堪能して。

★ドラマ『ソロ活女子のススメ2』主演・江口のりこさんより
「ラーメン美味しかった!」
0274-23-0951
群馬県藤岡市上落合853
24時間営業(ゲームコーナーは23時まで)
なし
【電車】上信電鉄上信線西山名駅より車で約5分【車】藤岡ICより車で約10分
あり
「ドライブイン七輿」の詳細はこちら
ソロ昭和レトロ「るなぱあく」

“変わらない”懐かしさを、良心的な遊園地で堪能できる
自販機グルメを堪能した後、昭和レトロの2回戦で訪れたのは、自称“日本一懐かしい遊園地”がキャッチコピーの「るなぱあく」。1954(昭和29)年に開業し、群馬県前橋市民の思い出の地として今も賑わいを見せています。
入場無料、大きな乗り物は50円、小さな乗り物は10円。ここの遊園地では、小さい子どもが乗り物に乗るときは、必ず大人が付き添わなければいけないのですが、子供一人につき、一人の付き添いは無料。つまり逆に言えば、子供と一緒であれば大人は乗り物無料という、とても良心的な遊園地なのです。

この遊園地で恵がどうしても見たかったのは、有形文化財になっている1954(昭和29)年製の木馬。全国の遊園地でも、遊具が文化財というのはありません。“ずっと丁寧に手入れをしてきたんだろうな”と、木馬を見ながら感慨に浸ります。

“いわゆる可愛い顔をしているとは言い難い。特殊な動きをするわけでもない。残念ながら中学生以上は乗れない。でも、なんか見てしまう魅力がある。これがエモさというものなのだろうか”と考えている恵に、一人の女性が声をかけてきました。
「最近の昭和レトロブームで、わざわざ遠いところからここに来る人がいるんだって。変わらないものが見たくなるんだろうね。正確には、変わってなさそうってことだけど、この遊園地の施設も変わってなさそうに見えるんだろう。子供の楽しそうな顔、変わってない。」と、昔を懐かしみながら微笑みます。


木馬をのんびりと堪能した恵。“変わっていないように見える乗り物を堪能しよう!”と、メリーゴーランドやジェットコースターなど、子供の頃を思い返しながら楽しみました。
サッカー場2面ほどの広々とした遊園地で、優しい昭和の懐かしさをたっぷりと感じてみて。

★ドラマ『ソロ活女子のススメ2』主演・江口のりこさんより
「るなぱあくの木馬、素敵でした。」
027-231-6774
群馬県藤岡市上落合853
24時間営業(ゲームコーナーは23時まで)
なし
入場料無料、遊器具利用券1回50円
【電車】上信電鉄 西山名駅より車で約5分【車】藤岡ICより車で約10分
あり
「るなぱあく」の詳細はこちら
<第4話>ソロコナモン
ソロコナモン「美舟」

ソロ活専用の席で、自由に楽しく大阪のお好み焼きを作ろう
“今日はコナモン尽くしと決めていた”と、4話ではコナモンを求めて日帰り大阪旅行へ向かった恵。到着してまず訪れたのは、味にうるさいプロ野球選手が集まるという、有名な老舗お好み焼き店「美舟」。1948(昭和23)年の開業以来変わらない味を提供しています。
昭和感満載の佇まいでこぢんまりとした店内には、おひとりさま用の席が3席。なんとも言えない自分だけの秘密基地感があり、一人でも気軽に入れます。


まずは、生ビール(500円)とミックスお好み焼き(1200円)を注文。
“お好み焼きは、お客さんが自ら焼くセルフスタイル。タネはかき混ぜすぎないように空気を入れるように優しく。豚肉を最初に引き、のせていく。あまり大きくタネを広げすぎてはいけない”と真剣に焼き始める恵に、「片面5分、裏面5分、もう一度ひっくり返して3分ね!」と元気に教えてくれる店員さん。
“ちゃんと教えてくれるじゃないか。セルフだからってそこまで意気込まなくて大丈夫だった”と安心し、スマホのタイマーで計りながら正確に作っていきます。
ソース、青のり、鰹節をかけて、テコ(コテ)で切りながら食べると…豚肉はパリパリ、生地はふわふわ、表面はこんがり香ばしい。“これが王者大阪の実力やで!”と、あまりの美味しさにテンションが上がります。


後ろの席で、地元のお客さんが焼きそばと生卵を注文しているのを聞き、“めちゃくちゃ気になるじゃないか”と注文した恵。ここのお店の焼きそばは極太麺で、生卵に絡めて食べるすき焼き風の食べ方がおすすめだそう。
焼いてから持ってきてくれる焼きそば(並盛 900円)に生卵(150円)を絡めて実食。“お好み焼きとは違う濃厚なソース&モチモチの極太麺&生卵のコクが、鉄板のトライアングルを作って、口の中でハーモニーを奏でている!お好み焼きを食べた後なのにこれはスルスルいけてしまう…。ソロ活専用席にお好み焼きに焼きそば、東京から大阪への移動距離400kmに値する味だった”と、大満足の恵でした。

