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2022.04.30

【5月30日は古民家の日】奈良・京都のおすすめ古民家・町家カフェ10選

5月30日は「古民家の日」。伝統的な日本の木造建築物や古い民家などが減少しているなか、古民家を店舗などにリノベーションするなどして活用し、日本の伝統文化を守り、広めるのが目的で制定された記念日です。今回は、そんな「古民家の日」にちなんで、歴史ある町並みと古民家・町家が多く残る京都・奈良のおすすめ古民家カフェ、町家カフェをご紹介します。

※この記事は2022年4月25日時点での情報です。休業日や営業時間など掲載情報は変更の可能性があります。日々状況が変化しておりますので、事前に各施設・店舗へ最新の情報をお問い合わせください。

京町家茶房宗禅

京町家で西陣織のような15層のパフェに舌鼓

京町家茶房宗禅
本格的織屋建ての趣ある京町家
京町家茶房宗禅
どこか懐かしい和テイストの落ち着く空間
京町家茶房宗禅
西陣パフェ「ひとえふたえ」(1210円)

築130年、今ではほとんど見られなくなってしまった本格的織屋建ての町家で、ゆったりとした時間を楽しめる京町家カフェ。抹茶、丹波産黒豆、西京味噌など、京都産の素材で作られた、店主山本宗禅の独創的なお菓子とメニューの数々にファンが絶えないお店です。

おすすめメニューは1日10食限定の西陣パフェ「ひとえふたえ」。秘伝醤油が隠し味の生クリーム、濃茶ねりもち、黒豆の卵せんべいなど、宗禅こだわりのお菓子を一つのグラスにあわせた15層のハーモニー。はんなり可愛い見た目ながら、甘さの中に見え隠れする抹茶の苦みや醤油の塩味がとても奥深い味わいです。

■京町家茶房宗禅(きょうまちやさぼうそうぜん)
[TEL]075-417-6670
[住所]京都府京都市上京区寺之内通浄福寺東角中猪熊町310-2
[営業時間]11時30分~17時(LO 16時30分)
[定休日]月火(祝日を除く)※現在土日祝のみ営業。ホームページなどで要確認
[アクセス]JR・近鉄京都駅より市バス206系統(A3のりば)乾隆校前バス停下車徒歩6分
「京町家茶房宗禅」の詳細はこちら

然花抄院 京都室町本店

築300年を越える町家が生まれ変わりギャラリーカフェに

然花抄院 京都室町本店
白塗りの壁にきりりとした格子が美しい外観
然花抄院 京都室町本店
大きな窓からはしだれ桜がある中庭が鑑賞できる
然花抄院 京都室町本店
茶庭ノ膳(ドリンク付き、1540円)

築300年を超える町家を、当時のものを残し、その佇まいの魅力を継承しながら改装した菓子店。店の奥側にはギャラリーを併設しており、様々な作家様の個展や展示会が開かれています。「花も菓も然るべき姿へ」をコンセプトに、奇をてらわずありのままを素直なかたちで提供し、おもてなしの一つ一つが心地よい空間です。

看板商品である「然」かすてらは、丹波黒豆を食べ京都で育った鶏の卵を使用した、然花抄院だけの紙焼きの半熟かすてら。その「然」かすてらと、その時々のおすすめ菓子を厳選されたお茶とともにいただく「茶庭ノ膳(さていのぜん)」は、ぜひ季節感じる中庭を見ながら楽しんでください。

■然花抄院 京都室町本店(ぜんかしょういん)
[TEL]075-241-3300
[住所]京都府京都市中京区室町通二条下ル蛸薬師町271-1
[営業時間]11時~18時(喫茶LO 17時30分)
[定休日]第2・第4月(祝日の場合翌日)
[アクセス]京都市営地下鉄烏丸御池駅2番出口より徒歩6分
「然花抄院 京都室町本店」の詳細はこちら

eXcafe祇園新橋

祇園のカフェで楽しむコーヒーとほくほくの焼き団子

eXcafe祇園新橋
有翼の獅子が印象的な暖簾が目印
eXcafe祇園新橋
ほくほくお団子セット(1540円)

2019年に暖簾を上げた「eXcafe祇園新橋」。お店がある祇園新橋は、紅柄格子を設けた茶屋様式の町家を多く残し、江戸末期から明治初期にかけての風情を今に伝える貴重な場所です。そんな趣ある町家では、お抹茶やお団子、和パフェ、茶そばのパスタなど京都らしさを感じる数々のメニューが楽しめます。

人気のメニューは「ほくほくお団子セット」。自分でお団子を七輪にのせ、好みの焼き加減で味わうことができるのが魅力の一品。原料にこだわったお団子は、そのままでも香ばしくて美味しいですが、添えられている甘辛いみたらし餡や優しい甘さの餡子をお好みでトッピングしていただきます。

