ふぐは高そうだし、なんでわざわざ宿で?そう思っているあなたにお届け!全国でも有数の漁獲量を誇る愛知県。中でも島全体でふぐ料理を推す日間賀島へ渡り、ふぐの魅力を探ってきました。さらに、「島宿 うみどり」の料理人として腕を振るっているご主人にふぐを味わう前に知っておきたいことも聞いてみました!
この冬は日間賀島でふぐを堪能してみてはいかがでしょうか。
ふぐを味わう前に知っておきたいこと!
なぜ日間賀島はふぐ料理が有名なの?
ふぐが豊漁だった1989年(平成元年)、当時の宿の主人たちが冬の観光閑散期に島のウリの一つにしようと、ふぐ料理を島内の宿全体で提供することに。ふぐで有名な山口県・下関から料理人を招き、ふぐの調理方法などを教えてもらい、以来日間賀島の冬の名物になっている。
ふぐって高価なイメージがあるけど、なぜ日間賀島ではリーズブルなの?
愛知県がふぐの産地だということはあまり知られていないが、伊良湖沖にふぐの産卵場所があり、全国でも3本の指に入るほどたくさん獲れる。加えて産地なので輸送コストもかからず、当然安く食べられる!しかも島の約束事として、どの宿もてっさは一人25枚以上提供するのが決まり。
この冬に日間賀島の宿でふぐを食べるメリットは?
今回、紹介している全7宿では、ふぐのひれをお土産に付けている(2025年3月31日まで)。自宅で熱々の日本酒を注いで、ふぐのひれ酒を楽しみながら、旅の思い出を語り合うのもいいですよね。
日間賀島ならではのふぐのメニューってあるの?
日間賀島では、愛知県豊浜町にある醤油メーカーのカタクチイワシから作った魚醤に漬けて焼く「魚醤焼き」という島ならではのメニューを10年ほど前に開発。アミノ酸が多く含まれており、ふぐの旨みを引き出してくれる。
ふぐの美味しさの秘密は?
ふぐは捌いてから2、3日寝かしながら水分を抜き、この間にじっくりと熟成され、ふぐに含まれる旨み成分がじわじわと増えていく。てっさなどでは、噛みしめるとこの旨み成分が口に広がり、てっちり(鍋)ではふぐ全体から出るダシの旨みを丸ごと味わえる。百聞は一味にしかずですよ!
ふぐを食べる時に知っておいた方がいいマナーってあるの?
いつかは“てっさ”の大人食べ!薄切りのふぐの刺身を4、5枚箸でザーッとすくって食べたいと思っている方も多いのでは?実はこれはあまりお勧めできない食べ方。きれいに盛り付けられたてっさは、最後に盛り付けられた中央部分から1枚ずつ(多くても2枚ほど)食べると形が崩れず、スマートに味わえますよ。
島宿 うみどり
全5室露天風呂付の料理宿。見た目も見事なふぐ尽くし。
主人が手がけるふぐ料理は実に繊細。特にてっさは、通常のお尻からではなく頭から引くことで歯ごたえの良さを生かす。しゃぶしゃぶでも食べられるよう、最初から鍋を用意しておくのもこだわりだ。
おすすめのプラン
[料金]2万7500円~3万5200円
[楽しめる料理]前菜、てっさ、皮サラダ、ふぐ唐揚げ、ふぐ土瓶蒸し、ふぐ寿司、てっちり、雑炊
KINOSUKE|きの助 日間賀島 島のサウナ
本格的フィンランドサウナとふぐ料理でパワーチャージ。
島唯一の本格的フィンランドサウナがあり、夕陽を眺めながらサウナで整ってから夕食へ。てっさには甘みと弾力のあるとらふぐを、焼きふぐには身がプリッとしたマフグをと、使い分けることが特徴。
おすすめのプラン
[料金]2万8600円~3万800円
[楽しめる料理]前菜、てっさ、てっちり、焼きふぐ、白子焼き(または海鮮食材)、ふぐ皮、ふぐ唐揚げ、茹でタコ
すず屋 海遊亭
遠慮しがちなてっさだから、1人盛りで気兼ねなく!
大皿に芸術品のように盛り付けられるてっさも写真映えはするものの、どうしても箸を出しにくい。せっかくなら自由に食べてほしいと、敢えて1人盛りにしている。とらふぐを使った唐揚げもリピートが多い。
おすすめのプラン
[料金]2万5300円~3万4100円
[楽しめる料理]前菜、ふぐ皮の湯引き、てっさ、ふぐの煮こごり、ふぐの茶碗蒸し、ふぐ唐揚げ、てっちり、雑炊、香の物、デザート
大海老
夕陽を見ながら湯に浸かり、厚切りてっさに舌鼓。
淡白であっさりながらも旨みの強いふぐの味の引き立て役として、忘れてはいけないのがポン酢だ。南知多産たまり醤油をベースにしたこだわりの自家製ポン酢は、厚切りのてっさにも鍋にも合う自信作。
おすすめのプラン
[料金]1万9800円~2万4200円
[楽しめる料理]てっさ、てっぴ、てっちり、雑炊、茹でタコ、ふぐ唐揚げ、小鉢、デザート
癒しの宿 風車
リピーターが絶賛!だしを生かしたてっちり。
全室オーシャンビューの宿。ふぐ料理をカジュアルに楽しんでほしいと工夫を凝らす。中でもふぐの旨みを存分に味わえる、てっちりのだしが秀逸!美味しすぎて〆の雑炊を待たずに飲み干す人もいるとか。
おすすめのプラン
[料金]2万900円~2万5300円
[楽しめる料理]てっさ、てっちり、ふぐ茶碗蒸し、ふぐ唐揚げ、ふぐ皮、雑炊、酢の物、小鉢、デザート
和みの宿&Cafe 大成
旨みを凝縮させるための丁寧な仕込みが味の決め手。
ふぐは仕込みに手間がかかるために高価になると言われる。主人は、この仕込みにじっくりと手間暇をかけ、丁寧に水抜きすることにこだわる。若女将手づくりの本格的なデザートも密かにファンが急増中。
おすすめのプラン
[料金]1万6800円~2万3800円
[楽しめる料理]てっぴ、てっさ、てっちり、ふぐ唐揚げ、雑炊、茹でタコ、デザート
民宿たかせ
家族経営で食材に一点集中。旨いふぐをリーズナブルに。
元漁師の主人のこだわりは、大皿で見るてっさの美しさ。さらにふぐだけでなく旬の魚も味わってほしいと、刺身と魚料理が一品付くのも嬉しい。島内では珍しく、犬や猫のペットも受け入れてもらえる。
おすすめのプラン
[料金]1万5400円~1万8700円
[楽しめる料理]てっさ、てっぴ、ふぐ唐揚げ、てっちり、雑炊、旬魚の刺身、茹でタコ、旬の魚料理、デザート
※この記事は2024年10月15日時点での情報です。休業日や営業時間など掲載情報は変更の可能性があります。
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※掲載の価格は全て税込価格です。
※宿泊する場合、各自治体が独自に実施している宿泊税が別途かかることがあります。詳細は各宿泊施設にお問合せください。
※料金は、平日1泊2食付き、大人2名1室利用時の大人1名分の料金(税サ込)。提供期間はすべて2025年3月31日までです。
じゃらん編集部
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