古くから神々が宿るとされる霊山・宝満山。その麓に鎮座するのが下宮「宝満宮竈門神社」です。太宰府市と言えば「太宰府天満宮」が有名ですが、実は竈門神社は福岡屈指のパワースポットとして人気の高い場所なんです。
そこで今回は厄除け、方除け、そして縁結びの神様として知られる同社の魅力をたっぷりご紹介します。荘厳な本殿へ参拝したら、スタイリッシュな授与所でかわいいお守りの授与を受けたり、カラフルな絵馬を奉納すれば、さらにパワーをゲットできるかも!
参拝後は近くの菓子舗や食事処、日帰り温泉施設といった周辺のイチオシスポットを巡れば、太宰府旅がより満喫できること間違いなしですよ。
【福岡県】宝満宮竈門神社
宝満宮竈門神社とは?

「宝満宮竈門神社(ほうまんぐうかまどじんじゃ)」は、福岡県太宰府市にある霊山・宝満山に鎮座する神社。創建から1350年以上の長い歴史を誇り、主祭神に「玉依姫命(たまよりひめのみこと)」を祀ることから「縁結びの神」として慕われています。また、古くは太宰府政庁の鬼門(=北東)に位置することから、多くの人々が道の安全や事業の成功を祈願しに訪れるなど方除け、厄除けの信仰があついことでも知られています。
今回は山の麓に鎮座し、気軽に行ける社殿・下宮を紹介します。大きな鳥居を目印に境内に入ると、一帯が大自然に囲まれた美しく荘厳な雰囲気。本殿をはじめ、デザイン性の高さで知られる授与所、絶景の展望所など多くの見どころが点在しています。
アクセス

「宝満宮竈門神社」までは最寄りの太宰府駅から徒歩40分ほどかかるため、車かバスがおすすめです。車だと九州道太宰府ICを降り、国道3号線、県道76号線を通り約20分の道のりです。バスで行く場合は、まず博多バスターミナルから出ている「太宰府ライナーバス旅人」で太宰府へ、次にコミュニティバス「まほろば号」に乗り換えれば約2時間で行くことができますよ。
見どころ1.おしゃれすぎる授与所


本殿で参拝をした後は授与所を覗いてみましょう(開所時間8時30分~18時)。こちらは世界的なインテリアデザイナー・Wonderwall片山正通氏が手がけ、“百年後も愛され続ける建物”をコンセプトに設計されています。白とピンクを基調とし、様々な人が行き交い多くのご縁を結び繋いでいく場をという願いが込められているのだそう。大自然に佇む荘厳な境内に突如現れるスタイリッシュな建物には何度見ても驚かされます。
お守り、絵馬、御朱印などの授与を行うほか、観光パンフレットが置かれていたり、観光拠点としても活躍。訪れた際は建物の裏手にある「展望舞台」にもぜひ立ち寄ってみて下さい。境内に生い茂る巨木越しに太宰府の街並みを望む絶好のロケーションが自慢です。御影石で作られたスツールやベンチが置かれ、ゆっくり休憩しながら観賞が楽しめますよ。こより(初穂料1000円)を結ぶ「えんむすびの木」は展望台横、本殿横にあります。
見どころ2.「恋守り むすびの糸」など、おすすめのお守り

授与所にあるお守りはなんと100種類以上にも及びますが、そのなかでも人気なのが「恋守り むすびの糸」。良縁を願い求める人が多く、何よりネックレスやブレスレットといったアクセサリーとして身に着けられるのも特徴です。チャームは「再会の実(さいかちのみ)」を意味し、好きな人との再会や仕事での良縁などの願いが叶うと言われています。
ほかにも、一期一会が実るよう祈願された苺型の「いちご守り」をはじめ、日々の仕事や生業が成就するようにと願う「仕事結び守り」、主祭神である玉依姫命を伝統工芸の博多人形で表現した縁起物「宝満さま」など、見た目にも可愛いお守りがたくさん用意されています。
見どころ3.自分好みの絵馬を描ける、カラフルな絵馬所
そして、この神社では絵馬を目的に訪れる人も多いんです(初穂料800円)。それぞれの願い事と一緒に、好きなイラストを描けるとあって子どもにも大人気!授与所横に置かれた12色のマジックやペンを自由に使え、好きなキャラクターや動物などカラフルに仕上げることができます。
絵馬は裏面のデザインが異なり、定番の桜のほか、干支、鶴と亀が描かれた縁結びの3種類から選べます。一大ブームを巻き起こした某漫画の聖地としても話題を呼び、絵馬所を見てみると関連キャラクターが描かれた絵馬も多く並んでいます。可愛い絵柄から本物そっくりな力作も多いので絵馬所を見るだけでも楽しめます。
見どころ4.参拝の証「御朱印」も要チェック

授与所横にある「御朱印所」で御朱印帳の購入や御朱印の拝受ができます。参拝後、参拝の証としていただくと良いでしょう。御朱印(初穂料500円)、御朱印帳(初穂料1500円)。受付時間は9時~17時となりますが、17時~19時は社務所で受付可能です。
見どころ5.春は桜、秋は紅葉が生い茂る自然の絶景が圧巻!

