池袋駅北口周辺は中華料理店が数多く点在し、“池袋リトルチャイナ”と呼ばれるディープなエリア。
2019年「友誼商店(ゆうぎしょうてん)」が開業したのを皮切りに、2021年には「食府書苑(しょくふしょえん)」、「沸騰小吃城(ふっとうシャオチーチェン)」と中華フードコートが続々オープンし、さらなる盛り上がりを見せています。
今回はそんな中華フードコートに注目し、各店舗の魅力やおすすめメニューを紹介。支払いシステムなども解説しているので参考にして下さいね。本場中国出身の人も納得の“ガチ中華”を堪能して、プチ中国旅を満喫しましょう!
沸騰小吃城

2021年9月にオープンした池袋の中華フードコート「沸騰小吃城(ふっとうシャオチーチェン)」。ド派手な看板を掲げたビルは地下1階は香港スイーツを販売する「香港誠記」、2階は火鍋食べ放題の店「沸騰三国」、4階は「中国KTV」(中国版のカラオケ)、そして3階に「沸騰小吃城」と中華のお店が集まったテーマパークです!
店内には7つのブースが設けられ、福建、上海、東北、重慶、湖南、湖北、雲南と中国各地の名物メニューを味わえるのが魅力。メニューは小吃(シャオチー)と呼ばれる一品料理がメイン。それぞれが小ポーションで用意され、一度に多くの種類を味わうことも可能です。タピオカや香港スイーツ、中国のアルコール類も豊富にそろっています。
お店の場所や支払いシステムは?

店はJR池袋駅北口から徒歩約5分。西一番街通りを抜け、トキワ通りと文化通りが交わる交差点の角にドーンと店を構えています。店内に入ると中国人スタッフが迎え、看板やメニュー表までオール中国語(日本語も通じるのでご安心を!)。圧倒的な中国の雰囲気に期待も高まります!

席に着くとまず、QRコードを渡されます。スマホでメニュー表を確認。日本でもよく食べられている名物料理からあまり知られていないマイナーな一品まで、さすがの“ガチ”なラインナップです。写真付きなので、直感で気になるメニューにチャレンジしてみるのもいいですよ♪また、注文画面の中にはマップアプリ機能が付いているので料理を待つ間に、上海の場所はどこかな?など探してみるのも楽しいです。


●羊肉串/羊肉串焼き(ヤンロウチュアン)
中国屋台の味として知られる「羊肉串/羊肉串焼き」は、中国・東北地方の名物です。羊肉は柔らかく、クセがほとんどないので食べやすいのが特徴。程よく効いたスパイスが食欲をそそります。ほかにも牛肉や鶏身、砂肝など串メニューは充実しています。お酒のアテにもぴったり!

●生煎包/焼き小籠包(ションチェンパオ)
「生煎包/焼き小籠包」(4個入り480円、写真手前)。上海の点心としてよく知られたメニューですが、皮のモチモチ感や溢れ出るスープが豊潤で、まるで本場で堪能するような味の違いをみせてくれます。さらに「鴨の頭煮込み」(280円)といった、中国ならではの珍しいメニューもそろっています。

●臭豆腐(チョウドウフ)
「臭豆腐」(680円)はツーンとした独特の匂いを漂わせる珍味。湖南・湖北の料理で発酵させた豆腐を揚げたシンプルなものですが、外はカリッと、中はふわふわ食感で口中に旨味が広がり、やみつきになる人も多いのです。
友誼食府(ゆうぎしょくふ)

2019年の開業以来、母国の味を求める中国や台湾の方々が足繁く通う穴場スポット「友誼食府」。スタッフやシェフ、そして店内空間まで中国そのもの。本場の味と雰囲気で、池袋にいながら海外旅行気分をたっぷり満喫できます!フロアには6店舗が並び、上海や四川、台湾など各地の料理を提供。併設するスーパー同様、食材や調味料も本場・中国から輸入し、とことん“ガチ”な味にこだわっています。
併設する中国系スーパー「友誼商店」(ゆうぎしょうてん)は、八角などのスパイス類や鴨の頭、羊肉といった食材、お菓子など中国や台湾の輸入品をメインに取り扱っています。こちらで購入したビールやジュースは持ち込みできるので食事の前にチェックしておくのもおすすめです。また、各店で出される料理の食材や調味料も販売しているので、気になったものをお土産に購入することもできますよ。
お店の場所や支払いシステムは?

