青森県のおすすめ温泉地をご紹介します!
酸ヶ湯(すかゆ)、浅虫(あさむし)、嶽(だけ)、大鰐(おおわに)…。山中の秘湯から、波をかぶる露天風呂、リゾート感たっぷりの温泉郷まで、青森県の温泉はバリエーション豊か。
この記事では青森県のおすすめ温泉を、日帰り入浴できる施設の情報とともにお伝えします。
青森の温泉MAP

青森県は豊富な温泉に恵まれた県です。温泉地は127カ所もあり、全国5位。さらに湧出量は合計で毎分14万7494リットルもあり、全国4位です(環境省「令和2年度温泉利用状況」より)。
東の下北半島から西の日本海沿岸までまんべんなく分布しているのも特徴。酸ヶ湯のような山中のいで湯から、不老ふ死温泉のような絶景の海露天まで、本当に個性豊かです。
浅虫温泉や嶽温泉、大鰐温泉などは、江戸時代のお殿様も出かけて湯治をしたのだとか。いろんなバリエーションの温泉が体験できる青森県は、まさに“温泉大県”と言えそうです。
【青森市】酸ヶ湯(すかゆ)温泉
八甲田山中の秘湯。強い酸性なのに優しい肌触り

青森県のほぼ中央、八甲田山の山中に湧く「酸ヶ湯温泉」。300年の歴史を持ち、江戸時代から湯治場として名を馳せてきました。1954(昭和29)年には、全国に先駆けて国民保養温泉地の第1号となっています。
その名の通りpH2.0以下という強い酸性で、硫黄分を含み、療養に適した温泉(療養泉)として効能が認められている名湯です。

大浴場「ヒバ千人風呂」は約160畳もの広さ!熱湯・冷の湯・四分六分の湯・湯滝など、源泉の異なる4つの浴槽があります。混浴(女性専用時間あり)で、洗い場もない、まさに湯治のための湯。また男女別の「玉の湯」もあり、白濁した酸性の硫黄泉が楽しめます。
湯治宿なので宿泊して湯を楽しむのが基本ですが、立ち寄り入浴も可能です。
青森県青森市荒川南荒川山国有林酸湯沢50
日帰り入浴時間:【ヒバ千人風呂(混浴)】7時~18時(最終受付17時30分) ※女性専用時間8時~9時【玉の湯(男女別)】9時~17時(最終受付16時30分)
なし
【日帰り入浴のみ】大人1000円、小学生500円
【電車】JR青森駅よりJRバスで「酸ヶ湯温泉前」下車【車】東北道青森中央ICより約40分、青森ICより約50分、黒石ICより約45分
あり(無料)
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【青森市】浅虫(あさむし)温泉
レジャーもいっぱいの臨海温泉リゾート

古くから青森の奥座敷として愛されてきた海沿いの温泉郷、「浅虫温泉」。レトロな温泉宿やビーチリゾートが並ぶ様子は、「東北の熱海」という別名がピッタリです。
800年以上の歴史があり、かつて布を作るために源泉で麻を蒸していた「麻蒸(あさむし)」という呼び名が浅虫になったのだとか。
浅虫温泉駅に降り立てば無料の足湯が出迎えてくれ、駅の東側には風情ある温泉旅館が立ち並びます。海水浴やSUP、カヤック、釣りなどのレジャーもいっぱい。

駅から歩行者デッキを歩いて2分で、道の駅「浅虫温泉 ゆ~さ浅虫」に到着。ここに日帰り入浴施設があり、5階の展望浴場からは陸奥湾が眺められます。
浅虫温泉は無色透明で、サラリとした泉質が特徴。四季を通じて楽しめる温泉郷です。
青森県青森市浅虫字螢谷341-19
【日帰り入浴】7時~21時(受付20時30分まで)
なし ※2月中旬に休みの場合あり
入浴料大人360円、小学生160円、2~6歳70円
【電車】青い森鉄道浅虫温泉駅より徒歩すぐ【車】青森道青森東ICより15分
あり(無料)
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【十和田市】蔦(つた)温泉
足下からふつふつと湧き上がってくる、肌触り優しい湯