桜の名所としても有名で、秋になると見事な紅葉風景が見られます。古くから「紅葉上げ」と言われる紅葉の木を奉納植樹する風習があり、現在でも境内各所に約300本の木が植えられているのだとか。例年、11月下旬になるとピークを迎え、カエデやイチョウが頭上高く生い茂る紅葉のトンネルを作り上げます。木々が真っ赤に色づくと境内を一気に秋模様に変え、ライトアップ期間中(実施は日没~。)は幻想的な雰囲気のなかで絶景を楽しむことができますよ。
092-922-4106
福岡県太宰府市内山883
[参拝時間]終日開放、授与所8時~18時
なし
約100台(1回/400円)
【車】九州道太宰府ICより約20分
「宝満宮竈門神社」の詳細はこちら
宝満宮竈門神社周辺のおすすめスポット
かさの家

大正11(1922)年に開業し、今年で創業100年を迎えた菓子舗「かさの家」。太宰府天満宮の参道に店を構え、古くから梅ヶ枝餅を作り続けています。
参道を見れば、梅ヶ枝餅の食べ歩きをする人がちらほら。太宰府を代表する銘菓として知られています。材料はもち米、うるち米、小豆のみとシンプル。餡作りから生地に包む工程まで全て手作業で仕上げ、伝統の焼き型でふわっと柔らかく仕上げていきます。


毎月25日の天神さまの日には「よもぎ入り梅ヶ枝餅」、毎月17日のきゅーはくの日には「古代米入り梅ヶ枝餅」を販売しています。共に1個130円。店舗でしか味わえない特別な一品にも注目です。
店内には食事処「笠乃家」やオリジナル手ぬぐいのショップ「てのごい家」が併設。カフェ「茶房・ぎゃらりー」ではゆっくり休憩しながら、できたての梅ヶ枝餅をその場で食べることができます。
甘味処明治堂

2022年3月にオープンした回転焼き専門店「甘味処明治堂」。自慢の回転焼きは生地のふんわり食感が魅力です。練り上げる際に、炭酸水を入れるのが柔らかさの秘密なんだとか。そしてお手製の餡を惜しげもなく詰め込まれ、手に持った時のずっしりとした重量感には驚きます!ひと口頬張ると餡の味わいが口いっぱいに広がります。熱々なので火傷に注意です。



北海道産小倉あんこを使った「黒」と「白あんこ」のほか、サツマイモと栗の「黄」、八女抹茶の「緑」、変わり種として「カスタードチーズ」やお好み焼き風、ハムエッグなど数種類の回転焼きが用意されています。
080-1790-1489
福岡市太宰府市都府楼南4-11-1
10時~19時
不定
なし(明治屋ジャンボ市 太宰府店の駐車場を利用)
【車】九州自動車道太宰府ICより9分
「甘味処明治堂」の詳細はこちら
さいふうどん木村製麺所

昭和23(1948)年創業の老舗「木村製麺所」直営のうどん店。看板メニューの「さいふうどん」は、太宰府天満宮の参道がある“宰府(さいふ)”地方で作られていた麺を再現し、復活させたご当地グルメです。
自慢の麺は厳選した福岡県産小麦から作られます。石臼を使用し、小麦の殻ごと挽くため、豊かな風味が楽しめるのが魅力。ミネラルや食物繊維も豊富に入り、健康志向の方にもイチオシしたいメニューです。うどんでは珍しく替え玉(150円)が注文できるのは麺への自信の現れ!あごだし(=トビウオ)の効いたスープは麺の風味を邪魔せず、旨味をプラスしてくれる名脇役になっています。


春は菜の花、筍の天ぷらなど季節の食材を取り入れたトッピングがあります。別皿で提供されるので、サクサク食感をキープ。出汁との相性も抜群です。また、テイクアウト用に乾麺(梅、よもぎ)なども販売。紅白仕様の包装で縁起が良く、お土産に喜ばれる一品なので、ぜひチェックしてみて下さいね。
092-922-0573
福岡県太宰府市宰府3-4-31
11時~16時※麺、スープがなくなり次第終了
火※製麺の状況により、臨時休業の場合あり
なし
【電車】西鉄太宰府駅より徒歩5分、【車】九州自動車道太宰府ICより10分
「さいふうどん木村製麺所」の詳細はこちら
「さいふうどん木村製麺所」のインスタグラムはこちら
太宰府参道 天山 本店

「太宰府天満宮」の参道に店を構える菓子舗「太宰府参道 天山 本店」。看板商品の「鬼瓦最中」は、北海道・十勝産小豆の餡をたっぷり使った自慢の一品で、控えめな甘さがクセになり2個、3個とついつい手が出てしまいます!最中種(皮)は佐賀県脊振山山系から厳選したもち米だけを使用。


