close

2023.01.12

酒好きの人に泊まってほしい温泉宿5選!大人のための美酒と美食を満喫<2023>

良質な湯にほっこりと癒やされたら、お楽しみの夕食へ。おいしい料理はもちろんのこと、お酒も存分に楽しみたいもの。そして食後はいつでもゴロリとできるのが、温泉宿の特権です。
そこで、今回は日本酒とワインを堪能できる宿を厳選してご紹介します。いざ、美酒と美食の温泉宿へ!

※この記事は2022年11月18日時点での情報です。休業日や営業時間など掲載情報は変更の可能性があります。

記事配信:じゃらんニュース

郷土会席×信州地酒:旅館すぎもと【長野県・松本市/美ヶ原温泉】

酒好きのツボを押さえた郷土自慢の会席コースを希少な原酒とともに。

旅館すぎもと
冬のメインを飾る猪鍋。信州の赤味噌を加えた出汁で煮込む、滋味深いひと品
旅館すぎもと
夕食の締めに味わいたい蕎麦は数量限定の別注品。粗挽きの十割蕎麦は風味抜群、塩か一味唐辛子で食べるのが宿のおすすめ
旅館すぎもと
夕食の名物でもある馬刺し。辛味噌で味わったあとは、たたきわさび&醤油で
旅館すぎもと
信州ジビエを代表する鹿肉のソテー。冬限定の別注料理
旅館すぎもと
岩魚のなめろう。信州味噌で味付け
旅館すぎもと
バーひびき。樹齢500年の栃の木を使ったメインテーブルは圧倒的な存在感。ウイスキーなど蒸留酒が豊富に揃う
旅館すぎもと
大浴場は露天風呂付き。敷地内に源泉がある
旅館すぎもと
客室は間取りと意匠がすべて異なる16室

城下町・松本の中心部から車でわずか十数分。木造3階建ての風情ある建物が目を引くこの宿は、木のぬくもり溢れる館内の居心地よさに加え、信州が誇る美酒と美食でゲストを魅了する宿だ。

夕食は、束間野会席と呼ぶ創作料理。季節ごとに10品前後で献立を組み、コース仕立てで運ばれてくる。「会席といえば聞こえはいいけれど、日本料理店みたいなものじゃない。うちで出すのは郷土の酒肴をコースにしたようなもの。なにせ自分が飲んべえなもので」と館主の花岡貞夫さんは笑う。

例えば、岩魚は定番の塩焼きではなく、頭から尾までまるごとたたいてなめろうに。信州特産の馬刺しも、まずは醤油ではなく辛味噌をつけて味わうのがすぎもと流。思わずお酒に手が伸びる、独自のアレンジが随所に光る。

酒は、宿がある中信エリアの3蔵の日本酒を常備。「ラベルもない瓶に蔵で直詰めした原酒を届けてくれる。地元で信頼関係があるから手に入る貴重な酒です」。

食後は、館内にあるバー「ひびき」へ。マニア垂涎のサウンドシステムから流れるジャズがBGM。おいしい時間の余韻に浸る、大人のひとときを楽しみたい。

信州地酒

旅館すぎもと

3蔵の酒をを3種類ずつ飲み比べる日本酒9点セットが人気。その多くは蔵直送の無濾過生原酒という希少なラインナップ。

美ヶ原温泉

奈良時代に束間温湯と呼ばれた歴史ある湯。江戸時代は松本城主の保養地に。弱アルカリ性単純温泉で肌当たりはやわらか。

■旅館すぎもと
[TEL]0263-32-3379
[住所]長野県松本市里山辺451-7
[料金]1泊2食付き1万6500円~
[アクセス]【電車】JR松本駅よりタクシーで15分【車】長野道松本ICより20分
[駐車場]20台
「旅館すぎもと」の詳細はこちら

フレンチ×新潟銘酒:醸す森【新潟県・十日町市/松之山温泉】

食材もお酒も。オール新潟の組み合わせで郷土の魅力を発信。

醸す森
アミューズ。酒は日本酒にほうじ茶などを漬け込み、炭酸を加えた自家製スパークリング酒
醸す森
キノコのポタージュ。ふくよかな米の旨みを感じる「越の虎三郎」で旨みの相乗効果を狙う
醸す森
メバルのポワレ。糸うりの魚醤和えを添えて。きれいな酸が特徴的な「野田」とともに
醸す森
つなんポークのグリル。味噌を忍ばせたソース。カーブドッチの自然派赤ワイン「おうむ」で
醸す森
窓外に森と越後の山なみが広がる眺めのいいダイニング
醸す森
客室や館内各所で芸術作品に触れられるアートな宿でもある
醸す森
風呂は大きな窓に森の緑が映える内湯のみ。共同のシャワールームもある
醸す森
松之山温泉街からは離れた場所にある森の中の一軒宿

2018年の開業以来、誰もが気軽に立ち寄れるバー&ホステルとして営業してきた「醸す森」。酒好きが集う泊まれるレストランというコンセプトはそのままに、2022年リニューアルを実施。客室の一部をグレードアップし、ホステルからホテルへと肩書を変えた。それに伴い、料理も見直すことに。