池袋西口エリアの雑居ビル4階に店を構えています。池袋駅からは20b出口を出るとすぐ目の前。営業開始は朝7時30分からと早い店舗もあるので、早起きして中華モーニングを堪能するのもおすすめです!
支払いにはお店専用のプリペイドカードが必要になります※スーパー「友誼商店」と「友誼早餐」は現金のみとなります。プリペイドカードは2種類。
1.カード返却不要で入金額の返金可能な「自分専用カード」
フードコート入口横にあるレジに行くと、新規カード(無料)の発行ができます。「友誼早餐」以外のお店で使え、チャージ金額内で好きにオーダーできます。
2.各店舗が発行するカード
こちらは要返却。チャージ額は返金されないので、使う分だけチャージしましょう。※カード1枚につき1店舗のみで使用可能。店舗ごとにカードの発行が必要なので要注意。まずは各店でオーダーするメニューを決め、その分を金額を確認。入口横のレジへ行き、金額をチャージし、再びお店へ。という流れです。
友誼早餐(ユウギザオツァン)


フードコート内でオープンが一番早い「友誼早餐」で朝食が味わえます。温かい豆乳「豆浆(ドウジャン)」に、サクッと食感の揚げパン「油条(ヨウティアオ)」やネギ入りの蒸しパン「饅頭(マントウ)」といったパンを合わせた、ローカルなモーニングを堪能することができます。脂っこさはなく、ほんのりとした甘さがクセになる、朝食にぴったりなメニューです。同店ではカードは不要。現金決済のみとなります。
匯豐齋(エホウサイ)

“台湾屋台”の看板が目印の「匯豐齋」では台湾料理が味わえます。日本でも人気の「台湾ルーローハン」(700円)も、より濃厚な本場テイストで堪能できます。「台湾元祖牛肉ラーメン」(1080円)といったフードのほか、「台湾コーラ」や「グァバジュース」(各220円)などのドリンク系も豊富にそろっています。
香辣妹子(シャンラメイズ)

東京都北区滝野川に本店を持つ人気中華料理店「香辣妹子」も出店しています。刺激的な辛さにハマる四川料理が味わえ、なかでも名物は「成都冷冷串」(1本80円)。茹でた具材に激辛の冷たい火鍋スープを絡めた一品で、オリジナルのタレをかけると一段と濃厚な味わいが楽しめます。ほかにも「肥腸酸辣粉(モツサンラーフン)」(850円)など、激辛メニューがズラリ!辛さはピリ辛から激辛まで4段階から選べますが、初めての方はピリ辛を注文するのが無難です。

今回は全6店舗のうち、3店舗を厳選して紹介しました。ほかにも、鴨の丸焼きといったインパクト大の肉料理をメインにそろえた「滷味(ルーウェイ)」料理店、香港の飲茶料理を扱う「三宝粥店(サンボウカユテン)」など魅力満載なお店が入っているので、ぜひチェックしてみて下さいね。
03-5950-3588
東京都豊島区西池袋1-28-6 大和産業ビル 4F
7時30分〜22時※変更の場合あり
不定休
【電車】JR池袋駅西口から徒歩1分
なし
食府書苑(しょくふしょえん)


「友誼食府」と同じビルの2階にある「食府書苑」。店内に入るとまず、中国書籍が並んだ棚が見えるので少し不安になりますが、心配ご無用!横にはテーブルと椅子が並べられ、奥からは中華の美味しそうな香りが漂ってきます。店名の「書苑」や書籍を扱うのは、元本屋だった名残なんだとか。