■eXcafe祇園新橋(イクスカフェ)
[TEL]075-533-6161
[住所]京都府京都市東山区元吉町57-1
[営業時間]10時~18時(LO17時30分)
[定休日]なし
[アクセス]京阪祇園四条駅より5分
「eXcafe祇園新橋」の詳細はこちら

The Unir coffee senses(ザ・ウニール・コーヒー・センシズ)

築100年を越える町家で厳選されたスペシャルティコーヒーを

The Unir coffee senses
100年以上の歴史を誇る、古き良きを伝える街並み
The Unir coffee senses
照明やスワンチェアなどインテリアにもこだわった空間
The Unir coffee senses
季節の美味しいものにあふれるフルーツサンドイッチ重(1950円)とカプチーノ(550円)

関西のスペシャルティコーヒーのパイオニアと言われる「Unir(ウニール)」が、築100年以上の歴史を誇る「京都市指定伝統的建造物」を活かし、「縁=円」をテーマに様々なコーヒー体験を提案するカフェ。京都の歴史を感じられる洗練された空間で、高品質なスペシャルティコーヒーとこだわりのフード&スイーツが楽しめます。

おすすめは、旬のフルーツを使ったフルーツサンドを贅沢につめこんだお重「季節の美味しいものにあふれるフルーツサンドイッチ重」。使用しているクリームは、フルーツそれぞれに合わせた白味噌やエスプレッソの特製クリームです。Unirが厳選したトップクオリティの豆でいれるカプチーノとともに味わってみてください。

■The Unir coffee senses(ザ・ウニール・コーヒー・センシズ)
[TEL]075-746-6353
[住所]京都府京都市東山区桝屋町363-6
[営業時間]【平日】 11時30分~17時30分(LO 17時)
【土日祝】11時~18時(LO 17時30分)
[定休日]水、第3木
[アクセス]京阪電車祇園四条駅徒歩15分、またはJR京都駅より京都市バス東山安井バス停より徒歩5分
「The Unir coffee senses」の詳細はこちら

aotake

日本茶、紅茶、中国茶。お茶を味わい尽くす隠れ家カフェ

aotake
ビルが立ち並ぶ街中に凛とたたずむ京町家
aotake
玉露(1300円)
aotake
ころんとした見た目がかわいい「豆腐白玉」

京都駅のほど近く。商業施設やホテルが立ち並ぶ街の片すみに、築110年の建物を生かした空間と、香り高いお茶に出会える隠れ家喫茶があります。日本茶・紅茶・中国茶と3種のお茶に特化し、お茶を淹れるところから、茶器、待つ時間までゆったり楽しむ贅沢な時が過ごせます。

こだわりのお茶、手摘みの玉露は旨味と甘みがとても濃厚で洗練されたており、ダージリンは手摘みの夏摘み茶で、柑橘のような甘みが特徴です。日本茶に付く「豆腐白玉」は、もちもちとした食感がクセになる一品。ぜひ特別なお茶と一緒に楽しんでみてください。

■aotake
[TEL]070-2287-6866
[住所]京都府京都市下京区材木町485
[営業時間]11時~17時30分(LO 17時)
[定休日]火水
[アクセス]JR・近鉄京都駅より徒歩8分
「aotake」の詳細はこちら

茶房 暖暖

200年の歴史ある町家で郷土料理茶粥をいただく

茶房 暖暖
ならまちに溶け込む趣ある町家
茶房 暖暖
落ち着ける和室で中庭を眺めながら寛げる
茶房 暖暖
茶粥御膳(1485円)※のっぺい汁、わらび餅と大和茶付き

奈良町有数の豪商だった旧松山家。登録有形文化財に指定されている約200 年前に建てられたという町家の主屋で、茶粥や甘味を楽しむことができます。お庭に面した落ち着いた雰囲気のお座敷でいただくのは、暖暖の看板メニュー「茶粥」。1300年前から食べられていた奈良の郷土料理で、粥を炊くお茶は昔ながらのほうじ茶と、オリジナルの小豆茶から選べます。数種類の漬物と一緒に味わう優しい味わいの茶粥は、疲れた体に染みわたります。

■茶房 暖暖(さぼう のんのん)
[TEL]0742-24-9081
[住所]奈良県奈良市西新屋町43
[営業時間]【平日】 11時30分~14時 【土日祝】 11時~14時30分(季節によって変動あり)
[定休日]月(祝祭日は営業)※臨時休業有り
[アクセス]近鉄奈良駅より 約12分
「茶房 暖暖」の詳細はこちら

cafe zuccu

アンティークと町家が融合したならまちのレトロカフェ

cafe zuccu
ならまちにの中にひっそりと佇む隠れ家スポット
cafe zuccu
レトロ可愛いアンティーク家具の数々
cafe zuccu
季節のタルト(ドリンクセット、950円)※内容は季節により変更

江戸末期、160年近く前の町家をリノベーションしたカフェで、アンティーク家具を配置し、一歩入ると居心地の良い空間が広がります。店名は「奈良のいろんな景色、建物を見ながら、この場所まで足を運んでほしい」という思いを込め、ズック(靴)からつけられたのだとか。

