頬をなでる風が、心地良く感じられる季節。大自然の中へ、非日常感たっぷりの風景を楽しみに行きませんか。
ローカル線に連れられて秘境の中へ、冒険気分で滝の裏側へ…気軽に出かけて楽しめる大人のための絶景の旅、厳選してみました。
ローカル線に乗って、ぶらり。秘境の絶景と町を楽しむ。【福島県・会津若松市~只見町】
目の覚めるようなブルーの中へ。船で巡る青の洞窟と奇岩。【静岡県・西伊豆町/松崎町/伊豆市】
波しぶきの向こうに浮かび上がる 壮大な標高3000m級の山々。【富山県・高岡市】
流れ落ちる滝の裏へ!水が織りなす神秘の世界を体感。【熊本県・小国町/南小国町/阿蘇市】
緑輝く茶畑×残雪の富士山で 絶景ティータイム。【静岡県・富士市】
春にひときわ大きくなる 世界三大潮流。【徳島県・鳴門市/兵庫県・南あわじ市】
SNSで話題の 絵画のような世界観へトリップ。【岐阜県・関市】
まるでウユニ塩湖!日本で出会えるリフレクション絶景。【茨城県・大洗町】
雪解けの春しか出会えない、「ドラゴンアイ」。【秋田県・仙北市】
【福島県・会津若松市~只見町】ローカル線に乗って、ぶらり。秘境の絶景と町を楽しむ。
旅のメモ
会津若松駅から只見駅までは約3時間~3時間20分。列車の本数が少ないため、途中下車をする場合は、時刻表を確認しておくこと。会津宮下駅、会津川口駅、只見駅には駅や周辺にレンタサイクルあり。
周辺の宿泊エリア
JR只見線の起点となる会津若松駅まで東山温泉より車で10分、芦ノ牧温泉より車で30分。JR只見線沿線に柳津温泉、宮下温泉、玉梨温泉他の温泉地がある。
JR只見線【福島県・会津若松市~只見町】


全線再開した只見線。沿線には気軽に楽しめるビューポイントが多数。
四季折々の風景で鉄道ファンのみならず多くの人々を惹きつけるJR只見線。豪雨による甚大な被害を乗り越え、2022年10月、11年ぶりに全線で運転が再開。福島県会津若松駅から新潟県小出駅までの36駅、135.2km。水温む春から夏は、只見川沿いを走る奥会津の絶景や立ち寄りスポットを巡る旅をおすすめしよう。
会津若松駅では城下町の風情も楽しんで出発。会津柳津駅を過ぎると窓の外に水辺の風景が広がってくる。そして車窓のみならず、このローカル線の絶景を楽しめるスポットが沿線に多数点在。駅から気軽にアクセスできる場所を紹介するのでぜひ途中下車を。夏は朝と晩に川霧が見られることもあり、さらに幻想的。
只見線で会える絶景たち
只見線と青く輝く水辺の景色はこんなに多彩。春と夏、朝と昼でも違った表情を見せてくれる。
第一只見川橋梁(会津宮下駅)

大渓谷、列車、川、鉄橋を一望できる只見線屈指のビュースポット。山間のトンネルの上にあるため傾斜がきついが人気が高い。
JR会津宮下駅より遊歩道入口(道の駅尾瀬街道みしま宿)まで徒歩30分または自転車で15分またはシャトルバスで5分。遊歩道入口からビュースポットまで徒歩10分
0241-48-5000/三島町観光協会
第二只見川橋梁(会津西方駅)

只見線沿線の景観プロジェクトによって誕生した新たな眺望ポイント。道路からほぼ水平な目線で橋梁を眺めることができるのが楽しい。
JR会津西方駅より徒歩2分、会津宮下駅より徒歩20分または自転車で7分
0241-48-5000/三島町観光協会
宮下アーチ三兄(橋)弟(会津宮下駅)

地元有志が整備した近年話題のスポット。全国的にも珍しい3本のアーチ橋(国道、鉄道、県道の橋)が並んでいる
JR会津宮下駅より徒歩5分
0241-48-5000/三島町観光協会
奥会津かねやまふれあい広場(会津川口駅)

会津中川駅~会津川口駅間の大志集落を眺めるビューポイント。車窓からも見られるが、川のすぐそばを走る列車も眺めるならこちらで。
JR会津川口駅より徒歩10分または自転車で5分
0241-42-7211/金山町観光物産協会
霧幻峡の渡し(早戸駅)【福島県・金山町】