四川や雲南、西安など各地の料理に加え、タピオカなどのスイーツ系までそろった全7店舗。2022年2月に仲間入りした「宮延香酥牛肉餅(キュウテイシィァンシゥーニウロォピン)」をはじめ、池袋北口に店を構える「凡記(ハンキ)」や「品品香(ピンピンシャン)」、新大久保の「小吃揚州(シャオチーヤウシウ)」、四谷の「日興苑 食彩雲南(ニッコウエン ショクサイウンナン)」など都内でも人気のお店ばかりなので期待値も高まります!
お店の場所や支払いシステムは?

池袋西口エリアの雑居ビルの中。看板がないので「友誼食府」を目指して同ビルに入り、2階へ向かいます。広々とした店内に50席もある大型フードコートで、ゆったりと食事が楽しめます。まずはタピオカ店の隣にあるレジで一括オーダーし、料金は現金で先払い。受け取ったレシートを各店舗に見せれば、席まで料理を運んでくれます。スタッフは中国の方ですが、注文は日本語でOK。
日興苑 食彩雲南(ニッコウエン ショクサイウンナン)


四谷三丁目の本格中華料理店「日興苑 食彩雲南」もフードコート内に出店しています。多彩なメニューのなかでも、イチオシは「薬膳汽鍋鶏スープ」(1280円)です。水を一切使わず、鶏と香辛料のみを4〜5時間かけてじっくり蒸し上げることで特製スープが完成。ひと口啜れば、凝縮された旨味が口に広がります。ヘルシーで疲労回復や体力増強などにも効果的だと言われています。
宮廷香酥牛肉餅(キュウテイサクサクビーフパイ)

2022年2月にオープンした「宮延香酥牛肉餅」も注目の一軒です。「香酥牛肉餅」はおよそ800年の歴史を持つ中国の伝統料理です。薄皮のパリパリ食感がクセになり、たっぷりと入った牛肉や野菜の餡から染み出る旨味が豊潤です!「香酥野菜餅」(320円)や「香酥海鮮餅」(480円)を含む、全3種類用意されています。
凡記(ハンキ)


「ビャンビャン麺」などで知られる西安料理のお店「凡記」。本店でイチオシする「ヨウポービャンビャン麺」(1000円)はこちらでも好評です。注文後に麺をこね、茹でたてを提供してくれます。平打ち麺がモチモチっと歯応えが良く、野菜はシャキシャキ!心地よい食感のなかで数種類の香辛料の香りや辛さにハマる絶品メニューです。
080-4455-2519、03-5957-5202(聞聲報)
東京都豊島区西池袋1-28-6 大和産業ビル 2F
10時30分~22時
不定休
【電車】JR池袋駅西口から徒歩1分
なし
まとめ
池袋西口エリアで人気の中華フードコートを紹介しました。
新たなフードコートも登場し、“ガチ”中華の人気はさらにアップ!店の雰囲気まで本場・中国そのもので、プチ海外旅行気分が楽しめるのも魅力のひとつ。
素材からこだわり、中国の方も認める本場の味わいを存分に堪能しにお出かけしてみませんか?
※この記事は2022年5月19日時点での情報です。休業日や営業時間など掲載情報は変更の可能性があります。日々状況が変化しておりますので、事前に各施設・店舗へ最新の情報をお問い合わせください。
※掲載の価格はすべて税込の価格です。
※新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点から、お住まいやお出かけされる都道府県の要請をご確認の上、感染拡大防止に充分ご配慮いただくようお願いいたします。
GAKU(J.9)
株式会社J.9(ジェイ.キュー)所属のライター。福岡・東京を拠点に観光情報誌、情報WEBサイトで日本各地のグルメ、イベント情報などを日々発信しています。Twitterで食べたい!行きたい!情報を随時更新中。 @GakuKael(https://twitter.com/GakuKael)、株式会社J.9( http://j9-fukuoka.com/about/)