名付けた「醸す森キュイジーヌ」のベースにあるのは、郷土へのリスペクトだ。洋の技法を駆使して調理するのは、地元新潟の旬食材。そこに雪深い十日町で培われきた発酵食品や保存食という伝統を巧みに取り入れる。お酒も新たに新潟ペアリングコースを設定。地酒を中心に県産ワインも交えながら、ひと皿ごとにベストな酒を組み合わせる。

2023年には敷地内で酒蔵もオープンする予定。まだ進化が止まらないこの宿から、しばらく目が離せそうもない。

新潟銘酒

醸す森

新潟は国内最多の酒蔵数を誇る日本酒天国。ワイナリーは約10カ所あり、ぶどうの個性を生かしたワインで注目される生産者も。

松之山温泉

宿の源泉は松之山温泉の「じょうもんの湯」。温泉街の源泉「鷹の湯」とは異なる単純硫黄泉で、肌なじみのよさが特徴的。

■醸(かも)す森
[TEL]025-596-2200
[住所]新潟県十日町市松之山黒倉1879-4
[料金]1泊2食付き1万4500円~
[アクセス]【電車】北越急行まつだい駅よりタクシーで15分【車】関越道塩沢石打ICより50分
[駐車場]16台
※2022年12月23日まで臨時休業(ネット予約は可)
「醸す森」の詳細はこちら

茶料理×山梨ワイン:笛吹川温泉 坐忘【山梨県・甲州市/笛吹川温泉】

正統派懐石料理を地元のワインで味わう山梨スタイルを堪能。

笛吹川温泉 坐忘
煮もの椀。この日は身延湯葉の袱紗仕立てに。出汁の旨みを存分に堪能
笛吹川温泉 坐忘
甲州牛の杉板焼き。ラフィーユ樽南野呂ベーリーAを合わせて
笛吹川温泉 坐忘
乾徳山の天子炭焼き。人気のひと品。甲州種の白ワインで
笛吹川温泉 坐忘
まるき葡萄酒のスパークリングワインとともに一汁三菜をスタート
笛吹川温泉 坐忘
食事は築140年の古民家を移築改装した食事処「懐石 まる喜」にて。カウンター席と個室もある
笛吹川温泉 坐忘
本館や離れなど5タイプの客室が22室。庭園に面した部屋はリピーターが多い
笛吹川温泉 坐忘
草木に囲まれた大浴場の露天には名物の洞窟風呂が
笛吹川温泉 坐忘
離れの明かりが暖かく灯る夕暮れ時。喧騒とは無縁の時間を過ごせる

甲府盆地の北東部、甲州の鎌倉ともいわれる塩山エリア。清らかな川がせせらぐほとりに、「笛吹川温泉 坐忘」はある。夕食は宿で茶料理と呼ぶ、本格派の懐石料理。食事は一汁三菜に始まり、八寸、湯斗、そして茶室で点てたばかりのお薄へ。地産地消を基本とし、季節の地元食材をふんだんに盛り込んでいく。

合わせるお酒は日本酒かと思いきや、宿のおすすめは山梨ワイン。協力関係にあるまるき葡萄酒のワインからセレクト、その日の献立に寄り添う3~4種類のペアリングも用意する。地元のぶどうで造られたワインと、同じ土壌の食材を使う料理が合わないはずはない。

ちょっと意外に思える組み合わせも、ここではごく自然なこと。その世界に身を委ねれば、新たな感動に出合えるはずだ。

山梨ワイン

笛吹川温泉 坐忘

国内トップのワイン産地である山梨県。現存する日本最古のワイナリーとされるのが、まるき葡萄酒だ。伝統を受け継ぐ味を、この宿で楽しめる。

笛吹川温泉

1989年に命名された新しい温泉。ほんのりと硫黄が香る湯は無色透明。高アルカリ性でとろみがあり、美肌効果が期待できると好評。

■笛吹川温泉 坐忘(ざぼう)
[TEL]0553-32-0015
[住所]山梨県甲州市塩山三日市場2512
[料金]1泊2食付き3万8500円~
[アクセス]【電車】JR塩山駅より無料送迎車で10分(要予約)【車】中央道勝沼ICより20分
[駐車場]30台
「笛吹川温泉 坐忘」の詳細はこちら

蟹会席×日本酒BAR:界 玉造【島根県・松江市/玉造温泉】

旬の蟹を味わい日本酒発祥の地で美酒に酔う愉悦。

界 玉造
蟹すき鍋には宍道湖のしじみ入り。郷土の伝統技法を取り入れた活蟹の杉板奉書蒸しがコースのメインを飾る
界 玉造
日本酒バーでくつろぐひととき。発祥の地にふさわしく島根は良酒が揃う
界 玉造
岩組みの露天風呂。効果的な入浴方法を学べる説明会も実施
界 玉造
客室は3タイプ。地元の民芸品やアートが室内を彩る