船頭さんの漕ぐ船で廃村集落を巡る。
早戸駅の対岸にかつてあった三更(みふけ)集落。その住民の足であった渡し船が復活し、廃村となった集落へ運航。散策付きプランでは船頭さんが唯一残る古民家などを案内してくれる。
0241-42-7211(金山町観光物産協会)
[営業期間]4月下旬~11月下旬
7時~日没
周遊プラン(約45分)3名まで6000円、4名以上は1名に付き1800円(変更の場合あり)。散策付きプランもあり※要予約
JR早戸駅より徒歩2分
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田子倉湖(只見駅~大白川駅間車窓から)【福島県・只見町】

只見駅を出て長い田子倉トンネルを抜けた先に広がる景色は車内からわっと声が上がるほど。見物できる時間は短い
0241-82-5250(只見町インフォメーションセンター)
「田子倉湖(只見駅~大白川駅間車窓から)」の詳細はこちら
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元祖輪箱飯 割烹 田季野(会津若松駅または七日町駅)【福島県・会津若松市】


会津の伝統のわっぱ飯を250年前の陣屋で味わう。
桧を曲げた器に会津米とさまざまな食材を入れて蒸し上げる会津の郷土料理わっぱ飯。その伝統の味を250年前の糸沢陣屋を復元した建物で味わうことができる。会津西街道から移築された建物は戊辰戦争の傷痕を残す大黒柱や太い梁があり、情緒たっぷり。
0242-25-0808
福島県会津若松市栄町5-31
8時30分~19時
なし
【電車】JR会津若松駅より徒歩20分またはJR七日町駅より徒歩17分【車】磐越道会津若松ICより20分
50台
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小池菓子舗(会津柳津駅)【福島県・柳津町】

ふわっと優しい口当たり柳津銘菓のあわまんじゅう。
柳津の福満虚空蔵尊が大火事に見舞われた際に二度と災難に「アワ」ないようにと配ったものが名物になったと言われる。できたてはふわふわ、冷めたらモチモチ食感。どちらもおすすめ。
0120-090-976
福島県河沼郡柳津町大字柳津字岩坂町甲206
8時30分~18時
なし
【電車】JR会津柳津駅より徒歩5分【車】磐越道会津坂下ICより10分
10台
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宮下温泉 栄光舘(会津宮下駅)【福島県・三島町】

列車の音を聴きながらのんびりとにごり湯で。
只見川と支流の大谷川の合流地点にある静かな環境の一軒宿。窓が大きく取られた開放的な風呂には、黄金色に輝く少し熱めの湯。時折、只見線が通る音も聞こえてくる。
0241-52-2636
福島県大沼郡三島町大字宮下字塩水4113
【電車】JR会津宮下駅より徒歩10分【車】磐越道会津坂下ICより20分
20台
<日帰り入浴>
9時~19時
不定
600円
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【静岡県・西伊豆町/松崎町/伊豆市】目の覚めるようなブルーの中へ。船で巡る青の洞窟と奇岩。
旅のルート例
LOQUAT西伊豆 GELATO&BAKE SANTi
↓車で23分
堂ヶ島天窓洞
↓徒歩5分
漁師カフェ 堂ヶ島食堂
↓車で11分
国指定重要文化財 岩科学校
↓車で20分
石部の棚田
↓
夕日観賞
旅のメモ
西伊豆エリアは車が便利。鉄道利用の場合は駅でレンタカーを借りるという手も。堂ヶ島天窓洞へ東海道新幹線三島駅から1時間30分、伊豆箱根鉄道修善寺駅から1時間。
周辺の宿泊エリア
天窓洞周辺の堂ヶ島温泉(西伊豆町)のほか、南には松崎温泉(松崎町)、北側には土肥温泉(伊豆市)などがある。海岸沿いに位置し、部屋から夕日が楽しめる宿も多い。