おすすめメニューは「季節のタルト」。季節ごとに変わる旬の食材を使ったタルトは、注文を受けてから盛り付け・仕上げをして提供され、フレッシュな味わいが楽しめます。

■cafe zuccu
[TEL]0742-87-2334
[住所]奈良県奈良市高畑町728
[営業時間]8時〜18時(LO17時)
[定休日]木
[アクセス]近鉄奈良駅より徒歩25分、または近鉄奈良駅より奈良交通バス破石町バス停より徒歩すぐ
「cafe zuccu」の詳細はこちら

cafe maru

リノベーションで中は広々!古くて新しい町家カフェ

cafe maru
店内はカジュアルなテイスト。奥には和室も
cafe maru
maruのパンケーキ(1100円~)

築100年の町家をリノベーションしたカフェは、“古くて新しい空間”をコンセプトに、男性でも入りやすいスタイリッシュな内装。天井が吹き抜けになっており、外観からは想像がつかない空間の広さと、大きなガラス窓が特徴です。

おすすめはたっぷりのバターを使い、カットしながら焼く独自製法のパンケーキ。断面からバターとメープルシロップが染み込んで、まるでフレンチトーストのような食感になるハイブリッドパンケーキです。本格ヴィーガンカレーや旬のフルーツを使ったふわふわのかき氷などメニューも充実しているので、ランチにもカフェ利用にもおすすめです。

■cafe maru
[TEL]0742-23-1151
[住所]奈良県奈良市脇戸町1919
[営業時間]11時~19時(季節によって変動あり)
[定休日]火(その他不定休日あり)
[アクセス]近鉄奈良駅より徒歩7分
「cafe maru」の詳細はこちら

Cafe春

鉄釜で提供されるアツアツ焼きカレーが絶品

Cafe春
ところどころに朱を取り入れたおしゃれな店内
Cafe春
海老焼きカレー(1595円)

古民家を改装し、赤い格子や壁など遊郭をイメージしたおしゃれな店内。アンティーク家具を配し、不思議と落ち着けるカフェレストランです。ミシュランにも掲載されたならまちの洋食店「洋食 春」の2号店でもあり、美味しい洋食をいただくことができます。

おすすめは、オーナーの出身地である北九州・門司発祥の「焼きカレー」。「海老焼きカレー」は、焼けたチーズとカレーの間違いないコラボに、身はプリプリで味噌たっぷりの有頭天然海老、絡めて食べる濃厚な卵が絶品です。熱々の鉄釜で提供されるので、最後まで冷めずに楽しめます。

■Cafe春
[TEL]0742-23-1055
[住所]奈良県奈良市毘沙門町31
[営業時間]11時~16時(LO 15時)
[定休日]火水
[アクセス]近鉄奈良駅より徒歩7分
「Cafe春」の詳細はこちら

カナカナ

風情ある町家カフェで体と心が落ち着く和定食を

カナカナ
古民家特有の落ち着く畳の香りがする店内
カナカナ
カナカナごはん(ドリンク付き1485円)

築100年の町家を改装して造られた、奈良らしさが感じられるレトロな町家カフェ。店内はテーブル席のほかに座敷もあり、足を伸ばしてゆっくりすることができます。和定食にカレーなどの食事メニューに、季節ごとに変わるケーキやパフェなどスイーツも充実しているのでランチにもカフェ利用にもおすすめです。

カナカナの名物は、終日注文できる「カナカナごはん」。メイン料理と複数の小鉢、ご飯と味噌汁がセットになった和定食は、どれも素朴ながら丁寧に作られているのが分かるものばかり。野菜が多くヘルシーでありながらも、しっかりボリュームもあって幅広い世代に好評です。

■カナカナ
[TEL]0742-22-3214
[住所]奈良県奈良市公納堂町13
[営業時間]11時〜19時(LO 18時30分)
[定休日]月(祝日の場合翌日)
[アクセス]近鉄奈良駅より徒歩15分、または近鉄奈良駅より奈良交通バス福智院停留所より徒歩2分
「カナカナ」の詳細はこちら

まとめ

いかがでしたか?古く趣ある京都・奈良の街並みに溶け込むお店の数々。本格コーヒーお茶の専門店、こだわりスイーツなど、美味しいものを楽しみながら日ごろの忙しさを忘れてゆったりできそうですね。古き良き日本建築の魅力を満喫しに、ぜひ足を運んでみてくださいね。

※掲載の価格はすべて税込価格です。
※新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点から、お住まいやお出かけされる都道府県の要請をご確認の上、感染拡大防止に充分ご配慮いただくようお願いいたします。

鳥井 晴風  鳥井 晴風

5人の子どもを持つママ編集ライター。 子供に大好きな漫画の主人公の名前を付けてしまうほど漫画アニメ好き。キャラ弁やキャラケーキづくりが得意。好きなお出かけ先は道の駅や直売所など食材が豊富なところ。 自分で収穫する味覚狩りや芋ほりも大好き。

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