「あまおう苺大福もなか」(600円~)をはじめ、福岡特産の苺・あまおうを使った可愛い和菓子が多数そろっています(冬季限定)。お店までは参道に入り、一つ目の鳥居の先を右に入ってすぐ。見た目も“映え”な絶品お菓子をぜひ手に入れましょう!
092-918-2230
福岡県太宰府市宰府2-7-12
9時~17時
不定
なし
【電車】西鉄太宰府駅より徒歩2分、【車】九州自動車道太宰府ICより10分
「太宰府参道 天山 本店」の詳細はこちら
チーズケーキ研究所

場所は「太宰府天満宮」参道の裏手。住宅街の一角に佇む「チーズケーキ研究所」は知る人ぞ知る穴場なスイーツショップです。


チーズケーキは、プレーンの「白のチーズケーキ」(900円、ドリンク付)、焦がしで香ばしいバスクの「黒のチーズケーキ」(900円、ドリンク付)が定番。国内外から厳選したチーズの濃厚な旨味が、ねっとりとした生地から溢れる極上の一品です。イートインでは秋の「りんごと栗のチーズケーキ」(1550円、ドリンク付)など季節のフルーツを添えたメニューも味わえますよ。
チーズケーキのテイクアウト(1個430円~)も可能で、プレーンやチョコ、ピスタチオなど常時約6種類のラインナップ。「白」「黒」は一本売り(各1本2600円)も評判なんだとか!
092-408-9627
福岡県太宰府市宰府2-8-33
10時~18時
不定
なし
【電車】西鉄太宰府駅より徒歩7分、【車】九州自動車道太宰府ICより13分
「チーズケーキ研究所」の詳細はこちら
都久志の湯

宝満山の麓に建つ日帰り入浴施設「都久志の湯(つくしのゆ)」。内湯、露天の大浴場や家族風呂、サウナを備え、のんびりと旅の疲れを癒すのに最適です。
露天風呂では宝満山に湧き出る天然水・宝満水を使った湯が満喫できます。さっぱりとした肌触りが特徴で、湯上がりの爽快感がたまりません!さらに自然に囲まれた山間ならではのロケーションも良く、夏はホタルが見られ、春先にはウグイスの鳴き声が聞こえることがあるなど癒し効果は抜群です。

家族風呂は和を基調とした庭付きの半露天で、ゆっくり湯浴みが楽しめます。滑り台付きの「曲水の湯」(土日祝のみ)をはじめ、「竈門の湯」「水城の湯」など8タイプから選べるので、好きなお風呂をファミリーやカップルで利用してみませんか?
092-918-1177
福岡県太宰府市内山1128
16時~24時【土・日・祝】11時~24時
水
入浴料 大人(中学生以上)600円【土日祝】700円、3歳~小学生300円、家族風呂2500円【土日祝】2800円、「宝満の湯」「曲水の湯」は3000円
約150台(無料)
【車】九州自動車道太宰府ICより20分
「都久志の湯」の詳細はこちら
「都久志の湯」のインスタグラムはこちら
梅園菓子処

昭和23(1948)年創業の「梅園菓子処」。「太宰府天満宮」の参道に店を構え、今年で75年目を迎える老舗です。丁寧な手作業にこだわり抜き、「宝満山」「梅守」などの銘菓がそろっています。そして博多人形のうそ鳥・土うそが入った太宰府銘菓「うその餅」も同店で作られているんです。


数ある和菓子のなかでも、代表的な銘菓となっているのが「宝満山」。霊峰の名を冠し、“淡々かつ漠々”とした味わいは山の空気を表しています。素材は卵、砂糖、寒天、水飴の4種類のみと実にシンプルながら、凝縮された卵のコクや洗練された甘み、芳醇な香りを引き出せるのは職人の技があってこそです。上品すぎる、しっとりとした食感にハマること間違いなしです。
092-922-4058
福岡県太宰府市宰府2-6-16
10時~17時
月
1台(無料)
【車】九州自動車道太宰府ICより10分
「梅園菓子処」の詳細はこちら
「梅園菓子処」のインスタグラムはこちら
まとめ
名峰の麓に鎮座する「宝満宮竈門神社」でパワーチャージしませんか?荘厳な雰囲気の境内を巡れば、おしゃれでかわいい授与所、賑やかな絵馬所など見どころ満載できっと楽しくなりますよ。
参拝後は、太宰府銘菓やスイーツを片手に散策や、ご当地うどんでランチ、温浴施設でリフレッシュ!今度のおでかけは、名社と共に周辺スポットを巡り、太宰府の魅力をたっぷり満喫しませんか?
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※この記事は2022年9月27日時点での情報です。休業日や営業時間など掲載情報は変更の可能性があります。
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GAKU(J.9)
株式会社J.9(ジェイ.キュー)所属のライター。福岡・東京を拠点に観光情報誌、情報WEBサイトで日本各地のグルメ、イベント情報などを日々発信しています。Twitterで食べたい!行きたい!情報を随時更新中。 @GakuKael(https://twitter.com/GakuKael)、株式会社J.9( http://j9-fukuoka.com/about/)