堂ヶ島天窓洞【静岡県・西伊豆町】



入る前も入ってからも。2度楽しめる“西伊豆の青の洞窟”堂ヶ島天窓洞。
閉ざされた洞窟内が神秘的な光で満たされる「青の洞窟」。もっとも有名なイタリア・カプリ島以外にも存在し、この日本にも。そのひとつが堂ヶ島天窓洞。
ここは青い輝きだけではなく、洞窟に入る前も楽しめるのがいい。周囲は“伊豆の松島”とも呼ばれる景勝地で、動物の姿にたとえられるユニークな奇岩が多く見られる。遊覧船はこれらの景色をたっぷり堪能した後で、天窓洞の内部に入っていく。もし真上から光が差す神秘的な光景を望むなら、太陽光が垂直に差し込むお昼頃の乗船がおすすめ。
天窓洞の周囲には遊歩道が整備されており、船からとは違う海の景色を楽しむこともできる。ランチや棚田なども、海を感じながら満喫。西伊豆自慢の夕日もお見逃しなく。
堂ヶ島で出会える奇岩たち






堂ヶ島に点在する様々な奇岩を楽しんだら、いよいよ天窓洞内の青き世界へ!
0558-52-1268(西伊豆町観光協会)
静岡県賀茂郡西伊豆町仁科2910-2
[営業時間・定休日・料金]遊歩道は散策自由
伊豆縦貫道月ヶ瀬ICより車で50分
160台
<堂ヶ島マリン>
0558-52-0013
10時~16時
不定(波が高い場合は欠航)
乗船料(洞くつめぐり)1300円
「堂ヶ島天窓洞」の詳細はこちら
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LOQUAT西伊豆 GELATO&BAKE SANTi【静岡県・伊豆市】



伊豆の素材を使ったパンとジェラートをテイクアウト。
土肥に代々受け継がれてきた300年の歴史ある建物をリノベーションした複合施設でこだわりの焼きたてパンやジェラートを。優しい塩みがアクセントの井田塩パンは外せない一品。ジェラートは季節により味わいが変わる。
0558-79-3170
静岡県伊豆市土肥365
10時~16時
不定
伊豆縦貫道月ヶ瀬ICより車で25分
10台
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漁師カフェ 堂ヶ島食堂【静岡県・西伊豆町】



堂ヶ島を眺めながら海の幸を心ゆくまで。
遊覧船乗り場の目の前にあり、絶好のロケーションと新鮮な魚を使った料理が自慢。お刺身をメカブと食べる漁師飯や、脂ののったアジフライなどが人気。食後は店主が西伊豆の海に潜り採ってきた天草から作るところてんを。
0558-52-0134
静岡県賀茂郡西伊豆町仁科2045-3
11時~16時(LO15時30分)
木(他に不定あり)
伊豆縦貫道月ヶ瀬ICより車で50分
16台
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国指定重要文化財 岩科学校【静岡県・松崎町】



明治時代に造られた伊豆地区最古の小学校。
伊豆地区で最古の学校建築物。なまこ壁を生かした社寺建築様式とバルコニーなど、和洋折衷、左右対称の外観が特徴。町内には他にもなまこ壁の建築物や、なまこ壁通りと呼ばれる道がある。
0558-42-2675
静岡県賀茂郡松崎町岩科北側442
9時~17時
なし
300円
伊豆縦貫道月ヶ瀬ICより車で1時間10分
20台
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石部の棚田【静岡県・松崎町】

江戸後期から変わらぬ形。富士山と青い海が眩しい。
東日本では珍しいという石積みの棚田。眼下に駿河湾、晴れた日には富士山や南アルプスを一望する。5月の田植祭の前後で様子が変わり、田植え前は夕暮れ時、田植え後は日中がおすすめ。
0558-42-3964(松崎町企画観光課)
静岡県賀茂郡松崎町石部
[営業時間・定休日・料金]見学自由
伊豆縦貫道月ヶ瀬ICより車で1時間10分
20台 ※田んぼ内は立ち入り禁止、農道は一般車の乗り入れ禁止
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西伊豆の夕日【静岡県・西伊豆町】

1日の終わりにほっと和む絶景
西伊豆をめぐる旅では1日の締めくくりに、海を赤く染め上げる夕日もぜひ堪能したい。太陽が沈んだ後でも、あたりがまだ残光に照らされるマジックアワーと岩が織りなす風景は必見。
じゃらん編集部
こんにちは、じゃらん編集部です。 旅のプロである私たちが「ど~しても教えたい旅行ネタ」を みなさんにお届けします。「あっ!」と驚く地元ネタから、 現地で動けるお役立ちネタまで、幅広く紹介しますよ。