十和田八幡平国立公園の「蔦七沼」近くにある、1000年前から湧き続けると言われる秘湯です。蔦温泉旅館があり、名湯をずっと守っています。
源泉の湧き出す岩盤の真上に浴槽が設けられていて、足下の板の間からお湯がふつふつと湧き上がっています。まさに地上に生まれ出たばかりのフレッシュなお湯!ときどきポコッと「湯玉」と呼ばれる気泡が浮き上がってくるのも特徴です。
少し熱めの湯も、浸かっているうちに不思議となじんでくる優しい泉質です。
青森県十和田市奥瀬字蔦野湯1
【日帰り入浴】10時~15時(受付14時30分まで) ※混み具合により繰上げ終了の場合あり
なし
【日帰り入浴のみ】大人800円、小学生500円
【車】東北道黒石ICより約45分
あり(無料)
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【弘前市】百沢(ひゃくざわ)温泉郷
名山・お岩木山のふもとに湧く、成分の濃い「熱の湯」

弘前城から西へ10kmほど。「百沢温泉郷」はお岩木山(おいわきやま)と慕われる岩木山の南のふもとに湧く温泉です。緑が広がる高原に、温泉宿が点在しています。
少し赤味を帯びた濁り湯は湯上がりのポカポカが持続し、「熱の湯」と呼ばれています。浴槽や湯口には成分が彫刻のように固まった析出物が見られ、泉質の濃さを物語ります。
ここには日帰り専用の入浴施設はないのですが、多くの旅館が日帰り入浴に対応しています。入浴可能時間も長いところが多いので、西に車で10分ほどに位置する「嶽温泉郷」とはしご湯をして楽しむのもいいかも。
青森県弘前市百沢裾野
温泉宿により異なる ※詳細は公式サイトにて確認
【日帰り入浴のみ】300円~など
【電車】JR弘前駅より路線バス弘前~岩木庁舎線・枯木平線(高岡経由)利用、JR弘前駅より約30分【車】東北道大鰐弘前ICより約40分
あり(無料)
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【弘前市】嶽(だけ)温泉郷
風呂上がりは肌シットリ。成分の濃さを感じさせる濁り湯

百名山・岩木山の南西のふもとに湧く、江戸時代から湯治場として賑わってきた温泉郷です。付近は岩木山登山の起点でもあり、温泉宿が10軒ほど建ち並んでいます。
泉質は硫黄の匂いを強く感じさせる、白い濁り湯。「湯花流し」という、数km先の源泉まで登ってのパイプ掃除が毎月必要なぐらい成分が濃いのだとか。入浴後は肌のしっとり感が感じられます。
日帰り専用の入浴施設はありませんが、多くの旅館が日帰り入浴に対応しています。
青森県弘前市常盤野湯の沢
温泉宿により異なる ※詳細は公式サイトにて確認
【日帰り入浴のみ】500円~など
【電車】JR弘前駅より路線バス弘前~岩木庁舎線・枯木平線(高岡経由)利用、JR弘前駅より約40分【車】東北道大鰐弘前ICより約50分
あり(無料)
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【大鰐町】大鰐(おおわに)温泉
肌に優しく保温に優れた、江戸時代からの湯治湯

大鰐温泉は800年以上の歴史を持つ温泉地。「津軽の奥座敷」とも呼ばれ、弘前鉄道大鰐駅(JR大鰐温泉駅)から5分も歩くと、平川の川沿いや「ゆけむり通り」に温泉宿が建ち並んでいます。
泉質は無色透明でサラリとした肌触り。洗い上がりは肌に優しく、ポカポカ感が長く続きます。

駅を出てすぐの「湯の駅 鰐Come(ワニカム)」は、入浴施設、食事処、お土産ショップなどを備えており、日帰り入浴ならこちらがおすすめ!

露天風呂や、木と石をあしらった大浴場(男女日替わり)、家族風呂や低温サウナなどもあります。
青森県大鰐町大鰐
【鰐Come日帰り入浴】9時~22時
第3木曜 ※その他臨時休館の場合あり
【鰐Come日帰り入浴】大人500円、小人250円、家族風呂1時間1650円(要予約)
【電車】JR大鰐温泉より徒歩すぐ~5分【車】東北道大鰐弘前ICより約10分
あり(無料)
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【深浦町】黄金崎 不老ふ死温泉
ここに入れば寿命が延びそう!?日本海の大パノラマ露天

不老ふ死温泉は世界遺産・白神山地のふもとの町に湧く、海沿いの絶景温泉です。日本海に西向きに突き出した黄金崎(こがねさき)が、夕暮れ時に黄金色に染まることがその名の由来とか。