出雲ひのみさき温泉での「界 出雲」開業にあわせてリニューアル、名称も新たに再出発した「界 玉造」。客室は全室露天風呂付きのまま、地域の文化を反映したご当地部屋に一新された。

冬の食事の楽しみは、何といっても日本海のズワイガニ。3月上旬までの限定で、タグ付き活松葉蟹を使用した特別会席を味わえる。そしてこの宿が酒好きを魅了するのは、日本酒BARがあること。

実は日本酒発祥の地とされるのが、ここ島根県。今も酒質のよさには定評があり、バーでは県内ほぼすべての蔵の地酒を取り揃える。夕食前にアぺリティフとして楽しむのもよし、食後にじっくり飲み比べるのもよし。旅先で未知の美酒に出合う喜びは、たまらないもの。

なお、食事中はペアリングコースをおすすめしたい。スタッフが試食と試飲を重ねて選んだ島根の酒が、蟹料理の魅力をさらに引き出してくれる。

日本酒BAR

界 玉造

島根の地酒を48種類ラインナップ。スタッフが好みの味を探す手助けをしてくれる。利用は18時~22時の予約制。希望すれば客室へのお届けも可能。

玉造温泉

奈良時代に開湯、出雲国風土記に美肌の湯と記された歴史ある温泉地。潤い成分を多く含んだ泉質で、浸かれる化粧水との声も。

■界 玉造
[TEL]050-3134-8092(界予約センター)
[住所]島根県松江市玉造町玉造1237
[料金]1泊2食付き3万8500円~
[アクセス]【電車】JR玉造温泉駅よりタクシーで5分【車】山陰道松江玉造ICより10分
[駐車場]24台
「界 玉造」の詳細はこちら

イタリアン×ワインペアリング:箱根本箱【神奈川県・箱根町/強羅温泉】

自然派ワインがしっくり寄り添う素材重視のイタリアン。

箱根本箱
アミューズ。モクズガニの身とスープにスパークリングワインを合わせて
箱根本箱
パスタ。萬幻豚の肉団子入りオレキエッテ
箱根本箱
焼津のふぐにかぼちゃのピューレを添えて
箱根本箱
中伊豆の鹿肉のソテー。赤ワインとともに
箱根本箱
無色透明な強羅の湯と大涌谷から引いたにごり湯を楽しめる大浴場
箱根本箱
客室には本好きな著名人が選書した「あの人の本箱」が
箱根本箱
壁一面に本が並ぶ本箱ラウンジ。蔵書は1万2000冊で、すべて購入できる

館内随所に本棚を配し、本と人との出合いをテーマにしたブックオーベルジュとして注目を集める「箱根本箱」。そこは本に囲まれた時間を過ごしたい人だけでなく、舌の肥えた大人も集う場所だ。

フードディレクターを務めるのは、国内外の名店で腕を磨いた佐々木祐治さん。夕食のテーマはローカルガストロノミー。箱根へと連なる東海道がそのフィールドで、生産者のもとへ足を運び、食材との対話を重ねながら、イタリアンをベースにした素材重視のコースに仕立てていく。

好評なのが、ワインペアリング。合わせるお酒を選ぶのも、佐々木さんだ。「料理と酒が互いを引き立て合う関係が理想。自分好みのワインは、自ずと自分の料理にマッチするもの」とセレクトの秘訣を話す。

絶妙なマリアージュを堪能したあとは、気の向くまま本棚の前へ。ほろりと酔った目が捉える、思いがけぬ本との出合いを楽しみたい。

ワインペアリング

箱根本箱

国内外の自然派ワインからセレクト。コースは4種類か6種類。ローカルな酒も楽しんでもらうため、地元の日本酒を1つ入れるのがユニーク。

強羅温泉

政財界や文人の集う別荘地として発達、高級宿も多い。泉質は3種類に分類され、源泉数は46カ所にも及ぶ。

■箱根本箱
[TEL]0460-83-8025
[住所]神奈川県足柄下郡箱根町強羅1320-491
[料金]1泊2食付き2万1656円~
[アクセス]【電車】箱根登山鉄道ケーブルカー中強羅駅より徒歩4分【車】東名厚木ICより1時間
[駐車場]13台
「箱根本箱」の詳細はこちら

※特に併記していない限り、記載の宿泊料金は平日大人2名1室利用時の1名料金(消費税・サービス料込み)です。別途、入湯税・宿泊税がかかる場合があります。
※料理などは季節や天候によって変更になる場合があります。
※掲載されている情報や写真については最新の情報とは限りません。必ずご自身で事前にご確認の上、ご利用ください。
※掲載の価格は全て税込価格です。

じゃらん編集部  じゃらん編集部

こんにちは、じゃらん編集部です。 旅のプロである私たちが「ど~しても教えたい旅行ネタ」を みなさんにお届けします。「あっ!」と驚く地元ネタから、 現地で動けるお役立ちネタまで、幅広く紹介しますよ。

Topics

tag

この記事に関連するエリア

この記事に関連するキーワード