★ドラマ『ソロ活女子のススメ2』主演・江口のりこさんより
「卵につけて食べた焼きそばが忘れられないです。」
06-6361-2603
大阪府大阪市北区小松原町1-17
12時~13時30分(L.O.)、18時~21時(L.O.)
火曜日
Osaka Metro 東梅田駅より徒歩約3分
なし
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ソロコナモン「蛸之徹マルビル店」

本場大阪のセルフたこ焼きで、コナモンラバーの仲間入り!
お好み焼きを堪能した恵が、“これで終わりというわけにはいかない。これではコナモンの初戦を制したとは言わない。コナモンデーの中間は、やはりたこ焼き”と早足で向かった先は、大阪の「蛸之徹マルビル店」。
こちらでは、セルフで焼くたこ焼き(670円)がいただけます。テーブル中央にスタンバイされた、たこ焼き用鉄板プレートに、ワクワク感が募ります。

冷凍物を一切使っておらず、茹でたタコをたこ焼き用にカットしているので、歯応えが良くてサイズも大きいのが特徴です。
本場のプロに指導してもらうという贅沢な時間を過ごしながら、恵はたこ焼きを作っていきます。


タネを流して、紅生姜と天かすをお好みで上からふりかけ、生地が焼けて硬くなるまで10分くらい待つ。鉄板に広がった生地をくぼみの中に入れ込み、串を生地と鉄板の間に刺しながらひっくり返す。
まん丸のたこ焼きが出来ていく様子に、気分が高まります!

完成したたこ焼きは、まず明石焼き風の出し汁につけていただきます。次に、たこ焼きを引き立てるようなまろやかさのお店特製ソースをかけて、最後は濃い味好きにはたまらない、どろっとしたソースを…と順に食べていく恵。“やはりソースは店によって違うな”と、細かい味の違いを感じていました。
本場・大阪でセルフたこ焼きを堪能すれば、あなたもコナモンラバーの仲間入り!

★ドラマ『ソロ活女子のススメ2』主演・江口のりこさんより
「たこ焼き、焼くの楽しかったです。」
06-6345-0301
大阪府大阪市北区梅田1-9-20大阪マルビルB2F
11時~15時(L.O.14時30分)、15時~23時(L.O.22時15分)
なし
阪急電鉄 大阪梅田駅より徒歩約1分、Osaka Metro 西梅田駅より徒歩約2分、JR 大阪駅より徒歩約3分、Osaka Metro 東梅田駅より徒歩約3分
なし、周辺に提携のない駐車場あり(大阪マルビル)
「蛸之徹マルビル店」の詳細はこちら
ソロコナモン「月島 いろは 本店」

コナモンツアーのトリは、江戸のもんじゃ焼きで飾るべし
大阪でコナモンを楽しんだ後は、東京へ戻ります。“コナモン尽くし、締めは東の横綱・月島”と、月島にある「月島 いろは 本店」に訪れました。
1955(昭和30)年、島西仲通り商店街にて誕生した「いろは」。創業当初から変わらず桜海老を使用することにこだわり、今も変わらない伝統の味をしっかりと受け継ぎ守っています。

周りを見渡すと、一人客はあまりおらず、一人用の席もありません。大阪とは違って、東京ではまだソロコナモンがデフォルトではないと感じた恵。
“しかし、私は今日コナモンシティで2連戦してきたのだ。その経験をもんじゃ焼きに生かそうではないか”と、明太チーズもんじゃ(1430円)とラムネ(300円)を注文。


手慣れた様子でもんじゃ焼きを作っていき、ヘラを使って食べていきます。とろけるチーズと辛美味い明太子の組み合わせは絶品。
こちらのもんじゃ焼きは、味や風味はもちろん見た目も色鮮やかなので、より一層美味しく感じます。

隣に座った男性二人組の席から、「土手を作る派? 作らない派?」という会話が聞こえます。土手を作るのは月島スタイルで、荒川区や台東区など元々もんじゃが盛んだった町は、土手を作らないそう。
たった1日でコナモンについての知識と経験を積み、“意味がない無駄なことができるって、とても豊かで贅沢なこと”と、ソロコナモンツアーの魅力を改めて感じる恵でした。

★ドラマ『ソロ活女子のススメ2』主演・江口のりこさんより
「もんじゃ、美味しかったです!」
※現在月~木曜までお休みのため(取材当時)、平日は近くの姉妹店「いろは西仲店」をご利用ください。「いろは西仲店」営業時間:11時~23時(L.O.22時)※不定休
03-3534-5086(いろは西仲店)
東京都中央区月島3-4-5 2F
【金曜日】17時~24時(L.O.23時)【土日祝】11時~24時(L.O.23時)
月~木曜日
東京メトロ 月島駅より徒歩約4分
なし
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高橋 夏実
マルチディレクター/エディター兼ライター。HOT PEPPER Beautyの編集者を経て独立。さまざまな雑誌・webにて、企画、編集、執筆、動画ディレクター等の業務に携わる。ジャンルは芸能インビュー、美容コスメ、ヘア、グルメ、恋愛、旅と幅広く担当。2023年より、別事業として個人編集プロダクション『TEAM TAKAHASHI』の代表、高タンパクメニューのケータリングや出店をする情報発信キッチンカー『娯楽たんぱく』のプレス兼店長を勤める。Instagram:@spacy72.store(https://www.instagram.com/spacy72.store/)