泉質は塩辛く、湧き出してすぐは無色透明なのですが、空気に触れると濃い茶褐色になります。内風呂と露天風呂があり、露天風呂は波しぶきをかぶりそうなほど!照明がないため日の出から日没までの時間限定です。
荒天時は閉鎖せざるを得ないほどの野趣溢れる絶景露天。この湯を目当てに訪れる人が絶えない温泉です。
青森県深浦町舮作下清滝15
【日帰り入浴】黄金の湯(本館内風呂)8時~20時(受付19時30分まで)、不老ふ死の湯(新館内風呂)10時30分~14時(受付13時30分まで)、海辺の露天風呂8時~16時(受付15時30分まで) ※混雑時入場制限あり、季節により変動の場合あり
なし
【日帰り入浴のみ】大人600円、小人300円(現金のみ使用可)
【車】津軽道鰺ヶ沢ICより約1時間
あり(無料)
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【風間浦村】桑畑(くわはた)温泉
津軽海峡から北海道まで見渡せる、下北半島の絶景露天

下北半島北部の海沿いに湧く「桑畑温泉」。明治時代には温泉が利用されていたものの、近年まで営業用の温泉施設はなかったそうです。
現在では海を見渡せる高台に、日帰り入浴施設「湯ん湯ん♪」が建っています。2001年に廃校になった小学校の跡地を利用したもので、露天風呂からの眺めは絶景!
天気が良ければ昼は北海道まで見渡すことができ、夜には海上に漁火が見えることも。泉質は薄い灰色をしたナトリウム・カルシウムー塩化物泉。体の芯から温まります。
青森県風間浦村易国間湯ノ上1-1
【日帰り入浴】11時~20時(受付19時30分まで)
水曜(祝日の場合翌日)、露天風呂は12~3月休止(年末年始は臨時営業)
【日帰り入浴のみ】大人400円、小学生150円、3歳~未就学児60円
【車】上北自動車道七戸ICより約2時間30分
あり(無料)
「桑畑温泉 湯ん湯ん♪」の詳細はこちら
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【むつ市】薬研(やげん)温泉
下北半島の渓谷沿いに湧く秘湯の露天風呂

「薬研温泉」は下北半島の山中に湧く、大畑川の川沿いにある温泉です。旅館・民宿のある薬研温泉とともに、2kmほど上流にある奥薬研温泉も含め、「薬研温泉郷」とも呼ばれます。
泉質は弱アルカリ泉の単純泉で、さらさらとした無色透明の湯。1615年、大坂夏の陣で敗れた武将が落ち延びて来たときに発見したと伝わっています。

日帰り入浴なら、上流側の奥薬研温泉にある露天風呂「かっぱの湯」「夫婦かっぱの湯」がおすすめ。なんとかっぱの湯は無料!時間別で男女の利用を分けています。夫婦かっぱの湯は奥薬研レストハウスに併設された町営の温泉露天風呂で、気軽に利用できます。
青森県むつ市大畑町薬研
【かっぱの湯】男性利用時間:7時~9時、11時10分~13時、15時10分~17時 女性利用時間:9時10分~11時、13時10分~15時
【夫婦かっぱの湯】4月と9~10月:9時~17時、5~8月:9時~18時、11~3月:10時~17時
【かっぱの湯】水曜、11月上旬~3月休み【夫婦かっぱの湯】11月~4月末の毎週火曜
【かっぱの湯】無料【夫婦かっぱの湯】大人230円、小中学生110円
【車】上北自動車道七戸ICより約2時間
あり(無料)
「薬研温泉」の詳細はこちら
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【六ヶ所村】鷹架(たかほこ)温泉 スパハウスろっかぽっか
家族連れで1日楽しめる温泉アミューズメント施設

ろっかぽっかは六ヶ所村鷹架(たかほこ)にある、日帰り専用の温泉施設です。大浴場や露天風呂のほか、レストランや食事処、お土産ショップ、キッズコーナーなどまで備えています。

泉質はナトリウム・カルシウム-塩化物泉。塩分を含んでいて、そのおかげで体の芯から温まり、湯冷めしにくいとか。

ひば風呂、打たせ湯、寝湯、浮き浮き風呂、スタンディングジャグジーなど、全10種類のバリエーション豊かな多目的風呂もあり、家族連れでゆっくり楽しめます。
青森県六ヶ所村鷹架内子内337
10時~21時
毎月最終月曜(祝日の場合他の日に振替)
中学生以上700円、小学生500円
【車】下北半島縦貫道路六ヶ所ICより約15分、第二みちのく有料道路三沢十和田下田ICより約45分
あり(無料)
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※この記事は2022年6月6日時点での情報です。休業日や営業時間など掲載情報は変更の可能性があります。日々状況が変化しておりますので、事前に各施設・店舗へ最新の情報をお問い合わせください。
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旬な話題を求めて、いろいろな場所を取材・撮影する調査員。分厚い牛乳瓶メガネに隠したキュートな眼差しでネタをゲッチュー。得意技は自転車をかついで階段を登ること。ただしメガネのせいでよく転びます。